「お気に入りの服にコーヒーをこぼしてしまった」と、ガックリ肩を落としていませんか。
大好きな服にシミができてしまうと、とても悲しいですよね。
一刻も早くシミを落としたいところですが「シミを落とす際に、大切な服を傷めてしまうかも」と、ためらっている方もいるでしょう。
しかし、心配する必要はありません。コーヒーのシミは、意外と簡単に落とせますよ。
本記事で紹介しているシミの落とし方を実践すれば、服を傷めず元通りの状態に戻せます。シミをしっかり落として、今まで通りおしゃれを楽しみましょう。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC-%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5-1973549/
シミを落とす前に注意したい3つのこと
シミができた場合、すぐに対処しないと落ちにくくなってしまいます。しかし、シミを落とすのは慎重に行わないと、シミが落ちにくくなったり、衣類を傷つけたりする可能性があります。
そのため、シミを落とす前に以下にあげる注意点を確認し、失敗しないシミの落とし方を理解しましょう。
- 洗濯表示を確認
- お湯ではなく水で洗う
- ミルク入りのコーヒーは要注意
洗濯表示を確認
コーヒーのシミを落とす前に、洗濯表示タグを確認しましょう。
「洗濯方法を誤って、お気に入りの服を台無しにしてしまった」というような事態を避けるためにも、洗濯表示タグの確認は必須です。洗濯表示タグからは、以下の注意点がわかります。
- 自宅で洗濯できるか
- 適切な水温
- 漂白剤を使えるか
とはいえ、洗濯表示の見方を理解していないと、何に注意していいのかわからないでしょう。
洗濯表示の詳しい見方は消費者庁のWebサイトに掲載しているため、気になる方は参考にしてください。
参考:消費者庁,新しい洗濯表示」https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html
お湯ではなく水で洗う
コーヒーのシミを落とす場合は、水を使用してください。タンパク質を含んだシミの場合、お湯で洗うとタンパク質を構成する成分が固まり落ちにくくなってしまいます。
コーヒーに含まれる成分としては、カフェインやポリフェノールなどが有名ですが、実は微量ながらタンパク質も含まれています。
シミを落とすためには、水よりもお湯の方が効果的と思う方もいるでしょう。しかし、コーヒーにはタンパク質が含まれているため、お湯で洗うとシミが落ちにくくなるのです。
ミルク入りのコーヒーは要注意
コーヒーのシミといっても、ブラックコーヒーと、カフェオレやカプチーノなどのミルク入りとでは落とし方が違ってきます。
ミルクには油溶性の汚れも含まれるため、ブラックコーヒーとは違った洗い方をしなければならないのです。
油溶性の汚れとは、油脂成分を主体とする汚れです。油脂成分は水とは混ざりにくいため、通常の水洗いだけではなかなか落とせません。
そのためミルク入りコーヒーのシミは、酸素系漂白剤で落としましょう。また、ミルク入りコーヒーのシミもコーヒー同様にタンパク質が含まれているため、お湯ではなく水を使用してください。
コーヒーのシミ!基本の落とし方
以下では、基本的なコーヒーのシミの落とし方を解説します。シミの処置を行う前に、次に挙げるものを用意しましょう。
- 中性洗剤
- タオル
- 歯ブラシ
中性洗剤は、食器を洗うときに使う台所用洗剤で十分です。必要な物品の準備ができたら、以下の手順でコーヒーのシミを落としていきます。
- 応急処置で下準備
- 中性洗剤でシミをたたき出す
- 最後に洗濯機にかけて完了
応急処置で下準備
コーヒーをこぼしてしまったら、すぐに応急処置をしましょう。
コーヒーのシミは、時間がたてば落ちにくくなってしまいます。しかし、早めに処置をすればシミになるのを防げますよ。応急処置は、以下の手順で行いまう
- 水を湿らせたティッシュでシミを挟み優しくつまんで引き抜く
- 湿らせたシミを乾いたティッシュに吸わせる
応急処置の手順を数回繰り返せば、ある程度コーヒーのシミを落とせます。
ただし、ティッシュでシミをたたいたりこすったりするとシミが広がってしまうため、注意してください。
中性洗剤でシミをたたき出す
応急処置が終われば、中性洗剤を使用してシミを落とします。最初にコーヒーをこぼしたところへ直接中性洗剤をかけ、指でなじませましょう。
中性洗剤がなじんだら、シミの裏から歯ブラシで軽くたたきます。歯ブラシを使用する場合でも、強くこすってしまうとシミを広げてしまうため注意が必要です。
また、歯ブラシでは傷ついてしまうような繊細な生地の場合、ガーゼや綿棒などやわらかいものを使ってください。
最後に洗濯機にかけて完了
応急処置と中性洗剤・歯ブラシを用いたシミの処置で、コーヒーのシミは大部分が落ちているでしょう。
あとは、洗濯機で洗えば完了です。洗濯機で洗う場合に特別な処置は必要なく、いつも通りの洗い方で十分です。
コーヒーのシミは早めの処置で、元通りになりますよ。ただし、コーヒーは染色の材料にも使われているように、時間がたてば落ちにくくなってしまいます。
コーヒーが衣服についた場合は、早めの処置を心がけましょう。
外出先でのコーヒーのシミの落とし方
外出先でコーヒーを飲む機会もありますよね。そのため、外出先でコーヒーをこぼした場合に備えて、応急処置の方法を覚えておきましょう。
外出先でコーヒーをこぼした場合の応急処置も、ブラックコーヒーかミルク入りで対処方法が違います。ブラックコーヒーの場合、以下の手順で処置を行います。
- 乾いたティッシュと水に濡らしたティッシュを用意する
- 乾いたティッシュをコーヒーのシミができた布地の下に置く
- 濡らしたティッシュで布地のシミ部分を上から軽くたたく
濡らしたディッシュで布地の上からシミをたたけば、コーヒーのシミが下のティッシュに移ります。
ミルク入りの場合も手順はほとんど同じですが、油分が含まれるため水だけでは落ちません。そのため、石鹸を染み込ませたティッシュでたたいてください。
あとは、自宅に戻りしだいすぐに酸素系の漂白剤で洗えば、コーヒーのシミは残らないでしょう。
ただし、外出先で応急処置を行う場合、レストランのおしぼりは注意して使ってください。
レストランのおしぼりには、塩素系漂白剤を使用している場合があるため、衣服が色落ちしてしまう可能性があります。
時間がたったコーヒーのシミの落とし方
時間がたつとコーヒーの色素が服の繊維に定着してしまうため、漂白剤を使用して落としましょう。
ただし、漂白剤を使用する前には、色落ちしないか「色落ちテスト」をしてください。
色落ちテストは、以下の手順で行います。
- タオル・布に洗剤をつける
- 出だたない部分医タオル・布を押しつける
- タオルに色が付着していないかチェックする
色落ちしないと分かった場合でも、塩素系漂白剤は白物の衣服のみに使用し、柄ものは酸素系漂白剤を使用するのが無難です。
また、色落ちテストをしてタオルに衣服の色が移ってしまうようなら漂白剤の使用は止めて、後に紹介する「魔法水」の使用や専門業者への依頼を検討してください。
カーペットや車のシートについたシミの落とし方
カーペットや車のシートについたコーヒーのシミの落とし方も、基本は衣服の場合と同様で早めの処置が重要です。
カーペットや車のシートにコーヒーをこぼしてしまった場合は、以下の手順で素早くシミを落としましょう。
- こぼしたコーヒーを雑巾やペーパータオルで吸い取る
- 水を含ませたタオルでシミになっているところを拭く
- 乾いたタオルで水気をふき取る
上記1〜3の手順を試しても汚れが残る場合、薄めた中性洗剤を雑巾に付け、シミの上からたたいてください。その後、水を多く含んだタオルで中性洗剤をふき取れば、ある程度のシミを落とせるでしょう。
ただし、カーペットのシミを落とす際にゴシゴシこすると、カーペットの毛足が傷んでしまいます。そのため、強くこすらず、優しくトントンとたたくことを意識してください。
また、時間が経過したコーヒーのシミには、レモン片やお酢が有効です。レモン片やお酢を含ませた雑巾でコーヒーのシミを優しくたたき、水拭きして乾いたタオルで水気を取ってください。
コーヒーのシミに効果のあるグッズ
ここでは、効果的にシミが落とせるグッズを2つ紹介します。以下のグッズを使用すれば、素早くシミを落とせますよ。
それぞれ詳しく解説しますので、気になるものがあればぜひ試してください。
- スポット洗剤
- 魔法水
スポット洗剤
コーヒーのシミを落とすには、スポット洗剤が便利です。スポット洗剤とは、気になるシミの部分にピンポイントで塗るタイプの洗剤です。
使い方も簡単で、以下の3ステップで気になるシミを落とせます。
- スポット洗剤をシミにかける
- 指で洗剤をなじませる
- 普段通りに洗濯する
スポット洗剤を使用すれば歯ブラシでたたくような面倒な処置が要らないため、忙しい場合でもきれいにシミを落とせます。シミができた直後などは、スポット洗剤だけで十分対処できますよ。
魔法水
コーヒーのシミを落としたい方は、ぜひ魔法水を試してください。魔法水とは、シミ抜きの神様と呼ばれる横倉靖幸氏が考案した、シミを落とす専用の水です。
以下に魔法水の作り方を掲載しています。複雑な工程は必要なく、家庭にある材料を入れて混ぜるだけですので、ぜひ魔法水の効果を試してください。魔法水の材料は、以下の3つだけです。
- 酸素系漂白剤:小さじ3
- 重曹:こさじ1
- 食器用中性洗剤:3滴
魔法水の材料を洗面器などに入れて、数回(5回程度)かき混ぜたらでき上がりです。使い方は、以下の手順で行います。
- シミのついた衣類の裏側にタオルであて布をする
- シミの上から魔法水をつけた歯ブラシで押しつけるようにたたく(数回繰り返す)
- 水洗いをする
- 普段通りに洗濯する
上記の手順で対処すれば、ほとんどのシミは取れているでしょう。魔法水はコーヒーだけでなく、ミートソースやカレーのシミも落としてくれる便利な洗濯アイテムですよ。
大切な服なら専門業者に頼むことも検討しよう
コーヒーのシミを落とす方法で、お気に入りの衣服が傷んでしまわないか心配されている方は、専門のクリーニング業者にお願いしましょう。
とくにウールや絹といった漂白剤に弱いデリケートな素材は、専門業者に任せた方が無難です。
また、時間が経ってしまったコーヒーのシミも、クリーニング業者なら綺麗に落としてくれる可能性があります。
とはいえ、忙しくてなかなかクリーニング店にいけない方もいるでしょう。それゆえ、忙しくて時間が作れない方は、宅配クリーニングを検討してはいかがでしょうか。
宅配クリーニングはインターネットで申し込めば、集配からクリーニングまで行ってくれます。もちろん、クリーニングの専門業者なので服を傷めずシミも落としてくれますよ。
【まとめ】シミの落とし方を極めてコーヒーを楽しもう
本記事では、コーヒーについたシミの落とし方を紹介しました。
コーヒーのシミは早めの対処と正しい処置で、服を傷めずにきれいに落とせます。コーヒーのシミを落とす基本手順は、以下の通りです。
- 素早く応急処置をする
- 中性洗剤でシミを叩きだす
- 洗濯機で通常通り洗濯する
また、洗濯表示を確認し、お湯ではなく水を使うのを忘れてはいけません。さらに、ミルク入りのコーヒーの場合は、漂白剤を使用した方がいいでしょう。
ただし、古くなったコーヒーのシミや「シミを落としたいけど、お気に入りの服を傷めたくない」と考えている場合は、専門のクリーニング業者に頼んでください。
とはいえ、忙しくて専門店に衣類を持ち込む時間が無い方もいるでしょう。時間が無い方には、集配をしてくれる専門業者が便利ですよ。
コーヒーのシミは簡単に落とせるため、過度に心配する必要はありません。コーヒーが服につくことはあまり気にしないで、コーヒーを存分に楽しんでください。
- 名前:石川直也
- 連絡先:iskwnoy56@gmail.com