夜のWi-Fiが遅いために、楽しみにしていた動画が停止したり、Webページがなかなか開けないなど、インターネットを快適に使えない時ありますよね。環境を変えるのが面倒くさくてそのままにしていませんか?
この記事では、Wi-Fiが遅くなる原因と対策やWi-Fi環境を変える際の手順を紹介しています。本記事の対策でWi-Fiの速度が劇的に変わるので是非読んでみてください。よろしくお願いします。
(出典画像:https://pixabay.com/ja/photos/youtuber-%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%83%BC-%E8%84%9A%E6%9C%AC-2838945/)
【はじめに】回線とプロバイダについて
まずはじめに、Wi-Fiの通信速度を語る上で抑えておきたい用語を説明していきますね。
- 回線
- プロバイダ
回線
回線とはインターネット回線のことです。物理的なもので、電話線や光回線がありますが、今では高速に通信できる光回線が主流です。光回線を使ったサービスで最も有名なのはNTTのフレッツ光ですね。
プロバイダ
プロバイダとはインターネットと回線を接続する事業者のことをいいます。プロバイダの1番の役割はIPアドレスを発行することです。
IPアドレスとはインターネット上の住所のことであり、プロバイダと契約しなければ、Webページを探し出すことができないため、ネットサーフィンを行うことはできません。
夜のWi-Fiが遅い理由
昼よりも夜の方がWi-Fiが遅い理由は、夜の方がインターネット利用者が多いためです。あなたの日常を思い返してみてください。昼は仕事をして夜になるとYoutubeを見たりゲームをしたりしていませんか?
あなたと同じように多くの方が、夜にインターネットを利用しているはずです。それではインターネット利用者が増加するとどういうことが起きるのか、以下より説明していきますね。
- 光回線サービス問題
- Webサーバーへの集中的なアクセス
光回線サービス問題
まずは光回線サービスの問題です。夜の通信速度に悩まれている多くの方が、「フレッツ光」やフレッツ光を利用した光コラボ「ドコモ光」などのサービスを利用されていることと思います。
全国で65.5%の人がフレッツ光を利用していることに加えて、夜になると利用者・通信量が増加することで、プロバイダと接続する通信装置に制限がかかり、Wi-Fiが遅くなってしまいます。
Webサーバーへの集中的なアクセス
次にWebへの集中的なアクセスの問題です。インターネット利用とは、URL(管理場所)を指定してWebサーバーからデータを引っ張っることで、Webページを閲覧したり、動画を視聴したりすることです。
インターネットの利用者が増加することで、人気のWebページや動画にアクセスが集まり、サーバーが混雑し通信速度が遅くなることがあります。
夜のWi-Fiが遅い時の対策
Webサーバーへのアクセス混雑による通信速度の低下については、サービスを提供している側の問題のため、利用者はどうすることもできません。
ですがWebサーバーにアクセスする前の段階での通信環境の改善は可能です。以下より、夜のWi-Fiが遅い時の対策について紹介しますね。
- 独自回線サービスに変更する
- 接続方式をIPv6のIPoE接続に変更する
独自回線サービスに変更する
全国シェア65.5%のフレッツ光やフレッツ光を利用したサービスではなく、NURO光やau光などの独自回線サービスを利用することで通信速度を改善することができます。
開通エリアが主要都市に限られており、開通に時間がかかるというデメリットが、契約者数(集中的なアクセス)を抑え、快適な通信環境を実現できるというメリットになっています。
接続方式をIPv6のIPoE接続に変更する
フレッツ光やフレッツ光サービスを利用している場合は、プロバイダと接続する通信装置が混雑しやすくなっています。その通信装置を経由する接続方式がIPv4のPPPoE接続というものです。
逆に混雑する装置を経由することなくインターネットに直接つながることができる接続方法をIPv6のIPoE接続と呼びます。
いきなりアルファベットの並びは蕁麻疹出ますよね(笑)とにかく、最短ルートでインターネットにアクセスできるので通信速度が速くなるんです。
接続方式を変更するには、プロバイダの契約内容の変更およびルーターの設定が必要です。詳しくは、ルーター(BUFFALO)の設定方法をご覧くださいね。
Wi-Fiが遅い時の「今すぐ対策」
Wi-Fiが夜に遅い時の対処法はお分かりいただけたかと思います。しかし先で紹介した内容は、手続きや設定が必要でしたよね。あなたはこう思いませんか?
手続きとかめんどくさいし今すぐどうにかしたいんだけど・・・
そんなあなたのために今すぐできる対策について以下より紹介していきますね。
- コンセントやケーブルを差し直す
- 2.4GHz以外のチャンネルを使用する
コンセントやケーブルを差し直す
ルーター周辺の電源コンセントやLANケーブルを差し直してみましょう。しっかり差し直すことで、劇的に通信速度が改善することもあります。
2.4GHz以外のチャンネルを使用する
電子レンジやコードレスの電話などは、Wi-Fiと同じように2.4GHz帯の周波数であることが多く、電波干渉してしまう恐れがあります。
Wi-Fiが遅いと感じる時は、ルーターの周波数帯域を5GHzに変更することで通信速度を改善することができるかもしれません。
Wi-Fiが遅い時の「その他対策」
先ほどは「今すぐ対策」について説明しましたが、その他の対策についても紹介していきますね。
- ルーターやケーブルを見直す
- スマホやPCのスペックをあげる
ルーターやケーブルを見直す
ルーターやLANケーブルは高速通信に対応している製品なのかを確認しましょう。ルーターの場合、最大で10Gbps、LANケーブルの場合、最大で40Gbpsの規格があるんです。
しかし1つの製品だけ良いものを使っていても通信速度は速くなりません。ルーターの性能が良くても、LANケーブルが高速通信に対応していなければ、満足のいく通信速度は実現できないので注意が必要です。
スマホやPCのスペックをあげる
スマホやPCのスペックを見直すことも重要です。十分な通信環境の上でも、端末に処理できる性能がなければ意味がありません。
著しく性能の低い端末を使用している方は、CPUやメモリの性能を確認の上、自分の環境に合った端末を選択するようにしましょう。妥協ない通信端末の使用がストレスない通信環境を実現させます。
Wi-Fiの通信速度がどれだけ遅いかを確認する
これまで対処法について紹介してきましたが、どの対策を実施すれば良いのかを知るためには、自分の現在の通信速度を確認することが大事になります。
下記ツールを用いて、通信速度、更には回線、プロバイダ、サーバーのどこに問題があるのかを確認してみてください。
各回線の最大速度はあくまでも理論上のため、スペックの1/10の数値が出ていれば満足できるといって良いですよ。
- BNRスピードテスト
- ブロードバンドスピードテスト
- SPEED TEST
夜のWi-Fiを快適に利用するための速度の目安
先で現在の通信速度を確認したら、次は自分がインターネット環境を利用する際にどれだけの通信速度を必要とするのかを確認してみましょう。以下より、快適にインターネットを利用できる通信速度を紹介しますね。
- ウェブサイトの閲覧:2Mbps
- YouTubeなどの動画視聴:5Mbps
- データ通信量の大きいゲーム:20Mbps
上記速度と、現時点での自宅の通信速度を比較した上で、インターネット利用時間を快適に過ごすために恒久的な対策が必要なのかどうかを確認してみましょう。
ある程度必要な通信速度を実現できているのであれば、ルーターの周辺を見直してみるのも良いでしょう。
夜のWi-Fiが遅いみんなのQ&A
ここでは多くの方が揃って質問される内容について紹介していきますね。ここで、夜の通信環境について更なる知識をつけていきましょう。
- LTEとWi-Fiはどっちの方が速いの?
- モバイルルーターとホームルーターはどっちの方が速いの?
LTEとWi-Fiはどっちの方が速いの?
通信速度に関しては、基本的にWi-Fiの方が速いです。Wi-Fiの最大通信速度が600Mbps以上あるのに比べ、LTEは100Mbpsほどになっています。
LTEとは携帯電話の通信規格(3Gや4G)のことであり、Wi-Fiとは異なり、通信範囲が広くどこにいても安定した通信を利用できるのが特徴です。
しかし自宅でインターネット接続する場合は、通信距離が離れて不安定になることはあまりないので、Wi-Fiを利用することをオススメします。
モバイルルーターとホームルーターはどっちの方が速いの?
通信速度に関しては、基本的にホームルーターの方が速いです。ホームルーターとはいわゆる光回線を利用するためのルーターで、モバイルルーターは持ち運び可能なモバイル回線を利用するためのルーターです。
先で説明したLTEとWi-Fi比較同様、光回線を利用する方が速度は速くなるのです。
夜のWi-Fiが遅くなるS君のネット環境について考察してみた
そろそろ僕のネット環境についてアドバイスください。。。
そうですね(笑)まず通信速度を確認してから、原因調査を実施していきましょう。
以下より、S君のネット環境に関する調査結果と、改善策について説明しますね。下記の結果は、先で紹介したツールで調べたものです。簡単に調べることができるので是非試してみてください。
- サーバーの応答速度(Ping):22ms
- プロバイダ含めた通信速度(下り):30Mbps
- 回線のみの通信速度(下り):84.2Mbps
- 接続方式設定の確認:IPv4のPPPoE接続
調査結果から、プロバイダを含めた通信速度が昼よりも夜の方が遅くなっており、接続方式の確認からもIPoE接続でないことがわかりました。
今回はルーターの設定はIPv6のIPoE接続になっているということで、プロバイダの契約内容をIPv6のIPoE接続に変えてみることで劇的に変わるでしょう。
【まとめ】夜のWi-Fiが遅い理由と対策について
これまで、夜にWi-Fiが遅くなる原因と対処法、調査の仕方について説明してきました。Wi-Fiが遅くなる原因は、インターネット利用者の増加でしたね。
しかし、夜の利用者を減らすことは誰にもできないので、根本的な対策を実施するために、光回線サービスやプロバイダ、接続方式を見直すことが重要になります。
「今すぐ対策」も効果はあるかもしれませんが、面倒臭からず契約内容の確認とWi-Fi環境の見直しをすることを強くオススメします。あなたに快適なWi-Fi環境が訪れることを願っています。