日頃から「仕事を辞めたい!」と思いながらも、行動に移せていない人も多いのではないでしょうか?
行動に移せない人の多くは、経済的に不安があったり、辞めるための準備や手順が分からなかったりしますよね。
仕事を辞めることについて誰かに相談するのは抵抗がありますし、身近な存在である家族に相談することは特に難しいものです。
そんな方に、この記事では仕事を辞めたいと思ったら取るべき行動や準備について解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e6%89%8b%e6%8c%87%e3%83%9d%e3%82%b8%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%96-2227857/)
後悔しないための仕事の辞め方とは?
まずはじめに「仕事を辞めたい!」と思っても、すぐにやってはいけないことがあります。それは、『感情的になり、すぐに仕事を辞めてしまうこと』です。
仕事をしているときは、誰しも「嫌だな」「つらいな」と感じることは多くあります。しかし、一時的に苦しい時期かもしれません。
その時の感情的な想いで、仕事を辞めてしまうと、あとになって後悔することがあります。
そのようなことにならないためにも、感情的ではなく一時的に冷静になって理論的に考えるようにしましょう。
仕事を辞めたいと思ったら、やるべき4つのこと
仕事を辞めたいと思ったときは、感情的ではなく論理的に考える必要があります。
そのための方法として、以下のやるべき4つのことがあります。それぞれ詳しく解説していきます。
- 今の会社で働いている理由を書き出す
- 今の仕事を辞めたい理由を書き出す
- 辞めたい理由が自分で解決できるのか、できないのか分類する
- 今の会社で働いている理由と辞めたい理由を天秤にかける
仕事をすぐにでも辞めたいと感じている方は、一度冷静になり上記の手順に沿って論理的に考えてみてください。
1.今の会社で働いている理由を書き出す
仕事を辞めたいと考えているのなら、まず「今の会社で働いている理由を書き出す」ことをやってみましょう。
なぜかというと、自分の目的・目標を確認するためです。人間は何か目的や目標があった方が行動しやすい生き物です。
自分がなぜ今の会社に入職したのか理由を考えてみてください。この作業をすることで、仕事を続けるかどうかの判断材料が手に入ります。
入職したての頃の気持ちを思い出して、最低でも3つは挙げてみましょう。
2.今の仕事を辞めたい理由を書き出す
次に、「今の仕事を辞めたい理由を書き出す」ことをしてみましょう。この作業で、仕事を辞めるかどうかの判断材料が手に入ります。
辞めたい理由を書いていくときのコツは、「なぜ?」を三回ほど繰り返してみましょう。例として以下のようにやってみてください。
- 人間関係が辛い
- なぜ?:上司が理不尽な対応を取ってくるため
- なぜ?:上司とのコミュニケーションがうまくいかないから
- なぜ?:年齢が離れている人とのコミュニケーションが苦手だから
このように、辞めたい理由を深堀していくことで、辞めたい理由とその原因が何なのかが明確になります。
3.辞めたい理由が自分で解決できるのか、できないのか分類する
辞めたい理由を深堀りできたら、「辞めたい理由が自分で解決できるのか、できないのか分類する」ことをしてみましょう。
上記の例でいえば、「年齢が離れている人とのコミュニケーションが苦手」という理由は、自分で解決できるものですよね?
自分で解決できる内容であれば、まずは自分を変えることから始めてみましょう。仕事をしている以上、嫌なことや苦手なことに向き合う姿勢も大切です。
ただ、解決できない問題が存在することも事実なので、この作業で明確に分類しておきましょう!
4.今の会社で働いている理由と辞めたい理由を天秤にかける
最後に、「今の会社で働いている理由と辞めたい理由を天秤にかける」ことをやってみましょう。
会社にいるメリット・デメリットを天秤に乗せて、「このまま会社に残り、自分を変えていく方がいいのか」「仕事を辞めて新しい職場へ転職した方がいいのか」考えてみましょう。
ここまでくれば、自分の中に明確な判断軸があるので、それをもとに論理的に仕事を続ける理由、続けない理由が答えられると思います。
後悔をせずに、仕事を辞めるためにも必ずこの作業は行うようにしましょう!!
仕事を辞めたいと思う7つの理由
仕事を辞めたい理由は、人それぞれあると思います。そのため、他の人がどんな理由で仕事を辞めたいと思うのか気になるますよね。
そこで、多くの人が仕事を辞めたいと思う理由として多いものを、7つ紹介していきます。
さまざまな理由の中には、自分自身が改善できるポイントがあるので、辞めたい理由を考えるときの参考にしてください。
- 人間関係
- 仕事に向いていない
- 社風や会社の雰囲気に合わない
- 給与が見合わない・評価に不満がある
- 仕事がつまらない・やりがいを感じない
- 仕事量が多い・労働時間が長い
- 結婚・出産・家庭の事情
人間関係
仕事を辞めたいと思う最も多い理由は「人間関係」です。人間関係は最もトラブルになりやすいです。
人間が社会生活をしている以上、人間関係のトラブルはなくなりません。人間関係は、大きな問題から些細な問題まであります。
人間関係は、解決できる問題も多いので他者と相談しながら試行錯誤してみましょう。
他人は変えられませんが、自分の行動はすぐにでも変えられます。自分の行動が変われば相手の反応が変わるので、まずは自分を振り返ってみましょう。
仕事に向いていない
2つ目の理由は「仕事に向いていない」ということです。ミスや手際の悪さから自分にはこの仕事は向いてないのではと思うこともありますよね。
そんな時は、先輩の意見に耳を傾けてみましょう。同じような悩みを抱えていたかもしれません。
仕事のミスや手際の悪さは最初は誰にでもあります。習得するまでに2-3年かかる技術があるように、時間をかけて身につけなければいけないことかもしれません。
あきらめずに先輩からの意見・アドバイスを元に、1年ほど仕事に向き合ってみましょう。
社風や会社の雰囲気が合わない
3つ目の理由は、「社風や会社の雰囲気が合わない」というものです。この悩みを解決するのはかなり難しいので、すぐにでも仕事を辞める方がよいでしょう。
会社の雰囲気は、環境によって変わってきます。合わないものに対して無理に合わせようとしても、仕事への意欲がわきません。
仕事に対する気持ちがないと評価にも影響が出てくることもあります。負のループに陥ることがあるので早めに辞めることを検討しましょう。
給与が見合わない・評価に不満がある
4つ目の理由は、「給与が見合わない・評価に不満がある」ことです。この悩みについては改善させる余地がいくつかあります。
まず、給与を上げるには会社が何を求めているのかを考えましょう。会社によっては求めている資格など掲げられているので確認しましょう。
また、評価に不満がある場合も同様に会社の求めていることが、自分にできているか考えてみましょう。
会社に求められている人材として、成果を挙げられるよう努力することが問題解決に繋がります。
仕事がつまらない・やりがいを感じない
5つ目の理由は、「仕事がつまらない・やりがいを感じない」ということです。
解決策としては、なぜ今の仕事に就こうとしたのか考えてみましょう。多くの人が何かしらのスキルや技術が学べると思い、その仕事についているはずです。
自分の原点を振り返ることで答えが見えてくるはずです。それでも仕事がつまらない・やりがいを感じないのであれば、仕事をやめましょう。
仕事量が多い・労働時間が長い
6つ目の理由は、「仕事量が多い・労働時間が長い」ということです。
仕事時間については、タイムマネジメントから行いましょう。すべての仕事を自分がやるのではなく他者に振ったりしてみましょう。
業務があまりにも多すぎると、そんなに良いタイムマネジメントをしても終わりません。その場合は、一度上司へ相談してみましょう。
それでも、改善できないようなら仕事を辞めることも考え、行動していきましょう。
結婚・出産・家庭の事情
最後の理由は、「結婚・出産・家庭の事情」です。この理由は人それぞれなので、解決できることはありません。
自分のライフスタイルに合った仕事を選ぶようにしましょう。どんな仕事が自分に合っているのか分からない場合は、転職サイトを活用しましょう。
ライフスタイルに合わせるには、自分の価値観を優先しながら仕事を選ぶように心がけてみましょう!!
仕事を辞めたい理由をみて行動してみよう
上記の理由を参考に、自分がなぜ今の会社を辞めたいと思っているのか、より具体的にまとめてみましょう。
そして、仕事を辞める前には必ず仕事を辞めたい理由を見てから行動してみましょう。
嫌なことからは誰しも逃げたくなる気持ちはわかります。しかし、逃げてばかりでは自分の成長の機会を逃すことがあります。
自分の行動を変えることで解決できる問題ならば、ぜひ向き合って解決させる努力をしてみましょう。
辞めたい人が仕事を辞めるときの判断ポイント
ここまで読むと、「どれくらい自分で努力してみればいいんだよ!」と思う方もいるかもしれません。
この章では、仕事を辞めるときの判断ポイントについて解説していきます。次のポイントに当てはまる人は、仕事を辞めどきかもしれません。
- 経営が不安定
- いじめや正当な評価が受けられない
- 理不尽な対応をされる
- 自分の行動を変えても何も変わらなかった
- 1年以上働いて仕事内容が自分に合っていない
まとめると、自分でできることをすべてやったが環境が変わらなかったり、自分ではどうすることもできない問題の場合は、辞める判断ポイントになるでしょう。
仕事を辞めたいときは誰かに相談すべき3つの理由
仕事を辞めることを誰かに相談するのは、結構ハードルが高いですよね。しかし、相談をせずに自分で決めてしまうのはあまり良い方法ではありません。
仕事を辞めたいときは、必ず家族や友人、同僚などへ相談しましょう。相談すべき理由を3つ解説していきます。
- 他者の考えを取り入れて視野を広げる
- 意見やアドバイスをもらい新たな解決策が生まれる
- 気分が軽くなる
他者の考えを取り入れて視野を広げる
理由の一つ目は、「他者の考えを取り入れて視野を広げる」ということです。自分だけで悩んでいると、視野が狭くなり考えに偏りが出てしまうことがあります。
辞めること以外に考えられなくなってしまうのはもったいないです。相談してみると、自分にも改善する余地があることがみえてきます。
自分を成長させるためにも他者の意見を取り入れ、多角的に物事をとらえるようにしてみましょう。
意見やアドバイスをもらい新たな解決策が生まれる
2つ目の理由は、「意見やアドバイスをもらい新たな解決策が生まれる」からです。
自分ではどうすることもできないを思っていても、相談することで新たな解決策が思いつくことがあります。
問題解決の時も自分だけで考えるのではなく、他者の意見も取り入れながら総合的に問題を解決していきましょう。
気分が軽くなる
最後の理由は、「気分が軽くなる」というものです。一番シンプルですが、この理由が一番大切です。
人間は、些細な悩みを必ず抱えています。しかし、些細な悩みが積もっていくことで気分がどんどん重くなっていきます。
他者に悩みや不安を打ち明けることで、心が晴れる経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか?
ひとりで抱え込まず、まずは誰かに相談し自分の考えを人に伝えてみましょう!
すぐにでも仕事を辞めた方がいい人の特徴
ここまで、感情的ではなく論理的に考えて、仕事を「続ける」か「辞める」の判断方法について解説してきました。
しかし、すぐにでも仕事を辞めた方がいい人がいます。それは、精神的に病んでしまう手前の症状が出ている人です。
精神的に病んでしまう一歩手前の症状は以下の通りです。自分に当てはまるか確認してみましょう。
- 好きだったことへの興味や関心がなくなる
- 集中力がなくなり、効率が低下する
- 新聞やテレビを見なくなる
- 食欲がわかない
- 憂鬱な気分や気持ちの落ち込みが続く
精神的に気分が落ち込んでいる場合は、物事を冷静に判断することができません!そのような場合は、すぐにでも仕事を辞めるか、長期休暇を取るようにしましょう。
仕事を辞めると決意したらやるべきこと
仕事を辞めたい理由を論理的に考えて、仕事を辞めると決意したらやるべきことがあります。それは、転職サイトに登録をすることです!
なぜなら、転職サイトに登録をすることで選択肢の幅が広がり転職がスムーズに進むからです。
転職を一人でやろうとすると、時間もかかりますし、視野が狭いので次の仕事を探すのに時間がかかってしまいます。
ひとりで悩むより、プロにアドバイスをもらった方が、心強い味方になってくれることは間違いないでしょう。
転職の一般的な流れについて
仕事を辞めて転職するときの、具体的な転職までのイメージができない人のために、転職の一般的な流れについて説明していきます。
- 転職活動を含めた全体のスケジュールを組む
- 退職の意思を伝える
- 退職日と退職願を提出する
- 残務整理や引継ぎを行う
転職活動を含めた全体のスケジュールを組む
まずは、転職活動を含めた全体のスケジュールを組んでいきましょう。
転職活動では、面接など日程を調整しなければなりません。現在の仕事と並行してやらなければならないため、きちんとスケジュール管理をしていきましょう。
また、予定外のことも起こるので、転職活動は早めに余裕をもって行動するようにしましょう。
退職の意思を伝える
今の仕事へは「退職の意思を伝える」ようにしましょう。いつ申告するかは、必ず就業規定に記載されているため確認しましょう。
退職の意思はなるべく早めに伝えておく方が、転職をスムーズに進めることができます。
言いづらいかもしれませんが、しっかりと伝えておかないとトラブルの原因になることもあります。
トラブルなく、退職するためにも就業規定に則って行動していきましょう。
退職日と退職願いを提出する
退職の意思を伝えた後は、転職活動の状況に合わせて「退職日の調整」を行いましょう。また、「退職願の書類」もそろえておきましょう。
事前に準備を済ませておけば、心の余裕が生まれますので転職活動に専念することができます。
退職日までにやらなければならないことなどを整理しておくのもいいでしょう。
残務整理や引継ぎを行う
退職日が決まったら、「残務整理や引継ぎを行う」ようにしましょう。ここもトラブルになりやすいので注意しましょう。
引継ぎがうまくできていないと、トラブルのもとになりお互いが嫌な気持ちになったまま仕事を辞めることになってしまいます。
そうならないためにも、前もって少しずつ引継ぎを行っていくことが大切です。スケジュールにしっかりと組み込んでおきましょう。
仕事を辞めたいと思ったら4つのやるべきことのまとめ
仕事を辞めたいと感じたら、自分自身を見つめなおすことから始めましょう。感情的にならず、まずは論理的にしっかりと自分の気持ちと向き合って情報を整理していきましょう。
また、自分の考えだけでは意見が偏ることもあるため、他の人の意見も取り入れながら考えられることが望ましいでしょう。
気分が落ち込んでいるときは、長期休暇やすぐに仕事を辞めて休息をとることを優先してください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。自分が納得できる仕事の辞め方ができることを願っています。