「小さいフクロウは飼える?」「ペットにおすすめなフクロウはどれ?」などの疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
フクロウはまだまだペットとしてマイナーなので、飼育に関しての不安も多いですよね。
そこで今回は、ペットとしておすすめな小さいフクロウを紹介していきます。
また、フクロウを飼う際の注意点や飼育コストなども解説しています。ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください!
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%af%e3%83%ad%e3%82%a6-%e9%b3%a5-%e3%83%95%e3%82%af%e3%83%ad%e3%82%a6-2988291/)
ペットとして小さいフクロウを飼おう!
一般的に「小型」とされるフクロウは体長が15㎝~30㎝ほどです。50㎝以上にもなる大型のフクロウに比べ、インパクトは劣りますが、その見た目はとても愛らしいです。
また、大きくても30㎝ほどの体長なので、飼育スペースに困ることは少ないでしょう。
フクロウの性格も関係しますが、ある程度慣れてくれれば、手乗りも可能です!
それでは次から、小さいフクロウにはどんな種類がいるかを紹介していきます。
小さいフクロウ①コキンメフクロウ
最初に紹介するのは「コキンメフクロウ」です。体長が20~25㎝ほどで、小さく可愛らしい見た目からペットとして人気があります。
コキンメフクロウは生息範囲が広いので、ある程度の環境には適応できます。加えて、体も丈夫なので初心者でも飼いやすいでしょう。
性格が臆病で警戒心も強いため、慣れるのには時間がかかります。慣れてくれば、スキンシップも可能ですが、あまり過度には行わないようにしましょう。
個体にもよりますが、甲高い声で鳴くことが多く、ボリュームも大きいので、騒音対策は必要です。
体長 | 20~25㎝ |
寿命 | 10~15年 |
値段 | 20~30万円 |
エサのコスト(1ヵ月) | 5,000円程 |
小さいフクロウ②アフリカオオコノハズク
アフリカオオコノハズクは、細くなったり膨らんだりするのが有名なフクロウです。ペットとしても人気で、日本での飼育者数も多くなっています。
体長は20~25㎝で、大きなオレンジの目と体全体の縦模様が特徴的です。
性格は好奇心旺盛かつ気分屋です。表情や行動もころころと変わるので、長く飼育していても飽きることはないでしょう!
個体差はありますが、比較的アフリカオオコノハズクの鳴き声は小さいです。
体長 | 20~25㎝ |
寿命 | 10~15年 |
値段 | 25~40万円 |
エサのコスト(1ヵ月) | 7,000円~10,000円 |
小さいフクロウ③スピックスコノハズク
スピックスコノハズクは小さく可愛らしい見た目からペットとして人気の高い1種です。体も丈夫なので、初心者にはおすすめな一種でしょう。
温厚な性格で人に慣れやすいため、短期間で深い信頼関係を築くことができます。
スピックスコノハズクは昆虫食を好みます。副食としてコオロギやミルワームを与えるといいでしょう。
注意点としては鳴き声が大きい且つ響くので、防音対策はきちんとしておくのと良いでしょう。
体長 | 15~25㎝ |
寿命 | 10~15年 |
値段 | 20~35万円 |
エサのコスト(1ヵ月) | 10,000円程 |
小さいフクロウ④ヨーロッパコノハズク
ヨーロッパコノハズクは20㎝にも満たない小型のフクロウです。スピックスコノハズクと同様小さく可愛らしい見た目が人気な1種です。
性格は温厚で、個体差はありますが、人にも慣れやすいため、スキンシップも可能です。
ただ、その小ささが故に家具と家具の隙間に入り込んでしまう可能性があります。飼育時にはなるべく隙間はつくらないようにしましょう。
加えて、窓の開け閉めをする際にも逃げないよう細心の注意を払ってください。
体長 | 15~20㎝ |
寿命 | 10~15年 |
値段 | 15~25万円 |
エサのコスト(1ヵ月) | 5000円程 |
ペットのフクロウの飼い方とは
ペットとしてフクロウを飼う場合、方法は以下の3つが挙げられます。
- 係留飼育(繋いで飼育)
- 放鳥飼育(放し飼い)
- ケージ飼育(鳥かごで飼育)
3つの飼育法の中でどれが一番いいのか気になる方もいるかもしれません。
ただ、それぞれの飼育法についてはプロの方でも意見が分かれるため、一概に「この飼育法が良い」とはいえません。
それでは、下でそれぞれの飼育法について詳しく見ていきましょう!
係留飼育
係留飼育は「アンクレット」「ジェス」「リーシュ」と呼ばれる器具をフクロウの足に装着し、飼育する方法です。必要なアイテムは以下の通りです。
- パーチ(止まり木)
- ファルコンブロック(台座)
- アンクレット(足革)
- ジェス・リーシュ(紐)
「フクロウを自由にさせないのは可哀想」と思う方もいるかもしれませんが、器具に繋いでおくことで、事故やロスト(迷子)のリスクを下げることができます。
また、フクロウの生活圏が縛られるため、放鳥飼育より掃除が楽というメリットもあります。
こうしたメリットから、係留飼育はフクロウを初めて飼うという方におすすめです。
放鳥飼育
放鳥飼育のメリットはフクロウが自由に生活をするので、活発な姿を楽しむことができます。
また、自由に動くことで運動量も増え、運動不足に困ることはないでしょう。
ただ、家具との事故や誤飲、ロスト(迷子)のリスクも高くなるので、注意してください。
ケージ飼育
ケージ飼育はケージや鳥かごでフクロウを飼うので、誤飲やロストの可能性はほぼ0になります。
ただ、ケージ飼育は人離れをする可能性が高くなるので、ペットとしてフクロウを飼うにはあまりオススメではないです。
ペットのフクロウを飼うコストは?
ペットとしてフクロウを飼うコストには「初期費用」と「月々の費用」の2つがあります。
初期費用としては生体代金や飼育用品が挙げられますが、大半は生体代金になるでしょう。
飼育用品は飼育方法にもよりますが、ペットシーツやエサを調理するキッチンばさみ、ピンセット(餌を与えるときに使用)は購入したほうがいいです。
月々の費用は餌代やエアコン代、ペットシーツ代、メンテナンス代などです。小型のフクロウであれば、月々2~3万円程でしょう。
ペットとしてフクロウを飼う際の注意点
ペットとしてフクロウを飼う際の注意点を紹介します。具体的には以下の通りです。
- 係留リーシュ(紐)は短く
- ぬいぐるみやおもちゃは与えない
- 餌は自分で処理する
- 異変があったらすぐに病院へ
どれもフクロウを飼育するうえでとても重要です。下で詳しく見ていきましょう。
係留リーシュ(紐)は短く
係留飼育をする場合はリーシュと呼ばれる紐でフクロウの足を繋げますが、このリーシュが長すぎると危険です。
具体的にはリーシュがフクロウの体に絡まってしまったり、首を絞めてしまったりする可能性があります。
可哀想な気はしますが、少し短く繋いであげる方がフクロウを様々な危険から守ってくれるでしょう。
ぬいぐるみやおもちゃは与えない
基本的にフクロウにはぬいぐるみやおもちゃを与えない方が良いです。
理由としては誤飲のリスクがあるからです。フクロウは見た目以上に口が大きいので、大きいサイズでも飲み込んでしまう可能性があります。
どうしても、ぬいぐるみやおもちゃを与えたい場合は必ず飼い主がみてる範囲内で与えるようにしましょう。
餌は自分で処理する
フクロウは肉食ですので、餌はマウスやウズラ、ヒヨコが中心です。
そして、餌を与える際はそれらを自分で処理しなければいけません。
なかには処理済みやカット済みのエサも売られていますが、菌が付着している可能性が高いのでおすすめしません。
家族としてフクロウを飼うのですから、餌の処理は飼い主さん自身が行うようにしましょう!
異変があったらすぐ病院へ
フクロウは体調不良になっても隠す傾向があります。特にこの記事で紹介しているフクロウは小型で体力が少ないです。
少しでも異変を感じたらすぐに病院に行って、診てもらうようにしましょう!
ペットとしてフクロウを飼いたい人は知っておくべきこと
フクロウの飼育は犬や猫、インコとは違った側面を持っています。
ここではそんなフクロウ飼育をこれから始めるなら、知っておくべきことを2つ紹介していきます。
フクロウは愛玩動物ではない
フクロウは犬や猫のように人になつく愛玩動物とは精神性が異なります。
そして、フクロウにとって飼い主は「仲間や同居人」という認識です。すぐに慣れてもらおうとせず、ゆっくりと飼育を楽しんでいきましょう。
スキンシップをいっぱいしたい気持ちもわかりますが、あまり過干渉にならないよう注意してください。
まだまだ情報が整っていない
ペットとしてフクロウを飼育することは少しずつメジャーになってきています。
ただ、まだまだ飼育に関する情報が整っていないのが現実でしょう。
そこで重要なのは、どこから信頼できる情報やアドバイスを獲得するかです。
フクロウに詳しい獣医師やショップの店員さん、フクロウ飼育の先輩など、気軽に相談できるコミュニティをつくっておくと、困ったときに安心でしょう!
ペットにできる小さいフクロウ まとめ
今回はペットとしておすすめな小型のフクロウを紹介してきました。
フクロウの飼育は餌の処理やヘルスケアなど難しい面もありますが、一緒に暮らすことで可愛さや野性味あふれる力強さを感じることができます。
フクロウの飼育に興味のある方は、まずは鳥カフェでフクロウと触れってみましょう!そうすることで、臭いや声、相性などを確かめることができます。
加えて、飼育に関して相談ができるコミュニティもとても重要です。実際に飼育を始める際はたくさんの伝手(つて)をつくるといいでしょう!