オフィス向けのインターネット環境には「ギガらくWi-Fi」が良いと聞いたことはあるかもしれません。ですが、なぜ良いのか?そもそも「ギガらくWi-Fi」とは何なのか、分からないことが多くないですか?
本記事では「ギガらくWi-Fi」について、導入するメリット・注意点、運用の幅を広げるオプション機能など、基本的な内容から運用内容まで分かりやすく説明していきます。
あなたの新しいオフィスでの挑戦にお役立ちできれば幸いです。よろしくお願いいたします。
(画像出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/wlan-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96-%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9-3131127/)
ギガらくWi-Fiとは
まずギガらくWi-Fiとは、NTT東日本が提供する、オフィス、店舗、病院、学校に向けた法人向けのWi-Fiサービスです。提供元はNTT東日本ですが、NTT西日本エリアでも利用可能です。
導入から運用までのサポート付きで、利用するための設定も完了されているため簡単に使用することができ、さらにはセキュリティ面でも安全なWi-Fiサービスになっています。
これらギガらくWi-Fiのメリットの詳細については次の項目で説明していきますね。
ギガらくWi-Fi 導入のメリット
次に先述したギガらくWi-Fiのメリットについて詳しく説明していきます。以下より、ギガらくWi-Fiを導入するメリットを説明していきますね。
- セキュリティ面の安心
- 簡単にすぐ使える
- 年中無休のサポート
セキュリティ面の安心
1台のWi-Fiアクセスポイント装置で、業務用も来訪者用も安心・安全に利用することができます。具体的には以下のようなセキュリティ機能を備えています。
- 来訪者の社内LANへのアクセス制限:来訪者は社外のインターネットのみ利用可能
- Wi-Fiに接続できる端末を制限:登録したMACアドレスの端末のみ利用可能
- サポートセンターがパスワードを管理:第3者の機器への操作を防止
簡単にすぐ使える
設定済みのWi-Fiアクセスポイント装置が届くので、フレッツ光など契約しているルーターにLANケーブル、そして電源コードを挿すだけですぐに利用することができます。
年中無休のサポート
お問い合わせやトラブル対応など、頼れるプロのスタッフが年中無休、毎日9時〜21時までサポート対応してくれます。Wi-Fiアクセスポイント装置が故障した場合は、交換用装置を郵送してくれるので安心ですよ。
その他プラン毎にオプションで利用できるサポートサービスについては後ほど説明しますね。
ギガらくWi-Fi 導入の注意点
当然ですが先述したメリットで「即決」はダメですよ。ギガらくWi-Fiの導入には注意点がありますので確認しておいてください。以下より、説明していきますね。
- 光回線などのインターネット契約が別途必要
- Wi-Fiだけなら利用料は割高
光回線などのインターネット契約が別途必要
ギガらくWi-Fiのサービスを契約して、Wi-Fiアクセスポイント装置が送られてきても、回線とプロバイダを契約していなければ、インターネットを利用することができません。
ギガらくWi-Fiだけでネット環境が整うと勘違いしていると、ギリギリで開通工事を行うことになり事務所を新設してもネット環境が間に合わなくなるので、計画的にネット環境の構築を行いましょう。
Wi-Fiだけなら利用料は割高
ギガらくWi-Fiはセキュリティ面と充実したサポート体制、運用の幅が広いなどの特徴があるため月額の利用料が高くなっています。
オフィスで利用される場合は、ギガらくWi-Fiがおすすめではありますが、仮にWi-Fiだけ利用できれば良いというのであれば、BUFFALOのルーターなどを購入すれば良いでしょう。
用途次第ではギガらくWi-Fiが割高になってしまうことがあるので、最初にどんな運用をしていきたいかを検討することが大事です。
ギガらくWi-Fiのプラン
ギガらくWi-Fiには4つのプランが用意されています。以下より各プランについて、月額利用料、通信速度(Wi-Fi規格)、同時端末接続数などを確認していきましょう。
各プラン毎の違いは、下記項目以外にも用意されている機能や利用できるオプションが異なります。オプション一覧は後ほど説明しますね。
あなたのオフィスでの利用環境に合わせたプランを検討してみてください。
ハイエンド6 | ハイエンド | ベーシック | ライト | |
月額利用料 | 4,180円/台 | 3,630円/台 | 3,278円/台 | 2,200円/台 |
最低利用期間 | 24ヶ月 | 60ヶ月 | 24ヶ月 | 24ヶ月 |
解約金 | 11,000円 | 11,000円 | 残月数×3278円 | 5,500円 |
同時端末接続数(推奨) | 100台 | 50台 | 50台 | 30台 |
通信速度
(Wi-Fi通信規格) |
2.4Gbps
(IEEE802.11axにて接続時) |
1.3Gbps
(IEEE802.11acにて接続時) |
1.3Gbps
(IEEE802.11acにて接続時) |
867Mbps (IEEE802.11acにて接続時) |
【こんな運用もできる】ギガらくWi-Fiのオプション
各プラン毎のスペックや導入コストについては先述した通りです。各プラン毎の違いはそれだけではありません。各プラン毎に、利用できるオプションが異なりますので、以下より説明していきますね。
まずはプラン毎でのオプションへの対応について表にまとめたので確認してみてください。
ハイエンド6 | ハイエンド | ベーシック | ライト | |
訪問修理 | ○ | ○ | - | ○ |
LAN給電 | ○ | ○ | ○ | ○ |
カメラ | ○ | ○ | - | - |
リモートアクセス | ○ | ○ | - | - |
- 訪問修理オプション
- LAN給電オプション
- カメラオプション
- リモートアクセスオプション
訪問修理オプション
通常9時〜21時までのサポート対応時間を24時間に拡張し、オペレータが年中無休で故障の連絡を受け付けてくれます。さらには必要に応じて、訪問により機器交換を行ってくれたりもします。
以下に、月額利用料、利用可能なプランなどを表にまとめています。確認しておきましょう。
初期費用 | 月額利用料 | 解約金 | 利用可能プラン | |
訪問処理 | 不要 | 550円 | なし | ハイエンド6
ハイエンド ライト |
LAN給電オプション
ACアダプタ電源の代わりに、LANケーブルでWi-Fiアクセスポイント装置に給電できる装置です。 ルーターとWi-Fiアクセスポイント装置の間にLAN給電装置を接続することで給電を可能にします。
以下に、月額利用料、利用可能なプランなどを表にまとめています。確認しておきましょう。
初期費用 | 月額利用料 | 解約金 | 利用可能プラン | |
LAN給電 | 不要 | 5年対タイプ:440円
2年タイプ:880円 |
5年タイプ:残月数×352円
2年タイプ:残月数×880円 |
ハイエンド6
ハイエンド ベーシック ライト |
カメラオプション
ビジネス向けクラウド型カメラサービスです。遠隔で来訪状況をリアルタイムで確認できるようになったり、社員の労働状況を見守ることが可能になります。
また労働時間外での不審者の侵入などを記録できる録画機能も付いてるため、セキュリティ対策として安心な機能ですね。
以下に、月額利用料、利用可能なプランなどを表にまとめています。確認しておきましょう。
初期費用 | 月額利用料 | 解約金 | 利用可能プラン | |
カメラ | 無料 | 2,750円 | 残月数×2,750円 | ハイエンド6
ハイエンド |
リモートアクセスオプション
インターネット接続環境があれば、外出先や自宅から社内LANに接続することが可能になります。
つまり、パソコン一つあれば、社内サーバーにアクセスできたり、社内のパソコンも操作できるようになるため、働き方の自由度が格段に上がります。
以下に、月額利用料、利用可能なプランなどを表にまとめています。確認しておきましょう。
初期費用 | 月額利用料 | 解約金 | 利用可能プラン | |
リモートアクセス | 不要 | 5年対タイプ:4,950円
2年タイプ:6,050円 |
5年タイプ:残月数×2,420円
2年タイプ:残月数×6,050円 |
ハイエンド6
ハイエンド |
ギガらくWi-Fiの導入方法
ここではどのような手順でギガらくWi-Fiを導入していくのか、以下より導入手順を確認してみましょう。ギガらくWi-Fiは導入が簡単なのでありがたいですよ。
- 申し込み(オフィスに合わせた提案)
- Wi-Fiアクセスポイント装置を設置
申し込み(オフィスに合わせた提案)
NTT東日本に連絡を取ると、直接営業担当者の方が訪問してくれます。あなたの悩みや運用について相談に乗ってくれて、オフィスに最適なプランや機能、オプションを提案してくれます。
注意していただきたいのは、提案を100%頼りにしてはいけないということです。プラン、機能、オプション、コストについては事前に自分で調べておいてください。
相手も営業の方なので、ある程度は会社の利益を考えた提案をされます。あなたが納得のいく形で運用していけるように準備をしておきましょう。
Wi-Fiアクセスポイント装置を設置
プランやオプションが決まり、Webにて正式に申し込みすると、あなたの要望通りの設定が完了されたWi-Fiアクセスポイント装置が届きます。
複雑な設定などは全て実施されているので、Wi-Fiアクセスポイント装置にLANケーブル、電源コードを挿せばインターネット環境の構築は完了です。
ギガらくWi-Fiの解約方法と注意点
ギガらくWi-Fiを解約したい時は、NTT東日本への電話一本で解約手続きを行うことができます。フリーダイヤル 0120-116116 へ電話しましょう。
最低利用期間が設定されているプランやオプションについては、途中解約による違約金が発生してしまいます。各種違約金の料金については先述した通りです。
利用期間が2年や5年といった長期期間の契約を前提としているため、導入する前にしっかり確認しておきましょう。
オフィスで利用するにはギガらくWi-Fi?
メンテナンス・サポートが充実しているオフィス向けのWi-Fiサービスで有名なのは「ギガらくWi-Fi」と「スマート光ビジネスWi-Fi」の2種類があります。
サービスによって推奨されている同時利用端末数が異なり、30台〜100台なら「ギガらくWi-Fi」、120台となると「スマート光ビジネスWi-Fi」が推奨されています。
どちらも上位のプランでは最新のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)が対応されていて通信速度に違いはなく、また提供元がどちらもNTTということでオプションや機能に大きな違いはありません。
同時利用端末数を参考に、あなたのオフィス環境に会うWi-Fiサービスを選んでみてください。
【よくある質問】ギガらくWi-Fi
ここではギガらくWi-Fiに関してみんなが感じている疑問を解決していきます。以下より2つの質問を紹介していきますね。
- フレッツ光以外の光回線サービスでの利用は可能ですか?
- 「光ステーション」と「ギガらくWi-Fi」の違いは?
フレッツ光以外の光回線サービスでの利用は可能ですか?
ギガらくWi-FiはNTT東日本が提供しているサービスですが、NTTのフレッツ光以外でも独立回線のNURO光やau光、ADSLやCATVなど、インターネットを利用できる回線があれば大丈夫です。
「光ステーション」と「ギガらくWi-Fi」の違いは?
ギガらくWi-Fiがオフィス向けに従業員や来訪者の方に提供することを目的としているのに対し、光ステーションは不特定多数の利用者への提供を目的としたWi-Fiサービスです。
そのため公衆Wi-Fiアクセスポイントサービスと呼ばれたりもします。無料インターネットの提供だけではなく、店舗のクーポン配信など集客に役立つコンテンツを提供しています。
【まとめ】ギガらくWi-Fi
最後まで読んでいただきありがとうございました。本記事ではギガらくWi-Fiのプランや幅広い運用を可能にするオプション機能の紹介をしてきました。
オフィスで運用していくイメージは膨らみましたか?オフィスで利用される場合は、とにかく同時端末接続数が大事になります。
再度どれくらいのスペック(端末接続数・通信速度)が必要かを見直し、あなたが思い描く運用を実現していくためにプラン、オプションを検討してみてください。