登山をしたいけれど、服装選びに悩んでいたり、どのような機能性のものを選べばいいのかわからなかったりといった状態になったり。始めたい気持ちは山々だけれど、お金もかかりそうですよね。
そんな人のために、この記事では、登山における服選びにおけるの素材や、機能性面で大事なポイントを解説しながら紹介しております。ぜひ、最後までご覧ください。
出典元:https://www.pakutaso.com/20220400097post-35653.html
登山初心者向けの服選び
登山を始めようと思うけれど、最初にぶち当たる壁であるであろう疑問、「適した服装がわからない」ということ。登山用の服装がいいのだろうけれど、一気に全部揃えるのは難しい。
そして、揃えようと思っているけれど、結構予算がかかってしまうので、中々手を出せないですよね。登山メーカーから発売されているウェアは、山で快適に過ごせるように細かい工夫が施されております。
事前の準備は大事ですが、完璧主義にならず、登山を続けようと思う方は、徐々に揃えていきましょう。
特に、上半身の登山服の着こなしは重要な要素になります。少し後の見出しで優先順位を解説していきますが、まずは、インナー・トップス・アウターの重ね着が大事だということを覚えておきましょう。
服の機能性について覚えておこう
早速、服装を揃えるための前知識として、服の機能性について解説していきます。
〇〇性とこれから用語がでてきますが、服の機能性についてまとめておきました。良かったらチェックしてみてください。似たような単語があるので、まずここで押さえておきましょう。
- 吸水性 汗を吸い取る
- 吸湿性 汗などの水が水蒸気になった時に吸い取る
- 透湿性 服の中の蒸れを外に逃す
- 速乾性 汗を拡散させて素早く蒸発させて乾かす
- 保温性 外気に関係なく服の中の温度を一定に保つ
- 防風性 風を服の中に入れない
- 防水性 外から水を中に染み込ませない
- 耐久性 外部からの影響に抵抗して維持し続ける強さの度合い
- 撥水性 雨や水をはじいて、通さない
登山の最初に揃えたい服装と機能(上半身編)
登山に必要な持ち物や服装には、自らの身を守ったり、寒さや暑さを管理するものがあります。最初に揃えたいものを紹介していきます。
項目が多いため、まずは上半身系統の必需品を解説していきます。
- インナー
- トップス
- アウター
- 帽子
インナー
インナー(肌着)は、ベースレイヤーとも呼ばれます。肌に直接触れるため、吸汗速乾性のある素材がおすすめです。
綿素材のインナーを選んでしまうと、汗を吸った際に乾きにくく、体が冷えてしまいます。そのため、避けた方がいいでしょう。
その一方、化繊素材のインナーは吸汗速乾性に優れており、登山におすすめです。
トップス
登山で着るトップスは、ミッドレイヤーと呼ばれます。保温の役割をもっています。
登山の場合は、アウターを重ね着しても動きやすいように、薄手で保温性のあるフリース素材、ダウン素材が人気となっております。
また、薄い登山用シャツを重ね着するなど、温度調節が効くようなトップスを選ぶのが効果的です。
アウター
アウターは、防寒・暴風・防水性の3つが揃っているものが理想的です。
また、山の天気は変わりやすいため、アウターと兼用でジャケットタイプのレインウェアを選ぶのもおすすめします。雨が降る想定で前もって準備しておくと安心です。
帽子
登山でかぶる帽子は、暑さや紫外線対策の役割を果たします。日差しを遮ることができる、ツバのあるものを選びましょう。
また、木々が少なく、標高が高い山を登る時は、強い風が吹いている可能性もあります。紐のついてる、もしくは紐で結べる帽子を用意しておきましょう。
登山の最初に揃えたい服装と機能(下半身編)
次に紹介するのは、登山の最初に揃えたい服装(下半身編)です。8種類全てまとめると覚えきれないと思ったので、4・4で分けることにしました。ここまで押さえれば、服装の前準備は大丈夫でしょう。
- パンツ
- タイツ
- ソックス
- シューズ
パンツ
登山用のパンツは、ストレッチ性のあるものが好ましいです。なお、ジャージや普段着でも代用はできます。
しかし、登る山によっては、舗装されてない道を時には歩くこともあるため、耐久性のある登山用のパンツを用意することをおすすめします。
そして、汗で肌にぴったりとくっつことに不快感を覚えることを避けるために、綿パンやジーンズを避けて、汗をかいても乾きやすい吸汗速乾性のあるパンツを選びましょう。
タイツ
登山用のタイツのはたらきとしては、筋肉や関節のサポートをし、負担を軽減するサポートタイプのもの。加圧して血行を良くすることで歩きやすくするコンプレッションタイプのものとあります。
足腰に不安のある人、長時間の登山を予定している人は、パフォーマンスを向上するためにも登山用タイツを準備しましょう。
特に下山する際には、足にかかる負担が大きくなりやすいため、膝への負担を避けるため、タイツを履くことが重要となってきます。
ソックス
登山用の靴下は、靴擦れしにくく厚手のものがおすすめです。足先からの冷えを軽減するために、透湿性や吸汗速乾性のある靴下を選ぶと快適に登山ができるでしょう。
さらに、ウールの靴下は、防臭効果も期待できるため、長時間の登山にも向いてます。
シューズ
登山用の靴は、登る山によって、適正が変わってきます。(ソールの硬さや履き口のタイプなど)
道が舗装されていないところの登山時には、ソールが硬く、足首までしっかりと固定できるハイカットがおすすめです。
舗装されている道であれば、足首が自由に動かせるミドルカットの靴でも問題ないでしょう。
機能性の高い服装は必要なの?
登山での服装は、機能性の高い服を着るかよりも、どういう組み合わせで着るかが重要になってきます。
もちろん、最低限の機能性は必要ですが、素材さえ間違えなければあとは組み合わせがものを言うでしょう。
登山においての服装は、重ね着が重要となってきます。悪い例として挙げると、山は寒いから分厚いジャケット、山は暑いからランニングに短パンとはなりません。
基本的には、綿素材(コットン)は除外しておきましょう。肌触りは良く、気持ちいいですが、登山における服装としては蒸れたりするため、NGなので気をつけましょう。
登山に雨具は必ず持っていこう
レインウェアは登山には必須の持ち物です。しかし、ビニールカッパはNGなので覚えておきましょう。なので、どんなレインウェアを選べばいいのか、解説していきます。
登山では、登りは快晴でも下りは土砂降りってことも普通にありえます。
そんな時に、レインウェアがなければ、雨に濡れて、体温を雨に奪われ、最悪のケースで低体温症になったりしたり、遭難に繋がってきます。だからこそ、登山ではレインウェアは必須なのです。
登山の服は重ね着(レイヤリング)が基本
カッコでも区切りましたが、レイヤリングとは、重ね着のことを指します。山での防寒対策はこの重ね着をすることがポイントになってきます。
- 寒ければ着る、暑ければ脱ぐを徹底する
- 歩くと熱くなってくるので、歩き始めは肌寒いくらいの状態でスタートする
- 下着で防寒しすぎないこと(暑くなっても下着が脱げないので注意)
こまめな着脱で、その場その場の環境に適応させることで、常に汗をかきづらい状態を保つことが、重ね着の理想的な状態です。
登山時のアンダーウェアの機能性
アンダーウェアにおいて、汗をかいた時にすぐに吸い取り、素早く乾くことは最も重要なポイントです。
インナーが汗を吸い取っても、乾きにくければ蒸れの原因になって、さらに汗をかきやすくなってしまいます。
また、気温の低い環境で乾きにくいインナーを着ていれば、冷えた生地が体温を奪うことになり、危険です。
吸水性・速乾性の高さはインナー素材によって決まるため、特に素材を知っておくようにしましょう。素材については、動きやすく、保湿性の高くて、抗菌防臭効果があるものを選ぶことをおすすめします。
服以外の機能性の高いもの
ここで、服装以外のもので機能性の高いものも紹介しておきましょう。あると色々と便利なものばかりなので、余裕があれば用意しておきたいものです。
それぞれおすすめの商品も簡単に載せておきますので、良かったら参考にしてみてください。
- 手袋
- リュック
- ヘッドライト
- スマホ・バッテリー
- ゴミ袋
手袋
手袋は寒い季節にするものだと思いがちでありますが、晴れた昼の登山でもあると便利だったりします。紫外線対策、雨対策などいろんなシチュエーションで役立ちます。
リュック
登山用のリュックは、入れる荷物の量に合わせて容量を選びましょう。ハイキング・日帰り登山であれば、10〜20L程度で、泊まりがけの登山であれば25〜35L程度のリュックが適しています。
長時間背負っていても疲れにくい、軽量タイプのものや、収納力通気性などの機能性を重視して作られたものなど、登山に適したリュックを用意しましょう。
ヘッドライト
昼間のうちに下山する予定を立てていたとしても、下山が遅れて暗くなってしまうこともあるため、ヘッドライトはぜひとも用意しておきたいものの一つです。
懐中電灯でもいいですが、片手が塞がってしまうデメリットもあるため、ヘッドライトは便利です。
スマホ・バッテリー
登山で地図アプリやGPSを使うという人は、スマホとバッテリーをセットで用意しておきましょう。特にスマホは万が一の助けを呼ぶ時にも使えます。
そして、バッテリー消耗の激しいGPSの機能を使う人は、充電がなくなってしまうと困るため、スマホとセットでバッテリーもしっかり持っていきましょう。
ゴミ袋
山ではゴミを持ち帰るのが登山におけるマナーです。小さいゴミ袋だけでなく、45L程度のゴミ袋も持っていると、ゴミ袋としての機能だけでなく、雨除けにも役立ちます。
初心者におすすめの登山服のメーカーをいくつかご紹介!
登山服を揃えるための知識はだいぶ付いてきたけれど、どのメーカーが結局いいの?と思うかもしれませんね。
この見出しでは、初心者におすすめしたい登山服のメーカーをいくつかご紹介します!
- ロゴス(LOGOS)
- モンベル(mont-bell)
- ミズノ(MIZUNO)
ロゴス(LOGOS)
このメーカーは、特に、レインウェアでいいものが揃っております。Amazonなどで調べるといいアイテムがたくさん出てくると思います。
レインウェアは、登山における命綱の一種なので、確実に揃えたい一品です。
モンベル(mont-bell)
モンベルは、シンプルかつ高品質なアイテムを揃えている日本のブランドです。機能美をコンセプトとして掲げていて、機能性に優れていながら、低価格で購入できるのが特徴。
登山初心者におすすめのメーカーです。さらに、登山服の取り扱いも豊富なのが、モンベルの魅力でもあります。
ミズノ(MIZUNO)
ミズノといえば、スポーツブランドでも有名です。一方、登山服では、こちらも高機能ながらお手頃価格で入手できるのが魅力的。
初心者から上級者まで利用者がいるので、こちらもおすすめしたいメーカーです。
登山での服装と機能性まとめ
ここまで、登山の服や機能性についてまとめてきました。この記事を終える前に、一度ポイントをまとめておいたので、ぜひご一読ください。
- インナー・トップス・アウターの3つを状況に合わせて着こなすのが基本
- 重ね着は、こまめに着脱することで汗をかきづらい状態を保つ
- 雨具は、自身の身を守るために絶対持っていくこと
- 懐中電灯よりも、ヘッドライトを使うと両手が使えるので便利
用意するものは多くて大変だとは思いますが、大自然に触れる機会を作ることはすごく有意義なものがあるので、ぜひこの機会に登山に挑戦してみてはいかがでしょうか?
この記事が、登山をするために準備をする人の手助けになれたら幸いです。