テレビCMや動画サイトの広告で「スマホは格安SIMでお得に!」や「電話番号そのままで月々○○円お得!」などと聞くことはありませんか?
なんとなく「格安SIMに変更すると携帯電話の月額使用料金が安くなる」といった印象はもっているものの
その仕組みやどのような手順で手続きをしたらいいのか分からずにそのままにしていませんか?
この記事では「格安SIM」についてのどんな仕組みで安くなっているのか、そしてどのような手順で格安SIMを使えるようになるのかを紹介しています
「アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5012537?title=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A&searchId=447966084」
格安SIMとは
格安SIMとはNTTドコモ、au、ソフトバンクなどの大手携帯電話会社の料金にくらべて格安に使用できるSIMカードを呼びます
格安SIMの提供もとは?
格安SIMを提供するのは「MVNO:Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」と呼ばれる会社達です
MVNOの特徴
格安SIMは先に紹介した大手携帯電話会社3社以外の会社で、通信するための基地局を持たない会社がサービスを提供しています
SIMカードとは
SIMカードとはスマートフォンの中に入っている小さなICカードのことです
SIMカードは通信会社が契約者に発行する
電話番号や契約者の識別番号など固有の情報などが記録されている媒体です
SIMカードはスマートフォンを電話機として使用するために必要
スマートフォンを5Gや4Gなどのモバイル回線を使用して情報の送受信をするためにSIMカードが必要です、SIMカードが挿入されていないと電話機として使うことが出来ません
モバイル回線ではないWi-Fiでインターネット接続はSIMカードがなくとも使用できます
SIMカードの種類
SIMカードには大きく2つの種類、音声通話SIMとデータ専用SIMに分かれています
音声通話SIM
スマートフォンで通話もインターネットどちらも使用したい場合には「音声通話SIM」を選択する必要があります
多くのMVNOで電話番号を引き継げるMNP(マイナンバーポータビリティ)に対応したプランが用意されています、電話番号を変えたくない場合も「音声通話SIM」を選択します
データ専用SIM
Wi-Fiルーターを使用してインターネット利用のみとしたい場合には「データ専用SIM」を選択します
特にこだわりのない場合は「音声通話SIM」を選択しておいて良いと思います
「音声通話SIM」であればSMS(ショートメッセージサービス)が付帯する場合が多く、アプリの認証処理などで便利なツールとして使用できます
なぜ格安SIMは安いのか?
格安SIMが大手携帯電話会社と比較して安い価格でサービスを提供できるのか、その理由を確認していきます
格安SIMはMVNO:Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)が発行しているSIMです
通信基地局を自社で持たないから安い
「MVNO」の各社は、基地局を自社でもたずに大手の3社の基地局を借りて設備投資を抑えることで、契約者に安い利用料金で通信サービスを提供しています
全国に基地局を整備するより大手会社に設備の使用料を払う方がコストがかからないしくみが出来ていることで可能なサービスです
店舗人件費が掛からないから安い
MVNOのなかには店舗を持たず人件費を掛けないことでより安いサービスを提供している会社もあります
操作方法や手続きのサポートは、オンラインや電話で対応することで人件費の削減を行っていいます
格安SIMの使い方
次に格安SIMを契約して実際に使用するまでに行う作業の手順を確認していきます、格安SIMを使用するまでの手順はそれほど多くはありません
この手順は使用するSIMの種類は「音声通話SIM」「データ専用SIM」どちらでも同様に行います
まずはスマートフォンで格安SIMをするための利用契約をおこないます
- 契約する通信会社を選択する
- 格安SIMを使用するスマートフォンを選択する
- WEBサイトや店頭で通信会社と契約する
つぎに格安SIMをスマートフォンで使用できるように準備をしていきましょう
- 手元に届いたSIMカードをスマートフォンに挿入する
- スマートフォンの電源を入れて動作確認を行う
格安SIMのメリットとは
つぎに、格安SIMを使用する上でのメリットを紹介していきます
1.使用料金が安い
大手携帯電話会社の使用料金はプランによりますが6,000~9,000円/月が多いのですが、格安SIMで契約すると1,000円/月を下回る金額のプランから選択が可能です
大手携帯電話会社の契約とほぼ同じ条件のプランであっても半額程度の支払ですませることが可能です
2.料金のプランの選択幅が広い
格安SIMの使用料金は、主に使用する月当たりのデータ通信料によってプランを細かく選択できます
大手携帯電話会社は誰でも分かりやすい料金プランを作ることにシフトしているため、料金プランが少なくなってきています
自分に最適な通信量を選択することでもともと安い利用料金を更に安く抑えることが可能になります
格安SIMのデメリットとは
次に格安SIMを使用した時に考えられるデメリットの確認していきます
1.いわゆるキャリアメールが使用できない
大手携帯電話会社と契約すると@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpなどのメールアドレス(キャリアメール)を1つ使用することができます
MVNOで利用契約するとこのようなメールアドレスは発行されません
「Gmail」や「Yahoo!メール」などの無料メールアドレスは使用可能なのでそちらを設定しましょう
2.通信量が多い時間帯は低速回線となる場合がある
MVNOは大手携帯電話会社の通信回線を借りているため回線網に限りがあります、利用者の多く通信される時間帯では通信速度に影響がでる場合あります
格安SIM選びのポイント
MVNOの会社が増えたことで各社が多様なプランを提案しています、そのなかでどの様な基準で選ぶべきか、そのポイントを確認していきます
・SIMカードの種類で選ぶ
スマートフォンを通話とインターネット通信で使用したい場合には「音声通話SIM」を選択、Wi-Fi利用のインターネット通信のみで使用したい場合には「データ専用SIM」を選択します
・通信回線の種類で選ぶ
MVNO各社は大手携帯電話会社の通信回線を借りているため、NTTドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線、に種類が分かれます
もともと利用していた通信会社のスマートフォンを利用してMVNOに乗り換える場合に、SIMロックを解除しないと他回線で使用できないことがあります
組み合わせによって動作がしない場合があるのでMVNO各社の動作確認ページを確認してから選択しましょう
・利用するデータ量で選ぶ
MVNOでも大手携帯電話会社と同様に、月ごとに高速データ通信量によって料金プランが分かれています
現在利用している月当たりのデータ量を目安に各社の料金プランを比較して選ぶことと無駄の少ないプラン選択が出来ます
格安SIMを契約する前に行うこと
実際に格安SIMをMVNOと契約する前に行っておくべきことを確認します
MNPの乗り換え設定
現在使用している電話番号を変えずに格安SIMへ乗り換えたい場合に、事前にMNP予約を行う必要があります
MVNOで使用できるスマートフォンであるか確認
現在使用しているスマートフォンをそのまま使用する場合に、その機器がMVNOで動作確認が出来ているか確認します
動作確認は各社のサイトで紹介されています、必ず確認しましょう
格安SIMの比較
格安SIMを取り扱うMVNOの特徴や料金プランの比較を紹介します
UQモバイル
au系の回線を利用しているMVNOです、特徴としてプランで設定されたデータ容量の残りを翌月への繰り越すことが可能
プラン料金は3パターン、3GBまでのプラン1,628円~、15GBまでのプラン2,728円~、25GBまで3,828円~に設定されています
Yモバイル
ソフトバンク系の回線を利用し、全国に実店舗を展開しているため直接的なやりとりが可能
料金プランは3パターン、3GBまでのプラン2,178円~、15GBまでのプラン3,278円~、25GBまで4,157円~に設定されています
楽天モバイル
現在はドコモ・au・ソフトバンクにつづく第4のキャリアとしてサービスを提供してます
月のデータ通信料が1GB以下なら無料で使え、料金プランは20GB以上で3,278円です
格安SIMのしくみと月額料金が安くなる理由のまとめ
格安SIMとは大手携帯電話会社以外の通信会社が提供するSIMのことで、月額の利用料金を安く設定されています
格安SIMをあつかう通信会社は自社で通信基地局をもたず、大手携帯電話会社の設備を借りることで設備投資を抑えることで通信サービスを安価に提供しています
格安SIMのメリットはまずその安さです、月額の利用料金は大手携帯電話会社の半額程度まで抑えることが可能です
実店舗が少なくオンラインで手続きなどを行う手間はありますが、毎月かかる通信料を抑えるメリットは家計に大きく影響します、この機会に格安SIMの利用を検討してみてはいがかでしょうか