「ウールについたシミの落とし方・手順を知りたい」「そもそもウールって手洗いとか洗濯して良いのか分からない」と悩んではいませんか?
ウールが洗って良いかも分からないのにいきなりシミ落としに挑戦するのは怖いですし、何よりシミ落としの正しい方法がなんなのか分からないですよね。
この記事を最後まで読めば一番簡単で手軽にできるシミ抜きの方法と手順が分かります。さらに失敗しにくい方法でもあるので初心者の方には特におすすめです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/photos/fashion-sweater-wool-clothing-1283863/#content)
ウールについたシミの落とし方は存在するのか
本来ならばクリーニングに持っていくなどしてシミを落としたほうがいいのかもしれませんが、お金はかけたくないし、持っていくのに時間も取られるのが嫌だという方も多いのではないでしょうか。
結論から言って自宅でのウールについたシミの落とし方はあります。基本的に小さいシミ程度であればお家でのケアが可能です。
ただ、条件次第ではシミを落とせないウールもあります。次の見出しであなたの持っているウールの洋服がシミ落としできるか確認してみましょう。
それでは次に「染み抜きができるウール」の見極め方について簡単に解説していきます。
自宅でシミを落とせるウールの見極め方
実はウールの洋服には自宅でシミを落とせる洋服と落とせない洋服が存在するのをご存じでしょうか。
見極め方はというと、自宅でシミを落とせるウールには洗濯表示の欄に「洗濯機で洗える」「手洗いできる」などの水洗いが可能であることを示すマークがあります。
ウールは羊の毛を織って生地にしたもので、ふわふわしており保湿性に優れている反面、「型崩れしやすい」という弱点があります。
そのため、特に型崩れしやすいウールの洋服は洗濯表示の欄を見ても洗濯・手洗いができないと表示されている場合もあるので、その場合は自宅でのシミ落としはできません。クリーニングに持って行くなどしましょう。
ウールのシミを落とす前の事前準備
シミを落としたい洋服が洗濯・手洗い可能であるなら、シミを落とす際のポイントと事前に準備するものを確認しましょう。
ウールのシミを落とす際の3つのポイント
ウールのシミを「洋服の型崩れ」を防ぎながら落とすポイントは次の3つです。
- 取り掛かるまでの時間
- 洗剤選び
- 洗い方
取り掛かるまでの時間
シミ落としは時間との勝負です。時間がたてばたつほど汚れが乾燥して取れにくくなります。
そのため、シミがついたらなるべく早く応急処置(ティッシュペーパー等で汚れをさっと取るなど)して自宅に帰ったら早めにシミ落としに取り掛かりましょう。
洗剤選び
ウールは使う洗剤によっては縮んだり固くなったりする場合があります。
できるだけウールに優しい中性の洗剤やおしゃれ着用中性洗剤を使うようにしましょう。
洗い方
ウールを洗う際はもんだりこすったりしてはいけません。また、水に長時間つけるのもNGです。
手早く・優しくシミ落としして、すぐに乾燥させるのがポイントです。
事前に用意するもの
シミ落としをする際に事前に用意すべき道具は基本的に以下の3つです。
- おしゃれ着用中性洗剤(または食器用洗剤)
- タオル(2~3枚)
- ティッシュペーパー
シミ落としに使う洗剤は「エマール」等のおしゃれ着用中性洗剤を使うのが最も望ましいです。
毛玉の発生や糸の縮みが起こりにくいため、ウールのシミ抜きに安心して使うことができます。
叩き洗い用のタオル1枚とタオルドライ用のタオル1枚。また、汚れ取り用のティッシュペーパーも用意しておきましょう。
ウールについたシミの基本的な落とし方①大まかな汚れ取り
ウールについたシミの基本的な落とし方の手順1つ目。まずは用意しておいたティッシュペーパーを使って大まかな汚れを取ります。
取り方のポイントとしては、汚れ部分をつまみながら汚れをとっていく感じ。
決して汚れ部分をこすったりもんだりして強い力で縦横に伸ばさないようにしましょう。
運が悪ければ糸がほつれたり擦ったせいで穴が開いたり、伸びたりする危険性があるので優しく扱いましょうね。
ウールについたシミの基本的な落とし方②洗剤をなじませる
次に2つ目の手順です。濡れタオルに洗剤を数滴たらして揉み込み、シミの部分を軽くたたいて洗剤をなじませましょう。
この時に使用する洗剤は事前に用意しておいたおしゃれ着用中性洗剤です。ただ、おしゃれ着用中性洗剤がない場合は「キュキュット」などの食器用洗剤でも代用できます。
ここでのポイントもウールを優しく扱うこと。汚れ部分を擦ったり伸ばしたりせずにポンポンと優しく叩きましょう。
ウールについたシミの基本的な落とし方③タオルを敷く
ウールについたシミを落とす手順3つ目です。ここではシミ部分にタオルを当てて、裏地が見える状態にしてテーブルに置きましょう。
ちなみに、この際使用するタオルは、ウールについたシミの汚れが移っても大丈夫な「汚れてもいいタオル」を使用してください。
もし、「タオルを汚したくない」だとか「汚してもいいようなタオルが無い」場合にはガーゼや柔らかめのティッシュを代わりに使ってもかまいません。
ウールについたシミの基本的な落とし方④裏から叩く
ウールについたシミの基本的な落とし方、4つ目の手順ではシミの裏から洗剤を含んだタオルで再び叩き、シミの下に敷いたタオルに汚れを移していきます。
2つ目の手順で洗剤を揉み込んだタオルを使ってかまいません。洗剤が足りない場合は数滴足してください。
激しく叩くと、糸がほつれたり擦ったせいで穴が開いたり、伸びたりする危険性があります。
強くやってもシミが落ちやすくなるわけではないので、優しくトントンと叩きながら根気強くシミを落としていきましょう。
ウールについたシミの基本的な落とし方⑤洗剤を除く
ウールについたシミを落とす手順、残すは2つです。タオルをすすぎ、固く絞ってシミの部分を水拭きしましょう。
この手順の目的は洗剤と一緒に浮かせた汚れを洗い流すことです。トントンと軽くたたいてウールについた洗剤を取り除きましょう。
また、洗剤を取り除く際は直接水に当ててもOKです。ただ、シミ落としする部分以外も濡れてしまうことがあるので個人的にはタオルですすぐのをおすすめします。
ウールについたシミの基本的な落とし方⑥タオルドライする
ウールについたシミの基本的な落とし方、最後の手順は洗剤を洗い流して濡れた部分に乾いたタオルを押し当てて水分を取りましょう。
このとき、本当に部分的に濡れているだけならドライヤー等の送風機で遠めから風を当てて乾かしてもOK。
全体的に濡れてしまったのであればハンガー等で干して乾かしましょう。
なお、ウールは濡れている時に直射日光を当てると色落ちすることがあるので室内の風通しがいいところで干しましょうね。
ウールのシミ抜きは時間との勝負!
ここまでウールについたシミの落とし方について解説して参りました。まずは自宅でケアできるウールかどうかを洗濯表示を見て判別しましょう。
そして、洗濯や手洗いが可能なのであれば先ほど紹介した①から⑥の手順に沿ってシミ落としを実戦してみてくださいね。
注意点としてはシミ落としをする際に強く擦ったりもんだりしないことです。優しく扱ってウールが延びたりほつれたりしないように気をつけましょう。
ここまで読んだなら失敗せずシミ落としできるはず!最後まで読んでいただきありがとうございました。