「初心者でもペットとして飼いやすいトカゲの種類ってなんだろう?」と、トカゲをまだ飼ったことがない方は、飼いやすい種類や飼い方などが分からないですよね。
この記事では、そんな初心者の方でも飼いやすいペット用のトカゲを3種類と、飼う際に必要な道具や餌、入手方法や注意点を紹介します。
また、トカゲをペットとして飼う際に必要な道具のおすすめも載せているので、ぜひ参考にしてください。この記事を最後まで読むことで、自分好みのトカゲや飼育方法が分かるでしょう。
アイキャッチ画像出典:ヤモリ 爬虫類 テラリウム – Pixabayの無料写真
トカゲが初心者でもペットとして飼いやすい2つの理由
爬虫類の中でも飼いやすく、特に人気が高いトカゲ。まず、なぜトカゲは初心者でもペットとして飼いやすいのか、その理由を2つ紹介します。
- 鳴かない
- 飼育代がそれほど高くない
トカゲは非常におとなしく、鳴かないので周囲を気にせず飼育できます。マンションや一人暮らしで買う際におすすめです。
また、犬や猫と違って飼育代がそれぼど高くないです。犬を飼う場合は安くても10万円以上しますが、トカゲは小型なら千円から購入できます。
【初心者向け】ペットにおすすめなトカゲ3選
トカゲは初心者でもペットとして飼いやすいことが分かったので、次は初心者でも比較的飼いやすい種類を3つ紹介します。
- フトアゴトビトカゲ
- グリーンイグアナ
- ヒナタヨロイトカゲ
これから紹介するトカゲは、ペットとして一番人気なトカゲ・虫が苦手な人向きの完全草食性なトカゲ・小型で飼いやすいトカゲの3種類です。
大きさや寿命、または見た目重視か予算や虫が苦手かどうかを基準に、自分に合ったトカゲを選んでくださいね。
初心者向け!トカゲのペットで一番人気:フトアゴトビトカゲ
体長 | 40~55センチ |
餌の種類 | コオロギなどの昆虫・人参・キャベツ・小松菜などの野菜 |
寿命 | 10~15年 |
性格 | 大人しく温和 |
値段 | 1~3万円(大きいほど高い) |
とても大人しく、人に慣れやすいためトカゲのペットの中でも一番人気のある種類です。また完全昆虫食ではなく、雑食性ですので虫が苦手な初心者におすすめの種類になります。
大人になっても50cm前後と大きくなりすぎないので飼いやすく、また餌もよく食べるので拒食の心配がありません。
また温度を昼間は28~32度、夜間は23~25度に保ち体温調節ができるように暖かい場所と涼しい場所を作り、湿度は60~70%に保ちましょう。
虫が苦手…ご安心ください!グリーンイグアナなら完全草食性!
体長 | 平均150cm、最大180cm |
餌の種類 | 野菜や果物。小松菜・チンゲン菜・パセリ・豆類など |
寿命 | 10~20年 |
性格 | 神経質で臆病 |
値段 | 3千円~1万円 |
グリーンイグアナというトカゲは、知能が高く人間の顔を認識する能力があります。ですので、飼い主の顔を覚えたり名前読んだら近寄ってきたりします。
飼い始めは30cmと小さいのですが、すぐに1m越えになるのでケージは特注を頼むか、または放し飼いがおすすめです。
また運動不足により短命になりやすいので、日光浴もかねて短時間のお散歩をしましょう。乾燥と低温に弱いので、夏場などがおすすめです。
それと、このトカゲを移動する際は上から掴まないように気をつけましょう。敵かと思われて尻尾でビンタされます。話しかけながら、そっと下から持ち上げるのが正解です。
小型で初心者にも飼いやすい!ヒナタヨロイトカゲ
体長 | 10~15cm |
餌の種類 | コオロギなどの昆虫・冷凍ピンクマウスや肉食トカゲ用の人口餌 |
寿命 | 5~10年 |
性格 | おとなしい |
値段 | 5千円~1万円 |
全身がトゲトゲの鎧のようなもので覆われており、天敵から身を守ります。
アフリカの乾燥地帯に生息しているため、強い日光を好むトカゲです。日光を浴びることで、体温を上げたり骨を強化するために必要なビタミンDを生成しています。
そのため、バスキングライトと紫外線ライトという2つのライトが必要になります。下に商品を載せておくので参考にしてくださいね。
ペット用のトカゲの入手方法は販売店!
トカゲを飼いたいけど、どこで手に入るんだろう?と疑問に思いますよね。トカゲを飼いたい場合は、爬虫類専門店やホームセンターに探しに行きましょう。
また、爬虫類は対面販売が義務付けられているのでネットでは購入できません。
ホームセンターでは販売数が少ないので、種類を多く取り扱っている爬虫類専門店に探しに行くのがおすすめです。専門店に行くことで、自分に合ったトカゲに出会いやすくなります。
初心者がトカゲをペットにする際に必要な準備物や餌とは?
トカゲの入手方法が分かったら、次は家に迎え入れるための準備をしましょう。トカゲをペットとして飼うのが初めての場合は、飼育環境に必要な道具やどの餌が必要なのか分からないですよね。
そこで、ここからはトカゲを飼う際に必要な道具と餌を解説します。
- 飼育環境を整えるための道具
- トカゲに応じた餌
飼育環境を整えるための道具
トカゲをペットとして飼育するには、専用の道具を揃える必要があります。主な5つを紹介するので、飼う際に参考にしてくださいね。
- ケージ
- 床材
- ライト
- 水容器
- ヒーター
ケージ
ケージは、木に登る種類と地表を動き回る種類によって異なります。木に登るタイプの種類のトカゲには高さのあるケージを用意して、地表を歩き回るタイプには床面積が広いものを確保しましょう。
以下に木に登るタイプの高さのあるケージと、地表を歩き回る床面積が広いケージの商品を載せておきますね。
床材
床材はそれぞれが好む湿度によって変わるので、乾燥系のトカゲなら砂漠砂を、湿度が必要なトカゲにはヤシガラマットを使いましょう。
床材は、排泄をしたらこまめに取り換える必要があります。毎日となるとかなりの手間になりますので、使い捨て用の吸水性の高いペットシーツを使うことをおすすめします。
また、歩く時にツルツル滑る状態だと足腰が弱り動けなくなります。ですので、床材が薄すぎないかや踏ん張りがきくかを確認してくださいね。
ライト
多くのトカゲは昼行性で日光浴をする必要があります。バスキングライト(日光浴をして体を温める照明)と、紫外線を含んだUVライトの2つが必要です。
まずはバスキングライトを使ってバスキングスポットという30~40度の高温地帯を部分的に作りだし、朝起きて体を温めるために使います。紫外線は、体の成長に必要なビタミンDの生成に必要です。
おすすめのバスキングライトと紫外線ライトの商品を1つずつ載せておきますので、参考にしてくださいね。
水容器
水容器は水浴びをするために使うので、全身が浸かる大きさのものを用意しましょう。また、倒れやすいので重みのあるものがおすすめです。また、飲み水としても使うので、中の水は毎日交換しましょう。
ヒーター
主なトカゲに適した温度は25~30度で、乾燥系のトカゲだと27~32度が適温です。トカゲは寒さに弱いので、冬は保温のためにヒーターが必要になります。
地表に生息する種類は、ケージの下にパネル式ヒーターを敷いて温めましょう。一方、木に登る種類は上部に遠赤外線ヒーターを設置してケージ全体を温めましょう。
トカゲに応じた餌
トカゲは主に肉食ですが、中には雑食や完全草食性のトカゲもいます。ここでは、肉食と草食に分けて紹介しますね。下に、おすすめの商品を載せておくのでぜひ参考にしてください。
- ラット
- コオロギ
- 鶏肉や内臓
肉食のトカゲにおすすめな餌は、冷凍のラット・コオロギ・鶏肉や牛の内臓です。コオロギは生餌や乾燥コオロギ、生餌の缶詰タイプがありますので虫が苦手な方は扱いやすいタイプやピンセットを使いましょう。
- 野菜
- 果物
草食のトカゲには野菜や果物をあげましょう。代表的な野菜は、小松菜・チンゲン菜・大根の葉・水菜・人参・サツマイモです。果物では、イチゴ・バナナ・みかん・りんご・桃・メロンをあげましょう。
一方で、あげてはいけない野菜もあります。ネギ・玉ねぎ・にら・にんにく・キャベツ・ブロッコリー・白菜・レタスはあげないよう気をつけましょう。
初心者がトカゲをペットにする際に必要な3つのお世話
必要なものや餌について理解できたら、次に初心者がトカゲをペットにした際の飼い方を説明します。主なお世話は次の3つです。
- 温度・湿度の管理
- 餌と水やり
- 掃除
まず、ケージの温度をトカゲの種類に応じて調整しましょう。冬に冬眠させない場合は、ケージ内の温度が20度を下回らないように注意が必要です。
バスキングライトを使って、トカゲが自由に身体を温められるようにしておきましょう。また、1日に1度土に霧吹きをして湿度を保つことも大切です。
また、トカゲは水をよく飲むので毎日水を交換しましょう。そして、排泄をした場合は周りの土ごと取り除いて掃除しましょう。
要注意!初心者がトカゲをペットで飼う際に気を付けたいこと5選
初心者がトカゲをペットとして飼う際に気をつけてほしい5つのことを紹介します。大切なペットが体調を崩してからでは遅いので、事前に確認しておきましょう。
- 脱水
- 拒食
- 誤飲
- 低体温症
- 消化不良
脱水
脱水症状は突然死の原因になります。ケース内全体が暑くなると脱水を引き起こすので、十分な水分補給が必要です。
ケース内には、必ず日陰になる場所やシェルターを設置しましょう。
ですが、水入れから直接飲まない種類もいます。その場合は、直接スポイトで水を与えるか、木の枝やケージの側面に霧吹きで水を付着させましょう。
拒食
拒食も、放置していれば突然死の原因になります。トカゲの拒食の原因としては、次のようなことが考えられます。
- 餌に飽きた
- ストレス
- 体調不良
毎日同じ餌ばかり与えていると、飽きて拒食になるケースは多いです。違う餌を与えてみて様子を見ましょう。
また、ペットが可愛すぎてついスキンシップをし過ぎたり、飼育環境(温度・湿度)によるストレスで拒食になることもあります。
体調を崩していて餌を食べないこともあります。もし様子をみて回復しない場合は、爬虫類をみてくれる病院に連れて行きましょう。
誤飲
誤飲にも突然死のリスクがあるので気をつけましょう。幼体の時に起きやすいので、床材はペットシートなどの誤飲の恐れがないものを選びましょう。
成体で誤飲した場合でも危険ですので、万が一飲み込んでも害が少ないものを選びましょう。天然素材を使用している「ソイル」や「クルミサンド」の床材は、万が一飲んでも詰まりにくいです。
参考までに、クルミの殻を使用したおすすめの商品を下に載せておきますね。
低体温症
トカゲは自分で体温調節ができないです。そのため、照明器具や日光で身体を温めないと低体温症になる危険性があります。
冬場はすぐに冷えてしまい、一度低体温症になると回復までに時間がかかるので身体に負担がかかります。
そのため、冬場の温度管理には特に気をつけましょう。いつ照明器具が切れてもいいいように、ストックをしておくのがおすすめです。
消化不良
消化不良になると、腸が詰まり突然死します。体温が下がると、消化機能が低下して消化不良になります。特に大きめの餌を与えた後は注意しましょう。適切な温度や温浴などをして、予防・対策をしましょう。
まとめ:トカゲは初心者でもペットとして飼いやすい!
今回は、初心者でも飼いやすいペット用のトカゲの種類や飼い方、入手方法や注意点などを紹介しました。以下にこの記事のポイントをまとめたのでご確認ください。
- 初心者におすすめなトカゲの種類はフトアゴトビトカゲ・グリーンイグアナ・ヒナタヨロイトカゲ
- 飼育の際に必要な道具は、ケージ・床材・ライト・水容器・ヒーターの5つ
- 餌はトカゲが肉食と草食によって違う
- トカゲの主なお世話は、温度と湿度の管理・餌と水やり・掃除
- 飼う際に気をつけることは、脱水・拒食・誤飲・低体温症・消化不良
飼育環境やトカゲの毎日の体調管理にさえ気をつければトカゲは初心者でも飼いやすいので、今回の記事を参考にぜひ飼ってみてくださいね。