「ドコモから格安スマホに乗り換えたい」「今使っているiphoneをそのまま使いたい」と思っているけれど、こんな疑問から乗り換えに踏み切れない方、多いのではないでしょうか?
- 今使っているiphoneをそのまま使うにはどうすればいいの?
- 格安スマホにするとどれくらい安くなるの?
- どの格安スマホを選べばいいの?
- 乗り換えるには解約金や煩雑な手続きがいるのでは?
- 料金が高くても格安スマホよりドコモの方が安心では?
スマホを買い直す必要があったり、乗り換えの手続きが面倒だったりするとためらってしまいますよね。ですが格安スマホにすることで、スマホ代が数千円以上節約できるので、検討しないのはもったいないです!
本記事では、ドコモで購入したiphoneのまま格安スマホに乗り換えることができるのか・格安スマホはどのように選べば良いのかについて解説します。
近年は通信やサービスの品質が高い格安スマホが増えており、以前よりドコモから格安スマホへの乗り換えもしやすくなっています。お使いのiphoneのまま月額料金を抑えるためにも、ぜひ最後までご覧ください!
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23696177
格安スマホでもドコモのiphoneは使い続けられる?
結論からお伝えすると、ドコモで購入したiphoneは格安スマホに乗り換えた後もそのまま使い続けることができます。
新たに端末を購入して端末代を支払う必要はないので、格安スマホの乗り換えによる初期費用を抑えることが可能です。
一般的にiPhoneはAndroidよりも寿命が長いと言われており、長く利用できます。端末代を抑えつつ月額料金を抑えるためにも、ぜひお持ちのiphoneを有効活用しましょう。
格安スマホでドコモのiphoneをそのまま使うために
ドコモで購入したiphoneをそのまま格安スマホで使うために、何か手続きは必要なのでしょうか。これは、「乗り換え先の格安スマホがドコモの回線を使用しているか」によって変わってきます。
- ドコモ回線を使っている:手続き不要・そのまま使える
- ドコモ以外の回線を使っている:手続き(SIMロック解除)が必要
SIMロックとは、契約した回線でしかスマホで通信ができないよう設定されている状態のこと。ドコモで契約したiphoneは、ドコモの回線でしか使えないようにSIMロックがかかっているのです。
もし乗り換え先の格安スマホのキャリアがauやソフトバンク回線を使っている場合、iphoneをそのまま利用することはできず、SIMロック解除手続きを行う必要があります。
SIMロック解除はネット上で手続きすれば無料ですが、電話やドコモショップで手続きすると3,300円の手数料が必要です。
SIMロック解除はそこまで手間ではありませんが、よくわからない方や乗り換えの手間を省きたい方はドコモ回線を利用している格安スマホを選ぶと良いでしょう。
ドコモから格安スマホへ乗り換えは解約金がかかる?
基本料金や端末代の他にも気になるのが、「解約金はかかるのか?」といった疑問でしょう。
以前までは、ドコモを契約して2年以内に解約すると、10,450円という高額な解約金を支払う必要がありました。いわゆる「2年縛り」と呼ばれる解約金ですね。
しかし2021年10月より解約金は撤廃され、2年以内の解約でも解約金は一切不要となり、他キャリアへの乗り換えハードルがグッと下がりました。
ただ、ドコモで購入したiphoneの端末代を毎月分割で支払っており、かつ残金が残っている場合は、解約時に全額一括支払いが必要となりますので注意が必要です。
格安スマホでドコモのiphoneを使うメリット
ドコモのiphoneを格安スマホでそのまま使い続けるメリットは以下の通りです。
- 端末料金がかからない
- 毎月の料金が抑えられる
- WEB手続きだけですぐ利用可能(ドコモ回線の格安スマホの場合)
- ドコモメールもそのまま使える(月額330円別途必要)
一番のメリットは、やはり料金面です。端末購入費用が不要で、毎月の利用料金も数千円以上下がるので、家計の見直しに絶大な効果を発揮します。
また、以前まではドコモを解約するとドコモメールは使えなくなっていましたが、2021年12月から「ドコモメール持ち運び」サービスが始まり、月額330円でずっとドコモメールが使えるようになりました。
ドコモメールを使い続けたいからドコモから離れられない!という方も、格安スマホへの乗り換えが視野に入れられるようになったのは嬉しいですね。
格安スマホでドコモのiphoneを使うデメリット・注意点
今度は反対に、ドコモのiphoneを格安スマホでそのまま使い続けるデメリットをご紹介します。
- キャリアサービス(ドコモ払い・データ保管BOXなど)が使えない
- iOSのアップデートで不具合が起きる可能性がある
- 通信速度が遅くなる場合がある
- ショップによるサポートを受けられない
- 5Gに対応している格安スマホが少ない
特に注意したいのが、iOSのアップデート。格安スマホでiOSのアップデートを行うと、ネットにつながりにくくなったり、iphoneの一部機能が利用できなくなったりする等の不具合事例があります。
iOSアップデートの案内が通知画面に出ても、すぐにはアップデートを行わず、1ヶ月ほど様子を見て不具合報告などがないか確認してから行うと良いでしょう。
ドコモから格安スマホにするとどれくらい安くなる?
では、ドコモから格安スマホへの移行で具体的にどれくらい料金が安くなるのでしょうか。大容量通信(20GB)が可能なプランと、通信量上限が少なめのプランでそれぞれ比較してみましょう。
大容量通信(20GB)プランの場合
20GB使えるプランとして、ドコモの「5Gギガホ プレミア」と、ドコモが提供している格安スマホブランド「ahamo」、ドコモ回線を借りている格安スマホ「mineo」を比較してみましょう。
ドコモ 5Gギガホプレミア |
ahamo | mineo | |
データ容量・ 月額料金(税込) |
20GB:7,315円 | 20GB:2,970円 | 20GB:2,178円 |
通話料 | 22円/30秒 ※ドコモユーザーの家族間通話無料 |
22円/30秒 ※誰でも5分まで無料 |
22円/30秒 |
なんと、ahamoで毎月4,000円以上、mineoにすると毎月5,000円以上も安くなります!年間で約60,000円になるので、非常に大きな節約効果です。
ドコモには「家族3回線以上がドコモ契約」や「ドコモ光セット割」など、条件を満たすと受けられる割引が存在します。それらを全て適用しても4,928円/月のため、乗り換える方がお得です。
通信量が少なめ(〜5GB)のプランの場合
続いて、通信量が少なめの場合での比較です。ドコモの「5Gギガライト」と、「mineo」の1GB・5GBのプランによる料金比較は以下の通り。
ドコモ 5Gギガライト |
mineo | |
データ容量・ 月額料金(税込) |
1GB:3,465円 5GB:5,665円 |
1GB:1,298円 5GB:1,518円 |
通話料 | 22円/30秒 ※ドコモユーザーの家族間通話無料 |
22円/30秒 |
1GBで毎月2,000円以上(年間約26,000円)、5GBで毎月4,000円以上(年間約50,000円)と、こちらも非常に効果の高い節約ですね。
また、20GB使える「ahamo」の料金(2,970円)の方が、ドコモの「5Gギガライト」1GBまでの料金(3,465円)よりも安くなっています。格安スマホがいかにお得であるかが改めて実感できますね。
ドコモから格安スマホへの乗り換え手順
ドコモから格安スマホに乗り換えるための具体的な乗り換え手順は、以下の通りとなります。
- MNP予約番号をドコモで取得する
- 格安スマホへ申し込む(WEBでの手続き)
- 同封されている手順に従い設定を行う
MNP予約番号の取得はドコモショップでも行えますが、WEBなら24時間受付を行なっております。手続きも簡単なのでWEB上からの手続きがおすすめです。
格安スマホは、ドコモショップのような店舗があるキャリアはほとんど無く、WEBでの申し込みが原則。不安かもしれませんが、問合せフォームなど各社充実しているのでスムーズに申し込みできるかと思います。
ドコモのiphoneがそのまま使える格安スマホおすすめ5選
ドコモユーザーの方が、ドコモからの乗り換えにおすすめな格安スマホキャリア5社を詳しくご紹介します。
ご紹介するキャリアは全てドコモ回線を使用しているため、SIMロック解除の必要はなく、申し込み後すぐに使用可能です。
各格安スマホキャリアの通信量ごとの月額料金比較表は以下の通り。
通信上限 | ahamo | mineo | OCN モバイルONE |
BIGLOBE モバイル |
IIJ mio |
1GB | – | 1,298円 | 770円 | 980円 | – |
2GB | – | – | – | – | 850円 |
3GB | – | – | 990円 | 1,200円 | – |
4GB | – | – | – | – | 990円 |
5GB | – | 1,518円 | – | 1,700円 | – |
6GB | – | – | 1,320円 | – | – |
8GB | – | – | – | – | 1,500円 |
10GB | – | 1,958円 | 1,600円 | – | – |
15GB | – | – | – | – | 1,800円 |
20GB | 2,970円 | 2,178円 | – | – | 2,000円 |
ドコモと同じ通信品質「ahamo」
ahamoはドコモが提供している格安のプラン。ドコモショップなど店頭での申し込みができず、WEB上からの申し込みに限られますが、その分ドコモの料金より大幅に料金が抑えられています。
- ドコモと同じ通信速度・品質
- 5分以内なら通話がかけ放題
- プラス1,100円で「24時間かけ放題」
- 速度制限後も最大1Mbpsの高速通信
今利用しているドコモの通信品質そのままで、料金を抑えたい方におすすめです。初めて格安スマホへ乗り換えようとしている方も安心して検討できるかと思います。
顧客満足度の高い「mineo」
mineoは、格安スマホの「オリコン顧客満足度1位」や「格安SIMアワード 最優秀賞」など数々の賞を数年連続で受賞している、非常に信頼性の高い格安スマホブランドです。
- 顧客満足度が最も高いブランド
- 330円で使える「お試し200MBコース」がある
- 余ったデータを翌月へ繰り越し可能
- 通信上限後も高速通信できる「パケット放題Plus」オプション
他社にはないmineoの特徴的として、速度制限がかかった後も1.5Mbpsの高速通信が可能な「パケット放題Plus」があります。
「パケット放題Plus」は5GBまでのプランなら月額385円、10GB以上のプランなら無料で利用可能。つい通信を使い過ぎてしまった月も安心して使えるのが大きなメリットです。
通話が多い方におすすめ「OCN モバイルONE」
OCN モバイルONEはNTTコミュニケーションズが提供している格安スマホブランド。
先ほどの料金比較表を見るとわかるように、本記事でご紹介しているキャリア内では割安な料金であり、特に5GB〜10GBでの利用は最安となっています。
- 格安スマホ内でも低価格な料金プラン
- 国内通話料が他社の半額(11円/30秒)
- かけ放題オプションが3種類と豊富
- 余ったデータを翌月へ繰り越し可能
- 音楽サービスで通信容量を消費しない「カウントフリー」
通信以外にも、通話料が安いのもポイント。かけ放題は、「10分かけ放題」「トップ3かけ放題(通話上位3番号が通話0円)」「完全かけ放題」があり、通話が多い方におすすめのキャリアです。
通信量を気にせずエンタメを楽しめる「BIGLOBEモバイル」
BIGLOBEモバイルは、auと同じKDDIグループが提供している格安スマホブランドですが、ドコモ回線も利用できます。
- youtubeなどで通信量を消費しない「エンタメ・フリー」オプション
- 「かけ放題」「通話パック」などの通話オプションが豊富
- 余ったデータを翌月へ繰り越し可能
- ウィルス対策ソフトが最大6ヶ月無料で利用可能
最大の特徴は、「YouTube」などの動画サイトや「Apple Music」「Spotify」などの音楽サービス利用で通信量を消費しないエンタメフリー・オプションが存在することです。
エンタメフリーは月額308円かかりますが、動画や音楽などのサービスは通信量を多く消費するので、それらが通信量にカウントされなくなると結果的に他社のプランより大幅に料金を抑えられる場合があります。
格安スマホに乗り換えたいけど、外出先などで動画や音楽を楽しみたい方にはぜひおすすめしたいキャリアです。
OSアップデートの確認が最速「IIJ mio」
IIJ mioは格安スマホ内でもコスパの高いブランドです。本記事で紹介しているキャリア内では20GBが最安の2,000円で、他通信量の料金設定も割安。安いだけでなく通信品質も高い評価を受けています。
- 20GBが最安の2,000円
- iOSアップデート時の動作確認対応が早い
- 国内通話料が他社の半額(11円/30秒)
- 余ったデータを翌月へ繰り越し可能
特にiphoneユーザーにとって嬉しいのが、iOSアップデート時の対応。
格安スマホはアップデートによって不具合が起きる可能性がありますが、IIJ mioは他キャリアよりも早く動作確認を行い、結果を公開しています。iphoneを安心して使いたい方におすすめのキャリアです。
格安スマホよりドコモを継続する方がおすすめな人は?
格安スマホに乗り換えるメリットを中心にお伝えしてきましたが、逆に「ドコモのままの方がいい人」はどんな方でしょうか。
- わからないことは店舗に直接聞きに行きたい
- 定期的に機種変更をしたい(スマホおかえしプログラム)
- 1日中高速・安定な速度で利用したい
- キャリアサービス(ドコモ払い・データ保管BOX)を利用したい
以上に該当する方は、ドコモを継続したままの方が良いかもしれません。
しかし筆者の見解としては、上記に当てはまる方で多少デメリットを感じたとしても、毎月の料金節約メリットの方が大きいと考えています。
わからないことをドコモショップに直接聞きに行けるのも、大手キャリアならではの強みです。しかし最近は何か聞くだけでも来店予約が必要な場合が多く、結局すぐに悩みが解決しないケースが増えています。
サービスの品質が良くても、その分必要以上に割高になってしまうので、「ドコモのままがいい!」という方もぜひ一度は格安スマホを検討してみてくださいね。
ドコモのiphoneのままスマホ代を節約しよう
「スマホ代は月1万円が当たり前」「解約すると高い解約金がかかる」「格安スマホは安かろう悪かろうだ」そういった時代が存在していたのは事実でしょう。しかし時代は変わりました。
格安スマホユーザーの月額平均利用額は、約2,800円と言われております。しかも解約金はかからなくなり、格安スマホへ乗り換えるハードルは以前より格段に下がりました。
また、格安スマホキャリア各社の競争が以前より激しくなっており、どのキャリアも顧客獲得のために低価格・高品質なサービスを提供し続けているため、以前よりはるかに利用しやすくなっているのです。
もはやドコモをはじめとした「大手キャリア一強時代」は終わりを迎えつつあります。本記事を参考に、あなたが格安スマホでiphoneを快適に使っていただき、スマホ代の節約の一助となれば幸いです。