bluetoothとWi-Fiを使用しているときにお互い干渉して「うまく接続できなくて困った」そんな経験をすることはありませんか。
bluetoothは今やパソコンのマウスやイヤホンに使用されています。インターネットをしながらbluetoothを使うなど、生活に欠かせないものになっていますよね。
この記事ではbluetoothやWi-Fiが干渉する原因と対処の方法を紹介していきます。ぜひ参考にして、快適なインターネット環境にしていきましょう。
出典:https://pixabay.com/ja/photos/bluetooth%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-5365163/
bluetoothやWi-Fiが干渉する原因
bluetoothとWi-Fiを同時に使用したとき、音が途切れたり繋がらなくなったりすることがありますよね?
Wi-Fiとbluetoothは同じ周波数帯の2.4Ghzを使用しているので、同時に使用するとお互い干渉してしまいます。
Wi-Fiが切れて接続しているデバイスも切れてしまう場合や、デバイスから接続しているbluetoothが繋がりにくくなることが多くみられます。
単独では問題なく使えるのに、同時に使うとうまく使えないときはWi-Fiとbluetoothが干渉している可能性があります。次の項目では、bluetoothとWi-Fiのしくみを簡単に説明しますね。
bluetoothとWi-Fiのしくみ
Wi-Fiの周波数帯は2.4Ghzと5Ghzがあり、複数の機器との接続や高速通信が可能になりました。bluetoothの周波数帯は2.4Ghzを使用し、機器とbluetoothを1対1で繋ぎます。
Wi-Fiの周波数帯は主に2.4Ghzを使用するためWi-Fiとbluetoothを同時に使うと干渉し、送信出力が小さいBluetoothの方がWi-Fiより先に切れてしまうんです。
しかしbluetoothの中には「AFH」というよく使う周波数を探し、それ以外の帯域を使って通信する機能があります。
さらにスマホにも「PTA」と呼ばれるWi-Fiとbluetoothの送信順位を調節するチップが使われているものが多いので、bluetoothとWi-Fiを快適に使えるようになっているのですよ。
bluetoothやWi-Fiが干渉したときの対処法
bluetoothとWi-Fiにはお互い通信の邪魔にならないような、しくみになっていました。しかし、実際に使っているときに干渉がおきて不便に感じるときがあります。
接続できない機器がイヤホンやマウスなどのbluetoothでも、パソコンやスマホでも操作は同じになります。
次の項目から、対処法をひとつずつ紹介していきますので、ぜひ1度試してみてくださいね。デバイスだけでなく環境も見直してみる必要があるかもしれませんよ。
①bluetoothやWi-Fiが干渉したときは、まず再起動
bluetoothとWi-Fiが干渉して繋がりにくいと感じるときは、1度bluetoothの電源を切って再起動してみてください。bluetooth側の一時的な不具合で切れているだけかもしれません。
それでも繋がらないときは接続先のスマホやパソコンの再起動をしてみましょう。再起動をするだけで、不具合が解消されることはよくあります。
それでもうまくいかないときは、bluetoothとスマホやパソコンの再接続(ペアリング)のやり直しをしてみるのもいいですよ。再起動やペアリングのやり直しをするだけで、繋がりにくさが改善されるんですよ。
②bluetoothやWi-Fiに近づけてみる
Wi-Fiもbluetoothも接続したい機器から距離が離れていると通信が悪くなります。特にbluetoothの通信範囲は半径数mくらいしかありません。
bluetoothでもWi-Fiでも繋がりにくいと感じたら接続したいデバイスに近づけてみてください。
Wi-Fiと接続したいデバイス、またはbluetoothと接続したいデバイスを近づけることで電波が干渉することを防ぐことができます。
③bluetoothやWi-Fiから干渉するものを遠ざける
Wi-Fiやbluetoothは電波の影響を受けやすいので、なるべく干渉を受けそうなものから遠ざけて使用してください。例えば、電子レンジやコードレス電話の電波が干渉する原因の場合があります。
2.4Ghz周波数帯対応の電子機器が多く使われているため、Wi-Fiに接続しているデバイスの他にも電波の干渉にしてしまいます。
特にbluetoothは電波の影響を受けやすくなっています。電子レンジやコードレス電話の他に、ワイヤレスのビデオカメラや電源ケーブルなども影響を受けやすいもののひとつです。
Wi-Fiやbluetoothを使用するときは、なるべく干渉を受けそうなものから遠ざけてから接続し直してみるといいですよ。
④USB3.0のデバイスの有無
USB3.0デバイスはパソコンに使用するメモリーやコードです。USB3.0デバイスは通信速度が速いため対応する機器が増えてきましたので、USBで繋げられる機器は3.0デバイスだと考えても良いでしょう。
USB3.0デバイスも2.4Ghz周波数帯を使用しているため、Wi-FiやBluetoothの電波を干渉してしまいます。
使っている場合はそれらの機器から遠ざけたり使っていないものの電源を切ったりして、デバイス周辺の環境を見直すといいでしょう。
USB対応の機器が増えてきたため、USBポートを使用している人もいるかもしれませんね。その場合は、なるべくWi-Fiルーターから離れた場所で使用するようにしましょう。
⑤bluetoothやWi-Fiの近くに干渉源はないか
USBポートの他にも障害になっている物があります。bluetoothやWi-Fiと接続したいデバイスの間に金属製のものがあれば、bluetoothと距離を離して使用するようにしてください。
他にも、コンクリート製やれんが、大理石も干渉する原因になります。
Wi-Fiは通信を遮るような障害物のない場所に設置し、Bluetoothの使用は障害物のない場所を選びましょう。
⑥1度にたくさん使用しない
普段よく使用する電子機器の多くは2.4Ghz周波数帯に対応しています。Wi-Fiは2.4Ghzを使用しており2~3台のデバイスを同時に接続することがあります。
数台いちどに使うと通信量が多くなり、繋がりにくくなりますよね。bluetoothもこの周波数を使用するため干渉するんですよ。しかしWi-Fiルーターには5Ghz周波数帯にも対応しているものがあります。
Wi-Fiルーターは初期設定では2.4Ghzになっていることが多く、5Ghzに切り替えるだけで干渉せずスムーズに通信できるようになります。
最近では自動で切り替えできるものもありますがWi-Fiルーターが5Ghzに対応しているかや、切り替えの方法が違いますので説明書などを読んで確認してみるといいでしょう。
2.4Ghzと5Ghzの違い
2.4Ghz周波数帯は広い範囲で早く通信できるので普及してきました。近頃はスマート家電などインターネットと接続する電子機器が増えてきたため、いちどに複数の端末を使用する機会が増えましたね。
5Ghz周波数帯は2.4Ghz周波数帯より通信量が増えたため高速通信を可能にし、複数の機器に対応できるようになりました。しかし5Ghz周波数帯は障害物には弱いので狭い範囲での使用に適しています。
複数のデバイスと接続したりBluetoothを使用したりする場合と、使うデバイスが少なく広い範囲で使用する場合とで使い分けると良いかもしれません。
状況に合わせてWi-Fiの周波数帯を切り替えるとストレスなく使うことができますね。Wi-Fiルーターを買い換えるなら、5Ghz周波数帯と2.4Ghz周波数帯の両方同時に使えるものがいいですよ。
bluetoothとWi-Fiの干渉についてのまとめ
この記事ではBluetoothとWi-Fiの干渉の原因と対処法について紹介しました。BluetoothとWi-Fiは同じ周波数帯を使用していることが原因でした。具体的な対処法は6つでしたね。
- 再起動
- 接続したいものに近づける
- 干渉するものから遠ざける
- USBデバイスがないか調べる
- 障がいがあるものを置かない
- 複数のデバイスを使用しない
この記事を参考にしてBluetoothやWi-Fiに干渉が起こらない、快適なインターネットライフを送れるといいですね。