最近よく耳にする「格安SIM」とはどのようなものか知っていますか?
名前の通り、安さが特徴なのですが、安いことしかわからないと契約するのはとても不安ですよね。
この記事では格安SIMがどのようなものか、メリットやデメリット、おすすめの会社まで紹介します。
SIMという単語を知らないという方でもわかるように1から説明していますので、この記事を参考にして今より安くスマホを使う方法を見つけましょう!
出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%b3-%e3%83%a2%e3%83%90%e3%82%a4%e3%83%ab-%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%83%88-925287/
SIM(カード)とは
そもそもSIM(シム)は「SIMカード」のことを指しています。SIMカードには契約者の識別番号や電話番号、メールアドレスが記録されています。
スマホはSIMカードがなければ通話やデータ通信ができないので、皆さんのスマホにも必ず入っています。
しかし三大キャリア(au/docomo/Softbank)では、契約時にSIMカードが入った状態で受け取ることが多いため実物を見たことのない方もいますが、わからなくても問題ないので安心してください。
格安SIMってどんなもの?
では最近よく耳にする格安SIMとは一体どういうものなのでしょうか。
格安SIMに定義はありませんが、読んで字のごとく、価格の安いSIMカードを格安SIMと呼んでいます。
つまり格安SIMをスマホ本体に内蔵することによって初めて格安スマホができあがります。そのスマホを使うことであなたの月々の携帯代金を抑えることができます。
ここまでで格安SIM(スマホ)がどういうものかを知ることができました。ではなぜ格安SIMは三大キャリアに比べて安価でサービスを提供することができるのかを説明します。
安いと不安?格安になる仕組みを解説
SIMを格安で販売できるのは、格安SIMを提供する企業の販売体系が大きく関係しています。三大キャリアと大きく異なる点を2つ紹介します。
- 回線を自社で所有しない
- オンライン対応によりコスト削減
回線を自社で所有しない
格安SIMを提供している会社はMVNO(Mobile Virtual Network Operator)と言われています。
MVNOは「仮想移動体通信事業者」と訳され、三大キャリアから通信回線の一部を借りて通信サービスを提供している事業者です。
通信サービスを提供するための設備を一から用意すると莫大な費用がかかります。しかしMVNOは設備を借りているので初期費用や維持費を最小限に抑えることができます。
その結果、通信サービスを格安で提供することが可能になっています。
オンライン対応によりコスト削減
MVNOは実店舗を構える事業者が少なく、多くがオンライン対応です。 契約やサポートをオンラインで行うことによって、実店舗を多くもつ三大キャリアに比べて、人件費やテナント料といったコストを抑えています。
このように通信サービスの提供に必要なコストをカットできる仕組みが格安SIMの販売を可能にしています。決して安いからといって怪しいわけではないので、安心して使うことができます。
格安SIMのメリットとは
ここからは格安SIMのメリットを紹介します。メリットはたくさんありますが、今回は3つに絞ってお伝えします。
- 月額利用料の安さ
- わかりやすい明快なプラン
- 縛りの緩い契約期間
固定費節約!月額利用料の安さ
格安SIMの一番の魅力はやはり価格です。三大キャリアの月額料金はプランによりますが、6,000円~9,000円ほどかかります。さらにオプションもつくと毎月1万円以上支払うことは珍しくありません。
しかし格安SIMに変更し、自分にあったプランを選べば1000円~3000円程度にすることが可能です。
現在スマホの利用料が月10,000円支払っている方は、月3,000円に抑えれば年間80,000円以上も節約できます。
自分に必要なものを選べる!わかりやすい明快なプラン
キャリアのスマホは複雑なプランや、契約すると割引になるオプションなどがあるため、店員に勧められたプランになっている方が多いのではないでしょうか。
一方で格安SIMは「通話をする・しない」、「必要なデータ容量」で基本利用料が決まるため自分に必要なものだけを選択することができます。
わかりやすい料金体系になっているので、毎月の支出の管理もしやすくなりますよ。
とりあえず使ってみるのもあり!契約期間の縛りが緩い
格安SIMは契約期間の縛りが短いところがほとんどです。通話のできないSIMに関しては縛りがないので、違約金がかからずにいつでも解約することができます。
通話に対応したSIMでも1~6ヶ月が最低契約期間になっている会社が多いので、解約時期を気にせず好きな時に解約可能です。
例えばOCNモバイルONEでは、通話に対応していないSIMは最低契約期間はなく、通話対応のSIMの場合は6ヶ月が最低契約期間になっています。違約金は1,000円で、6ヶ月目以降は発生しません。
契約期間の縛りが緩やかな上、月額料金も安いので2台目としてとりあえず使ってみることもオススメします。
我慢ポイントはある?デメリットとは
続いて、格安SIMのデメリットについて紹介していきます。安くて便利な格安SIMですが、メリットがある一方、我慢ポイントもあります。
- 通信速度が不安定な時がある
- 実店舗数の少なさ
- 支払方法が限られる
通信速度が不安定な時がある
格安SIMは先で説明したように、三大キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。そのため回線利用が集中してしまうと、通信速度が落ちます。
特に、通勤時間帯やお昼休みといった時間はスマホを利用する人が多いため、通信速度が遅くなる傾向があります。また、人が多いエリアなども同様の現象が起きます。
このように時間帯やエリアによって通信速度が不安定になりますが、回線自体はキャリアと同じものを使っているため品質が劣っているなどということはありません。
実店舗が非常に少ない
2つ目のデメリットは店舗が少ないことです。格安SIMを安く提供するために店舗が少ないことは説明しましたが、それによって対面でのサポートが受けづらくなります。
「ネットで好きな時に問い合わせればいい!」という方には問題ありませんが、直接質問したい、早急に対応してほしいという方にはデメリットとなるでしょう。
しかし楽天モバイルやイオンモバイル、Y!mobileは比較的店舗が多いので対面で契約やサポートを受けたいという方は、店舗の多い格安SIMを選べば問題ありません。
支払方法はクレジット払いが多い
3つ目のデメリットは利用料の支払方法です。キャリアの月額利用料の支払いは口座振替が多いですが、格安SIMはクレジットカードで支払う場合がほとんどです。
学生でクレジットカードを持っていない方や、クレジット払いは不安という方には大きな問題になると思います。ですが、クレジット払いと口座振替から選べる会社もあるので、契約前に確認しましょう。
支払方法に口座振替があったとしても手数料がかかったり、書類の提出が必要なこともありますので注意が必要です。
以上のように、人によっては我慢ポイントがいくつかありますが、格安SIMを提供する会社はたくさんありますので自分にあった会社を選択することでデメリットも回避することが可能です。
格安SIM乗り換え前に確認しておこう!注意点について
ここでは、大手キャリアから乗り換える前に気を付けておきたいポイントを紹介します。特に注意したいのは以下の2点です。
- SIMロックを解除すること
- MNP予約番号の取得
SIMロックを解除すること
携帯会社で販売しているスマホ本体を購入した場合、その会社の回線でしか使えません。その状態がSIMロックの状態です。これを解除することで他の会社の回線を利用できます。
SIMロックを解除しておかないと他社の回線を利用している格安SIMに乗り換えた際に、現在使っているスマホが使えなくなるので注意が必要です。SIMロックの解除方法はホームページから確認できます。
Softbank | au | docomo |
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|
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店頭で解除をすると手数料がかかりますが、自分でウェブから解除すれば手数料はかかりません。手順は難しいものではないので、ウェブでの解除をオススメします。
乗り換え後も現在使っているスマホを使いたい方は、SIMロックの解除を忘れないようにしましょう。
MNP予約番号の取得
他社に乗り換えるときに電話番号が変わらなければ楽ですよね?それを可能にするために必要なのが「MNP予約番号」です。
乗り換え前にキャリアでMNP予約番号を発行し、それを契約の際に使うことで電話番号を引き継ぐことができます。以前は転出手数料が3,000円ほどかかりましたが、現在は無料になっています。
予約番号の発行は店頭・web・電話の3つから可能です。予約番号の有効期限は発行日を含め15日間です。契約の2~3日前に予約番号を発行することをオススメします。
今回紹介した2つの手続きを行っておけば、乗り換え後も端末本体と電話番号をそのまま使うことが可能です。初期費用を抑えるためにもぜひ手続きをオススメします。
スマホは基本的な機能しか使わない人に!楽天モバイル
ここからはタイプ別にオススメの会社を紹介していきます。まずは、スマホでメールや電話、インターネット利用など基本的な機能があればいいという方におすすめなのが楽天モバイルです。
楽天モバイルはその月に使った分だけ支払えばいいので無駄な出費がなくなります。1GB使わなかった月は衝撃の0円です。楽天エリア内であれば、20GBをどれだけ超えても3,278円になります。
1GB | 3GB | 20GB | 無制限 |
0円 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量があまり必要ない方や、Wi-Fi環境で過ごす方は月額利用料0円で使うことが可能です。また通話に関しては、RakutenLinkというアプリ通話なら通話料無料でかけ放題になります。
月によって使用量がバラバラな方に!イオンモバイル
データ使用量に波がある方にオススメなのがイオンモバイル。イオンモバイルの特徴は、余ったデータ容量を翌月繰越できることとプランが細かく分かれていることです。
余ったデータを繰り越す場合、翌月は料金の低いプランにできたらうれしいですよね。イオンモバイルならそれが可能です!イオンモバイルではプランの変更をマイページから無料でできます。
プランが細かく分かれているからこそ本当に必要な分だけ使うことが可能になります。プランは、0.5GB/1/2・・・10/12/14/20/30/40/50GBと17種類に分かれています。
金額は803円~6,358円と幅があります。通話かけ放題のオプションもつけることができるので音声通話を利用する人にもオススメな会社です。
通話もメールもLINEで十分という方に!LINEMO
LINEMOの特徴は、LINEギガフリーです!LINEギガフリーは、LINEアプリでの通話・ビデオ通話・トークにおけるデータ消費がゼロになるサービスです。写真や動画の送受信も含まれます。
プランは3GBと20GBの2つです。LINEの消費データはカウントされないためWi-Fi環境がある方などは3GBでも十分足りるでしょう。3GBを超えてもLINEは速度制限がかからないので安心です。
3GB | 20GB |
990円 | 2,728円 |
電話番号を使った通話もするかもしれないという方には、限定キャンペーンがオススメです。LINEMOでは、5分以内の国内通話かけ放題のオプション(550円)が1年無料で提供しています。
こちらのキャンペーンは終了日が未定になっています。他にも様々なキャンペーンがありますので、最新のキャンペーン内容はぜひ公式キャンペーンページからご確認ください。
スマホを安く使える!格安SIMとは?解説まとめ
格安SIMは、設備費用や人件費を抑えることによって低価格で通信サービスを提供できるものでした。品質に関しても大手キャリアの回線を間借りしているので、安心です。
デメリットもありますが、格安SIMを提供する会社は豊富なため自分に都合の良い会社と契約することができます。自分の求める条件やライフスタイルに合う会社・プランを選びましょう。
SIMロックを解除することでスマホはそのまま使えますし、MNP予約番号の発行で電話番号も変更せずに利用できます。初期費用を抑え、面倒な変更が少ない乗り換えをオススメします。
まずは自分が今どのくらいのデータ量を使っているのか確認し、自分に必要な機能を整理してみましょう。そうすればきっとあなたに最適なプランが見つかりますよ。