「うっかりコーヒーを服にこぼしてしまった」「すぐにできるシミの落とし方を知りたい」とお困りではありませんか。
コーヒーを服にこぼすと、シミになり目立ってしまうのではないかと心配になりますよね。
しかし安心してください。正しい手順や方法を実践すればキレイにシミを落とせます。
そこで本記事では、服についたコーヒーのシミの正しい落とし方を、次の項目に分けて紹介します。
- 洗濯表示(タグ)の確認方法
- シミを正しく落とすための3つの注意点
- コーヒーの種類別のシミを落とす方法
- 時間が経ったコーヒーのシミを落とす方法
ポイントは、シミを落とす前の確認と応急処置です。お気に入りの服を長く着続けるために、正しい方法で、確実にシミを落としましょう。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E8%B1%86-%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97-2258839/
【焦りは禁物?】シミを落とす前に洗濯表示(タグ)を確認しよう
まずはじめに、シミを落としたい服が水洗い可能なのか確認をしましょう。
確認する方法は、服の洗濯表示(タグ)をチェックして、桶にバツがついた「水洗い不可」のマークを探します。「水洗い不可」のマークが無ければ水洗いできる服です。
反対に「水洗い不可」のマークがある服に水をかけてしまうと、状態が悪化するため注意が必要です。
水洗いできない服は、無理にシミを落とそうとせず、すぐにクリーニング店へ持ち込んでください。
正しくシミを落とすためには、焦る気持ちをグッと堪えて、まずは洗濯表示を確認しましょう。
(出典:消費者庁、新しい洗濯表示:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html)
コーヒーのシミを落とす際に注意すべき3つのポイント
次に、コーヒーのシミを落とす際に、注意すべきポイントを3つ紹介します。
こぼしたコーヒーの成分や、服に使われている繊維によって、シミを落とす方法が異なります。
焦りや思い込みから、間違ったやり方でシミを悪化させてしまわないよう、次の3つのポイントを確認しましょう。
- お湯を使わない
- 水染みでシミを広げない
- 色落ちさせない
お湯を使わない
ひとつ目の注意すべきポイントは、お湯を使わないことです。
なぜなら、コーヒーに含まれるたんぱく質が固まり、シミが落ちにくくなるからです。
たんぱく質は50〜60℃で固まる性質があるため、シミにお湯をかけると、コーヒーの成分によっては逆効果となってしまう可能性があります。
そのため、コーヒーのシミにはお湯は使用せずに、水で洗い流しましょう。
水染みでシミを広げない
次に注意すべきポイントは、水染みを作ってしまわないことです。
服に使われる繊維の中には、水に濡れるだけでシミのように見えるものがあります。
シミの原因は、濡れた部分の繊維が乱れ、光が乱反射し「水染み」と言われる状態になるからです。
水染みしやすい主な繊維は以下のとおりです。特に絹とレーヨンは水に弱い繊維のため、水の使用は控えましょう。
- 絹
- ポリエステル
- レーヨン
- リヨセル
- シルク
うっかり水染みしてしまった場合は、一度洗濯すると状態の改善が見込めます。しかし、水洗いのできない服の場合は、クリーニング店に任せましょう。
色落ちさせない
最後に注意すべきポイントは、服の色を落とさないようにすることです。
色物の服のシミを落とす前には、必ず目立たない箇所で色落ちしないか確認しましょう。
特に、綿・麻・シルクは色落ちしやすい繊維です。一方、ポリエステルやナイロン、アクリル繊維の服は色落ちしにくいと言われています。
色落ちを確認するには、まず白いタオルやハンカチに洗剤をつけ、服の目立たない部分を軽くたたきます。
その後、タオルやハンカチに色が移っていなければ色落ちの心配はありません。
色物の服は、コーヒーのシミを落としはじめる前に、必ず色落ちのチェックをしましょう。
【種類別】コーヒーのシミを落とす方法
ここまでに、シミを落とす際に注意すべき3つポイントを紹介しました。読み飛ばしてしまった方は、正しい方法を実践するためにも、ぜひ前に戻ってチェックしてみてください。
次に、こぼしたコーヒーの種類別に、シミを落とす方法を解説します。
服についたコーヒーの種類によっては、シミの落とし方が異なるため、しっかり確認していきましょう。
特に、乳成分を含んだシミに水をかけると、余計にシミが落ちにくくなるため注意が必要です。
コーヒーの成分をしっかり理解すれば、簡単な方法でシミを落とせます。
ブラックコーヒー「水溶性」の場合
ブラックコーヒーのシミは「水溶性」のため、水で落とせます。
次に紹介する2つの中から、今すぐ実践できそうな方法を試してみてください。
- 外出先でできる応急処置
- キッチンにある中性洗剤を使った方法
まずは、外出先でできる応急処置です。外出時に、洗剤や専用の道具がない場合でも、次の手順でシミを洗い流しておけば、通常の洗濯をするだけでほとんどのシミを落とせます。
- 直接シミに水をかけて洗い流す
- シミの反対側にティッシュやハンカチを当てる
- シミをティッシュやハンカチで優しく叩き汚れを移す
次に、中性洗剤を使った効果的にシミを落とす方法です。以下の手順で対処すれば、シミはキレイに落ちます。
- シミの反対側にタオルかハンカチを敷く
- シミ全体に水を馴染ませる
- シミに中性洗剤を塗布する
- 歯ブラシで優しく叩く
- タオルやハンカチに汚れを移す
ミルク入りコーヒー「油溶性」の場合
乳成分が含まれるカフェオレやカプチーノなどをこぼすと、油溶性のシミになり水での対処が困難になります。
油溶性のシミに水を使うと、油と水が混ざって固まってしまうため、外出先でキレイに落とすのは難しいでしょう。
そのため、ミルク入りのコーヒーをこぼした場合は、応急的にハンカチやティッシュペーパーなどでシミを挟んで汚れを移しておきます。
その後、帰宅したら次に紹介する「時間が経ったコーヒーのシミを落とす方法」でシミを落としてみましょう。
時間が経ったコーヒーのシミを落とす方法
時間が経ったコーヒーのシミには漂白剤が有効です。
ただし、漂白剤を使うと色落ちのおそれがあるため、服の種類によって以下のとおり使い分けましょう。
- 色柄もの:酵素系漂白剤
- 白もの:塩素系漂白剤
使い方は、漂白剤を直接シミ全体にたらし、ドライヤーを10秒ほど当て、50〜60℃まで温めるだけです。その後は、いつも通り洗濯機で洗います。
ドライヤーを使う理由は、漂白剤に含まれる成分を温めると汚れを分解するからです。
なお、服のステンレス製や金属製の部分に漂白剤が付着すると、サビや変色の原因となるためすぐに洗い流しましょう。
コーヒーのシミ落としには中性洗剤が効果的
コーヒーのシミには水溶性と油溶性があることを紹介し、種類別のシミの落とし方を解説しました。
それぞれのシミの落とし方や注意点を考慮すると、緊急時にあると便利なものが中性洗剤、いわゆる台所洗剤です。
水だけでは落ち切らない水溶性のシミや、水だけでは固まってしまう油溶性のシミの両方に効果的です。
他にも手洗い用の石鹸もシミ落としに効果的なため、コーヒーをこぼした時に近くに中性洗剤や石鹸があれば積極的に活用しましょう。
まとめ:正しいやり方でコーヒーのシミを落とそう!
うっかりコーヒーをこぼして焦っても、落ち着いて対処すればシミはキレイに落とせます。そのためには、服の繊維や、コーヒーの種類に合った方法でシミを落としましょう。
コーヒーをこぼしてしまった時には、まず洗濯表示(タグ)を確認します。
そして、水洗いができない服のシミは無理に落とそうとせず、すぐにクリーニング店へ向かいましょう。
そして、次の注意点を抑えつつ、こぼしたコーヒーの種類に合った方法を試してみてください。
- シミが落ちにくくなるからお湯は使わない
- 乾くとシミが見えるからシミを広げない
- 目立たない部分で色落ちの確認をする
- ブラックコーヒーは水でシミを落とせる
- ミルク成分には水をかけずハンカチやティッシュに汚れを移す
正しい方法でシミをキレイに落として、お気に入りの服を大切に着ましょう。
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