「アクアリウムを始めたいけれど大きい水槽を置くスペースがない」「アクアリウムに初めて挑戦するから小さい水槽で始めてみたい」と考えていませんか?
大きい水槽で鑑賞を楽しむイメージが強いアクアリウム。しかし、小さい水槽でもアクアリム鑑賞を十分に楽しむことができます。
この記事では、小さい水槽の特徴や必要アイテム、レイアウトのポイントなど「小さい水槽でアクアリウムを始める方法」を解説します。
おすすめの小さい水槽や参考レイアウトも紹介するので、初心者でも今すぐアクアリウムを始められますよ。ぜひ読み進めてみてください。
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【アクアリウムについて】小さい水槽の特徴
小さい水槽は、一般的に横幅45cm以下の小型水槽のことをさします。水槽の大きさごとに「初期費用」「掃除のしやすさ」「管理のしやすさ」が異なるのが特徴。
最近は「小さいスペースでもアクアリウムを楽しみたい」「初心者でアクアリウムを手軽に始めたい」などの理由から小さい水槽の需要が高まっています。
大きい水槽と比べてダイナミックさに欠ける小さい水槽ですが、大きい水槽にはない可愛さや美しさを持つアクアリウムの世界を楽しめますよ。
【アクアリウムについて】小さい水槽のメリット
小さい水槽でアクアリウムを作ると以下の3つのようなメリットがあります。
- 狭いスペースで楽しめる
- 大きい水槽に比べて初期費用が安い
- 水槽の掃除が楽
【小さい水槽のメリット①】狭いスペースで楽しめる
大きい水槽でアクアリウムを楽しむ場合、大きさ相応のスペースが必要ですが、小さい水槽なら狭いスペースで簡単に楽しむことができます。
賃貸や小さな部屋でもスペースを圧迫させることなく鑑賞できるでしょう。また、ベッドサイドに置いて就寝前に鑑賞を楽しむということも可能です。
【小さい水槽のメリット②】大きな水槽に比べて初期費用が安い
小さい水槽は、大きい水槽に比べて初期費用が安くすみます。水槽自体の値段だけではなく、必要な備品も大きくなるので高くつきます。
水槽が大きくなれば必要な水や餌の量も増えるので、小さい水槽であればランニングコストをおさえることができますね。
【小さい水槽のメリット③】水槽の掃除が楽
小さい水槽は、大きい水槽に比べて掃除が楽です。洗う面積が小さく短時間で水の交換ができるからです。
大きい水槽の場合、スペースの関係で洗う場所を考えなければいけませんが小さい水槽なら洗面台や浴室での掃除ができます。
長期的に水槽の管理していくことを考えると、掃除が楽なのは最大のメリットになるでしょう。
【アクアリウムについて】小さい水槽のデメリット
コンパクトさが魅力の小さい水槽ですが、デメリットもあります。アクアリウムを小さい水槽で作るときのデメリットは以下の2つです。
- 水槽の管理が難しい
- すぐに水槽が汚れる
【小さい水槽のデメリット①】水槽管理が難しい
小さい水槽は、大きい水槽に比べて管理が難しいです。なぜかというと、水槽の中の水量が少ないため、水質や水温が変わりやすくなるからです。
掃除をするときに新しい水を加えすぎると一気に水質や水温が変化したり、部屋の温度によって水温が左右されやすいのです。
急激な水質や水温の変化は水槽内の生き物にストレスを与えてしまうので、管理には十分な注意が必要になります。
【小さい水槽のデメリット②】すぐに水槽が汚れる
水槽が汚れる原因は魚のフンや餌の食べ残し。小さい水槽の場合、容量が小さいのですぐに水槽が汚れてしまいます。
大きい水槽に比べると掃除は楽ですが、掃除の頻度は高くする必要があるでしょう。
【アクアリウムについて】小さい水槽の管理ポイント
ここでは、小さい水槽のデメリットで挙げた「水槽の管理が難しい」の解決策として、水槽の管理ポイントを4つ紹介します。
- 水の交換をこまめに行う
- 餌を与えすぎない
- 魚の数は少なめ
- 水槽を置く部屋の温度を整える
これらの4つのポイントをおさえれば、初心者でも「水槽の管理が難しい」部分を解決できるでしょう。
【小さい水槽管理のポイント①】水の交換をこまめに行う
小さい水槽を清潔に管理するためには、水の交換をこまめに行うとよいです。頻繁に水の交換を行うことで、水が濁ったり苔が生えたりすることを防げるからです。
一度に交換する水量は全体の1/3ほど。水槽内の水質が急激に変わりづらくなりますよ。
【小さい水槽管理のポイント②】餌を与えすぎない
水槽に魚を入れてアクアリウムを楽しむ場合、餌を与えすぎないことも大切です。
理由は、食べ残しの餌が原因で水が汚れやすくなるから。適切な量を守って餌を与えてあげるようにしましょう。
【小さい水槽管理のポイント③】魚の数は少なめにする
小さい水槽だと飼育できる生き物の数はサイズの関係で限られてきますが、魚の数を少なめにすると管理がしやすくなります。
魚の数が増えれば、その分餌の量や魚のフンが増えます。結果として、水が汚れやすくなる原因になるので注意しましょう。
【小さい水槽管理のポイント④】水槽を置く部屋の温度を整える
小さい水槽は水温が変化しやすいので、水槽を置く部屋の温度を整えるのがポイント。
外の環境を整えることで水温が一定に保ちやすいからです。夏はクーラーのある部屋に置く、冬は水槽用ヒーターを置くことをおすすめします。
アクアリウムを作るために必要な4つのアイテム
アクアリウムを小さい水槽で作るために、最低限必要なアイテムは4つあります。
- 水槽
- フィルター
- ライト
- カルキ抜き
ライトは、鑑賞するために水槽を明るくし、水草を育てる役割があります。
魚を入れたアクアリウムを作りたい場合は、水道水の塩素を無毒化するカルキ抜きは必須。塩素を含んだ水を使うと生き物の呼吸器系に害を与えてしまうからです。
小さい水槽には「ガラス製」と「アクリル製」の2種類。こだわりがなければ「ガラス製の水槽」をおすめします。アクリル製は軽くて透明感がありますが、ガラス製よりも傷がつきやすく耐久性がないからです。
「子供やペットがいるから割れたときのことを考えるとガラス製は嫌」というような理由がない限りガラス製の水槽がおすすめですよ。
【アクアリウムを作る】小さい水槽おすすめ3選
初めてアクアリウムを作るときは、小さい水槽と必要備品がセットになっている「水槽セット」がおすすめです。
アクアリウムを始めるために必要なアイテムがセットで販売されているので、今すぐにアクアリウムを楽しむことができるからです。
小さい水槽セットを選ぶ際には、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。以下に目的の例をあげ、それらに沿ったおすすめの水槽を紹介します。
- 初期費用をかけずにアクアリウムを始めたい
- 本格的なアクアリウムを作るのに一式揃えておきたい
- 静かな環境に置いてアクアリウムを楽しみたい
【初期費用をかけたくない】「クリスタルキューブ 300」
水槽メーカーで品質の高さが評判の寿工芸が販売している「クリスタルキューブ 300」の LEDセットは初期費用をかけたくない人におすすめ。以下が商品概要です。
商品概要 | |
サイズ(幅X奥行X高さ) | 30×30×30cm |
セット内容 | 水槽、LEDライト、外掛け式フィルター、ガラス蓋 |
価格 | 7,629円 |
30cm立方体の水槽なので、デスクの上でも圧迫感なく置けそうですね。小さい水槽でも品質が高いので安心です。
魚を飼育する場合は、追加でカルキ抜きが必要ですが、必要最低限のアイテムがセットになっています。
水槽の水温を管理するヒーターやクーラーは付属品ではないので必要に応じて揃えましょう。
【アイテムを一式揃えたい】「プログレ450 9点LED」
本格的にアクアリウムを今すぐ始めたい人には、寿工芸が販売している「プログレ450 9点LED」がおすすめ。以下が商品概要です。
商品概要 | |
サイズ(幅X奥行X高さ) | 46×30×34cm |
セット内容 | 曲げガラス水槽、LEDライト、上部フィルター、保温器具、ガラス蓋、バックスクリーン、水温計、カルキ抜き、飼育の手引き |
価格 | 14,639円 |
このセットには最低限必要なアイテムが入っているので、買ってすぐに本格的なアクアリウムを始められます。
水槽内の圧迫感を少なくする「曲げガラス」が採用されているので、小さい水槽でも十分にアクアリウム鑑賞が楽しめます。
【静かな環境に置きたい】「サイレントフィット300」
静音性を重要視している人にはGEX AQUARIUMの「サイレントフィット300 静音・省電力サイレントフロー付き」がおすすめ。以下が商品概要です。
商品概要 | |
サイズ(幅X奥行X高さ) | 31.5×16×24cm |
セット内容 | ガラス水槽、ハイブリッドフィルター、プラスチック蓋、カルキ抜き、水質調整剤、小冊子 |
価格 | 2,282円 |
サイレントフローは、静音性にこだわった新型のフィルター。寝室に置いてもフィルターの稼働音が気になりません。
省電力モーターを搭載しているので、省電力で稼働させることが可能です。
フィルター交換やメンテナンスが簡単なので、初心者にとってはありがたい水槽セットですね。
【アクアリウムを作る】小さい水槽向きの生き物
小さい水槽でもせっかくなら魚を泳がせた美しい世界観を表現したいですよね。ここでは、小さい水槽向きの魚と飼育できる生き物を紹介していきます。
【小さい水槽向きの生き物①】小型の魚
最大10cm以下の温厚な性格の魚なら、小さい水槽でも飼育ができます。どのような魚がいるかは以下の表を参考にしてみてください。
小さい水槽で飼える小型の魚 | |
淡水魚 | ネオンテトラ、メダカ |
海水魚 | カクレクマノミ、タツノオトシゴ |
大きい水槽で泳いでいるイメージが強い「カクレクマノミ」も小さい水槽で飼育が可能。サンゴを置くと水槽の見栄えが良くなります。
【小さい水槽向きの生き物②】小型のエビ
小型のエビなら小さい水槽で飼育するたけではなく、繁殖もできます。小型のエビの中では「ビーシュリンプ」が有名。
エビの繁殖をしたいときには、水温を一定に保つ必要があります。必要に応じて水槽用ヒーターやクーラーを用意するとよいでしょう。
今回は小型の魚とエビを紹介しましたが、水草やサンゴなど大きく成長しすぎない生き物なら小さい水槽でも飼育が可能です。
【アクアリウムを作る】小さい水槽のレイアウトポイント2選
小さい水槽でアクアリウムを作るレイアウトポイントは多くありますが、ここでは3つだけ紹介します。
- 水槽内に置くアイテムや熱帯魚を少なくする
- 環境の変化に強く成長しない水草を選ぶ
上記のポイント2つを意識するだけで見栄えするアクアリウムをすぐに作ることができますよ。
【レイアウトポイント①】水槽内に置くアイテムや魚を少なくする
小さな水槽は容量が限られているので、水槽内に置くアイテムや魚は少なくしましょう。
小さいアイテムでも数を置きすぎるとごちゃごちゃした印象になるからです。また、アイテムが多すぎると魚が自由に泳げるスペースが狭くなりストレスを与えてしまいます。
魚は「水量1Lに対して体長1cmの魚を1匹」が目安です。魚の数が少ない分、水は汚れないので、掃除のことを考えるとなるべく数を少なくした方がよいですね。
まずは、魚と水草などのアイテム1つずつ選ぶのがおすすめ。必要に応じて少しずつアイテム増やすとよいでしょう。
【レイアウトポイント②】環境の変化に強く成長しない水草を選ぶ
小さい水槽に水草を入れる場合には、環境の変化に強く成長しない水草を選びましょう。
小さい水槽は水温や水質が大きく変化しやすいので、環境の変化に耐えられる丈夫な水草が好ましいからです。
大きく成長する水草を入れると、成長していくにつれ水槽に圧迫感が出てしまい見栄えしなくなってしまいます。
小さい水槽向けの水草にはあまり成長しない「アヌビアスナナ」や「アナカリス」などがあります。
【アクアリウムの参考】小さい水槽のレイアウト3選
アクアリウムの魅力は「自分好みのレイアウトができるところ」にあります。ここでは、小さい水槽のレイアウトを3つ紹介するので、参考にしてみてください。
シンプルなレイアウトでスッキリとした印象があります。魚が泳ぎやすくするために水草や岩などのアイテムがバランス良く配置されていますね。
カクレクマノミに合わせてサンゴをアイテムとしておいたレイアウト。海の世界に浸かれるアクアリウムに仕上がっています。
底一面に配置されている水草は背丈が低いので圧迫感がありません。見栄えと魚の住む環境を考慮したレイアウトですね。
小さい水槽の形やサイズ、レイアウトするアイテムによって大きく印象が異なります。
「水槽をどこに置いて楽しみたいか」をイメージすると自分好みのレイアウトを完成させられますよ。
アクアリウムで自分だけの小さい世界を楽しもう
小さい水槽は、置くスペースが限られていても十分にアクアリウムの世界を楽しめます。
先述した水槽を管理するポイントをおさえれば、アクアリウム初心者でも失敗することなく小さい水槽を管理することができるでしょう。
おすすめの水槽やレイアウトを参考に小さい水槽で自分好みのアクアリウム作り、自分だけの小さな世界を楽しんでくださいね。
アクアリウム用品は「チャーム」というオンラインショップがおすすめ。必要なアイテムを全て揃えることができるので、公式サイトでチェックしてみてください。