「友人の犬は待てができて凄いな。愛犬にも教えたい!」と思ったことはありませんか?
一方で「しつけってどうやったらいいんだろう」、「自分の今のしつけ方は合っているのかな」と悩んでしまいますよね。
「待て」は愛犬と安全に過ごすための重要なしつけの1つです。
当記事では、愛犬に「待て」のしつけを覚えてもらうための準備や練習ステップを徹底解説しています。最後まで読み進め、楽しく愛情をもって愛犬に「待て」をしつけましょう。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E7%8A%AC-%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%81-%E6%B5%B7%E5%B2%B8-%E7%A0%82-1854119/
愛犬に待てのしつけを覚えてもらう必要があるのか?
犬に「待て」のしつけを覚えてもらう目的は、愛犬と周りの人が安全で安心できる環境を整えるためです。「待て」ができると、次のような2つのメリットがあります。
- 他者に迷惑をかけない
- 愛犬の身を守れる
1つ目は「他者に迷惑をかけない」です。別の犬や飼い主以外の人が近づいたときに、愛犬が興奮して飛びついたり吠えたり噛みついたりして、相手にケガをさせるのを防げます。
2つ目は「愛犬の身を守れる」です。散歩時は危険が伴いますが「待て」ができると、愛犬が交通事故やリードが外れた際に止められるため、危険から守れます。
また、道端に落ちている飲み物や食べ物を誤飲誤食するリスクを避けられます。
以上のように「待て」ができると、犬の衝動的な行動を抑えられ、トラブルや危険の回避が可能です。
愛犬に待てを覚えてもらう最適なタイミング
愛犬に「待て」をしつける時期は、理解度が高まる生後3~5か月が最適です。
犬は人間よりも成長が早く、生後3か月は人間の5歳児、生後6か月で9歳児であると言われています。
人間も犬も幼少期から小学低学年の頃は、知能や運動能力が格段にレベルが上がってくるタイミングです。
なお、愛犬が成犬に成長した後でも、愛情を持って粘り強く練習すると「待て」を習得できるので安心してください。
ただし「待て」の練習を始めるのは、愛犬を家族として迎え入れた直後ではなく、家でリラックスができるようになってからにしましょう。
愛犬に待てをしつける準備

愛犬に「待て」をしつけるためには、次の3つの準備が必要です。
- ごほうびを用意する
- 集中できる環境を作る
- おすわりをできるようにする
1つ目は「ごほうびを用意する」です。愛犬の好きなおやつを「待て」ができたら、あげられるように準備しましょう。おやつをあげるときは、必ず褒めることが大切です。
ただし、おやつの食べ過ぎにならないように食事の量はコントロールしてあげてください。
2つ目は「集中できる環境を作る」です。しつけ練習を行うときは周りが静かで、好奇心を持つようなおもちゃやおやつを愛犬の視界に入れないようにしてください。
3つ目は「おすわりをできるようにする」です。「おすわり」は犬にとっては楽な姿勢であり、次の動作がしやすく集中できます。
そのため、愛犬に「待て」をしつける前に、おすわりを覚えてもらいましょう。
愛犬に待てをしつける5つのステップ
愛犬に待てをしつける5つのステップを順に追って説明します。
最初の4ステップは、静かで集中しやすい環境でしつけ練習をしてください。
- ごほうびを準備して愛犬におすわりをしてもらう
- ごほうびをあげて褒める
- 「待て」と「よし」を覚えてもらう
- 焦らずに時間を延ばしていく
- 刺激の多い場所で「待て」の練習を行う
愛情を持って、愛犬の成長を感じながら「待て」のしつけ練習をしていきましょう。
ごほうびを準備して愛犬におすわりをしてもらう
1粒のおやつが手のひらにあるのを愛犬に見せます。そして、おやつが見えないように手のひらを握り、愛犬におすわりを1〜2秒してもらいます。
また、おすわりをしてもらう時は、愛犬と目線を合わせるために愛犬の前に座ったほうが良いです。
「アイコンタクト」は絆を深める意味合いでも非常に重要なため、しっかりと愛犬と目を合わせましょう。
ごほうびをあげて褒める
おすわりが1~2秒できたら、手のひらを広げてごほうびのおやつをあげ、しっかりと褒めてください。
褒めるときは、笑顔で「良くできたね」の言葉とともに、頭や体を撫でてあげましょう。
人間と同じく成功体験を多く感じると、前向きになり、しつけしやすくなります。
1~2秒のおすわりができなければ、ごほうびのおやつはあげずに、再チャレンジしてください。
「待て」と「よし」を覚えてもらう
1~2秒のおすわりがしっかりとできてきた段階で、「待て」の言葉を教えます。「待て」と「よし」はセットで覚えてもらいましょう。
1粒のおやつを握った状態で、愛犬におすわりをしてもらいます。
そして2秒経ったとき「待て」と言葉を出し、1~2秒待てたら「よし」という言葉で手のひらを広げて、ごほうびのおやつをあげましょう。
焦らずに時間を延ばしていく
「待て」と「よし」が連続で成功し出したら、焦らずに「待て」から「よし」までの時間を延ばしていきましょう。
そして「待て」から「よし」までの時間が10秒できた段階で、愛犬と目を合わせたまま1歩ずつ愛犬から離れてください。
飼い主さんが少し遠くに行っても「待て」の状態が維持できると、しつけが身についてきた証のため、次のステップへ行きましょう。
刺激の多い場所で「待て」の練習を行う
静かで集中しやすい場所で「待て」ができるようになったら、公園や人通りのある道路など、愛犬が集中しにくい環境で「待て」の練習をしましょう。
集中しにくい場所で「待て」ができれば、ごほうびのおやつを無くし、褒めるだけにしてください。
なお、人や車が多い場所でのしつけの練習は危険を伴うため、周りに細心の注意を払いながら行いましょう。
そして、横断歩道や信号の手前で「待て」ができれば、安全に散歩ができるまで愛犬が成長できていますよ。安全に散歩をして、愛犬と楽しい時間を過ごしましょう。
愛犬に待てを覚えてもらうコツ
愛犬に待てを覚えてもらうコツは欲張りすぎないことです。犬が集中できる時間は5~10分であり、さらにしつけの練習が楽しいものでなければ、続けるのが困難です。
短い時間の練習で、愛犬をしっかりと褒めて楽しく「待て」のしつけを行いましょう。
また、指示する言葉は「待て」や「ステイ」などがありますが、愛犬が混乱しないように統一した言葉にしてください。
「待て」の練習では失敗することもあると思いますが、決して焦らずに、時間をかけて愛情を持ってしつけてください。
【まとめ】愛犬に待てのしつけを覚えてもらい成長を楽しもう!

「待て」は犬の衝動的な行動を予防できるため、愛犬との安全で安心した生活を送るための重要なしつけです。
愛犬に「待て」をしつける時期は、生後3~5か月が適したタイミングであり、次の5つのステップで練習を行いましょう。
- ごほうびを準備して愛犬におすわりをしてもらう
- ごほうびをあげて褒める
- 「待て」と「よし」を覚えてもらう
- 焦らずに時間を延ばしていく
- 刺激の多い場所で「待て」の練習を行う
また、犬の集中できる時間は5~10分と短いため、短期間で成果を出そうと焦らないでください。
そして、愛犬に「待て」のしつけを覚えてもらい、賢くなっていく愛犬との生活を楽しみましょう!
- 名前:yamasan8