「肉汁が服に飛んじゃった!」「肉汁のシミの落とし方がわからない…」と困っていませんか?
肉汁がついてできたシミは落としにくいですし、お気に入りの服にシミが残ってしまったら嫌ですよね。
しかし、肉汁がついてできたシミは、意外と簡単な方法で落とすことができるので、心配はいりません。
この記事では、肉汁のシミの落とし方や使うアイテムについて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%bc%e3%82%ad-%e3%83%91%e3%83%b3-%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc-3766548/)
事前に確認すればシミ落としに失敗しない!
肉汁のシミ落としが失敗に終わらないよう、シミ落としを始める前に、以下の3点を必ず確認してください。
- 服の洗濯表示
- 服の素材
- 色落ちの有無
衣服の洗濯表示や素材、色落ちの有無を無視すると、衣服を傷めてしまう可能性がありますよ。
「自力でシミを落とすのは難しそう」と判断した場合は、無理せずクリーニングへ出すことをオススメします。
シミ落としする前の確認①服の洗濯表示
自宅で行うシミ落としでは、最後に洗濯をします。そのため、水洗いできない服は、自宅でシミ落としできません。
水洗い不可のマークは、桶に✕が書かれているものです。シミ落としする服に表示があるか見てください。
洗濯表示について、以下ecolocoのホームページでわかりやすく説明されていますので、確認してくださいね。
シミ落としする前の確認②服の素材
シルクやニットなどのデリケートな素材の衣服は、自宅で無理にシミ落としすると、生地が縮んだり、風合いが落ちたりしてしまいます。
以上のような素材の服である場合は、クリーニングに出してシミ落とししてもらうのがオススメです。
シミ落としする前の確認③色落ちの有無
色や柄がある服のシミ落としに洗剤を使用する場合、洗剤で色落ちしないかどうかテストする必要があります。
色落ちテストのやり方は簡単で、服の目立たないところに洗剤をつけて、擦ってみるだけです。
洗剤をつける時は綿棒などを使用し、つける洗剤の量は少量にしてくださいね。
肉汁のシミの落とし方①食器用洗剤を使う
ここからは、肉汁がついてできたシミの落とし方を紹介していきます。用意するものと手順を記載しますので、参考にしてくださいね。
最初に紹介するのは、食器用洗剤を使用したシミの落とし方です。
- 食器用洗剤
- 歯ブラシ(使い古しでOK)
- タオル
- シミ部分に食器用洗剤をつける。
- シミ部分を軽く揉み、食器用洗剤をなじませる。
- 服を裏返し、シミ部分と接するようにタオルを当てる。
- シミ部分を、服の裏側から歯ブラシで軽く叩く。
- シミが落ちてきたらぬるま湯で洗い流す。
- 普段どおりに洗濯する。
手順④で歯ブラシを使ってシミ部分を軽く叩く時は、生地を傷める原因になりますので、決して擦らないようにしましょう。
また、食器用洗剤の代わりに、クレンジングオイルやシェービングクリームも使用可能ですよ。
肉汁のシミの落とし方②酸素系漂白剤を使う
食器用洗剤を使用しても落ちなかったシミには、酸素系漂白剤を使用しましょう。
- 酸素系漂白剤(液体でも粉末でもOK)
- 洗面器やバケツ
- 洗面器やバケツに50℃のお湯を溜める。
- お湯に酸素系漂白剤を入れて混ぜる。
- 酸素系漂白剤を混ぜたお湯に、服を入れて2時間浸け置く。
- ぬるま湯で洗い流し、普段どおりに洗濯する。
酸素系漂白剤はアルカリ性の洗剤で、アルカリ性の洗剤は、油や皮脂の汚れに効果的なのです。
また、熱めのお湯に浸け置きすることで、シミ汚れを浮かせ、酸素系漂白剤の効果を高められますよ。
この方法でシミ落としする場合は、洗濯表示を見て、50℃のお湯に浸けてもよい服か確認してくださいね。
肉汁のシミの落とし方③最強のシミ落としペーストを作ろう!
以上の方法でもまだシミが落ちない場合は、シミ落としペーストを作ってみましょう。
他の方法と比べて手間はかかりますが、その分、濃いシミや時間の経ったシミにも効果のある方法です。
- 酸素系漂白剤(液体)
- セスキ炭酸ソーダ
- クエン酸
- 歯ブラシ(使い古しでOK)
- ドライヤー
- 液体の酸素系漂白剤とセスキ炭酸ソーダを1:1の割合で混ぜ、ペーストを作る。
- 手順①で作ったペーストを歯ブラシにつけ、シミ部分に塗る。
- 歯ブラシでシミ部分を軽く叩く。
- ペーストがシミ部分に馴染んだらドライヤーで加熱する。
- クエン酸を水に溶かし、シミ部分にかける。
- シミが落ちてきたらぬるま湯で洗い流す。
- 普段どおりに洗濯する。
アルカリ性の酸素系漂白剤とセスキ炭酸ソーダに、酸性のクエン酸をかけて中和することで、服が傷むのを防ぐことができます。
手順④では、ドライヤーの代わりに熱湯を使う方法もあります。熱湯を使う場合は、シミ部分に熱湯を少しずつかけ、5〜10分放置しましょう。
肉汁のシミの落とし方④耐熱性のある服は煮洗い
植物性の繊維(綿や木綿、麻など)でできた服には、消臭や殺菌効果もある煮洗いがオススメです。
ポリエステルやナイロン、ウールなどでできた服は、煮洗いできないので注意してくださいね。
- 鍋(ステンレスやホーローの鍋)
- 粉せっけん
- 鍋に水を入れ、沸騰させる。
- 沸騰したお湯1リットルに対し、粉せっけん大さじ1杯を入れる。
- 服を鍋に入れ、10〜15分煮る。
- 火を止め、お湯が冷めたら服を取り出す。
- シミが残っていなければ、ぬるま湯で洗い流す。
手順⑤で服を洗い流したあと、洗濯をする必要はないですが、心配な方は普段どおり洗濯してください。
また、粉せっけんが無い方は、固形せっけんをカッターなどで削って代用しましょう。
肉汁のシミの落とし方⑤いつできたのか不明なシミには予洗い
ふと服を見た時、服にシミができていて、「このシミ、いつできたんだろう?」を思ったことはありませんか?
いつできたのか不明なシミには、洗濯する前に予洗いをして、シミを浮かせる方法がオススメです。
- 衣類用洗剤(液体)
- 洗面器やバケツ
- シミ部分に衣類用洗剤をつけ、軽く揉む。
- 15〜30分放置する。
- 洗面器やバケツに50℃のお湯を溜める。
- 服をお湯に浸け、シミ部分を手洗いする。
- 普段どおりに洗濯する。
熱めのお湯に服を浸けることで、衣類用洗剤と馴染んだ汚れが浮いてきて、シミが落ちやすくなります。
衣類用洗剤の代わりに、セスキ炭酸ソーダを使用するのも効果的です。お湯に小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを混ぜましょう。
肉汁のシミの落とし方⑥外出先での応急処置
外出先で服に肉汁が飛んでしまった時、すぐには処置できず、焦ってしまいますよね。
そのような場合は、外出先で応急処置を行い、自宅に帰ってから、先述したシミ落としの方法を試しましょう。
外出先で行う応急処置の方法は以下のとおりです。慌てずにやってみてくださいね。
- 乾いたティッシュやタオルで、シミ部分の水分を拭き取る。
- ウェットティッシュやおしぼりで、シミ部分を軽く叩き汚れを拭き取る。
外出先でシミが落ちきらなくても、以上の応急処置を行っておけば、自宅に帰ってからのシミ落としが非常に楽になりますよ。
高級な服はクリーニングへ出そう
特別なディナーの最中、スーツやドレス、ネクタイなどに肉汁が飛んでしまった場合、どうしたら良いでしょうか?
高級な服に肉汁が飛んでしまった場合は、先述した応急処置のみを行い、シミ落としはクリーニング店に任せるのがオススメです。
無理に自力でシミを落とそうとすると、服を傷めてしまい、悲しい気持ちになってしまうでしょう。
クリーニング店に依頼する時は、「肉汁がついたこと」と「どこに肉汁が飛んだのか」を必ず伝えてくださいね。
肉汁のシミが落ちにくい理由
そもそも、なぜ肉汁のシミは落ちにくいのでしょうか。理由は、肉汁に脂溶性の汚れが含まれているからです。
脂溶性の汚れは水に溶けにくく、洗濯しただけではキレイに落とせません。
また、服についた肉汁には、料理のソースなども含まれているので、余計に落としにくいシミになってしまうのです。
料理のソースなどを含んだ汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使うことで中和し、落ちやすくなりますよ。
肉汁のシミの落とし方を知れば、お気に入りの服をまた着れる!
今回は、肉汁がついてできたシミの落とし方や外出先での応急処置について紹介しました。
肉汁のシミは、ソースなどが含まれた落としにくいシミなので、できるだけ早く処置するよう心がけましょう。
また、デリケートな素材の服や高級な服は、傷めてしまう可能性があるので、無理せずクリーニングへ出してください。
今回紹介した方法で肉汁のシミを落とし、キレイになったお気に入りの服を着て出かけましょう!