「古着を買ったのに黄ばみが目立って着られない」「自分ですぐにできる黄ばみの落とし方はないのか」と困っていませんか?
古着とはいえ黄ばんでいる部分が目立つと「せっかく買ったのに」と残念な気持ちになりますよね。
この記事では、古着の黄ばみを身近なアイテムを使って簡単に落とす方法について5つ紹介します。特別な道具や技術は必要ありません。
この記事を読んだ後には、古着の黄ばみの落とし方をマスターするだけではなく、黄ばみがある古着でも躊躇せず購入し古着を着た毎日を楽しめるはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。
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古着の黄ばみを落とすのに必須のアイテム
古着の黄ばみを落とすのに最低限用意して欲しいアイテムは「重曹と漂白剤」の2つだけ。
2つのアイテムは性質が違うので、特徴を理解して使うことが大切です。
重曹の特徴
重曹の成分は「アルカリ性」です。黄ばみは汚れの酸化が原因なので、正反対の成分である「アルカリ性」の重曹を使うことで汚れの酸を中和させて黄ばみを落とすことができます。
重曹を使う時のポイントは40度以上のお湯に溶かして使うこと。重曹は熱いお湯で溶かすと、炭酸ガスを発生させて黄ばみを落とす効果が高まるからです。
水でも溶けやすく使い勝手は良いのですが、お湯で溶く時と比べると効果は減ってしまいます。
漂白剤の特徴
漂白剤は黄ばみを白くすることに特化しているのが特徴。身近にある漂白剤は3つあります。
商品例 | 漂白効果 | 洋服の素材 | 柄物・色物 | |
塩素系漂白剤 | ブリーチ | 強 | 毛・絹に使用できない | NG |
酸素系の粉末漂白剤 | オキシクリーン | 中 | 毛・絹に使用できる | OK |
酸素系の液体漂白剤 | ワイドハイター | 弱 | 毛・絹に使用できる | OK |
漂白効果は3種類を比べて「強、中、弱」と示していますが、液体漂白剤でも十分に漂白効果はあります。
始めは、液体漂白剤を使って黄ばみが落ちなければ粉末漂白剤を使うと良いでしょう。
洋服の素材によって使える漂白剤が違うので注意が必要です。塩素系漂白剤の場合、洋服の色まで落ちてしまうので白い古着の黄ばみを落とす用途以外では使うことはないでしょう。
古着の黄ばみを落とす5つの方法
この記事で紹介する古着の黄ばみを落とす方法は、黄ばみの汚れ具合に合わせて5つあります。
黄ばみの汚れ具合 | 使うアイテム |
薄い黄ばみ | 酸素系の漂白剤 |
薄い黄ばみ | 食器用洗剤 |
中度の黄ばみ | 酸素系の漂白剤と重曹 |
中度の黄ばみ | セスキ炭酸ソーダと食器用洗剤 |
頑固な黄ばみ | 酸素系の漂白剤と重曹 |
最低限用意していただきたいアイテムは「重曹と酸素系の漂白剤」だけ。もし、全ての方法を試す場合には「食器用洗剤」「セスキ炭酸ソーダ」も用意しましょう。
黄ばみの原因
古着の黄ばみを落とす方法を詳しく紹介する前に、黄ばみの原因について少しお伝えしておきます。
黄ばみの原因は、皮脂の汚れや洗濯ですすぎきれなかった洗剤の残りが酸化することが原因 です。
肌が直接触れて皮脂の汚れがつきやすい部分(脇や襟、袖口、背中など)は、洗濯しても丁寧に洗っても完全に汚れを落とすのは難しいでしょう。
その結果、残ってしまった汚れが酸化して黄ばんでしまうのです。
【薄い古着の黄ばみ】漂白剤を使った落とし方
古着の黄ばみを落とす時に、まず試してみてほしいのが「漂白剤」を使った方法です。
- 酸素系の漂白剤(粉末、液体のどちらでもOK)
- 40度以上のお湯
- 古着がひたる量のお湯を張る
- 酸素系の漂白剤を入れる
- 30分~1時間ほど放置する
- よくすすぐ
- 洗濯機に入れて洗濯をする
漂白剤の量は、漂白剤の使用方法にある「つけ置き」で推奨されている量を使ってください。
1度で黄ばみが落ちきらなかった場合、再度同じ作業を行うと綺麗に落とせることがあります。
【薄い古着の黄ばみ】食器用洗剤を使った落とし方
酸素系の漂白剤が自宅にない時は、「食器用洗剤」を使った黄ばみの落とし方を試してみてはいかがでしょう。
- 食器用洗剤
- 40度ほどのお湯
- 洗面器に40度ほどのお湯を張り、黄ばみ部分をひたす
- 黄ばみ部分に食器用洗剤を薄くかける
- 洗剤をかけた部分をすり合わせて「もみ洗い」をする
- よくすすぐ
- 洗濯機に入れて洗濯をする
黄ばみだけではなく黒ずみの汚れに対しても効果がある方法です。
食器用洗剤は油汚れを落とすのが得意なので、ファンデーションや口紅(リップ)などの油汚れを落とすのにもおすすめです。
【古着の黄ばみ】漂白剤と重曹を使った落とし方
中度の黄ばみに効果的な落とし方は「漂白剤」に「重曹」をプラスした方法です。
- 酸素系の漂白剤(粉末、液体のどちらでもOK)
- 重曹
- 40度以上のお湯
- 古着がひたる量のお湯を張る
- 酸素系の漂白剤を入れる
- 重曹を漂白剤が入ったお湯に加える
- 30分~1時間ほど放置する
- よくすすぐ
- 洗濯機に入れて洗濯をする
漂白剤の量は、漂白剤の使用方法にある「つけ置き」で推奨されている量を使います。重曹は漂白剤の量に対して「1:1」になるよう加えてくださいね。
黄ばみが落ちなかった場合は、皮脂汚れや洗剤の残りによる黄ばみではないのでそれ以上落ちる可能性が低いです。
しかし、黄ばみが少しでも薄くなれば、お湯の温度を40度より少し上げてもう一度手順を行うと良いでしょう。
お湯の温度を上げすぎても落ちづらくなることがあるので、初めは40度のお湯を使うようにしましょう。
【古着の黄ばみ】セスキ炭酸ソーダを使った落とし方
「漂白剤と重曹を使ったもの」とは異なる黄ばみの落とし方を紹介します。
- セスキ炭酸ソーダ
- 30度のぬるま湯
- 古着がひたる量のぬるま湯を張る
- セスキ炭酸ソーダを入れる
- 黄ばみ部分をひたす
- 1時間以上放置する
- よくすすぐ
- 洗濯機に入れて洗濯をする
ぬるま湯1Lに対してセスキ炭酸ソーダを小さじ2〜3杯程度入れます。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりも「水に溶けやすい」「頑固な油汚れに強い」という特徴があります。100円ショップやスーパーにも売っていて気軽に購入することができますよ。
目や口に入らないよう注意して手肌の弱い方はゴム手袋を使用しましょう 。
【頑固な古着の黄ばみ】漂白剤と重曹のペーストを使った落とし方
- 液体漂白剤
- 重曹
- 漂白剤と重曹を「2:1」の割合で混ぜて、ペースト状にする
- ペーストを黄ばみ部分にのせる
- 黄ばみ部分が全ての隠れるように乗せる
- 重曹の粒をすり合わせるように優しく押さえつけてこする
- 20~30分ほど放置する
- 洗濯機に入れて洗濯をする
この方法では力加減を調節しながら優しくこすることが大切です。生地を傷めないよう注意しましょう。また、こすった後にすすぐ必要はありません。
薄い黄ばみや濃い黄ばみの落とし方を先に行ってからやることで、生地の痛みを抑える事ができますよ。
漂白剤の代わりに「食器用洗剤と重曹」でペーストを作るのも一つです。
食器用洗剤は中性洗剤ですが、油汚れにとても効果的。粉末の重曹と混ぜてペースト状にすることで皮脂の汚れを落とす力が強くなりますよ。
古着の黄ばみの落とし方でやってしまいがちなNG行動
古着は、長年使われていたことから新しく買った服よりも生地が弱いものが多いです。
黄ばみを綺麗にしたい気持ちが先走ると古着を痛めてしまう可能性があるので注意してください。
- 古着の生地を強くこすり合わせるのはNG
- ブラシや歯ブラシ使って生地をこするのはNG
無理に力を加えると生地がダメージを受けて毛羽立ちが目立つようになってしまうことがあります。最悪の場合、生地が破れてしまうこともあるでしょう。
古着の黄ばみは諦めないで!落とし方まとめ
古着の黄ばみを落とす5つの方法をご紹介しました。最低限必要なアイテムは「重曹と酸素系の漂白剤」だけ。特別な道具や技術は必要ありません。
黄ばみの汚れ具合 | 使うアイテム |
薄い黄ばみ | 酸素系の漂白剤 |
薄い黄ばみ | 食器用洗剤 |
中度の黄ばみ | 酸素系の漂白剤と重曹 |
中度の黄ばみ | セスキ炭酸ソーダと食器用洗剤 |
頑固な黄ばみ | 酸素系の漂白剤と重曹 |
黄ばみの汚れ具合に合わせて使うアイテムや落とす方法を変えてみてくださいね。もし、全ての方法を試す場合には「食器用洗剤、セスキ炭酸ソーダ」を用意してください。
手軽に購入できる重曹と酸素系の漂白剤を使った黄ばみの落とし方。まずは、5つの方法の中からご家庭にあるアイテムを使って試してみるの良いですね。
この記事を読んで、綺麗になったお気に入りの古着を着た毎日を送っていることを願っています。