カシミアは自分で洗濯できるのか？手洗いするときの5つの手順を解説

「カシミアって自宅で自分で洗濯してもいいの？」「カシミアって洗濯するならどうやって洗濯すればいいの？」と疑問を抱えられてはいませんか？

カシミアというと「高級でデリケート」な感じがするので、自分で洗濯しても問題ないのかな？と疑問に思ってしまうことってありますよね。

この記事では、カシミアは自宅で洗濯しても大丈夫なのか？と悩まれているあなたに向けて「カシミアは自宅で洗濯できるのか？」また「カシミアを洗濯するときの正しいやり方」などをお伝えしていきます。

出典：https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b5%e3%83%ad%e3%83%b3-%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%aa%e3%83%bc-%e4%ba%ba-567951/

カシミアは自宅で洗濯することは可能なのか？

結論から申し上げると、カシミアは手洗いでの洗濯はできますが、洗濯機での洗濯を行うことはできません。

なぜなら、洗濯機で洗濯してしまうと、繊維の表面がギュッと固まってしまい、洗濯前の状態に戻らなくなってしまうからです。

カシミアは水に弱く、天然の油脂が含まれているので、純度の高いものは、自宅で洗濯できないものがほとんどです。

ですが、例外として「手洗いマーク」がついていれば、自宅で手洗いでなら洗濯をすることができます。もしも手洗いするのであれば、デリケートな繊維であることを忘れずに優しく手洗いで洗濯をしましょう。

カシミアを洗濯する前に確認しておくこと

ここでは、カシミアを洗濯する前に確認しておくことを2つお伝えしていきます。

洗濯洗剤の確認

カシミアはとてもデリケートな繊維なので、適切な洗濯洗剤を選ぶ必要があります。

そんな中、おすすめできる洗剤は「おしゃれ着用中性洗剤」です。

中性洗剤は弱アルカリ性である一般的な洗剤よりも、衣類にかける負担が少ないので、デリケートな衣類にはおすすめできます。

洗濯表示の確認

カシミアを洗う前には、洗濯表示の確認を行い、適した洗濯方法で洗うようにしましょう。

また、家庭での「洗濯不可のマーク」がある場合は、無理をして自宅での洗濯はやめてクリーニングに出すようにしましょう。

カシミアを自宅で洗濯するときに意識すべきこと

ここでは、カシミアを自宅で洗濯するときに意識しておくべきことをお伝えしていきます。

おしゃれ着用洗剤を使う

カシミアの生地への負担を減らすために、洗剤の種類にも注意することを心がけましょう。

カシミアには、洗浄力の穏やかな「おしゃれ着用洗剤」を使うことをおすすめします。

また、おしゃれ着用洗剤を使用すると、カシミアが縮んでしまうリスクも抑えられるので、おすすめできます。

柔軟剤を使う

洗濯の仕上げに柔軟剤を使って油分を補給しましょう。柔軟剤には、汚れと一緒に洗い流された油分を補給して繊維を保護する働きがあります。

そのため柔軟剤を使うと、最終的にふんわりとした感じに仕立て上げることができるのでおすすめです。

カシミアを手洗いで洗濯するときの5つの手順

ここでは、カシミアを手洗いで洗濯するときの正しいやり方についてお伝えしていきます。

①準備をする

まず始めに、洗面器に水とそれに見合った分量の洗剤を入れて混ぜましょう。また、洋服は裏返しておきましょう。

②押し洗いをする

洗浄液を洋服に入れて、短時間押したり離したりを5〜6回ほど繰り返して洗いましょう。また、汚れが酷くない場合であれば2〜3回程度でOKです。

③脱水をする

洗ったあとは軽く畳んで洗濯ネットに入れて、洗濯機に移して30秒ほど脱水だけしましょう。

④洗剤をすすいで脱水をする

洗面器の水を一度捨てて、きれいな水に入れ替えて、再びすすいで再度脱水しましょう。

⑤柔軟剤を含ませて脱水をする

最後に柔軟剤を入れた水をふくませて脱水すれば完了となります。また、残り湯を使うと生地が縮んでしまうことがあるので、必ず30度以下の水で洗濯するようにしましょう。

もしもカシミアの洗濯を失敗してしまったら？

カシミアの洗濯に失敗してしまうと、服が縮んでしまいます。「一度縮んだ服はもう元には戻らないのか？」というと、そんなことはありません。

実は、縮んだ服の戻し方というのがあります。そこで、ここでは縮んだ服の戻し方についてお伝えしていきます。

再度洗濯をしてみる

結論として、再度洗濯をすることで縮みを戻すことは可能です。ただし、洗剤や柔軟剤を使用せずに水洗いをするようにしましょう。

手洗いをする必要はなく、カシミアに水分を含ませた状態にしておいて、その状態のままバスタオルの上などにカシミアを広げて、戻したい形に伸ばしていきます。

そうすることで、徐々に元の状態に戻っていきます。しかし、注意点としてカシミアを引っ張りすぎるとカシミアの繊維を傷つけてしまいます。

そのため、余計な強い力は加えずに、優しく丁寧に扱ってあげるようにすることを前提として、水洗いをするようにしましょう。

クリーニング屋に依頼する

カシミアは素材的にも扱いが難しいものでもあります。そのため、自宅での洗濯に失敗して最終的にクリーニング屋に頼むということも少なくありません。

なので、もしもカシミアの洗濯に失敗してしまったら、近くのクリーニング屋に依頼するのも一つの方法だといえるでしょう。

クリーニング料金は大体いくらぐらいかかる？

結論として、カシミアのクリーニング料金はあなたがお使いの製品のカシミアの割合によって変わります。

あなたがお持ちのカシミアの割合が30％なのか？それともカシミアの割合が100％なのか？によって価格が変わってきます。

一般的には、カシミアの割合が30％以上であると平均相場が2000円前後かかると言われています。物によっては3000円を超えてしまう場合もあります。

しかし、あくまで平均相場ではあるので、クリーニング屋によって値段は変動すると言えるでしょう。結論として、クリーニング料金は、おおよそ2000円前後だといえます。

カシミアを自宅で洗濯するときの失敗を防ぐコツ

ここでは、自宅での洗濯の失敗を防ぐコツをお伝えしていきます。

手で絞らずに脱水機を使う

カシミアを手で絞って脱水してしまうと、摩擦が起きて縮みや繊維が傷んでしまう原因にもなります。

なので、脱水機を使い生地への負担をできるだけ少なくして、やさしい脱水を心がけましょう。そうすることで、自分自身も楽をできて、なおかつしっかりと脱水もできるので一石二鳥です。

日陰で自然乾燥させる

カシミアはデリケートな素材です。乾燥機を使ったり直射日光に当てて乾かすと、繊維が急速に縮んでしまう恐れがあるので、注意しましょう。

風通しのよい日陰でゆっくりと自然乾燥することで、最終的にふんわりと柔らかくきれいなものに仕上げることができます。

洗濯後も美しくカシミアを保つための3つのポイント

ここでは、洗濯後も美しくカシミアを保つために抑えておくべき3つのポイントをお伝えしていきます。

形を整える

洗い終わった後のカシミアは、繊維が絡み合い小さく縮み、しっかりと結びついた状態になっています。

そのため、変形を防ぐために、形を優しく整えるように心がけましょう。

平干しにする

カシミアを干すときには、できれば平干しすることをおすすめします。

なぜなら、直射日光を当てて急速に乾燥させてしまうと、生地が縮んでしまう恐れがあるからです。そのため、形崩れなどをさせないために平干しさせることをおすすめします。

なお、平干しをする際には、平干しネットを活用すると平干ししやすくなります。タオルなどで挟んで干す場合には、こまめにタオルとカシミアの接地面を変えることを意識しましょう。

また、もしも平干しネットを持っておらず、ハンガーを使って干す場合は2〜3本利用することで平干しネットに近い形で干すことができます。

畳んで収納する

天然素材であるカシミアは、直射日光・虫・カビなどの影響を受けやすい製品です。

そのため保管場所は、湿気の少ない日陰になるタンスが最適の収納場所といえます。

また、カシミアを虫やカビから守るために防虫剤を入れて保存する場合は、ニオイがつかないように無臭タイプの防虫剤を選ぶことをおすすめします。

カシミアの普段の手入れ方法について

カシミアは手洗いできるといっても、繊細な繊維なのには変わりないので、頻繁に洗うことはおすすめできません。

なので、ここでは普段からどういった手入れをしていればカシミアを長持ちさせることができるのか？をお伝えしていきます。

連続して着用しない

冬場で汗をかいていないからといって、同じ服を連続して着用するのは避けましょう。

なぜなら、連続して何度も同じ服を着用すると、服が刺激を受ける時間が増えて、毛羽立ちや毛玉の原因となるからです。

なので、汗をかきにくい時期（秋・冬）でも、違う服を着るように心がけましょう。

洋服ブラシを使用する

カシミアの衣類を着用後は、洋服用のブラシで軽くブラッシングしてあげましょう。

そうすることで、付着したホコリやゴミなどを取り除くことができて、カシミアの風合いを長く保つこともできます。

また軽くでもブラッシングをしてあげることで、毛玉もできにくくなるので、自宅に一つは常備しておくと手入れに困らなくなります。

【まとめ】カシミアは自宅での洗濯はNG？

今回の記事では、自宅でカシミアを洗濯することはできるのか？また、カシミアを洗濯するときの手順を中心にお伝えしてきました。

カシミアは結論として、手洗いでの洗濯はOKですが、洗濯機での洗濯はNGです。

また、手洗いで洗濯をする場合でも「手洗いマーク」が服についていなかったら、手洗いでの洗濯も行うことはできません。

もしも、そういった場合には近くのクリーニング屋さんに頼むなどして、自宅での洗濯は控えるようにしましょう。最後までご精読いただきありがとうございました。