シェアハウスの不動産投資を考えているけど、「どんなトラブルが起こるか心配。」「トラブルが起こったときにどうやって対処したらいいの?」と頭を抱えていませんか。
不動産投資にはトラブルはつきもの。特にシェアハウスの管理においては様々なトラブルが予想されます。
いくら利益率が高いシェアハウス管理だとしても、トラブルが立て続けに起こるのは嫌ですよね。
そこで、本記事ではシェアハウスでよくあるトラブルとその対処法について触れています。また、トラブルを未然に防ぐための方法もご紹介していますので、シェアハウスの管理を考えている人はぜひご覧ください。
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シェアハウス経営でよくあるトラブル①:立地
まずは、シェアハウスの投資物件を購入する際のトラブルについて触れていきます。より条件の良い物件を購入しようと考えている人は多いと思いますが、オーナーにとって「条件がいい」物件になっていませんか。
安い物件を購入できたとしても、入居者にとって立地が悪い場所であれば、なかなか利益を上げることはできないでしょう。たとえば、電車行動が一般的な都会で駅から非常に遠い物件を購入したと仮定します。
これではなかなか入居者が増えないことが予想されます。車を持っていない人には非常に悪い物件だと感じるでしょう。立地は一度決めると変えられないので、丁寧に選ぶことが大切です。
シェアハウス経営でよくあるトラブル②:設備
購入する立地が決まったら、設備を確認しましょう。物件を購入する際に、シェアハウス用の設備が整っているか確認していないと、あとで設備投資が必要になり、トラブルになるので、注意しましょう。
- 風呂の脱衣所
- トイレの数
- 洗面台の大きさ
- キッチンの広さ
- 洗濯機
- 靴箱
など、他にも意外と見落としてしまう部分があります。これらの設備が整っていないと、入居者にとっては不便に感じる場合があり、退去の理由になってしまいます。
結果として、入居率が下がり安定した利益率を出せない可能性もありますので、設備が整っているかしっかりと確認しましょう。次の項目ではコスト面のトラブルについて触れていきます。
シェアハウス経営でよくあるトラブル③:コスト
ここまでは、シェアハウスを経営する前のトラブルをご紹介しました。ここからは契約新居におけるトラブルを紹介します。
シェアハウスの運営は意外にコストがかかります。直接的な入居者とのトラブルではありませんが、コストが原因で運営が疎かになってしまうこともあるでしょう。
結果的に退去者が増えて利益が出せず、シェアハウスを売らざるを得ない状況も出てきます。せっかく利益を出すために運営しているはずなのに、赤字経営になってしまっては大きな問題です。
シェアハウスの運営にコストがかかることは理解していると思いますが、想像以上にコストがかかると思っておいた方が良いでしょう。
シェアハウス経営でよくあるトラブル④:管理契約
シェアハウスを管理会社に依頼する際に、契約事項をしっかり確認しておかないと、管理会社とトラブルになります。
管理を依頼したときには20%の手数料と聞いていたけど、いざ管理をお願いしたら、手数料以外にも共益費が必要だった。
清掃費が別だったなど、条件をしっかり確認しないと見落として後でトラブルに発展することもあるでしょう。
管理契約の詳細をしっかりと理解し、あとで揉め事にならないようにしたいものです。
シェアハウス経営でよくあるトラブル⑤:管理体制
シェアハウスを管理会社に依頼した後に、信頼できる管理会社だと思っていたら、管理が全然行き届いていなかったというトラブルもあるようです。
契約内容に記載されていることはやっているけど、それ以外のことは放置していたなど、後から文句をいえないけれど、管理が届いていないケースもあります。
まずは、契約会社の契約をする際に、抜けているところがないかを確認しましょう。実績なども確認して信頼できる管理会社を選ぶようにしましょう。
次の項目では、実際に入居者が入ってきた後に起こるトラブルを紹介します。
シェアハウス経営でよくあるトラブル⑥:入居者
実際に入居者が決まって、シェアハウスを運営した後に起こるトラブルです。しばらくすると、入居者同士のトラブルが起こることもあるでしょう。
入居者同士のトラブルは管理会社に任せれば良いと考える方もいると思いますが、トラブルが原因で全員一斉退去なんてこともあり得ます。
そうなってしまうと、家賃収入が下がる可能性もあります。入居者同士のトラブルが起きないように管理体制をしっかりと整えておくことが大切です。
シェアハウス経営でよくあるトラブル⑦:ルール
ここまではシェアハウス運営の初期に起こりやすい問題をご紹介してきました。ここからは運営を行って、しばらく経過した頃に起こるトラブルをご紹介します。
シェアハウスの入居ルールが曖昧だと、トラブルに発展する可能性があります。もちろん、住人同士のトラブルが起こることもあります。
それ以外に、管理会社が勝手にルールを決めて、勝手に運営をはじめてしまうケースも考えられます。
たとえば、女性専用物件だったのに、気づいた頃には男女共同物件になっていた。突然、共益費が上がったなどの急な契約変更が出る可能性もあります。
管理会社と契約時のルール、入居ルールなどを綿密に決めておくことが大切です。
シェアハウス経営でよくあるトラブル⑧:建物の劣化
シェアハウスの運営においては、建物の劣化は思っているより早く進むことが多いです。なぜなら、大人数で同じ共用スペースを使うことになるからです。
たとえば、共用スペースだからといって、雑に扱ってしまう居住者がいれば、管理にかかる負担は大きくなってしまうでしょう。
この場合にもルールをしっかりと設定しておくことで、管理の負担を最小限に抑えられます。
建物の劣化を防がないと安心して居住者が住めないことにもつながりますので、住む上での最低限ルールは設定しましょう。
シェアハウスのトラブルを未然に防ぐために
シェアハウスのトラブルを未然に防ぐためには、しっかりとルールを決めておくことが大切です。ルールを決めていないから、そこが穴となって、トラブルが起こることがほとんどです。
たとえば、洗濯の時間を細かく決めていなかったとします。その場合に居住者が夜遅くに洗濯をはじめてしまい、トラブルに発展することもあるでしょう。
夜遅くに洗濯をしてしまった居住者が悪いのは事実ですが、ルールを決めていなかったオーナーが悪いと言われれば否定はできません。
起こりうるトラブルに備えて未然にルールを決めておくのが大切です。「言わなくてもわかるでしょ」は通用しません。ルールに明記しておくことが大切です。
管理会社に任せきりにしない
シェアハウス運営においてトラブルはつきものです。事細かにルールを定めていてもトラブルは起こります。そのため、トラブルが起こった後にどのように解決するかを管理会社と相談しておくことが重要でしょう。
たとえば「管理会社がルールを変更する際には1ヶ月前までにオーナーに相談する。」「居住者同士のトラブルが起こった場合には、管理会社に相談する。」など、ルールを決めて、管理会社に対策してもらいましょう。
このように、管理会社に丸投げをするのではなく、自分も多少はシェアハウス管理に関わることが大切です。
管理会社と住人だけで問題を解決しようとすると、揉め事になる可能性もあるので、オーナーの立場として管理に携わるようにしましょう。
シェアハウスのトラブル防止には対策を考えておきましょう
シェアハウス運営において、様々なトラブルが発生可能性がありました。本記事ではよくあるトラブルを8つご紹介してきました。他にも予期せぬトラブルは考えられます。
本記事でご紹介したトラブルをもう一度取り上げます。再度確認してみてください。
- 入居者にとって不便な立地の物件を購入し、利益が上がらない
- シェアハウス用の設備が整っているか確認する。
- 想像以上にコストがかかるので、赤字経営にならないか確認する。
- 詳細まで目を通しておくこと。
- 管理会社の実績を確認する。
- 入居者同士のトラブルも見据えて、対処法を考えておく。
- 管理会社と契約時のルール、入居ルールなど、明確に決めておく。
- 劣化を防ぐための共用スペース使用ルールなどを入念に決めておく。
これらのトラブルは運営上ほぼ起こると言って間違いないでしょう。もし、今回の記事でご紹介したトラブルについて何の対策もしていない方は注意が必要です。
実際に起こった後対策しようと考えていると、手遅れになる場合もあります。事前にトラブルを意識して対策しておくことが重要です。