「仕事に行きたくない!上司の顔を見たくない!こんな仕事辞めたい!」あなたはそう思ったことがありませんか。
不満を抱えたまま仕事をしても、モチベーションが上がらず当然成果も上がりません。何より仕事が終わってもずっと不満を抱えたままでは、いつかあなたがパンクしてしまいますよ。
この記事では他の人が抱えている悩みや対処法、仕事を辞めるまでの流れや退職するさいにおさえたいことなどを解説しています。
この記事を読めば、仕事を辞めてもスムーズに次のステップへ進めますよ。ぜひ最後までご覧ください。
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仕事を辞めたいと感じる理由
仕事を辞めたいと考えているのは、あなた一人ではありません。日本労働調査組合の調べ(https://nichirou.com/2121)では、実に35.8%の人が仕事を辞めたいと考えているそうです。
仕事を辞めたい理由は、多種多様です。どのような理由で、退職を考えることが多いのでしょうか。退職を考える理由を、以下にまとめてみました。
- 人間関係が悪い
- 給与・福利厚生に不満がある
- 仕事内容に不満
- 労働環境が悪い
- 会社の先行きが不安
- 会社の社風が合わない
- 自分を正当に評価してくれない
人間関係が悪い
仕事を辞める理由として、非常に多いのが職場の人間関係の悪さ。
仕事は気の合わない人でも、チームとしてコミュニケーションを取り協力しなければなりません。しかしあなたのことを無視する人、あからさまに嫌味を言う人とずっと一緒には働けませんよね。
給与・福利厚生に不満がある
給与や・福利厚生に不満で辞める人も多くいます。頑張って結果を出しているのに、給与や賞与に反映されなければ、モチベーションが低下するのは当然でしょう。
今後も給与が上がる見通しが無いなら、やる気もなくなってしまいますね。
仕事内容に不満
自分の興味のない仕事、能力を活かせない仕事だとやりがいを感じにくいものです。仕事にやりがいが持てないと、働く意欲もなかなかわきません。
ばかばかしいと思いながら仕事をしても、達成感もなくストレスがたまるだけ。辞めたいと思うようになるのも時間の問題です。
労働環境が悪い
朝早くから深夜まで、それこそ休日なしで働かなければならない状況だと、心身ともに疲弊してきます。
ブラックな労働環境では辞めたいというより、逃げ出したいといったところでしょうか。いずれにせよ、早く手を打った方が身のためです。
会社の先行きが不安
会社の将来性に不安があると、このまま続けていいのか悩むものです。
給料が遅れ気味。取引先が心配しているなど、会社の先行きが怪しくなると不安になりますよね。沈む船からは、誰でも早く逃げ出したいと思うものです。
会社の社風が合わない
会社の社風についていけないと感じて、辞めたくなる人も多いです。
「顧客の事より、売り上げや利益を優先している」「労働時間が長い人(残業を多くしている人)が評価される」など。
社風に合わずついていけないと感じながら、ずっと働き続けるのは難しいでしょう。
自分を正当に評価してくれない
自分が正当に評価されないと感じたら、やる気が落ちてくるのはどうしようもありません。
「頑張って結果も出しているのに、何もしていない同僚が評価されている」そう思いながら、モチベーションを保つのは困難ですよね。
仕事を辞めたい!と感じた時の対処法
仕事を辞めたいと思っても、一時の感情で突っ走ってしまうのは危険です。辞めたいと感じても、少しの行動で解決する場合も意外に多いですよ。転職する前に以下のことを試してみましょう。
- 仕事を休んでリフレッシュ
- 身体を動かす
- 生活のリズムを整える
以上の方法を試しても悩みがなくならない場合や、先の見通しが立てない場合は転職も視野に入れた方が良いでしょう。
しかしいろいろ試しても状況が変わらない場合、解決するには環境を変えるしかありません。
仕事を辞めるメリット
「仕事を辞める」と行動に移す前に、辞めるメリットとデメリットを確認してみましょう。
メリットとデメリットを比べ今の状況を確認することで、今後の取るべき行動が分かります。ここでは、辞めるメリットを見てみましょう。
- 今の悩みをリセットできる
- 心身を休ませられる
- モチベーションがあがる
仕事を辞めると、今の悩みをリセットしてやり直すことができます。またゆっくりと身体を休めて、リフレッシュできるのもメリットですね。
そして仕事の悩みから解放され心身がリラックスできたら、徐々にモチベーションも上がります。その時に転職活動など、次の行動へ移行するのがベストでしょう。
仕事辞めるデメリット
仕事を辞めることは、当然メリットだけでなく相当なデメリットもあります。デメリットをしっかりと考えることは、人生設計の上で非常に重要です。決して疎かにしてはいけません。
一時の感情で辞めると、思わぬ代償を負うことになりますよ。しっかりとリスクを考えましょう。ここでは仕事を辞めることで生じる、デメリットを解説します。
- 収入が無くなる
- 社会保険料・住民税の支払いがきつい
- 社会的な信用を失う
- 転職先が自分に合うとは限らない
収入が無くなる
仕事を辞めた場合、安定した収入が無くなるのが、最大のデメリットでしょう。
次の仕事が決まらないまま、預貯金が減っていくのは、精神的にきついものです。
社会保険料・住民税の支払い
仕事を辞めた場合、社会保険料や住民税の支払いで苦しむ場合があります。
会社で働いていた時は、折半だった社会保険料が、一人で全額支払わないといけません。月々の支払いが倍になるのは、なかなかきついものです。
また住民税は退職を機に、一括納付を求められることもあります。再就職の当てがない場合に、一気に支払いを求められるのはなかなか大変です。
社会的な信用を失う
無職の状態だと、なかなか社会的な信用を得られません。世間体を気にしてしまい、引きこもってしまうリスクもあります。
また、短期間に何度も転職をくり返している場合、再就職しようにも「すぐに辞める人」と思われたら、再就職も難しくなるでしょう。
転職先が自分に合うとは限らない
今の状況を変えたくて会社を辞めても、次の就職先で同じ問題に苦しむことも珍しくありません。
特に人間関係で辞めた場合は、同じ問題をくりかえしがちです。辞めた後も自分自身の成長のため、努力することが必要です。
「辞めたい」と思っても辞めない方がいい場合
辞めたいと思う理由は様々ですが、中には辞めない方が良い場合があります。辞める理由によっては状況が良くなるどころか、さらに悪化してしまいます。
ここでは「仕事を辞めない方がいい場合」を解説します。以下にあげる理由で辞めようと思っている人は、十分注意してください。
- 寿退社
- 家族の介護のため
- 給料が安い
- 働きたくないから
寿退社
結婚は人生のひとつの区切りです。結婚を機に退職(寿退社)を考えている人もいるでしょう。しかし寿退社をしてしまうと、せっかくのキャリアが途絶えてしまいます。
結婚後子育などが一段落してから復帰しようとしても、ブランクを埋めることは容易ではありません。またフルタイムで働けない状況だと、復帰するのも難しいでしょう。
どうしても寿退社後に復帰を希望しているなら、退職後も再就職したい業界の情報収集をしましょう。そして必要な資格取得のため、勉強を続けることも大切です。
家族の介護のため
家族の介護のために仕事を辞めるのも、お勧めできません。収入が無くなるのは、本当に厳しいです。貯金を取り崩しての介護生活は、いつまでも続けられるものではありません。
そこで家族の介護が必要な場合は、介護休業法を利用しましょう。介護休業法では、介助が必要な家族一人につき、93日の休業をとることが可能です。
この介護救護法は、最大3回にわけての取得が可能となっています。介護救護法を利用しつつ、介護の専門家や役所に今後について相談してみましょう。
給料が安い
就職して初めのうちは給料が低くて当たり前です。頑張るだけでは、給料は上がりません。頑張っていても成果が出せていないなら、給与が上がらないのは当然です。
成果を出せず何も実績が無い状態で転職しても、状況は変わりません。
ただし必要なスキルや資格を身につけ、成果を出しても給与や賞与に反映されないのなら、転職を考えた方がいいでしょう。
スキルや資格が身についているのなら、さらなるキャリアアップが期待できますよ。
働きたくないから
ただただ働きたくないという理由で、仕事を辞めるのは考え物です。
「上司や顧客に怒られた」「デスクワークばかりで嫌」そんな理由で転職しても、次も同じような理由で悩むことになるでしょう。
一時の感情で転職を繰り返していたら、選択肢がどんどん狭まります。さらに短期間での転職歴が多いと、「すぐ辞める人」と評価されなかなか再就職できません。
仕事を辞めた方がいい場合
ただ単に面白くなかったり、感情的になったりで仕事を辞めてしまうのは良くありません。しかし心身に悪影響がある場合などは、すぐにでも仕事を辞めた方が良いでしょう。
次に「すぐにでも仕事を辞めた方がいい場合」を解説します。以下に当てはまるのなら、今の仕事について考えた方がいいでしょう。
- 人間関係に悩んでいる
- 労働時間が長い
- 会社の社風に合わない
- 経営に不安
- パワハラを受けている
- 仕事内容が合わない
人間関係に悩んでいる
人間関係で悩んでいる。特にいじめを受けている場合は、すぐに上司に相談しましょう。しかし上司に相談しても効果がない場合は、それらを許している風潮があるかもしれません。
環境を変えるために人事異動を申し出ることや、仕事を辞めることを考えましょう。
労働時間が長い
長時間労働やサービス残業が当たり前になっている場合は、辞めることを検討してもいいでしょう。
仕事に時間をとられても「自分のキャリアのため、成長のため」と前向きに考えられるなら、仕事を続けるのもアリだと思います。
しかし仕事に時間を費やしてもキャリアや自己成長の見通しが無いなら、仕事を辞めることを考えましょう。
会社の社風に合わない
会社の社風に合わない場合は、意欲的に仕事を続けるのは難しいでしょう。
「顧客のことより、売り上げを優先」「飲み会などのイベントに強制参加が当たり前。参加しないと嫌味を言われる」など。心に疑問を持ちながら働き続けるよりは、別の道を探した方が得策です。
経営に不安
給料が遅れ気味。取引先から心配される。会社役員や経理担当の職員が、次々辞めていく。
そのような状況では、ポジティブに働く方が難しいです。早めに逃げ出した方が身のためです。
パワハラを受けている
上司にパワハラを受けている場合、早めに対処しましょう。「話すたびに嫌味を言われる」「報告するたびに、否定される。」などが続くと、心が削られていきます。
最初はフィードバックだと思っていても、成果を出しても否定され続けるのはしんどいものです。上記のような理由で「仕事に行きたくない」と感じてるのなら、辞めることを考えましょう。
仕事内容が合わない
自分のやりたいこととどうしても合わない場合は、仕事を辞めることを考えましょう。
ただ単に、仕事が面白くないという理由なら退職は勧めません。転職しても、同じ悩みを持つ可能性が大きいでしょう。
しかし「自分はこれがやりたい」という明確な目標があるなら、その目標のために会社を辞めるのも選択肢の一つです。
「仕事を辞めたい」のなら円満退職しよう!
仕事を辞める場合は、できるだけきれいに辞めたいものです。辞めるからと喧嘩別れをしてしまうと、再就職が難しくなる場合も出てきます。
ここでは退職までの流れ、特に会社とあなたが気持ちよく円満退職できる方法を解説します。
- 自分の中で退職日を決める
- 退職理由を考えておく
- 退職届は繁忙期をさける
- 退職の1~3ヵ月前に上司に告げる
- 引継ぎをきれいにする
自分の中で退職日を決める
まずはいつまでに辞める、と期限を決めておきましょう。期限を切らずにそのうち辞めると、ダラダラ先延ばしにするのは時間がもったいないです。
きっかりと期限を決めて、どのような準備をするのか段取りを決めておきましょう。特に辞めた後に、どうするかを考えておくことがとても重要です。
退職理由を考えておく
退職を告げる場合、理由を聞かれます。しっかりと退職理由を考えておきましょう。
「不満があるから」と告げると、改善案を提案され慰留されることもあります。会社に譲歩されると、辞めづらい雰囲気になりますよ。
不満を理由にするのではなく、自分のやりたいことを理由にしましょう。
退職届は繁忙期をさける
業種によって繁忙期があります。円満に退社したいのなら、繁忙期はさけましょう。
忙しいときにやめると印象が悪くなり、同僚にも迷惑がかかります。繁忙期に退職を告げた場合、「人がいないから」と強く慰留されることも考えられます。
比較的意見が通りやすい落ち着いた時期に、退職の意向を告げましょう。
退職の1~3ヵ月前に上司に告げる
たいていの場合、就業規則に「1~3ヵ月前に退職の意向を伝える」と定められています。それにならって、退職の意向を伝えるのが良いでしょう。
一週間前や、ましてや当日に退職を告げることをしてはいけません。相手の都合を考えない非常識な行動と取られ、円満退社は望めなくなりますよ。
引継ぎをきれいにする
退職する場合次の後任者が困らないように、自分の業務をまとめた手順書を作成しておきましょう。
引継ぎがきれいにできていないと、最悪の場合辞めた後も仕事の相談をされる可能性がありますよ。
仕事を辞めるまでの流れ
仕事を辞めることを決断したら、次に何をすればいいのでしょうか。退職するさいは、意外に手続きが多いものです。
次に仕事を辞めると決めたら、あなたがやらなくてはいけない手続きなどを解説します。
- 退職願いをだす
- 有休を消化
- 年金・保険の手続き
退職願いを出す
仕事を辞めることを決めたら、「退職願い」を出しましょう。退職願いは書面で提出します。口頭だけで伝えるのは辞めましょう。
口頭だけだと「言った言わない」のトラブルになり、気持ちよく辞められなくなることもあります。しっかりと「退職願い」を書面にして、提出してください。
有休を消化
退職する前に、残っている有給を消化しましょう。有給とは、全労働日の8割以上出勤している人に付与される「年次有給休暇」のことです。
有給の消化は従業員の正当な権利です。認めてくれないのなら、労働局や労働基準監督署に相談しましょう。
年金・保険の手続き
会社を辞める場合は住民税や年金、健康保険などの手続きが必要です。
必要な手続きは、意外に多く覚えるのが大変です。以下の表を参考に、手続きを進めてください。
年金 | 国民年金の加入手続きが必要。 |
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住民税 |
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所得税 | 年内に再就職しなかった場合は、翌年に確定申告が必要になる。 |
健康保険 |
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失業保険 |
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仕事を辞めたいなら就職活動の時期も重要!
就職活動はいつ行えばいいのでしょうか。就職活動の時期については在職中か仕事を辞めてからがいいのか、状況によることが多いので一概に言えません。
在職中に次の仕事を探す場合、収入があるため妥協せずに就職活動できるのが強みです。しかし仕事が忙しいと「面接の日程が組めない」「急ぎの求人に対応できない」など、チャンスを逃すことも考えられます。
仕事を辞めて就職活動をした場合、就職活動だけでなく、資格取得や情報収集に時間を使えるのもメリットでしょう。ですが収入が無いのは、精神的にきついもの。早めに就職できないと、心に余裕が持てません。
心に余裕がないと、妥協するかもしれません。また面接で余裕のなさが出てしまうと、面接官に良い印象を持ってもらえず、なかなか就職が決まらないという事態におちいってしまいます。
【まとめ】仕事を辞めたいなら見通しを立てよう!
仕事を辞めたいと感じたら「辞めた方がいいのか」「会社に残ったほうがいいのか」しっかりと見極めましょう。一時の感情で、大きな問題を決めてしまってはいけません。
環境を変えて一からやり直そうと仕事をやめたのに、逆に状況が悪くなる場合もあります。自分がどのような理由で辞めたいのか、今一度見つめなおすことも大切です。
しかし場合によっては、今すぐにでも辞めた方がいいこともあります。自分の心身が削られて消耗しているなら、思い切って辞める決断をしましょう。
自分の現在の状況を理解し、先々の見通しを持って行動しましょう。次に何をすればいいのかが分かれば、自信を持って行動できるものです。仕事を辞めたとしても、スムーズに次のステップに移れるでしょう。