今回は、Wi-Fiルーターを選ぶ際に押さえておくべきポイントと、使用環境ごとにおすすめのWi-Fiルーターについて紹介していきます。
「Wi-Fiルーターを自宅で使いたいけど、種類がありすぎてどれを買えばいいかわからない…」っと、おそらく初めてWi-Fiを導入される方は悩んでしまうと思います。
この記事を読んでいただければ、どんなWi-Fiルーターが自分に合っているかが明確になると思いますので、ぜひ最後まで読んでください。
出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%e7%84%a1%e7%b7%9alan-%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af-5438427/
Wi-Fiルーター(無線LANルーター)とは?
パソコン等の通信機器同士を無線LANで接続して通信する方式をWi-Fiと言い、そのWi-Fiでつながれた機器をインターネットに接続するルーターという機器を合わせて、Wi-Fiルーターと呼ばれています。
このWi-Fiルーターを使えば、Wi-Fiにつないだ機器同士の通信と、インターネットへの接続が無線でできるようになります。
今はIoT化が進んでいるので、パソコンやスマートフォンはもちろん、テレビやプリンター、ゲーム機器などもWi-Fiに接続して、通信及びインターネットを利用することができます。
Wi-Fiルーターを選ぶポイント!【4つの基準】
Wi-Fiルーターが欲しいけど、種類も多いし値段もピンキリなので、初めて買う方はどの商品を買えばいいのか悩まれるかと思います。
ですが、今から説明する3つの基準を理解しておけば、自分に合うWi-Fiルーターを選定することができます。
- 規格
- 通信速度
- 接続台数
- カバー範囲
規格
まずは規格についてみていきます。今現在販売されている規格はほとんどがこの2つのうちのどちらかになります。
- 11ac(Wi-Fi5):主流の規格
- 11ax(Wi-Fi6):次世代の規格
11acと11axの大きな違いは通信速度です。11axは11acの約4倍の通信速度があり、11axは11acよりも、複数の機器を同時接続しても通信が重くなりにくく高性能です。
とは言ってもまだまだ、11acの方が主流の規格で、11axに対応している機器もWiFiルーターも少ないです。
選定のポイントとしては、今現在(2021年)から2~3年前に購入したスマホやパソコンを使っている場合には、11acで十分です。
しかし、近い将来スマホを買い替えたり、家族が増えて機器の接続台数が増えそうな場合は11axを検討しましょう。
通信速度
Wi-Fiルーターの通信速度は、「○○○+○○○Mbps」や「○○○+○○○+○○○Mbps」と表現され、この2つないし、3つの数字の合計が、そのWi-Fiルーターの最大通信速度になります。
数字が2つと3つがあるのは、バンド(通路)の数が異なるからです。バンドが2つのものをデュアルバンド、3つのものをトライバンドと言います。
- デュアルバンド:バンド(通路)が2つあるWi-Fiルーター
- トライバンド:バンド(通路)が3つあるWi-Fiルーター
選定のポイントとしては、通路の数が多いほうが通信の渋滞が起きにくく、重くなりにくいです。なので、家族が多い場合や、タブレットやPCを複数台接続する場合は、トライバンドのものを選ぶとよいでしょう。
接続台数
接続台数とは、Wi-Fiルーターに接続可能な機器の総数のことです。これもルーターを選定する際に非常に重要になります。
自分が接続するであろう機器の台数はもちろん、家族全員の機器の数を把握する必要があります。
選定のポイントとしては、今後接続する機器が増えることも考え、余裕を持った接続台数を選定するとよいでしょう。
カバー範囲
最後に、建物の広さや間取りに合ったWi-Fiルーターを選ぶポイントです。
1ルームや1LDKまでの場合は、カバー範囲は気にする必要はありません。ただし、2LDKや2階建て以上の建物の場合、必ずカバー範囲をチェックしましょう。
基本的には商品ページの推奨利用環境の項目などに、記載されています。
Wi-Fiルーターの選ぶポイント!!【便利機能】
続いては、あると便利なWi-Fiルーターの機能について、紹介していきます。Wi-Fiを選ぶ際にいろいろとこだわりたい方はチェックしましょう。
- ビームフォーミング
- MU-MIMO
- メッシュWi-Fi
ビームフォーミング
ビームフォーミング機能付きのWi-Fiルーターを使うと、電波が途切れにくく、通信が重くなりずらいメリットがあります。
通常、電波は360°一律に飛ばしています。しかし、ビームフォーミング機能は電波を使用している機器の距離と方向を自動で測定し、電波を使用している場所に集中して電波を飛ばすことができます。
これにより、快適かつ高速でWi-Fiを利用することができます。
MU-MIMO
MU-MIMO対応のWi-Fi-ルーターの場合、複数の端末を同時に接続しても、通信速度が落ちないメリットがあります。
従来は2台以上一つのWi-Fiルーターに接続した場合、順番に信号のやり取りを行っていましたが、MU-MIMO対応のWi-Fiルーターは、同時に通信を行えます。
メッシュWi-Fi
メッシュWi-Fiルーターは、専用の中継器を使うことにより、広範囲をカバーすることができるようになります。
メッシュWi-Fiのシステムは、メッシュWi-Fiルーター本体と、メッシュWi-Fiの中継器の2種類から構成されます。
メッシュとは網目を意味し、その名の通り、電波の届きにくい場所にも中継器を置くことで、網目のように隅々まで広範囲をカバーできます。
おすすめのWi-Fiルーター①【一人暮らし向け】
ここからは各環境に合わせておすすめの商品を紹介していきます。
まず、一人暮らしの方向けにおすすめのWi-Fiルーターは、バッファローの「BUFFALO WiFi-ルーター WSR-1166DHPL2/N 」です。以下がスペックになります。
BUFFALO WiFi-ルーター WSR-1166DHPL2/N | |
料金(amazon) | 3,480 円 |
規格 | 11ac(Wi-Fi5) |
通信速度(周波数帯:通信速度) | 5.0 GHz:866 Mbps、2.4 GHz:300Mbps |
接続台数 | 12台 |
カバー範囲 | マンション:3LDK 、戸建て:2階建て |
備考 | MU-MIMO、ビームフォーミング |
こちらのWi-Fiルーターは価格が非常にリーズナブルな上、機能も必要なものは最低限そろっているモデルになります。初めてWi-Fiルーターを購入する、一人暮らしの方に最適なモデルです。
おすすめのWi-Fiルーター②【3~5人家族向け】
続いては、3~5人家族向けにおすすめのWi-Fiルーターを紹介していきます。
私がおすすめするのは、バッファローの「BUFFALO WiFi-ルーター WSR-3200AX4S/NBK 」です。以下がスペックになります。
BUFFALO WiFi-ルーター WSR-3200AX4S/NBK | |
料金(amazon) | 11,800 円 |
規格 | 11ax(Wi-Fi6) |
通信速度(周波数帯:通信速度) | 5.0 GHz:2401 Mbps、2.4 GHz: 800Mbps |
接続台数 | 21台 |
カバー範囲 | マンション:4LDK 、戸建て:3階建て |
備考 | MU-MIMO、ビームフォーミング |
こちらのWi-Fiルーターは最新11ax(Wi-Fi6)にも対応しており、さらに電波カバー範囲、接続台数も十分なスペックです。家族が普通にスマホやパソコンを使うだけなら、十分な機能がそろっています。
おすすめのWi-Fiルーター③【広い間取り向け】
続いては、広い間取りの建屋で利用する方向けにおすすめのWi-Fiルーターを紹介していきます。
私がおすすめするのは、エレコムの「メッシュWiFi-ルーター(親機+中継器セット) WMC-DLGST2-W」です。以下がスペックになります。
エレコム メッシュWiFi-ルーター(親機+中継器セット) WMC-DLGST2-W | |
料金(amazon) | 12,006 円 |
規格 | 11ac(Wi-Fi5) |
通信速度(周波数帯:通信速度) | 5.0 GHz:867 Mbps、2.4 GHz: 400Mbps |
接続台数 | 30台 |
カバー範囲 | マンション:4LDK 、戸建て:3階建て |
備考 | メッシュWi-Fi、MU-MIMO、ビームフォーミング |
こちらのWi-FiルーターはメッシュWi-Fiルーターとなっており、カバー範囲が通常のWi-Fiルーターよりも広くなります。
接続台数はそれほど多くはありませんが、その分価格がリーズナブルです。広い家にご住まいの家族におすすめです。
おすすめのWi-Fiルーター④【大人数向け】
続いては、大人数でWi-Fiを利用する方向けに、おすすめのWi-Fiルーターを紹介していきます。
私がおすすめするのは、ASUSの「ASUS WiFi-ルーター RT-AX3000」です。以下がスペックになります。
ASUS WiFi-ルーター RT-AX3000 | |
料金(amazon) | 14,946 円 |
規格 | 11ax(Wi-Fi6) |
通信速度(周波数帯:通信速度) | 5.0 GHz:2402 Mbps、2.4 GHz: 574Mbps |
接続台数 | 64台 |
カバー範囲 | マンション:4LDK 、戸建て:3階建て |
備考 | メッシュWi-Fi、MU-MIMO、ビームフォーミング |
こちらのWi-Fiルーター接続台数が64台とかなり多い機種になります。さらにメッシュWi-Fiに対応しているので、別売りの中継器を買えば、電波のカバー範囲を広げることもできます。
自宅はもちろん、店舗やオフィスで業務用として使うにも十分なスペックです。広い範囲で大人数で使用する方におすすめです。
おすすめのWi-Fiルーター⑤【ゲーマー向け】
最後は、自宅でネットを使ったオンラインゲームを楽しむ方向けに、おすすめのWi-Fiルーターを紹介します。
私がおすすめするのは、ASUSの「ASUS WiFi-ルーター トライバンドゲーミング GT-AX11000」です。以下がスペックになります。
ASUS WiFi-ルーター トライバンドゲーミング GT-AX11000 | |
料金(amazon) | 54,794 円 |
規格 | 11ax(Wi-Fi6) |
通信速度(周波数帯:通信速度) | 5.0 GHz:4804 Mbps、5.0 GHz:4804 Mbps、2.4 GHz: 1148Mbps |
接続台数 | 36台 |
カバー範囲 | マンション:4LDK 、戸建て:3階建て |
備考 | トライバンド、MU-MIMO、ビームフォーミング |
オンラインゲームをやる際は、通信速度やタイムラグが重要になってきます。こちらのWi-Fiはトライバンドによる高速通信が可能で、さらにWi-Fi6にも対応しているので、快適にゲームをすることができます。
自分にぴったりのWi-Fiルーターを選ぼう!
Wi-Fiルーターの選び方のポイントと、使用環境ごとにおすすめのWi-Fiルーターを5つ紹介しました。
自分にぴったりなWi-Fiルーターは、見つかったでしょうか?
まだ見つかっていなくても、本記事で紹介させていただいた選定のポイントを押さえておけば、きっとあなたにぴったりのWi-Fiルーターが見つかると思います。
Wi-Fiルーター購入の際は、本記事の内容を参考にしていただければ幸いです。