Wi-Fiや無線LAN機能がついているSDカードはご存知でしょうか。「SDカードにWi-Fi機能?なんのために?」と思われる方もいるかも知れません。
実は、SDカードにWi-Fi機能が付いているとインターネット環境がない場所でも写真などを転送することができます。
この記事ではWi-Fi付きSDカードとはどんなものか、おすすめの商品まで紹介していきます。では、早速見ていきましょう。
(アイキャッチ画像:https://pixabay.com/ja/photos/カメラ-カメラのレンズ-デバイス-1854030/)
Wi-Fiが接続できるSDカードとは?
「Wi-Fi付きのSDカード」はWi-Fi(無線LAN)の機能がSDカードに内蔵しているものです。
このSDカードがあることでカメラで撮影した写真の共有をスムーズにできるため、撮影してすぐにiPhoneなどのスマホに転送が可能になります。
また、主な利用はカメラになりますがカメラ以外にもプリンターでスキャンした画像をPCを介さずスマホで見たり、ドライブレコーダーで録画した映像をスマホで見ることも可能です。
Wi-Fi付きのSDカード市場は縮小している
カメラ本体にWi-Fi機能が搭載されているものが増えてきて、Wi-Fi付きのSDカードを購入する必要がなくなってきているため、Wi-Fi機能付きSDカードの市場が縮小しています。
そのため、東芝以外のメーカーのほとんどが撤退をしていて、現状(2021年6月)ではWi-Fi機能付きのSDカードは東芝の製品以外の選択肢は少ないです。
それでも、東芝以外のSDカードも出回っていますが値段がどんどん高騰しています。そして、海外製のものが多いので安心面で国内のメーカーとなれば東芝が無難になります。
Wi-Fi付きのSDカードは必要か?
Wi-Fi機能付きのカメラが販売され、Wi-Fi付きのSDカード市場が縮小する中でWi-Fi付きのSDカードは必要なのかという疑問を抱くと思います。
結論はこれからカメラを購入する方には不要なもので、すでにお手持ちのカメラがありそのカメラにWi-Fi機能がない人には必要なアイテムになります。
また、Wi-Fi機能付きのカメラよりもWi-Fi付きのSDカードを購入する方が安価に済みます。
その他にも、スマホで撮影した写真や動画を容量オーバーになる前にSDカードに接続して保存することも可能になります。
Wi-Fi付きSDカードの選び方①:対応しているかチェック
ここからは、Wi-Fi付きSDカードを選ぶ際に知っておきたいポイントを紹介していきます。まず1つ目は「対応しているかチェック」になります。
これは、SDカードにはSDカード、SDHCカード、SDXCカードの3種類があり容量によって種類が異なるため古いカメラやスマホには適合しないことがあり、それをチェックする必要があるからです。
購入するWi-Fi付きSDカードがお持ちのカメラやスマホに対応しているタイプであるのかはきちんとチェックして下さい。
Wi-Fi付きSDカードの選び方②:容量のチェック
SDカードには容量があり、SDカードの容量が埋まるとパソコンなどにデータを移さないと別の撮影が行えなくなります。
そのため、旅行やイベントなどの一時的にたくさんの写真を撮影する時は、16〜32GBの容量を持つSDカードが良いです。
また、写真だけではなく動画を撮る方もいるかと思いますが、そんな方は32GB以上のSDカードを選んでおくと安心です。32GBのSDカードでは約5時間程度の撮影が可能です。
中には、長期間の旅行などで写真や動画を撮影したい方や、カメラに搭載された機能を使って編集や加工をしたい方がいると思います。そんな方は64GBのSDカードがおすすめです。
Wi-Fi付きSDカードの選び方③:転送方法のチェック
Wi-Fi付きSDカードの転送方法には、撮影した写真や動画を選択してからデータ転送を行う「手動タイプ」と撮影した写真や動画が全て自動的に転送される「自動タイプ」の2種類があります。
手動タイプは選択する手間はかかるが、必要なデータを絞って転送できるので保存したいものだけを転送できるのがメリットです。
自動タイプは選択する手間を省くことができるが、基本的には撮影した全ての写真や動画が転送される(一部、転送する条件を設定できるWi-Fi付きSDカードもあり)ので大量のデータを共有してしまいます。
Wi-Fi付きSDカードの選び方④:書き込み速度のチェック
SDカードには「90MB/秒」のような表記がされています。これは、カメラで撮影した写真や動画のデータをどのくらいの速度でSDカード内に保存できるかを表したものです。
「SDカードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」といった数値があり値が大きいほど書き込み速度は速くなります。
転送速度が速いほど連写撮影や動画を撮る際にはスムーズに行えます。自分の用途にあった書き込み速度を選びましょう。
Wi-Fi付きSDカードの選び方⑤:設定方法のチェック
Wi-Fi付きSDカードの初期設定にはスマホやパソコンを使用します。パソコンがない方は、スマホの専用アプリが使用できるタイプのモデルを購入する必要があります。
パソコンがあるかないかでもSDカードが対応しているかをチェックする必要があるので気をつけて下さい。
また、スマホで専用アプリを使用する場合はSDカードをカメラなどに挿入した状態で設定が可能ですが、パソコンで設定を行う際にはSDカードをパソコンに挿入する必要があります。
そのため、カードスロット(メモリーカードを差し込む場所)がないタイプのパソコンの場合は外付けのカードスロットを購入する必要があります。
Wi-Fi付きSDカードのおすすめ
Wi-Fi付きSDカード市場は縮小され種類は少ないものの生産しているメーカーもあります。そこで、メーカー別におすすめを紹介します。
東芝のFlashAir
東芝が販売しているWi-Fi付きSDカードの「FlashAir(フラッシュエア)」というモデルです。
高速でのデータ転送が可能なSDカードになり、待ち時間やデータ転送エラーも少なく、すばやくカメラからスマホに撮影した写真や動画を転送できます。
一度に最大7台のデバイスに接続でき、専用のアプリで簡単に管理ができます。日常使いなら32GBがおすすめです。
TEC(テック)のezShare
株式会社テックが販売しているWi-Fi付きSDカードの「ezShare」というモデルです。
「ezShare」の特徴は、一度に最大5つのデバイスに接続可能という点です。デジカメで撮影した写真や動画をその場で5台のスマホやタブレットに転送しシェアができます。
また、「ezShare」にはWi-Fiの電源をON/OFFできるスイッチが搭載されていて使用しない時はスイッチをOFFにしておけばカメラのバッテリー消費を抑えられます。
【まとめ】Wi-Fi付きSDカード
今回は、Wi-Fi付きSDカードについて紹介させていただきました。
Wi-Fi機能付きのカメラが販売されている反面で、Wi-Fi付きSDカード市場は縮小されています。
そのため、Wi-Fi付きSDカードの値段が高騰しているのも事実です。ですが、紹介したようにWi-Fi付きSDカードは便利なアイテムなので、お手持ちのカメラがWi-Fi機能付きでなければ重宝します。
気になった方はぜひ紹介した選び方や、おすすめの商品を参考にしてもらえれば幸いです。