格安SIMに乗り換えたいけど、乗り換え方法や必要な手続きが分からないために、乗り換えに踏み込めずにいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では乗り換え方法や必要な手続き、気をつけるポイントを分かりやすく説明していきます。
格安SIMについて分からないことがあれば、「【格安SIMとは?】初心者必見!みんなが知りたい基礎知識」で説明していますのでご確認ください。
あなたのライフスタイルのお助けになれば幸いです。よろしくお願いいたします。
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格安SIMへの乗り換え方法
格安SIMへの乗り換えは2種類しかないので簡単に考えていきましょう。以下から、格安SIMへの乗り換え方法2種類を紹介しますね。
- 自分のスマホを使用してSIMを変える
- MVNOでスマホとSIMカードをセットで購入する
自分のスマホを使用してSIMカードを変える
一つ目は今使っている愛着のあるスマホを使用してSIMカードだけを変える方法です。
この場合は、乗り換えたいMVNOのSIMカードが使える端末なのか確認が必要になります。詳しくは「格安SIMに乗り換える際の事前準備」で説明しますね。
MVNOでスマホとSIMカードをセットで購入する
二つ目はMVNOでスマホとSIMカードをセットで購入する方法です。家電量販店やネット通販でスマホを購入することもできますが、SIMを乗り換える場合はセットで購入する方がキャンペーンで安く購入できます。
SIMカード変更に伴いスマホを購入する際は、自分のスマホを引き続き使用する場合と比べて、SIMカードのスマホ対応可否を気にする必要はありません。
格安SIMに乗り換える際の事前準備
格安SIMに乗り換える際は、事前に準備しておくべきコトがあります。以下から4つの事前準備を紹介しますね。
- 電話番号引き継ぎ(MNP)手続きが必要かどうかを確認する
- MVNOおよびプランを選ぶ
- 動作確認済みスマホかどうかを確認する
- SIMロック解除が必要かどうかを確認する
電話番号引き継ぎ(MNP)手続きが必要かどうかを確認する
MNPとは、通信キャリアを乗り換える際に電話番号をそのまま利用できるようにするサービスのことです。
乗り換え手続きの中で、選択できる唯一の項目になります。電話帳登録数が多く電話を頻繁に行う方は特に手続きが必要になるでしょう。
MVNOおよびプランを選ぶ
MVNOおよび契約するプラン(下記項目)を選んでいきましょう。またスマホをMVNOで購入する場合は、乗り換えたいMVNOに欲しい機種があるかどうか確認しておくと良いでしょう。
- 回線タイプ(docomo、au、softbank)
- SIMカードの種類(データSIM、音声通話SIM)
- データ容量
- 各MVNOオプション
動作確認済みスマホかどうかを確認する
ここからは愛着あるスマホを引き続き使用していく方のみ確認が必要です。MVNOが決まれば、あなたが使用しているスマホがMVNOで動作できるのかを確認しましょう。
ちなみに動作の確認というのは下記項目における動作確認のことを指します。
- データ通信
- 音声通話
- デザリング
MVNOのホームページに動作確認済みのスマホが記載されています。掲載されていない場合は乗り換えたいMVNOに確認をとりましょう。
SIMロック解除が必要かどうかを確認する
SIMロックとは、現在契約中の通信回線以外の通信回線でSIMカードを使えなくするための機能です。
大手キャリアのスマホは通常SIMロックがかかっており、他社の通信回線に乗り換える際はSIMロック解除の手続きが必要になります。自分のスマホを引き続き使用したい場合は確認しておきましょう。
ただし、先で選択した回線タイプが現在利用中の回線と同じ場合は、現状のままで使用可能ですのでSIMロック解除をする必要はありません。
格安SIMに乗り換える手続き(契約中キャリア編)
ここからは実際に格安SIMに乗り換える手続きについて説明していきます。まずは、現在契約中のキャリアでの手続きについて紹介しますね。
- MNP転出手続き
- SIMロック解除手続き
MNP転出手続き
電話番号の引き継ぎを行いたい場合は、MNP転出手続きを行い、MNP予約番号を取得する必要があります。予約番号はMVNOでの手続きで必要になります。
期限は取得後15日となっていますので、MVNOを選んでから予約番号を取得すると良いでしょう。大手3社ともに、ショップだけでなく電話やネットでも受け付けてくれているので気楽に手続きが行えますね。
費用(2,000円〜5,000円)はMVNOでのMNP手続きが完了した際に発生しますので、予約番号を取得しただけでは発生しません。
SIMロック解除手続き
自分のスマホを使用する場合、選択した回線タイプが利用中の通信回線と異なる場合はSIMロック解除手続きが必要になります。
SIMロック解除手続きもMNP転出手続き同様、ショップだけではなくネットで行うことができます。ショップや電話で行う場合は3,000円程、ネットの場合は無料で行えます。
ただし古い機種の場合は、店頭でしか手続きを行えない場合がありますので確認が必要です。
格安SIMに乗り換える手続き(MVNO契約編)
先に述べたことはあくまでも準備で、ここからが本番です。以下から、実際に乗り換えたいMVNOでの手続きを紹介しますね。
- スマホを選ぶ(スマホをMVNOで購入する場合)
- 格安SIMを申し込む
スマホを選ぶ(スマホをMVNOで購入する場合)
スマホをMVNOで購入する場合はスマホ(機種)を選んでいきましょう。
購入場所はMVNOの店舗、ネット、家電量販店(一部のMVNO)になります。価格だけでなく、機能や形、重量なども考慮して、愛着の湧くスマホを購入しましょう。
格安SIMを申し込む
遂に格安SIMの申し込みです。MVNOの店舗、ネット、家電量販店(一部のMVNO)で申し込みが可能です。
事前準備で決めた通りにプランを選択(下記項目)し、申し込みましょう。
- 回線タイプ(docomo、au、softbank)
- SIMカードの種類(データSIM、音声通話SIM)
- データ容量
- 各MVNOオプション
電話番号を引き継ぐ方は、事前に取得しているMNP予約番号を準備の上、MNP転入手続きを行い、申し込みを完了させましょう。
格安SIMに乗り換える手続き(SIMカード到着編)
格安SIMの申し込みが完了して、実際にSIMカードが届くのに2日〜1週間程かかります。(※契約するMVNOや配達住所により異なる。)
ここでは、SIMカードが届いてからスマホを使用できるようにするための手続きを紹介しますね。
- SIMカードをスマホに挿入する
- 通信接続の設定(APN)を行う
- MNP切り替え手続きを行う
SIMカードをスマホに挿入する
まずはスマホにSIMカードを挿入します。スマホによって違いがありますので、同封されている取説を確認しましょう。
通信接続の設定(APN)を行う
SIMカードを挿入したら、WiFi環境で電源を入れ通信接続の設定(APN)を行います。(※MVNOでスマホをセットで購入される方は事前に設定が完了している場合もあります)
設定自体は3〜5分で完了できるものです。手続きの詳細については、イオシスさんが分かりやすく説明していただいているのでご確認ください。
MNP切り替え手続きを行う
電話番号を引き継ぐ方(MNP転入手続きを完了されている方)は、最後にMNP切り替え手続きを行います。MNP切り替え手続き完了後、通常通りスマホを使用できるようになります。
手続きは契約したMVNOの会員専用ページで行うことができ1〜3時間程で完了します。
使わなくなった物の処理について
格安SIMに乗り換える際、使わなくなったスマホやSIMカードの処理について不安を抱かれる方も多いのではないでしょうか。以下から、使わなくなった物の処理について紹介しますね。
- スマホ(MVNOでスマホを購入する場合)
- 解約したSIMカード
スマホ(スマホを購入する場合)
MVNOでスマホをセットで購入される際、今まで使用していたスマホは下記の方法で再利用・処理ができます。ぜひ検討してみてください。
- 子供に譲り、通信キャリアと契約して再度スマホを使用できるようにする
- ネット通販で販売する
- 子供用のタブレットとしてWiFi環境下で利用できるようにする
解約したSIMカード
電話番号引き継ぎを行う場合、MNP切り替え手続きが完了すれば、利用していた通信キャリアは解約になります。
多くの場合、店舗に返却もしくは自分で破棄するように求められます。各自破棄を求められる場合は、SIM自体の利用はできないようになっていますが、個人情報ですので放置せず早めに処分しましょう。
MNPを行わない場合は、各自店舗にて解約手続きを行う必要がありますので、その際SIMカードの返却を行いましょう。
格安SIMに乗り換える際のポイント
ここまでこれば格安SIM乗り換えへの流れは掴めたと思います。ここでは、格安SIMに乗り換えるポイントについて紹介しますね。
- タイミングに気をつける
- SIMロック解除が必要か確認しておく
タイミングに気をつける
大手通信キャリアの場合、2年間の定期契約を結ばれる方が多いと思います。大手3社では、契約更新月が3ヶ月となっているので、この3ヶ月の間に解約しなければ違約金が発生してしまいます。
違約金はキャリアやプランによって異なりますので、各社ホームページをご確認ください。docomoの場合、新料金プランだと1,000円、旧料金プランであれば9,500円の違約金が発生します。
契約日数が残っている場合は、MVNOへの乗り換えへ後にかかる費用と違約金を比較して、今すぐ契約解除してMVNOに乗り換えるか、契約満了を待ってからMVNOに乗り換えるか判断すると良いでしょう。
SIMロック解除が必要か確認しておく
SIMロックの解除を忘れてMVNOと契約した場合は、SIMロック解除が終わるまでインターネットや電話を利用することができなくなります。
自分が現在利用している通信回線と、乗り換える通信回線を確認し、異なる場合は契約前にSIMロックの解除を行いましょう。
格安SIMに乗り換える際のよくある質問
あなたの不安が少しでも無くなるように、以下から格安SIMに乗り換える際のよくある質問について紹介しますね。
- 乗り換え時の費用はどれくらいかかる?
- スマホ代金の分割払いが残っている場合はどうする?
乗り換え時の費用はどれくらいかかる?
乗り換え時にかかる費用は下記の通りです。(※条件によっては必要のない費用もあります)
- 新規契約事務手数料:3,000円程度
- SIMカード発行手数料:400円程度
- スマホ代金:1万〜10万円程度(セット販売キャンペーンあり)
- MNP転出料:2,000円〜5,000円(キャリアにより異なる)
- SIMロック解除手数料:無料 or 3,000円程度
スマホ代金の分割払いが残っている場合はどうする?
分割払いでスマホを購入している方でMVNOに乗り換えたい場合、悩まれる方も多いのではないかと思います。ですが実際には、何もしなくても乗り換えることは可能なので安心してください。
引き続き分割払いをすることも可能ですし、一括での支払いも可能です。ただし、割引サービスなどが適用されていた場合は適用外になります。
まとめ:格安SIMへの乗り換え
最後に格安SIMへの乗り換えにおける重要な3つのポイントを紹介してまとめとさせていただきます。
- 愛着あるスマホを使用する場合は格安SIMでの動作確認およびSIMロック解除確認を行う
- 乗り換えるタイミングは契約期間と更新月から判断する
- 格安SIMへの乗り換え手続きにかかる費用は、全ての条件に当てはまる方で9,400円(税抜き)程度
最後まで読んでいただきありがとうございました。これで格安SIM乗り換えの流れは掴めたと思いますので、まずはご希望のMVNOを探してみてはいかがでしょうか。