外出先でもネットが使える便利なテザリングですが、「通信量ってどれくらい増えるの?」「1GBでどれだけ使えるの?」このような疑問を持っていませんか?
目安を知らないままテザリングを利用して、速度制限がかかってしまったら大変ですよね。
本記事では、利用状況別に通信量はどれだけかかるのか。1GBあたりの目安を紹介しています。
また、通信量を抑えるポイントも記載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20241024277post-52384.html
テザリングの時にどれだけ通信量を使うの?
YouTubeをみるとどれだけ通信量を使うのか。ビデオ通話を行うと通信量はどうなるのか。気になるところも多いと思います。
- Webページの閲覧
- メールの送受信(添付ファイル込)
- LINE
- 電子書籍(マンガ)のダウンロード
- YouTube
以上の5つの用途で利用した場合、1GB辺りどのくらい利用できるかをまとめました。項目ごとの詳細は、表の下をご覧ください。
用途名 | 通信量 | 1GBの目安 |
Webページの閲覧 | 文字がメインのニュースサイト
1ページにつき300KB |
約3,300回 |
メールの送受信(添付ファイル込み) | 1通500KBと仮定 | 約2,000通 |
LINE | 音声通話 1分300KBビデオ通話 1分5.1MB | 音声通話:約55.5時間 ビデオ通話:約3時間 |
電子書籍(マンガ)のダウンロード | 1冊あたり約50MB | 約20冊 |
YouTube | 720P (HD高画質、1分12MB程度) |
約1.4時間 |
参考:https://network.mobile.rakuten.co.jp/sumakatsu/contents/articles/2021/00016/
参考:https://www.linemo.jp/guide/article026/
Webページの閲覧
ニュースサイトなど文字がメインのサイトは、3,300ページ表示できる計算になります。
これだけのページが表示できるなら、困ることはまずないでしょう。
ショッピングサイトなど画像掲載の多いサイトでは、その分データ量が増加するので、その点は注意しましょう。
メールの送受信(添付ファイル込)
1通あたり500KBのメールを送受信しても、1GBで2,000通やりとりできます。
日常的に大容量のデータを送受信しない限り、ビジネスやプライベートにおいてほぼ困ることはないでしょう。
LINE
音声通話は1分あたり300KBで、1GBに達するには約55.5時間かかります。反して、ビデオ通話は1分あたり5.1MBも必要で、1GBに達するまで約3時間しかかかりません。
音声のみの通話とビデオ通話では、約17倍の差が生まれています。
音声通話とビデオ通話とでは通信量が大幅に変わるので、通信量が気になる時はビデオ通話は控えましょう。
電子書籍(マンガ)のダウンロード
コミック1冊あたり約50MBとした場合、1GBで約20冊のマンガをダウンロードできます。
「約束のネバーランド」や「地獄先生ぬ~べ~」「からかい上手の高木さん」などが1度に揃えられる計算ですね。
YouTube
720PのHD高画質が1分あたり12MB程度とした場合、1GBに達するまで約1.4時間です。
画質が良くなるにつれデータ消費量は増加するので、高画質な720pでは利用できる時間も少なく感じますね。
480pなら1GBにつき2時間は視聴可能なので、こだわりがなければ480pで視聴してもいいかもしれませんね。
また、スマホでの視聴なら360pでも綺麗に視聴できるので、少しでも長く視聴したい方は、こちらもおすすめです。
テザリング利用の注意点は?
テザリングを利用するにあたって気をつけたいのが以下の3つです。
- 通信量が増えて通信制限が起きやすい
- 申し込みや追加料金が必要な場合もある
- バッテリーの消費量が増える
通信量が増えて通信制限が起きやすい
接続する端末がタブレットやパソコンの場合、スマホに比べて画面のサイズが大きくなるので、その分通信量が増えることをご存じでしょうか?
また、パソコン向けのサイトは容量制限を考慮していないものが多いので、大きな画像が掲載されていることも理由の一つといえるでしょう。
テザリングでタブレットやパソコンを接続している時は、パソコン向けのサイトを閲覧せず、動画視聴なども控えることで通信量を抑えられます。
他にも通信量を抑えるポイントをいくつかご紹介しているので、気になる方は本記事の「通信量を抑えるポイント①~④」をご覧ください。
申し込みや追加料金が必要な場合もある
キャリアごとに申し込みの有無や追加料金は異なりますが、docomo、au、SoftBankの大手キャリアでは一部のプランを除いて有料だったり、申し込みが必要なケースがあります。
申し込んだ時間帯によっては翌日にならないと使えない場合もあるので注意が必要です。
バッテリーの消費量が増える
通常のインターネット通信に加えて、他のデバイスとも同時に通信することになるのでバッテリーが減りやすくなります。
電源が近くにない時はテザリングを長時間使用しないか、モバイルバッテリーを持ち歩くなどの対策があると安心して使えるでしょう。
通信量を抑えるポイント①使用後は、すぐに無効化する
当たり前のように感じるかもしれませんが、使い終わったらすぐにテザリングを無効化するという点が重要です。
そうすることで、Wi-Fi環境にいながら、テザリング機能を使っていた、なんて事態も防げますよ。
また、セキュリティの観点から見ても、すぐにテザリング設定を無効化することは大切です。
使い終わってからも設定を有効にし続けていると、第三者が勝手に接続してあなたのデータを消費する、「タダ乗り」の被害にあってしまうこともあるからです。
通信量を抑えるポイント②省データモードを活用する
iOS13以降を搭載したiPhoneなら、「省データモード」を活用することで通信量を抑えられます。
省データモードをONにすると様々な方法でデータ通信量を削減してくれるようになるので、その一部を紹介しますね。
- あまり使用していないアプリのデータ通信を控える
- アプリのバックグラウンド更新がされなくなる
- App Storeで、ビデオの自動再生、自動のアップデートやダウンロードを無効にする。appleサポート参考
省データモードは特定のネットワーク使用時のみ有効にすることもできます。
自宅に帰ってからは通常モードで使用するなど自由度が高いのも利点なので、ぜひ活用してくださいね。
通信量を抑えるポイント③従量制課金接続設定をONにする
従量制課金接続とは、通信したデータ量に応じて料金が請求されるシステムのことです。月額〇〇円で、〇GBまで使用できるデータプランのようなシステムを指しています。
従量制課金接続設定を有効にすると、Windowsのアップデート更新プログラムやOneDriveのファイル同期を一時的に止めることができます。
これにより意図せぬデータ通信を防げるので、データ通信量を抑えられる仕組みになっているんですよ。
Macの場合は、AppStoreの自動更新をOFFにすることでデータ通信量を減らせるので、テザリングで接続する前に一度確認しておきましょう。
通信量を抑えるポイント④データ通信量の上限設定を行う
PCからデータ通信量の上限設定を行っておくと、指定のデータ量に達したタイミングで通知が表示されるようになるので使いすぎ防止に役立ちます。
気をつけてほしい点としては、データ通信量の上限設定を行っても通知が表示されるだけなので、テザリングは手動で切らなければなりません。
データ量の上限設定はAndroidでも行えます。機種によっては通知を表示させるだけでなく、指定のギガ数に達するとデータ通信そのものを制限することもできます。
従量課金設定やデータ通信量の上限設定を行っていても心配という方は利用してみてくださいね。
テザリングを利用するなら知りたい!通信量を確認する方法は?
これまで通信データ量を抑える方法をお伝えしてきましたが、本項からはdocomo・au・SoftBankの通信データ量を確認する方法をお伝えしますね。
- My docomoにアクセスします。
- アカウントとパスワードを入力してログインします。
- ログイン後、データ・料金をタップすると、今月のデータ使用量が表示されます。
- My auにアクセスします。
- アカウントとパスワードを入力してログインします。
- ログイン後、データ利用量をタップすると直近3日間のデータ利用量と、月間のデータ利用量の詳細が確認できます。
- My SoftBankにアクセスします。
- アカウントとパスワードを入力してログインします。
- メニューをタップし、表示されたカテゴリ内の「使用量の管理」を押します。利用状況の「詳細をみる」をタップすることで、データ量の詳細が確認できます。
各キャリアの手順①でアクセスしているサイトは、各キャリアのマイページです。
データの使用量や携帯料金の参照、契約中のサービスなどが確認できます。
また、各キャリアの手順①は同名のアプリからでも確認できますよ。
テザリングを使用するために必要な料金をキャリア毎に解説!
テザリングを使用するためには月額料金や申し込みをしなければならないケースもあります。
本項ではdocomo、au、SoftBankに加えて、格安SIM4社の月額料金と必要な手続きを解説します!
- docomo
- au
- SoftBank
- UQmobile
- 楽天モバイル
- Y!mobile
- LINEMO
本項の要点をまとめた表は以下の通りです。キャリアごとの詳細は、各見出しをご覧ください。
キャリア | 月額料金 | 申し込みは? | 補足事項 |
docomo | 無料or330円 | 不要(例外有) | 月額料金は契約中のプランによる |
au | 無料or550円 | 必要 | 月額料金は契約中のプランによる |
SoftBank | 無料or550円 | 不要 | 月額料金は契約中のプランによる |
UQmobile | 無料 | 不要 | |
楽天モバイル | 無料 | 不要 | |
Y!mobile | 無料or550円 | 不要 | 月額料金は契約中のプランによる |
LINEMO | 無料 | 不要 |
docomo
テザリング使用の条件はspモードの加入で、こちらは月額330円かかります。
docomoのスマホでインターネットを使うにはspモードの契約が必要なので、ほとんどのケースで追加の申し込みは不要ですし、料金もかかりません。
ですが、一部のプランや機種は事前の申込みやspモードの加入が必要になるので、その点は注意しましょう。
au
テザリングを使用するためにはテザリングオプションの申し込みが必要になります。
月額料金は契約しているプランによってさまざまで、無料になるプランもあれば月額550円のプランも。
申し込みはMy auや電話、店舗でも行えます。いずれの申し込み方法も20時以前であれば、当日から使用できます。
20時以降に申し込むと、適用が翌日の9時以降になってしまうので、20時以前に申し込むことをおすすめします。
SoftBank
テザリングオプションを利用するには、データ(パケット)定額サービスへの加入が必要になります。
契約しているプランによって月額料金がかかってしまう点はauと同じですが、申し込み不要なのですぐに使えるのはありがたいですね。
格安SIM4社
UQmobile・楽天モバイル・LINEMOの3社は、申し込み不要で月額料金も無料でテザリングできます。
Y!mobileは、旧プランのウィルコムプランLite、ウィルコムプランD+、4G-Sプランのみ月額料金がかかります。
上記の3プランは2014年の7月31日に新規受付を終了しているので、その日以降に契約した方は新プランと考えていいでしょう。
気になる方は、My Y!mobileから確認してみてくださいね。
モバイルWi‐Fiとテザリングどちらを選ぶのがおすすめ?
結論からお伝えすると、インターネットに接続する目的によってどちらがおすすめかは変わります。
消費するデータ量の目安、通信速度を要するものかなどを鑑みて、自分の目的に合った手段を選ぶといいでしょう。
下記にモバイルWi-Fiがおすすめな人とテザリングがおすすめな人を紹介しているので、こちらも参考にしてくださいね。
- インターネット接続時に、LINEやメールの確認、ニュースサイトの閲覧などをメインに使用する人
- テザリングの利用頻度が低い、または短時間で用事が終わる人
- インターネット接続時に、動画視聴やビデオ通話をメインに使用する人
- テザリングの利用頻度が高い、または長時間利用する予定の人
まとめ:テザリングの通信量は工夫次第でコントロールできる!
今回は、利用状況別に通信量はどれくらいかかるのかを5つと、通信量を抑えるポイントを4つ紹介しました。
これらをおさえておけば使いすぎを防げますし、計画的にテザリングを利用できます。
通信量が気になって踏みとどまっていた方も、これを機にテザリングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
記事の最後までお読みいただきありがとうございました。それでは、よきインターネットライフを!