「犬は去勢後には性格が変わるのか?」と疑問に思う人は多いのではないでしょうか。
去勢される犬が一番不安だとは思いますが、飼い主の方も同じくらい不安ですよね。
この記事では、以下の犬の去勢に関する内容について紹介しています。
- 犬の去勢後の性格について
- 去勢後で犬の性格が変わる理由
- 犬の去勢後に注意すべきこと
- 犬の去勢のメリットとデメリット
- 犬の去勢の費用
この記事を最後まで読めば、去勢によって生じる性格の変化やメリット・デメリットを理解することができるので、去勢に対する不安が軽減されます。
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犬は去勢後で性格が変わるのか?
「犬は去勢後で性格が変わる」とよく言われますが、実際はどうなのでしょうか?
去勢前は臆病であったけれど、去勢後にはシャイになったり、去勢前よりも甘えるようになったりと色々なケースがあるようです。
去勢後に性格が変わったと感じる人も多くいますが、去勢後も性格が変わらなかったと感じた人もいるのも事実です。
一般的には、生殖能力が完成するより前に去勢手術をした犬の方が性格の変化が大きいと言われています。
去勢後の犬の性格とは
一般的に、去勢後には犬の性格が穏やかになったと感じることが多いようです。
しかし、最新の研究結果によると、去勢手術後に攻撃性が高まったという報告もあるので、去勢手術によって犬の性格が変わるとは一概には言えないようになってきています。
去勢手術は、犬の問題行動や他の犬に対する攻撃行動を抑制するために獣医師団体なども推奨している方法ですが、アメリカでは「去勢手術は性格の改善には有効ではない」という論文が発表されています。
去勢後で犬の性格が変わる理由
去勢後で犬の性格が変わる理由は、性ホルモンが分泌されなくなるためです。
性ホルモンが分泌されなくなると、性ホルモンの分泌により生じていた問題行動が少なくなるため性格が変わったと感じるのです。
性ホルモンの分泌により生じる問題行動の例としては、以下のようなものがあります。
- マーキング行為
- 発情中のメスに興奮して脱走
- 縄張りをめぐる喧嘩
上記のような問題行動が改善されることによって、穏やかな性格になった印象を受けるということです。
犬の性格は飼い主の関わり方が関係
犬の性格は飼い主の犬に対しての関わり方に大きく関係していると言われています。
特に攻撃性の高い犬の性格は、去勢手術をしているかどうかよりも、飼い主の犬に対する態度や関わり方と関係していると考えられます。
攻撃性の高い犬への飼い主の関わり方としては、極端に接する機会が少ない、ネグレクト等の虐待をしていたなどがあります。
去勢手術をして性ホルモンの変化で性格を変えようとすることも一つの手段ですが、飼い主の接し方でも性格が変わることも理解しておきましょう。
犬の去勢後に注意すべきこと
犬の去勢後に注意すべきこととして以下の3つあるので紹介していきます。
- 傷口を舐めさせないようにすること
- シャンプーはしないこと
- 食事管理をすること
傷口を舐めさせないようにすること
傷口が気になって舐めてしまうことがあり、それによって菌が入って化膿してしまう可能性があります。
傷口を舐めないようにするために、エリザベスカラーや術後着を活用しましょう。
シャンプーはしないこと
傷口の赤みがひくまでは、シャンプーをしたり体を拭いたりするのは避けましょう。
汚れがどうしれも気になる場合は傷口を避けて拭いてあげましょう。
食事管理をすること
去勢後には犬は太りやすくなってしまうので適切な食事管理をしてあげましょう。
犬の去勢のメリット
犬の去勢をすることによって生じるメリットを4つ紹介していきます。
- マーキング行為の抑制
- 病気感染の予防
- 避妊効果
- ストレスの軽減
マーキング行為の抑制
去勢後にはマーキング行為を抑制できる可能性があると言われています。
しかし、既に足をあげてマーキング行為をしている場合には、行為自体が体に染み付いているので去勢後もマーキング行為をやめる可能性は低くなってしまいます。
病気感染の予防
去勢をすることによって、病気の感染を予防することができます。
具体的に予防できる病気として、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、糖尿病、皮膚炎などがあります。
避妊効果
去勢をすることによって家族の望まない妊娠を避けることができます。
生まれてくる子犬たちが悲しい思いをしないためにも、望まない妊娠が起こらないように対策をしておきましょう。
ストレスの軽減
犬にとっても満たされない性的欲求はストレスとなるので、去勢をすることで性的欲求から開放されることはストレスの軽減となります。
犬の去勢のデメリット
犬の去勢をすることによって生じるデメリットを2つ紹介していきます。
- 太りやすくなる
- 全身麻酔のリスク
太りやすくなる
去勢後は性ホルモンの分泌バランスが崩れ、基礎代謝が減少することによって、犬は去勢後に太りやすくなると言われています。
全身麻酔のリスク
去勢手術は全身麻酔によって行うので、麻酔によるリスクがあります。
麻酔にはリスクがありますが、手術前にきちんと検査を行って、適切な量の麻酔を使用すれば麻酔によるリスクは限りなく少なくすることができるので過度に恐れる必要はありません。
犬の去勢手術の費用とは
犬の去勢手術の費用は、犬のサイズや病院によって多少差はありますが、相場としては15,000円~30,000円となっています。
一般的な犬の去勢手術費用では、犬のサイズによって金額が増えていきます。
小型犬・中型犬であれば15,000円~20,000円であり、大型犬であれば約30,000円となります。
一般的には、手術費用には薬代などの費用が含まれていますが、念のために事前確認をしておきましょう。
去勢後の性格を問わず今まで通りに愛情を注ぎましょう
去勢後の愛犬の性格が飼い主が望んだ性格とは異なることもあると思います。
穏やかになろうとも、攻撃的になろうとも、愛犬に対して今まで通りの愛情を注ぎ続けましょう。
去勢手術後に愛犬のことが心配になってしまうことは分かりますが、過度に心配しすぎると愛犬も飼い主の不安を感じ取ってしまいます。
愛犬のことが心配なのであれば、心配する気持ちを抑えて、普段通りのテンションで愛犬と接しましょう。
犬の去勢後の性格 まとめ
去勢後に犬の性格が変わったと感じるのは、去勢によって性ホルモンが分泌されなくなった結果、性ホルモンの分泌により生じていた問題行動が少なくなるからです。
問題行動が少なくなることによって、穏やかな性格になったと感じる人が多いということです。
しかし、最新の研究結果によると、去勢手術後に攻撃性が高まったという報告もあるので、去勢手術によって犬の性格が変わるとは一概には言えないようになってきています。
去勢によって生じるメリットとデメリットとしては、以下の通りです。
- マーキング行為の抑制
- 病気感染の予防
- 避妊効果
- ストレスの軽減
- 太りやすくなる
- 全身麻酔のリスク
去勢後の愛犬の性格が飼い主が望んだ性格とは異なることもあると思いますが、穏やかになろうとも、攻撃的になろうとも、愛犬に対して今まで通り愛情を注ぎ続けましょう。