「犬を飼い始めたけれどしつけはいつから始めたらいい?」「犬のしつけは何から教えたらいい?」と困っていませんか?
初めて犬を飼うときは、何からどう始めていいのか悩んでしまいますよね。
この記事では初めて犬を飼う方向けに、しつけを始めるタイミングやコツを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5074709
犬にしつけは必要か?
犬を飼うにあたり「そもそも犬にしつけは必要なのか?」と疑問を抱く方もいるかもしれません。しかし、犬と人間が安全にストレスなく、お互いに幸せに暮らしていくためにはしつけは絶対に必要です。
しつけをされていない犬は吠えたり、噛みついたり、家の中の物を壊したりなど問題行動が多くなります。そうなると飼い主だけではなく、周りにいる人にも迷惑をかけてしまいます。
社会における様々な危険やトラブルを避けるためにも、飼い主の責任として犬のしつけはしっかり行いましょう。
犬のしつけはいつから始めたらいい?
犬のしつけは家にお迎えしたタイミングで始めましょう。生後2~3ヶ月のタイミングがベストです。
犬には「社会化期」というものがあり、生後3週間~12週間のことを指します。
「社会化」とは「視覚や触覚、聴覚などに刺激を受け、それらの刺激に対して適応力をつけること」を言いますが、この社会化期は特に様々な刺激に慣れさせやすい時期と言われています。
この時期に慣れたものは成長した後も過剰に反応することはありません。この時期に覚えた他者とのコミュニケーションや社会性が、今後のしつけのベースになっていきます。
しつけの準備はいつからする?
犬のしつけにはご褒美である「オヤツ」が必要です。なるべく低カロリーで、小さいものを選びましょう。
大きなものだとすぐにお腹がいっぱいになってしまい、しつけの妨げになる場合があります。大きなおやつを小さくカットしてあげるのも良いです。
また、それらの準備はなるべく子犬を迎える前に済ませておくのが理想です。
子犬をお迎えした直後は、思っている以上にバタバタしてしまうものです。時間に余裕があるときに、ベッドなどのお迎えグッズと一緒に購入しておくと慌てなくてすみますよ。
犬のしつけは何から教えたらいい?
子犬の頃に覚えさせたいしつけはたくさんありますが、まずはこの5つを完璧にしましょう。いずれも愛犬と暮らしていくためには大切なしつけです。
- 名前を覚えさせる
- アイコンタクト
- 体を触られることに慣れさせる
- トイレトレーニング
- コマンド(待て、おいで、お座り、伏せ等)
名前を覚えさせる
まず最初にすべきしつけは、名前を覚えさせることです。名前を呼んで、反応したり、そばに来てくれたりしたら、おやつなどのご褒美をあげましょう。
犬に自分の名前を覚えてもらうことで、意思疎通が取りやすくなり、咄嗟に呼び止めるなど危機回避にも役立ちます。
アイコンタクト
しつけやコミュニケーションの基礎となるのが「アイコンタクト」です。
「目が合ったらこれから指示が来る」と最初に教えておくことで、犬にとっても集中するべきタイミングが明確になるため、今後のしつけがやりすくなります。
体を触られることに慣れさせる
日々のお手入れや病院、サロンなど、犬が体に触れられる機会は数多くあります。そのときに犬がストレスを感じないようにするため、体のどこを触られても大丈夫なように普段から慣らしておきましょう。
嫌がられにくい首やあごの下などから始め、慣れてきたらお腹や足、顔など触れる場所を広げていくのがポイントです。
トイレトレーニング
トイレは毎日するものなので、飼い主の負担を減らすためにもなるべく早く覚えさせるようにしましょう。
犬はトイレがしたくなったら床のにおいを嗅いだり、そわそわ落ち着きがなくなったり、その場でクルクル回ったり、サインを出します。それを見逃さず、サインを出したらトイレに誘導するようにしましょう。
コマンド(待て、おいで、お座り、伏せ等)
犬が身の回りの環境に慣れてきたら、「待て」「伏せ」などのコマンドを教えましょう。
コマンドを教えることにより、犬の行動を制御し、興奮し出したときなどもすぐに抑えることができるようになります。カフェや公園など、たくさんの人がいる場所に出向く際には、覚えさせておくと安心です。
犬のしつけが上手くいく4つのポイント
犬のしつけにはポイントがあります。しつけの基本として、以下の4つを押さえておきましょう。
- 上手くできたら褒める
- できなかったことを叱らない
- 家族のしつけ方を統一する
- 犬が飽きたり疲れてないか様子をみて行う
上手くできたら褒める
しつけの基本は「褒める」です。上手に指示が聞けたときは、大げさなくらい思い切り褒めてあげましょう。
「○○をすると褒めてもらえる」=「○○をすると嬉しいことがある」と覚えさせると、スムーズにしつけができますよ。
また、指示が聞けた直後、間を置かずにすぐに褒めることが肝心です。
できなかったことを叱らない
犬は人間の言葉が理解できません。やってはいけないことをやってしまったとき、「ダメ!」と叱っても犬は「なぜダメなのか」を理解することができないため、根本的な解決にならず、問題行動を繰り返してしまいます。
「やってはいけない」を教えるのではなく、「してほしい」ことを伝え、できたら褒めるようにしましょう。
犬は褒められた行動を繰り返すようになり、自然と問題行動が減っていきます。
家族のしつけ方を統一する
同じしつけでも、家族によって指示の出し方や対応が違う場合、犬が混乱してしまい、なかなか覚えられなくなってしまうことがあります。
例えばトイレトレーニングをするときは、家族で掛け声を統一したり、排せつ後に必ずおやつをあげて褒めるなど、やり方に違いがでないように気をつけましょう。
犬が飽きたり疲れてないか様子をみて行う
しつけは犬にとっても集中力が必要になり、長時間行うことはストレスです。1回のしつけは1~3分程度のごく短時間で終わらせるようにしましょう。
短時間でできなかった場合も、成功するまで繰り返す必要はありません。時間をかけるのではなく、回数をこなすことが大切です。
犬の様子をよく見て、「楽しい!」「もっとやりたい!」と思ってもらえるしつけを心がけましょう。
犬のしつけはいつからいつまで?
犬のしつけに「いつからいつまで」という明確な期限はありません。また、犬によっては、すぐに覚えられる子もいれば、覚えるのが苦手な子もいます。
愛犬のことを一番理解してあげられるのは飼い主です。周りの犬と比べたり、焦る必要はまったくありませんので、犬のペースに合わせてコツコツ取り組むようにしましょう。
適切なしつけを覚えさせれば、愛犬との暮らしはより楽しいものになりますよ。
犬のしつけにおける注意点
しつけとは、口で言うほど簡単にできるものではありません。犬が言うことを聞いてくれないと、つい腹立たしく感じたり、声を荒げたくなってしまうこともあるかもしれません。
しかし忘れないでほしいのは、しつけは犬を抑圧するために行うものではないということです。
しつけとは「犬と人間が安全に幸せに暮らしていくためのルール」であり、「愛犬との絆を深める手段」でもあります。あくまでポジティブなコミュニケーションとして、一方的な命令にならないように気を付けましょう。
まとめ:犬のしつけがいつからかわかったら早速実践!
今回は犬のしつけを始めるタイミングやしつけのコツを紹介しました。
犬は愛らしいだけでなく、とても賢い生き物です。最初は上手くいかなくても、飼い主が正しくしつけを行えば必ず応えてくれます。
愛犬との日々を充実させるためにも、必要なしつけはしっかりと行い、甘やかしすぎないように注意しましょう。それが愛犬の身の安全を守ることにも繋がります。
初めて犬をお迎えした方は、早速今日からしつけを始めてみてくださいね。