「iPhoneのWi-Fiが繋がらない」と頭を抱えていませんか?対処法がわかれば、自分で簡単にWi-Fiを繋げられるようになるでしょう。
この記事では、Wi-Fiが繋がらなくなった時の対処法を原因別に詳しく解説します。それでは、自分でWi-Fiを繋げられるように、最後までしっかり読み進めていきましょう。
Wi-Fiが繋がらない原因
iPhoneのWi-Fiが繋がらない原因は、次の3つに分類できます。
- iPhone
- ルーター
- iPhone・ルーター以外
1つ目はiPhoneに原因がある場合です。iPhone本体のソフトウェアに不具合が起きたり通信が不安定になったりしてWi-Fiが繋がらなくなります。
2つ目はルーターに原因がある場合です。長期間の連続使用でルーター内部に熱やアクセスログが溜まり、Wi-Fiが繋がらなくなることもあるでしょう。
3つ目はiPhone・ルーター以外に原因がある場合です。例えば電波の範囲外にいる場合や回線事業者、プロバイダー側に障害が発生している場合にWi-Fiが繋がらなくなります。
Wi-Fiが繋がらない場合の対処法【原因:iPhone】
まず、Wi-Fiが繋がらない原因がiPhoneの場合の対処法です。紹介する項目は、以下の5つです。
- Wi-Fiを再接続する
- Wi-Fi設定をオフにする
- iPhoneの再起動とiOSの更新をする
- ネットワーク設定をリセットする
- DNSを変更する
Wi-Fiを再接続する
iPhoneのWi-Fiを再接続するとWi-Fiが繋がる場合があります。
再接続するには、始めにiPhone画面上の「設定」から「Wi-Fi」を開きます。次に削除したいWi-Fiの接続情報の右にある「i」マークをタップしましょう。
最後に「このネットワーク設定を削除」をタップし、接続したいWi-Fiを選択後にパスワードを再入力しましょう。
Wi-Fi設定をオフにする
Wi-Fi設定を1度オフにしてから、再度オンにするとWi-Fiが繋がる場合があります。Wi-Fi接続のオンとオフを切り替えるには、次の2通りの方法があります。
- 「設定」から切り替える
- 「コントロールセンター」から切り替える
1つ目はiPhone画面上の「設定」「Wi-Fi」の順でタップしてオンとオフを切り替える方法です。2つ目は「コントロールセンター」から切り替える方法です。
2つ目のコントロールセンターは、iPhone7以降の機種は画面上部を、iPhone7以前の機種は画面下部をスライドすると表示されます。
表示されたらWi-Fiマークをタップしてオンとオフを切り替えましょう。
iPhoneの再起動とiOSの更新をする
iPhoneの再起動やiOS(Apple社の端末に搭載されているOS)の更新によってWi-Fiが繋がる場合があります。
実際にiPhoneを再起動する方法とiOSの更新をする方法を解説します。iPhoneを再起動する方法は以下の通りです。
- 電源ボタンを長押しする
- 「スライドで電源オフ」の表示部分を右にスライドする
- 電源が切れたら電源ボタンを長押しする
iPhone XまたはiPhone11〜15の場合は、電源ボタンと音量ボタンを同時に長押しすると起動できます。続いて、iPhoneのiOSの更新は以下の手順に沿ってすすめてみましょう。
- 「設定」をタップする
- 「一般」をタップする
- 「ソフトウェアアップデート」をタップする
- 「ダウンロードとインストール」をタップする
- パスコードを設定している場合、パスコードを入力する
- 利用条件を確認して「同意する」をタップする
- 更新データをダウンロードしたら「今すぐインストール」を選択する
ネットワーク設定をリセットする
Wi-Fiを再接続したり、iPhone本体を再起動したりしても繋がらない場合は、iPhoneのネットワーク設定をリセットしてみましょう。
モバイルデータやWi-Fiでの通信では、思わぬ不具合によって通信が不安定になることがあります。ネットワーク設定をリセットすると、通信関連の不具合を簡単に解消できる可能性があります。
例えば圏外から復旧した直後や通信状態が良くないWi-Fiに接続した時に、通信が不安定になる場合があるでしょう。
通信が不安定な時にはもう一度通信すると、状況が改善されます。手順は以下のとおりです。
- iPhone画面上の「設定」をタップする
- 「一般」をタップする
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップする
- 「リセット」をタップする
- 「ネットワーク設定をリセット」をタップする
- ネットワーク設定をリセットする
- Wi-Fiのパスワードを再入力する
- Bluetooth機器は再度ペアリングをする
DNSを変更する
DNS(Domain Name System)とはドメイン名とIPアドレスを紐づける仕組みのことで、インターネット利用には不可欠です。
DNSが動いているものがDNSサーバーといい、DNSはドメイン名をIPアドレスへ変換してくれます。通常はプロバイダーのDNSサーバーが標準で設定されています。
標準設定のDNSサーバーの処理能力が低い場合、Wi-Fiの速度が遅くなったり、Wi-Fiが繋がらなかったりするでしょう。
そのため、Wi-Fiが繋がらない時にDNSを変更するとWi-Fiが繋がる場合があります。続いてDNSを変更する手順は以下のとおりです。
- 「設定」から「Wi-Fi」を開く
- 接続している「Wi-Fi」の横にある「i」をタップする
- 「DNSを構成」をタップし「手動」に切り替える
- 赤いボタンを押し現在のDNSを削除する
- 「サーバを追加」をタップする
- プライマリとセカンダリのDNSを入力する
Wi-Fiが繋がらない場合の対処法【原因:ルーター】
Wi-Fiの繋がらない原因がルーターの場合の対処法を見ていきましょう。紹介する項目は、以下の4つです。
- ルーターの電源が入っているか確認する
- ルーターを再起動する
- ルーターの接続先を確認する
- ルーターの設定を再確認する
ルーターの電源が入っているか確認する
ルーターの電源がオフになっている可能性があります。ルーターの電源が入っているか確認しましょう。ルーターの動作状況を示すランプが点灯していれば電源は入っています。
電源の確認とあわせて、ルーターが正常に作動しているか確認するといいでしょう。異常がある場合は、取扱説明書を見ながらルーターが正常に作動するよう対処してください。
ルーターを再起動する
ルーターを再起動するとWi-Fiが繋がる可能性があります。
再起動によって内部に溜まっていた熱が放散したり、アクセスログが消えて動作が軽くなったりしてルーターの不具合が解消するためです。
それでは実際にルーターを再起動する方法を解説します。ルーターを再起動する方法は以下の通りです。
- ルーター本体の再起動ボタンを押す
- ルーターの電源プラグまたはアダプターを抜いて接続する
- ルーターの設定画面にある再起動ボタンをクリックする
再起動の完了に数分かかるので、再起動の開始から数分後にWi-Fiが繋がっているか確認しましょう。
ルーターの接続先を確認する
ルーターの接続が正しくないとWi-Fiが繋がりません。再度、接続先を確認しましょう。
光信号をデジタル信号に変換する回線終端装置(ONU)やルーターには、複数のLANポートがあります。
回線終端装置(ONU)側の「LAN」ポートとルーター側の「WAN」または「INTERNET」ポートがLANケーブルで繋がっているか確認しましょう。確認時、ケーブルが奥までしっかり挿さっているか確認してください。
ルーターの設定を再確認する
ルーターが正しく設定されていないとWi-Fiは繋がりません。特にルーターを買い換えた方は、設定方法に誤りがないか再度確認しましょう。
ルーターの設定を確認するには、初期設定した時のプロバイダ情報が必要です。
契約先のプロバイダから送付された接続先名やユーザー名、パスワードなどが、正しく入力されているか再度確認してください。
Wi-Fiが繋がらない場合の対処法【原因:iPhone・ルーター以外】
Wi-Fiの繋がらない原因がiPhoneとルーター以外の対処法を解説します。以下の4つの対処法を見ていきましょう。
- 電波の届く範囲にいるか確認する
- 接続制限がされていないか契約内容を確認する
- 回線事業者側の障害情報を確認する
- プロバイダーの障害を確認する
電波の届く範囲にいるか確認する
Wi-Fiがすぐに切れてしまったり、繋がらなかったりする場合は、Wi-Fiの電波が届く範囲にいるか確認しましょう。
また、Wi-Fiの電波が届く範囲にいても、以下の原因で電波が弱くなる可能性があるので注意しましょう。
Wi-Fiと繋がっている端末が多くサーバーが混み合っていたり、iPhoneとルーターの間に障害物があったり、ルーターの近くに電子レンジがあったりすると電波が弱くなる可能性があります。
上記の問題を解決するためには、Wi-Fiに接続する端末の台数を減らしたり、ルーターの置き場所を変えたりしてみましょう。
接続制限がされていないか契約内容を確認する
プロバイダーによっては、データ転送量に制限を設けている場合があるため、契約内容を確認してみましょう。
1日の総データ転送量が30GB超過した時点で、プロバイダーから利用者に対し警告メールが送られたり、強制的な解約措置が取られたりするケースもあります。
ただし、一般的な利用でデータ転送量が1日に30GBを超えることはありません。
どうしても接続制限が気になる方は、データ転送量が無制限のプロバイダーもありますので、契約先の変更を検討してみましょう。
回線事業者側の障害情報を確認する
iPhoneの画面上にWi-Fiマークの表示があるのにWi-Fiが繋がらない場合は、通信障害の可能性があります。
回線事業者の公式ホームページを確認して、障害が発生していないか確認しましょう。
公式ホームページで通信障害が確認されたら、復旧するのを待つしかありません。定期的にホームページを確認し、復旧するまで待ちましょう。
プロバイダーの障害を確認する
iPhoneの画面上にWi-Fiマークの表示があるのにWi-Fiが繋がらない場合は、プロバイダー側の障害の可能性があります。
プロバイダーの公式ホームページを開き、障害発生の有無を確認しましょう。
公式ホームページで障害が確認されたら、復旧するのを待つしかありません。定期的に公式ホームページを確認して、復旧するまで待ちましょう。
すべての対処法を試してもWi-Fiが繋がらないときは?
これまで紹介した14個の対処法を全て試してもWi-Fiに繋がらない場合、iPhone本体が故障している可能性が高いため、修理を依頼しましょう。
iPhoneを修理するには、Apple正規サービスプロバイダやApple Storeに依頼します。
iPhoneを直接店舗に持っていく、またはApple指定の配送業者に引き取りを依頼するか選びましょう。
手続きの際、Appleサポートのアドバイザーに電話やチャットで修理の相談ができます。
【まとめ】iPhone初心者でも簡単!Wi-Fiが繋がらない時の対処法
これまで、iPhoneのWi-Fiが繋がらない時の対処法について原因別に解説してきました。
大切なのは、原因別に(iPhone・ルーター・iPhoneやルーター以外)紹介してきた以下の13個の対処法を一つ一つ確実に実行することです。
- Wi-Fiを再接続する
- Wi-Fi設定をオフにする
- iPhoneの再起動とiOSの更新をする
- ネットワーク設定をリセットする
- DNSを変更する
- ルーターの電源が入っているか確認する
- ルーターを再起動する
- ルーターの接続先を確認する
- ルーターの設定を再確認する
- 電波の届く範囲にいるか確認する
- 接続制限がされていないか契約内容を確認する
- 回線事業者側の障害情報を確認する
- プロバイダーの障害を確認する
Wi-Fiが繋がるようにあなたが取り組みやすい対処法から順に試してみましょう。また、対処法を全て試しても繋がらない場合は、故障の可能性があるので修理を依頼しましょう。
- 名前:小山 岳
- 連絡先:koyamaty19761009@gmail.com
- SNS URL:https://twitter.com/@suVJxU0rfjDdnCK