「ニキビ跡が気になって鏡を見るのもいやだ」「ニキビ跡が気になって、人と楽しく会話ができない」あなたはこのような悩みをお持ちではありませんか?
ニキビが治ったら、次に対処するのがニキビ跡だと思います。ニキビ跡は対処方法を間違えると、一生消えない跡にもなりかねません。
今回の記事では、セルフケア、医療機関でニキビ跡を改善する方法をご紹介します。ニキビ跡の種類によって、ケアの方法は変わってきます。
ニキビ跡のために普段の生活についてもアドバイスしているので、ぜひ参考にしてください。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4046089?title=%E9%8F%A1%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E8%82%8C%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%AB%E6%82%A9%E3%82%80%E5%A5%B3%E6%80%A7&searchId=3415377584
ニキビ跡の種類とは
ニキビ跡にも大きく2つの種類があります。それぞれの種類によってセルフケアで対処可能なのかが変わってきます。
色素沈着
ニキビが治った後に赤や茶色い跡が残りますよね。赤い跡は、炎症の残りや皮下の血管が透けて見えている状態です。
茶色い跡は、炎症によってシミの原因であるメラノサイトが刺激されることにより、メラニンが生成され茶色い跡になっている状態です。いわゆる、シミです。
色素沈着は、セルフケアでもターンオーバーが正常になれば徐々に薄くなっていきます。
クレーター
クレーターとは、ニキビの炎症が表面だけでなくそれより深い真皮層まで及んでしまい、真皮が破壊されて、凹凸状の跡が残ってしまう状態をいいます。
このクレーターになると、セルフケアでは元の肌にするのは難しいです。
お肌のターンオーバーって何?
ニキビ跡を改善するためには、肌のターンオーバーを理解しておく必要があります。
ターンオーバーとは簡単に言うと、皮膚の若返りです。肌の奥底で新しい皮膚が生まれ、やがて古い皮膚はアカとなって剥がれ落ちます。
このターンオーバーのサイクルは、約28日と言われています。ターンオーバーが乱れるとニキビ跡の治療が遅れる以外に、新しいニキビができやすくもなります。
ターンオーバーを正常化させるためには、以下の項目を遵守しましょう。
- 規則正しい生活。
- 紫外線対策
- 水分摂取
- 洗顔後の保湿
ターンオーバーが正常であれば、ニキビ跡も徐々に薄く、目立たなくなっていきます。今はお肌のための生活を心がけてください。
ニキビ跡を消す方法~セルフケア編
ここからは実際に自宅でできるニキビ跡ケアをご紹介していきます。
ニキビ跡の赤みやシミはセルフケアで徐々に薄くなっていきます。
外側の対策
まず外からの対策として、化粧水や美容液はビタミンC誘導体やトラネキサム酸配合のものを使いましょう。どちらも、メラニンの生成を抑制し皮脂の過剰な分泌も抑えてくれる効果があります。
私も、ビタミンC誘導体を寝る前の肌ケアとして利用しています。やはり、使ってないときよりニキビ跡が早く治ります。
しかし、美白効果の高いものは、肌の刺激となることがあります。パッチテスト行って、配合濃度が低いものから利用していくようにしてください。
中側の対策
次に、中からのケアは、肌の代謝を助けるビタミン類を積極的にとるようにしてください。特に、ビタミンB2やビタミンCが有効です。
ビタミンB2は肌の皮脂をコントロールし、ビタミンCは抗酸化作用で肌の再生をサポートしてくれます。
ビタミンB2は牛肉や、豚肉、納豆などに含まれ、ビタミンCは、トマトや、いちご、レモンに多く含まれています。
本来なら食事からとるのが理想ですが、厳しければサプリで補うようにしましょう。
ニキビ跡を消す方法~病院編~
上述したセルフケアでは改善できない跡が、クレーターです。さらに、色素沈着においても美容皮膚科で治した方が早い改善が見込めます。
色素沈着
色素沈着や赤みには、ピーリングやイオン導入、先ほど紹介したダーマペンなどがあります。
ピーリング
ピーリングはグリコールやフルーツ酸を使って古い角質をとりはがし、ターンオーバーを正常化させニキビ跡を解消していきます。
ピーリングは自宅でも行えますが、自己判断だと肌のトラブルにつながる可能性があります。そのため、美容皮膚科で行ってもらうのがベストです。
イオン導入
イオン導入は、微弱な電流を体に流して美白効果のあるビタミンやトラネキサム酸などをイオン化して肌に浸透しやすくし、ニキビ跡を改善させていくものです。
本来なら、肌表面の下の角質層までしか浸透しない美容成分も、イオン化された有効成分は角質層の奥の真皮や基底層まで浸透していきます。
このピーリングとイオン導入はセットで行うと、より効果を発揮します。ピーリングで、古い角質をはがし美容液を浸透しやすい状況を作って、イオン導入で角質層の奥まで行きわたらせるのです。
筆者も、ピーリングとイオン導入を行っていますが、セルフケアよりもニキビ跡の改善が早いです。お金はかかりますが、早く治したい方は、美容皮膚科の利用を検討してみてください。
クレーター肌
クレーターには、フラクショナルレーザーや、ダーマーペンなどを利用して改善させていきます。
これらは、肌に小さい傷をつけてその傷を治癒する力がコラーゲンやエラスチンなどの成長因子を増大させることにより、周りの傷んだ組織まで修復させるものです。
フラクショナルレーザーは、その名の通りレーザーで、ダーマーペンは、ペン状の針で小さい傷をつけていきます。つまり、わざと傷をつけて人間の治癒力で周りの組織まで治してしまうということです。
個人の症状によって使い分けは異なるので、専門の先生にご相談されることをオススメします。
ニキビは誰でもできる慢性皮膚疾患
そもそも、ニキビとは、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の病気です。
ニキビは日本人の約90%の人が一度はかかる病気です。それだけ一般的な病気であり、自分だけ特別に悩んでいるわけではありません。
しかし、病気であるにも関わらず医療機関を受診している人は、そのうちの10%程度と言われています。
筆者もアダルトニキビに悩んでいます。今、まさに皮膚科で治療中です。ニキビ治療は、専門の病院を受診することをオススメします。
そもそも、ニキビとは何?
ニキビには、大きく4種類あります。下に行くほど、重症ニキビです。
白ニキビ
白ニキビは、皮脂が毛穴に詰まった状態で、ポツンと白く盛り上がっているのが特徴です。この状態ではまだ炎症は起きていないため、早めに対処すれば跡にならず治すことができます。
黒ニキビ
黒ニキビは、白ニキビの毛穴が開いて酸化し、盛り上がりの上に黒いポツンが見えるのが特徴です。
白ニキビとは違い黒く見えてしまうので気になると思います。しかし、まだ炎症を起こしていないため、早めの対処が肝心です。
赤ニキビ
赤ニキビは、白ニキビが炎症を起こした状態。毛穴に溜まった皮脂でアクネ菌が増殖し、皮膚組織を刺激します。その結果、炎症をおこして赤く腫れるのです。
赤ニキビになると跡になる可能性か高くなります。早めに専門医を受診して、適切な対処を行いましょう。
黄ニキビ
黄ニキビは、赤ニキビがさらに悪化して炎症が激しくなり、ニキビの頂点に黄色い膿が見えている状態です。黄ニキビは、対処法を間違えると跡になりやすいので、早めに専門医を受診してください。
根本的にニキビをできにくくするための手段とは
いくらニキビ跡をケアしても、新しいニキビができてしまってはいたちごっこです。
普段の生活を見直して、根本的にニキビをなくしていきましょう。
洗顔はこすらず優しく行う
洗顔はこすらず優しく行いましょう。私も経験があるのですが、こすらず優しく行うって難しいですよね。しかし、洗顔一つでニキビはできにくくなります。
そして、清潔なタオルを用意しておくことも必要です。体をふいたタオルで顔は拭かないよう注意してください。自分の肌を労わる気持ちが大切です。
紫外線に注意する
ニキビをできにくくするためには、紫外線にも注意していきましょう。
紫外線を浴びると皮脂が酸化し毛穴に詰まりやすくなります。毛穴の詰まりがコメドを生成し、白ニキビ、赤ニキビの原因となるのです。
さらに、アクネ菌が放出する有害物質に紫外線が当たると活性酵素を発生させます。その活性酵素が、赤ニキビや黄ニキビの炎症を増大させ、ニキビの悪化につながるのです。
紫外線は、お肌にとって百害あって一利なし。徹底的な対策が必要になります。
ストレスを軽減する
ストレスは万病の元というように、ニキビを発生する原因にもなります。ストレスがかかると自律神経、ホルモンバランスに乱れが生じます。
ホルモンバランスが乱れると男性ホルモンのアンドロゲンが大量に生成されます。男性ホルモンは皮脂の量を過剰にするので、毛穴に詰まりニキビになるのです。
しかし、現代社会でストレスをゼロにするのは難しいです。自分に合ったストレス解消法を実践して、ストレスを溜めこまない生活を送るようにしてください。
その他にも食生活、睡眠など気をつけるポイントはまだまだあります。ニキビは、体からのSOS。ぜひ、普段から体に優しい生活を心がけてください。
ニキビ跡にならないようにする方法とは
万が一ニキビができてしまっても、対処法を間違えなければ、ニキビ跡にならずに治すことができます。具体的には以下の通りです。
- 紫外線に注意する。
- ビタミンC、B2を摂取する。
- ニキビをつぶさない。
- 洗顔・保湿を丁寧に行う。
意外とこの中でやりがちなのが、ニキビをつぶす行為。確かに膿を早く出せば炎症も早く鎮まりますが、皮膚科の滅菌された医療器具、かつ熟練された医者が行ってこそ効果があるものです。
自分でやるとニキビを傷つけたり、膿が出し切れず再度悪化したりして、ニキビ跡の原因になります。
ニキビができたら皮膚科を受診し、早めのニキビ治療で跡に残らないようにしてください。
体にできたニキビ跡はどうすればいいの??
ニキビができる箇所は顔だけにとどまりません。背中や胸にもニキビはできます。
体のニキビ跡の治し方も顔のニキビとケアと同じです。ただし、どうしてもすぐ目に見えない箇所のため自己ケアが疎かになりがちです。
そのときは、顔と同じく美容皮膚科でピーリングやイオン導入、レーザー治療を行いましょう。
体ニキビも予防が肝心ですが、実はニキビではなく、マラセチア菌というカビが原因の毛のう炎だったということもあります。普段のニキビケアでもよくならない場合は、皮膚科を受診してください。
まとめ ニキビ跡はすっきり治そう!
ここまでニキビ跡を改善する方法についてご紹介していきました。ニキビ跡は普段のセルフケアや美容皮膚科での治療で改善が可能です。
しかし、ニキビ跡のケアをしても新しいニキビができてしまっては意味がありません。
従って、ニキビ跡のケアと同時に新しいニキビを作らないことが大切です。
普段のスキンケアや食生活、睡眠を見直しニキビを予防して、できてしまったら専門医を受診してニキビ跡になる前に治すようにしてください。