「仕事を辞めたい」と思ったことはありませんか?「いっそのこと今すぐにでも辞めてしまおうかな」などと考えたことがありますよね。
「仕事を辞めたい」と思っても行動に移すことができない、「何から始めたら良いのか分からない」と動けなくなっているのではないでしょうか。
この記事では、仕事を辞めたいと感じる理由や辞めたいと思った時に取り組むことや退職や転職の流れを解説しています。
この記事を読むことで、仕事を辞める際に後悔するリスクを減らすことができスムーズに次のステップに移ることができますので是非最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24043254)
20代が「仕事を辞めたい」と感じる理由とは?
はじめに、20代の社会人の人たちが「仕事を辞めたい」と感じた時にどのような理由が多いのかを7つ紹介します。
- もっとやりがいのある仕事に就きたい
- 上司と合わない
- 仕事が忙しい
- 仕事内容が自分に合わない
- 職場の人間関係が悪い
- 会社の体制に違和感・社風が合わない
- 給料が低い
もっとやりがいのある仕事に就きたい
「もっとやりがいのある仕事に就いてみたい」という理由から、「仕事を辞めたいな」と思うことがあります。
仕事にも慣れて、改めて仕事内容と自分自身のキャリアを考えてみた時に「このままでいいのかな」や「もっと自分にできることがあるかも」という気持ちになります。
この場合は、すぐに転職するのではなくやりがいのある仕事とは何かを考えることが大切です。漠然とした考えのまま転職をして後悔はしないようにしましょう。
上司と合わない
上司との相性や上司からの対応で悩んで「会社を辞めたい」と思うこともあります。
上司があなたへの態度がパワハラ、セクハラ、モラハラに該当していると思うようでしたらすぐに人事部に相談しましょう。
一人で悩みを抱え込むのではなく、人事部や職場の信頼できる人に早めに相談して解決することをおすすめします。
職場に相談できる相手がいない場合は、キャリアコンサルタントや転職エージェントなどのキャリアや転職の専門家に相談するのも一つの手です。
仕事が忙しい
「仕事が忙しいから辞めたい」と思ったらまずは自分自身の健康状態を確認してください。
「前と比べて疲れやすくなった」「食欲がない」「夜眠れない」などの症状がある場合は、早めに対策をする必要があります。
一番大切なことは、あなた自身の健康を損なわないことです。20代で若いからといって無理して仕事をすれば体調を崩したり病気になってしまうこともあります。
仕事はお金を稼ぐための手段の一つです。今働いている会社で健康を損ないそうなら転職することをおすすめします。
仕事内容が自分に合わない
「今やっている仕事が自分に合ってない」と悩んで仕事を辞めたいなと思うことがあります。
この場合は、他の辞めたい理由(人間関係や長時間労働)がないようなら慎重に判断してください。
向いてない仕事であっても、継続することにより克服できることがあります。向いてない仕事を挑戦するからこそあなた自身が成長するきっかけになることでしょう。
しかし、他に目指したいことがあるなら逃げの転職ではなく自分がもっと輝いて働ける領域に転職することを意識して行動しましょう。
職場の人間関係が悪い
20代に限らず、職場の人間関係を理由で会社を辞めたいと思う人は多いです。
仕事環境では一緒に仕事をする人を自分で選ぶことができません。人間関係のトラブルでうまくいかないと思ったら、可能な限り複数人に相談しましょう。
これまでの相手とのやりとりやコミュニケーションを振り返って自分に改善できそうなことはないか考えて見ましょう。それでも解決しない場合は、転職することをおすすめします。
会社の体制に違和感・社風が合わない
今あなたが、働いている職場で「会社の方針が自分とは合わないな」と感じてしまい「仕事を辞めたいな」と思う時があるかもしれません。
この場合は、今の会社に違和感があり合わないという理由だけでは転職しないようにしましょう。
企業理念や社風は入ってみてからではないと分からないことも多く、働く上で「一番大事なこと」ではないと思います。
満足いく職場に転職するためにもあなたが働く上でもっと大切なものや重視することを明確にすることをおすすめします。
給料が低い
期待していたよりも給料や年収が低くなる理由としては、「上長からの評価が低い」や「会社の業績が悪化している」などが挙げられます。
どの理由にしてもこの際は、いつでも転職できる状態にしておくべきです。
特に、コロナの影響で会社の業績が悪化している場合今後状況が一層深刻になる可能性があるので転職できるように準備しておきましょう。
仕事を辞めたいと思った時に取り組むことは?
ここでは、仕事を辞めたいと思った時に取り組むことを3つ紹介します。
- 今の環境を整理してみる
- 将来のキャリアプランを立てる
- こんな働き方がしたいに意思変換する
今の環境を整理してみる
今の環境を整理しておくと適切な判断を持ちやすくなります。今の現状の環境を整理するために、未来の4つの視点分析を使って考えてみましょう。
『みんなの転職「体験談」。』では、「4つの視点分析」はあなた自身の過去と未来を表層と深掘に分けて考える思考法であると紹介されています。
- 今はどんな状況であるか
- その状況は、あなたにどんな影響があるのか
- その状況が続いた場合、今後あなたはどうなるか
- 自分は今後どうしたいか
※参照:20代、30代、40代、50代それぞれの転職ストーリーみんなの転職「体験談」。20代が「会社辞めたい・仕事辞めたい」と疲れた時の対策まとめ
この4つの視点分析をやることにより、より良い未来のイメージを描くことができます。仕事を辞めたいという気持ちの背景にある本当の理由が見えてくることでしょう。
「本当に転職するべきなのか、自分の望んでいる未来はどんな未来なのか」を考えながら取り組むことをおすすめします。
将来のキャリアプランを立てる
「会社を辞めたい」という気持ちから具体的に行動していく上で、キャリアプランを立てることは大いに役立ちます。
近い未来については具体的に遠い未来は抽象度を高めて作ることが大切です。
業種や職種で働くという考えよりも、「こういう働き方や活躍がしたい」という考えの方がイメージを持ちやすく転職先の候補も広げやすくなります。
また、プライベートの過ごし方やライフワークの実現も踏まえて考えるとあなたにとってより良いキャリアプランを立てることができます。
こんな働き方がしたいに意思変換する
仕事を辞めたいを解決するための最後の取り組みは、ネガティブな理由からポジティブなものに変換することです。
今の仕事への不満を「転職してどんな働き方や状態を手に入れたいのか」というポジティブな意思に変換していきましょう。
力強いポジティブな転職理由を持つことで転職成功の確度を高めることができます。
今ある課題や欲求をポジティブに変換することで新しい行動へのイメージを持ちやすく行動もしやすくなります。
今の仕事を辞めるには?退職の流れを紹介します!
退職するにあたってやるべきことが多くあります。ここでは、一般的な退職の流れを紹介します。
- 退職意思を伝える
- 退職日と退職願いを提出する
- 残務整理や引き継ぎを行う
退職の意思を伝える
退職の意思が固まったら直属の上司に退職の意思を伝えましょう。
法的には、退職日の2週間前までに申告をすれば退職が可能です。しかし、就業規則には退職の1ヶ月〜2ヶ月前までに意思を伝えるように定められている会社がほとんどです。
早ければ早い程、会社側も退職で生じる人員態勢の変化に対応するための人材確保に時間をかけることができるため円満退社に繋がります。
退職日と退職願いを提出する
直属の上司と退職日を一緒に決め、その後退職願を提出しましょう。
退職願いは、退職届と同様に退職の意思を伝える目的がありますがより柔らかく退職を伝えるものです。
就業規則にて形式が指定されている場合は、就業規則に従い作成してください。
特に指定がない時は、インターネットや本から退職願の書き方の情報を参照し、マナーを守って作成することをおすすめします。
残務整理や引き続きを行う
退職願いが正式に受理されたら、残務整理や引き継ぎを行っていきます。
会社側や後任者が今後の業務を問題なく行えるようにしっかりと責任をもって引き継ぐことが大切です。
また、スムーズな引き継ぎのためにも、自分が行ってきた業務の手順書や指示書を作成しておきましょう。
日常業務の状況によっては、スケジュール通りに引き継ぎが進まないことも考えられるので余裕をもったスケジュールを組むことが必要です。
仕事を辞めたいけど辞めれない時は?退職代行を使おう!
会社が簡単に辞めさせてくれない、退職を伝えたのに引き留められた時は退職代行サービスを使うことも一つの手段です。
退職代行とは、本人に代わって弁護士や代行業者が会社に退職の意思を伝えるサービスです。
退職代行業者に依頼すれば、会社に直接退職を申し入れて話し合う煩わしさから解放され辞めたい時にスムーズに辞めることができます。
お金は3〜5万円程度かかりますが、辞めたいけれどどうしても辞めることができない場合にはこの退職代行サービスを使って辞めることも良いでしょう。
仕事を辞めたいなら転職をしよう!転職活動の進め方を紹介
転職活動は、「事前準備」「書類作成・応募」「面接」「内定・退社・入社」の4つのステップに分けられます。
企業への応募から内定を得るための期間は人によって異なりますが、平均で2〜3ヶ月と考えると良いでしょう。
転職活動の長期化は、モチベーションの低下やスケジュールのやりくりに疲弊してしまいます。限られた時間を有効に利用して転職活動を行いましょう。
- 事前準備(1.5週間)
- 書類作成・応募(2週間)
- 面接(4〜5週間)
- 内定・退職・入社(4〜6週間)
事前準備(1.5週間)
まずは、自己分析として転職する目的の整理、転職時に企業にアピールできるスキルや経験の棚卸しをしましょう。
このタイミングでしっかりと自己分析をしておくことで応募する企業に明確な軸ができ書類作成や面接もスムーズに行うことができます。
また、転職サイトや転職エージェントに登録し求人のチェックを始めましょう。気になる企業は、求人情報だけではなく企業のWebサイトもチェックすると良いでしょう。
書類作成・応募をする(2週間)
気になる求人情報を見つけたら、履歴書や職務経歴書などの書類を作成して応募しましょう。
書類選考を突破するためには、正しい書き方魅力的な書類の仕上げ方を理解しておくことが大切です。
書類を作成する時に重要なのは、ビジネス文書として形式を整え限られたスペースにアピールポイントを整理して記入することです。
採用担当者は全ての応募書類を熟読するわけではないので、自分を採用することのメリットが短期間で伝わるように工夫する必要があります。
面接を受ける・面接対策をする(4〜5週間)
書類選考を通過したら、次のステップは面接です。面接を突破するカギは徹底した事前準備です。
面接には、ほぼ例外なく聞かれる質問が5つあるので紹介します。
- 自己紹介・自己PR
- 転職理由
- 志望動機
- 活かせる経験・実績・スキル
- 逆質問(面接官への質問)
この5つが答えられるように準備をしておきましょう。実際の面接を想定して模擬練習をすることもおすすめします。
内定を獲得したら退職・引き継ぎ・入社準備をする(4〜6週間)
内定の獲得が転職活動の終わりではありません。まだ、入社意思の伝達と現職での退職手続きや引き継ぎ業務が残っています。
内定を受けるかどうかの回答は通常1週間程度で締め切りになります。
複数の企業で選考が進んでいる場合は、志望度が高い企業の最終面接が近くなるようスケジュールを調整しましょう。
後任の方や取引先などに迷惑をかけないよう退職日当日まで手を抜かず、最後まで誠実に仕事を進めることをおすすめします
仕事を辞めたいなら転職サイトとエージェントに登録しておこう
仕事を辞めたいと思った時に転職サイトや転職エージェントに登録をしておくことですぐに転職活動を進めることができます。
転職サイトは、求職者が自発的に求人検索し応募することがメインです。
転職エージェントは、求職者に専属のキャリアアドバイザーが付きキャリアアドバイザーとのやり取りを通して自分に合った求人を見つけていくスタイルです。
転職サイト | 転職エージェント | |
求人数 | 転職エージェントより多い | 求人数は少ないが、非公開求人がある |
理想の求人との出会いやすさ | 自分で探すので手間がかかる | アドバイザーが相性の良い求人を紹介してくれるので出会いやすい |
選考のサポート | 自分で進める | 職務経歴書の書き方や面接対策などアドバイスしてくれる |
年収交渉 | 自分で行う | アドバイザーが代行してくれる |
退職サポート | 自分で行う | アドバイザーがサポートしてくれるケースもある |
20代におすすめの転職サイト
ここでは、20代向けにおすすめの転職サイトを2つ紹介します。
- キャリトレ
- マイナビ転職
キャリトレ
キャリトレは、主に20代向けに転職サポートを展開する転職サイトです。20代の会員が7割を占めており20代向けの求人を多く保有しています。
また、キャリトレは転職活動のサポート機能が充実しているのも魅力的です。
転職活動の手順がまとめてある転職マップ進捗や登録した情報にマッチしている求人が自動で表示されるレコメンド機能などがあります。
分からないこともキャリトレに登録しておけば安心して進めることができるので、転職活動に不安がある20代におすすめです。
マイナビ転職
マイナビ転職は、20代〜30代前半に多く利用されている転職サイトです。
「若い転職者を採用したい」という企業の求人数が多いので20代ならばマッチしやすく内定にも繋がりやすいでしょう。
豊富な求人数を保有している上に、中途入社5割以上や服装自由など細かな条件を指定して求人を検索することがで記すのが特徴です。
選択肢を広げるのに役立つ転職サイトなので、20代〜30代前半の方は登録しておいて損はないでしょう。
20代におすすめの転職エージェント
ここでは、20代におすすめの転職エージェントを2つ紹介します。
- リクルートエージェント
- JAIC
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、求人数No.1の転職エージェンとです。リクルートエージェントにしかない独占求人も多数あるため登録しておくと良いでしょう。
リクルートエージェントのキャリアアドバイザーは提案力に定評があります。採用担当者があなたのことを売り込んだり入社後の条件を交渉したりするのが得意です。
自分自身を売り込むことが苦手だったり、年収などの交渉を代行してもらいたい時におすすめです。
JAIC
JAICは研修に強みのある転職エージェントです。営業職に特化しているのが特徴で、就職カレッジという1日または7日間の研修があることで有名です。
研修では、ビジネスマナーや営業の基礎を学ぶことができます。この研修を受講するとJAICが厳選した企業のうち20社まで書類選考なしで面接を受けることができます。
「おはよう日本」「ガイアの夜明け」「ニュースZERO」などにも取り上げられており、厚生労働省から優良職業紹介事業者に認定されている転職エージェントです。
転職活動でハローワークは使うべき?
ハローワークの利用は、地元で転職したい人や自分のペースで転職したい人におすすめです。
しかし、ハローワークは企業が無料で求人を掲載することができるので質の悪い求人が掲載されていることもあります。
ハローワークの求人掲載は厳格な審査が行われておらず、粗悪な求人でもそのまま掲載されてしまうため注意が必要です。
ハローワークを利用する場合は、転職サイトや転職エージェントにも登録をしてハローワークと併用して使うことをおすすめします。
まとめ:仕事を辞めたいなら理由を明確にしよう
仕事を辞めたいと感じたら「本当に辞めてもいいのか」「会社に残るべきなのか」をしっかりと考えてから行動しましょう。
一時の感情で決めてしまうと逃げの転職になってしまい、転職した職場でも同じ理由で辞めたいと思う可能性があります。
自分がどのような理由で辞めたいのか理由を明確にし今一度自分を見つめ直して見ましょう。辞めたい理由を明確にすることで転職活動をスムーズに行うことができます。
しかし、あなたの健康状態によってはすぐに辞めた方がいい場合もあります。無理してまで働く必要はありません。あなたにとって自分らしい人生を送りましょう。