社会人になってみて「仕事がうまくいかない」と感じることがあると思います。それは、あなたがダメだということではありません。誰しもが感じる当然なことです。
ですが、そう言われても仕事がうまくいかないし不安が溜まり、イライラや自己嫌悪を生んでしまうもの事実です。
その負の連鎖を断ち切るために、仕事がうまくいかない原因や解決策などをご紹介します。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/youtuber-ブロガー-脚本-2838945/)
仕事がうまくいかない原因
仕事がうまくいかないことには原因が必ずあり、その主な原因を以下に挙げます。
- 経験不足
- 人間関係
- 心に余裕がない
- 仕事が自分に向いていない
これらの4つのどれかに当てはまる方もいるのではないかと思います。では、1つずつ具体的に見ていきましょう。
経験不足
経験不足では苦労することが多いと思います。それは、経験がない時は覚えることから始まり全ての仕事内容を頭で整理しつつ仕事を行なっているからです。
例えば、何かをコピーするにしてもコピー機の場所や使い方を知らないと何もできませんし、これを初めは意識して覚えていく必要があります。
しかし、この作業を「無意識」に行っている人は頭で考えながら行ってる訳ではなく流れ作業のようにこなしていると思います。
これだけでも、経験の差で変わるため、まずは「意識」的に行っている小さな仕事内容を「無意識」にできるように慣れていけば余裕も持てるはずです。
人間関係
会社では、学生時代の好きな人だけでいる空間とは違い、相性が悪いと感じる人間とも仕事をしなければいけない場合があります。
ここで考えて欲しいことは、相性の悪い人間ときちんと話したことがあるかどうかです。
例えば、話したことはないけど周りの人から聞いた印象やイメージだけで、その人を決めつけている場合はきちんと話してみることが得策かもしれません。
話してみた結果、やっぱり合わないなと感じる場合は割り切って「仕事だけの付き合い」と考えてしまうのも選択の1つです。
心に余裕がない
一度のミスで申し訳なくなり、「挽回しなくちゃ」「もっと頑張らなくては」という思いからどんどん心に余裕がなくなり自己嫌悪になっていませんか?
「頑張らなくては」と思う気持ちは大事ですが、心に余裕がない状態では視野が狭くなり正しい判断ができなくなります。そして、ミスを繰り返し悪循環になってしまえば、また自分を追い込んでしまいます。
こんな時は一度、客観的に自分をみる必要があります。例えば、仕事以外でも心に余裕がないのか。それは、金銭面やプレイベートでの人間関係に問題があるのか。
こういった、自分の中での幸福度を考え足りないところを直し、心に少しずつ余裕を作ることをオススメします。
仕事が自分に向いていない
学生時代に、「なんとなく今の学科がこれだから」「人気があるから」で職種を選んだ方は、今の仕事が自分に向いていないとなりがちです。
就職活動の前に自己分析をしたことがある人は、もう一度、実際に働いてみてその仕事は自分にとってどうなのか分析してみてください。
また、自己分析をしたことがないという方、その仕事に自分の求めるものがあるのか冷静に分析してみてください。
例えば、仕事に対してスキルアップを目指したい方が今の環境でスキルアップできているのか。など仕事に求めることを考えた後で、客観的に満たされているのかを分析してみるといいと思います。
仕事がうまくいかない人の特徴
仕事がうまくいかない主な原因を挙げましたが、仕事がうまくいかない人には似た特徴が存在します。主な特徴として以下の4つが挙げられます。
- 必要以上に考え込んでしまう
- 周りと比べてしまう
- 協調することが苦手
- コミュニケーションを取るのが苦手
- これらの4つのどれかに当てはまる方もいるのではないかと思います。では、1つずつ具体的に見ていきましょう。
必要以上に考え込んでしまう
考えても答えが見つからない問題は仕事をやっていれば多くあると思います。
これは仕方のないことで、まず初めに行うことは「考える」ではなく「仮説を作る」ことです。
仮説を作った後も行動をし修正していかなければ解決案は出てきません。ですが、責任感からか自分1人で物事を考えてしまう方もいます。
人間一人で解決できることはそれほど多くありません。そのため、考え込んでしまう方は周りに聞くことも選択の1つとしてください。
周りと比べてしまう
学生時代から、学力や運動の成績で順位を付けられて生きてきたため、周りと比べてしまうことは当たり前です。
そこで、自分が劣っていると感じ、自分はダメだと思いがちです。ですが、自分はダメだと感じる必要は全くありません。
それは、会社は利益を求める組織であなたは会社に貢献できると判断した上で、採用をしているため、あなたの能力や適性が周りの人とは違う可能性が十分にあるからです。つまり、自分には自分の役割があります。
コミュニケーションを取ることが苦手
新人や入社して初めの頃は、指示されることがほとんどかと思います。その時に、指示されたことを理解できず曖昧なまま「わかりました」と答えてしまえば、質問しにくくなってしまいます。
また、忙しそうな上司の様子を見て、質問することを避けてしまい、結局分からないまま物事を進めてしまえばミスを起こします。
ミスを起こしてしまえば、カバーしなければいけなくなり、かえって上司に迷惑をかける結果になります。
そのため、仕事においてコミュニケーションはミスを防げることもできるので、コミュニケーションは最も大事なことと頭に入れとく必要があります。
整理整頓ができていない
仕事ができるかは、職場の環境にも表れます。例えば、自分の机の上やパソコンのデスクトップにあるファイルはきちんと整理されていますか?
散らかっている方は、必要な書類やファイルを探すことから始まるため無駄な時間を費やすことになってしまいます。
普段から整理整頓に気をつけてみてください。いざという時に余計な時間を掛けずに済むので効率良く仕事ができると思います。
仕事がうまくいかない時に試して欲しいこと
以上までが、仕事がうまくいかない原因と特徴です。では、仕事が「うまくいかない」から「うまくいく」に変えるには何かアクションを起こす必要があります。
そのアクションはいくらでもありますが、主な方法として以下の4つが挙げられます。
- うまくいかない原因を可視化する
- うまくいった時の行動を思い返す
- 上司や先輩に相談
- 定期的な運動と十分な休息
- これらの4つは簡単にできることです。では、1つずつ具体的に見ていきましょう。
うまくいかない原因を可視化する
うまくいかないことに対して、ただうまくいかないと嘆いていても何も変わることはありません。
うまくいかない原因は何なのか、自分の言葉で文字に書き、原因を可視化すると良いです。
そして、その原因は「仕事を覚えてない」や「相談をしていない」なのか理由を明確にすれば自ずと解決策は見えてきます。
うまくいった時の行動を思い返す
うまくいったなと感じたことがあれば、その時のことを思い返してださい。例えば、「尊敬している人のやり方を真似た」や「朝早く起きて、早くに出勤した」など、なんでもいいです。
おそらくその中に、自分がうまくいった理由があります。そして、その行動をルーティン化してください。あなたにとって最も成功しやすい行動のパターンが掴めるはずです。
上司や先輩に相談
上司や先輩に相談すると、自分では考えれなかった解決案を得たり、自分の悩みが意外と大したことはなかったと解決する可能性が十分にあります。
また、同じ仕事をしてきた上司に相談すれば、その時上司がどうやって乗り越えたか聞けるかと思います。
ただし、ただ答えを得るためだけに相談するのではなく、自分の悩みや考え方をきちんと整理した後に的確に質問できる状態にしておきましょう。
定期的な運動
体力がないと、疲れやすくなり仕事にも気力がなくなる場合があります。そのため、定期的な運動で体力をつけておきましょう。
ただ、毎日のようにジムに通ったり過度な運動をする必要はありません。家の周りを散歩してみたり、5分間をストレッチに時間を割いてみたり、簡単なもので十分なので運動を日常に取り入れてみてください。
仕事がうまくいかない時にやってはいけないこと
仕事がうまくいかない時に試して欲しいこととは逆に、やってはいけないことも存在します。その主なものを以下に挙げます。
- 暴飲暴食
- ミスを引きずる
- ついついやってしまいがちな方も、この2つのことは絶対やらないでください。その理由も説明します。
暴飲暴食
暴飲暴食は一時的なストレス解消に過ぎません。また、一度暴飲暴食を行なってしまえば次第に食べる量が増え健康にも悪影響です。
仕事がうまくいかない上に、健康まで壊してしまうのは最悪の状態です。ですので、絶対に暴飲暴食は避けてください。
ミスを引きずる
仕事でミスや迷惑をかけてしまった時に、引きずってしまうかと思います。ですが、引きずり続けてもよくないです。ある程度しょうがないと考え、失敗を生かすことができれば問題はありません。
しかし、それでも引きずってしまうものです。そんな時は、自宅にいる時くらいは仕事から離れ何も考えない時間を儲けると良いと思います。
それでも仕事がうまくいかない時
仕事がうまくいくように頑張っても良くならない場合もあります。これは、あなたのせいではありません。そんな時の対策として考えて欲しいのが以下の3つです。
- 長期休暇を取る
- 異動を申し出る
- 転職する
これらの対策は無理にする必要はありませんが、手段の1つとして具体的に説明していきます。
長期休暇を取る
仕事が少し落ち着いたと思ったら、一旦意図的に仕事から離れてみるのも悪くありません。
その長期休暇中は、だらだら過ごすのではなく旅行や趣味に没頭し、リセットしてみてください。
仕事のことは考えず、楽しいことだけをする時間も人間にとっては大事なことです。
異動を申し出る
そもそも今の部署が自分にあってないのではないかと感じる方は、部署異動の申し出を検討してみてください。
仕事は自分にあった場所で1番能力が発揮されるため、環境や仕事内容を思い切って変えてみることも必要です。
転職する
今の仕事が楽しくなかったり、自分にあっていないと感じたなら転職も視野に入れてみてください。
環境や仕事内容が変化すれば変われる余地は十分にあります。ですが、転職にはメリット・デメリットがあるためきちんと理解しておく必要があります。
本記事の「転職のメリット・デメリット」「転職までのステップ」で転職について触れるので参考にしてください。
仕事がうまくいかないはチャンスかも!?
仕事がうまくいかない原因や、うまくいかない人の特徴などを挙げましたが、うまくいかないのはチャンスでもあります。
どうしてチャンスなのか、それは自分の理想に近づくために悩みができているからです。
つまり、その悩みがなくなった時は、好きな職業を好きな環境で好きな人と行えていることになります。
誰しもそんな空間で仕事をしたいと思うはずです。そのため、今抱えている悩みから逃げることなく解決していくように努力していきましょう。
転職のメリット・デメリット
近年、転職は当たり前と聞くことがありますが、転職が必ずしも正解ではありません。
そこで、きちんと転職を知る必要があります。ここでは転職の主なメリット・デメリットについて解説します。
転職のメリット
転職には様々なメリットがありますが、主なメリットは以下の4つです。
- やりたい仕事ができる
- 新しい経験とスキルアップが見込める
- 人間関係の不満が解消
- 年収がアップする
やりたい仕事ができる
学生時代にやりたいことがなかったという方がほとんどで、みんなそんな状態で就職活動を行なっています。
そのため、内定を貰った会社で働いている内になんか違うなと感じたり、やりたいことが見つかることは当然あります。
なんとなくやりたいことを決めて行う就活と、やりたいことが明確に決まって行う就活とでは中身や本気度も変わります。
よって、本当に入社したかった会社を見つける可能性が高まり、やりたいことができるということです。
新しい経験とスキルアップが見込める
やりたい業界や職種には属しているけど、今の会社では雑用やスキルアップに繋がらない仕事ばかりしている方もいます。
スキルを得てキャリアアップを目指したい方には、転職で環境を一気に変えてしまえば新しい経験とともにスキルアップを目指せます。
ただ、転職の就職活動では、新卒の業界未経験という扱いではなく、スキルや技術の話がほとんどです。
そのため、スキルアップといっても具体的にスキルを得てどうなりたいか将来のビジョンが見えていなければ転職の時に苦労します。
人間関係の不満が解消
人間関係で転職を行う場合では、社内見学や転職エージェント経由でしっかりと社風を知る必要があります。
転職後も自分から積極的に話しかけ良好な人間関係を築く必要があります。
ですが、必ずしも人間関係の不満が解消される訳ではありません。
そのため、人間関係に不満がある場合は、すぐに転職を考える前に上司や相談できる人に相談に助けを求めてみてください。
年収がアップする
年収がアップする可能性は十分にあります。ですが、転職先の会社や自分の年齢、スキルによって差が出るため、必ずではありません。
そのため、転職=年収アップとは考えずに転職を利用してどうやったら年収アップに繋がるのか知る必要があります。
転職のデメリット
メリットとは逆に転職にはデメリットも存在します。主なデメリットを以下に挙げます。
- 年収が下がる
- 転職してすぐはローンの審査が通りずらい
- 同期がいない
年収が下がる
メリットで年収がアップすると記述しましたが、年収が下がる可能性もあります。
これは、給与水準が前職よりも低い会社に転職した場合、当たり前ですが年収は下がります。
人間関係や、給料面に不満がない方は年収が下がっても気にしない場合がありますが、年収が下がることが不満な方は慎重に転職を行うべきです。
転職してすぐはローンの審査が通りずらい
転職によって勤続年数がリセットされてしまえば、社会的信用が低下してしまいます。
社会的信用が低下してしまえば、住宅や車のローンを組むときに審査が下りない可能性が高まります。
一般的に、ローンの審査には勤続年数は2〜3年以上必要だと言われています。
そのため、転職する前にローンなどは済ませておくことをオススメします。
同期がいない
新卒の時とは違い、周りに同期がいません。フレンドリーに誰とでも話せる方は問題ありませんが、そうではない方は慣れるまで辛いかもしれません。
ですが、慣れてしまい良好な人間関係を築けたらなんの問題もありませんので、デメリットとして捉える必要もありません。
転職までのステップ
「よし、転職のメリット・デメリットも分かったし転職しよう!」と思い何も考えず現在の仕事を辞めてしまうのはとても危険です。そこで、転職の流れや期間などの説明もしておきます。
転職の流れは、自己分析から始まり企業の情報収集、履歴書の作成、応募、面接が一般的です。
自己分析〜履歴書の作成で2週間、応募〜面接で1〜2ヶ月、内定〜入社で1〜3ヶ月程度が目安です。(転職活動の合計の期間は3〜6ヶ月)
コロナ禍の転職状況
コロナで失業をした方や内定が取り消された方がいる中、転職を行うことは可能なのか。そこにも触れていこうと思います。
当然、転職活動にも影響があり、採用数の現象や競争がより激しくなり未経験での転職が難しい状態です。ですが、コロナの影響を受けにくい業界も存在します。
例えば、IT業界のようなテレワークや在宅勤務で完結できる仕事はコロナの影響を受けにくく、むしろ在宅ワークなどで新しい働き方も増えつつあります。
そのため、コロナの影響で様々な業界はどのような影響を受けているのかを知れば転職のしやすい業界を見つけることができます。
まとめ
「仕事がうまくいかない」には原因があり、自分が悪い訳でも能力が低いわけでもありません。
今の現状を客観的に見て整理すれば、どうしてうまくいかないのか分かるかと思います。
また、今がとてもチャンスな瞬間かもしれません。今、自分が何に悩みどうなりたいのかを明確にしてみましょう。
それができれば後は行動するだけで、難しことはありません。数年後、後悔しないように今を我慢せず励んでいきましょう。