フリーランスは本業の他にも税の計算や確定申告などの事務作業もやらなくてはいけません。
確定申告に使えるソフト・アプリがあれば面倒な作業を少しの労力で済ませられます。
最近は無料で使えるアプリ・ソフトやクラウドサービスなど、フリーランス向けのアプリ・ソフトがリリースされています。
しかし、いったいどれを選べばいいのかと迷うほど数がたくさんあります。
そこで今回はフリーランスにおすすめのアプリ・ソフト9個をまとめています。
あなたにとってどんな機能のものだと使いやすいかを見ていきましょう。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20141121322post-4843.html
フリーランスが使いたい確定申告アプリ・ソフトの選び方
まず、確定申告アプリ・ソフトの選び方として、以下があります。
- アプリかソフトか
- 無料か有料か
- 使いやすさ
アプリかソフトか
まずはアプリかソフトかという観点です。
一般的にアプリはスマートフォン・タブレットで動かすもので、ソフトはパソコンで動かすサービスを指します。
確定申告アプリ・ソフトの中にはアプリのみのものとソフトのみのものと、さらにアプリ・ソフトどちらも使えるものがあります。あなたの環境にあったサービスを選んでください。
無料か有料か
次に使用するにあたって、無料か有料かという観点です。
無料の中でも、すべてのサービスが活用できるものと、一部のサービスが制限されているものがあります。
そして有料の中でも、最初にのみお金を払う買い切り方のものと毎月や毎年の使用料がかかるものがあります。
無料だから質が悪い、有料だから質が良いという単純なものではないです。あなたの懐事情と相談して決めましょう。
使いやすさ
最後は使いやすさです。優れていても使いにくいものより、多少劣っていても使いやすいものの方が評価が高い場合がありますよね。
しかし、あなたにとって使いやすいかどうかは様々な項目で判断できます。
使いやすさの例としては、操作のし易さや文字のサイズが自由に変更できる、あっちこっちにスクロールしなくて済むなどです。
あなたにとって使いやすいアプリ・ソフトを選びましょう。
フリーランスにおすすめの確定申告アプリ・ソフト9選
それでは、フリーランスにおすすめの確定申告アプリ・ソフトを9つ紹介していきます。
それぞれサービスには特徴があるので、あなたが使いやすそうなアプリを見つけてみてください。9つのソフト・アプリは以下の通りです。
- やよいの青色申告
- やよいの白色申告
- クラウド会計ソフトfreee
- Money Forwardクラウド確定申告
- 円簿青色申告
- 確定申告 Kaikei
- Taxnote
- CalQ Share
- aoiro
やよいの青色申告
はじめに紹介するのは、「やよいの青色申告」です。
青色会計をするには、会計の知識が必要ですが、「やよいの青色申告」を使えば日付や金額を入れるだけで青色申告が可能です。
「やよいの青色申告」は以下の2種類あります。
- クラウド型(PC・スマホで使用可)の「やよいの青色申告 オンライン」
- インストール型(PCのみ使用可)の「やよいの青色申告」
機能の有無だけで比べると、どちらのソフトも大きな差はありません。
値段は「やよいの青色申告」の方がソフト本体の値段分高いので、あなたの環境に合う方を選びましょう。
やよいの青色申告 オンライン |
やよいの青色申告 | ||
本体価格 | ー | 15,400円 | |
プランごとの年間料金 | セルフプラン | 1年間無料 (通常年間価格 11,330円) |
1年間無料 (通常年間価格 11,330円) |
ベーシックプラン | 1年間無料 (通常年間価格 18,975円) |
1年間無料 (通常年間価格 18,975円) |
|
トータルプラン | 16,500円 (通常年間価格 33,000円) |
16,500円 (通常年間価格 33,000円) |
やよいの青色申告 オンライン公式サイト
https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/
やよいの青色申告公式サイト
https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/yayoiaoiro/
やよいの白色申告
白色申告用のソフトとして、クラウド型ソフト「やよいの白色申告 オンライン」を紹介します。
やよいの白色申告は白色申告に必要な項目だけに特化しています。そのため、とてもシンプルで使いやすいのが特徴といえるでしょう。
入力した取引データを「やよいの青色申告 オンライン」に取り込めるという互換性があります。
なおフリープランは、すべての機能を無料で無期限で使えます。
有料プランはサポート機能が用意されているため、あなたにあったプランを選びましょう。
やよいの白色申告 オンライン | ||
プランごとの年間料金 | フリープラン | 無料 |
ベーシックプラン | 1年間無料 (通常年間価格 12,650円) |
|
トータルプラン | 11,550円 (通常年間価格 23,100円) |
やよいの白色申告 オンライン公式サイト
https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/
クラウド会計ソフトfreee
freee株式会社がリリースしているのが「クラウド会計ソフトfreee」です。
クラウド会計ソフトfreeeはマイナンバーカードを用いて簡単に電子申告を完了でき、さらに銀行やクレジットカードから自動で明細を取得して、データ入力を効率化できます。
また、◯✕形式の質問に答えて確定申告書を自動作成でき、青色・白色申告どちらにも対応可能です。
スターター・スタンダード・プレミアムの3種類のプランが用意されており、それぞれ使用できる機能が変わります。
どのプランでもチャットやメールでのサポートが付くため、1人で進めるのが不安な人にはおすすめのソフトです。
クラウド会計ソフトfreee | ||
プランごとの年間料金 | スターター | 12,936円 |
スタンダード | 26,136円 | |
プレミアム | 43,780円 |
クラウド会計ソフトfreee公式サイト
https://www.freee.co.jp/
Money Forwardクラウド確定申告
「Money Forwardクラウド確定申告」も、入力から申告まで、確定申告に必要な機能が揃っているソフトです。
銀行口座やクレジットカードから明細を自動取得し、面倒な入力作業は必要ありません。
さらに、税務署に行かなくてもPC・スマホから申告完了ができ、ご自身の都合に合わせて確定申告ができます。
プランは3種類あり、その中でもパーソナルプランには1ヶ月間のトライアル期間もあるため、まずはソフトを使ってみたいという人におすすめです。
Money Forwardクラウド確定申告 | ||
プランごとの年間料金 | パーソナルミニ | 11,880円 |
パーソナル | 16,896円 (1ヶ月間無料) |
|
パーソナルプラス | 39,336円 |
Money Forwardクラウド確定申告公式サイト
https://biz.moneyforward.com/tax_return/
円簿青色申告
「円簿青色申告」は機能・期間の制限なく、WindowsとMacで無料で使えるクラウド型の青色申告ソフトです。
無料ながら基本的な機能をすべて備え、法改正にも無料で即時対応してくれます。
無料でもデータは自動バックアップされ、データ通信もSSL暗号化して行われるので、安心して使い続けられるでしょう。
さらにログインのためのIDを改めて作る必要がなく、お手持ちのメールアドレスでログインできます。
煩わしいID管理をする必要がない点も、円簿青色申告を使用するメリットといえるでしょう。
円簿青色申告 | ||
年間料金 | 無料 |
円簿青色申告公式サイト
https://www.yenbo.jp/service-info/aoiro.html
確定申告 Kaikei
「確定申告 Kaikei」はスマートフォン会計アプリです。
その他の会計ソフトは年間1万円前後の値段が標準ですが、確定申告 Kaikeiは初年度は2,800円で次年度以降も3,500円とリーズナブルな価格です。
確定申告 Kaikeiは家計簿感覚でお金の流れを記録できるので、スマートフォン1つですべて済ませたい、という人におすすめでしょう。
画面構成もわかりやすいため操作しやすく、日常生活にピッタリなアプリです。
確定申告 Kaikei | ||
年間料金 | ・初年度:2,800円 ・2年目以降:3,500円 |
確定申告 Kaikei公式サイト
https://kaikei.komorebi-apps.com/
Taxnote
「Taxnote」もスマートフォン会計アプリです。経理業務に慣れていない方でも、青色申告に必要な帳簿付けが簡単にできます。
支払方法と科目を選んで入力するだけで、簡単に青色・白色申告に使える複式簿記で帳簿が作成できます。
白色申告と青色申告10万控除(簡易簿記)では決算書が必要ないので、申告時にTaxnoteの損益表の数字を書き写すだけで完了できるでしょう。
青色申告65万控除(複式簿記)では作成した帳簿は出力し、表計算ソフトや会計ソフトに取り込んで、お好きな方法で確定申告が可能です。
また無料版だと入力制限があり、Taxnoteプラスという有料版になると入力制限がなくなります。
Taxnote | ||
プランごとの年間料金 | 無料プラン | 無料 |
Taxnoteプラス | 3,500円 |
Taxnote公式サイト
https://www.taxnoteapp.com/
CalQ Share
「CalQ Share」は会社員の副業に特化した完全無料スマートフォン会計アプリです。
副業の収入や必要経費の入力、確定申告書の作成など、必要最低限の機能を所持しています。
しかし、給与所得や雑所得、事業所得以外の確定申告、複式簿記での記帳などはできないので注意しましょう。
なお、CalQ Shareアプリ内には副業の確定申告を解説するマンガを掲載しており、初心者の方にも分かりやすい情報を提供しています。
CalQ Share | ||
年間料金 | 無料 |
CalQ Share公式サイト
https://www.calq.jp/calqshare/
aoiro
「aoiro」は青色申告に必要な帳簿と決算書の作成に特化した完全無料会計ソフトです。
アピールポイントは「余計な機能がないから分かりやすい」というところです。
経営分析レポートや部門管理などの機能はありません。オンラインバンキングと連携したり、 レシートをスキャンして自動で仕訳を作ったりもできません。
しかし、もう少し便利になる有料のプレミアム・エディションも用意されています。青色申告に必要な最小限の帳簿と決算書を作れる簡単なソフトが「aoiro」です。
aoiro | aoiro プレミアム・エディション |
|
本体価格 | ー | 3,900円 |
プランごとの年間料金 | 無料 | 無料 |
やよいの青色申告 オンライン公式サイト
https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/
無料の確定申告アプリ・ソフトを選ぶときの注意点
今まで紹介してきたなかに、9つの無料の確定申告アプリ・ソフトがありました。
ここでは注意する点を3点解説します。それは以下の通りです。
- サポートを受けられない場合がある
- 制限されている機能がある
- トライアル期間が設けられている
サポートが受けられない場合もある
まずは、サポートが受けられない場合もあるという点です。
無料版と有料版のあるソフトの場合、無料版ではサポート対象外のプランがあります。
すなわち、有料版であれば色々なサポートが受けられるということです。
初心者のうちで何もわからず、サポートが必要だと考えている人にとっては有料版を選んだ方がいいでしょう。
制限されている機能がある
次は、制限されている機能があるという点です。
無料版と有料版の存在するソフトの場合、無料版は使える機能が制限されていることがあります。
入力制限や電子ファイルの保存数などの機能に制限がかかります。
制限がかかると他のアプリ・ソフトを併用しなければいけなくなる可能性があるので、最初から必要な機能があるアプリ・ソフトを調べておいて使いましょう。
トライアル期間が設けられている
最後は、トライアル期間が設けられているという点です。
無料版と有料版の存在するソフトの場合、無料トライアル期間として一定の期間に限り無料使用できるアプリ・ソフトもあります。
一定期間に限り無料使用している場合、そのまま有料版に切り替えるか、もしくは同等の機能を持つ他の無料版のソフトに切り替えるといいでしょう。
もっともそのまま有料版を使用する方は、使いやすさや切り替えの手間などの面で有効的ですが、自身のやりやすい方法を選びましょう。
【まとめ】アプリやソフトを使ってフリーランスの確定申告を楽にしよう!
この記事では9つの確定申告アプリ・ソフトを紹介してきました。
有料で優秀なものがあれば、無料のものでも機能が完備されて有料ソフト顔負けのものもありました。
無料の確定申告アプリ・ソフトにはサポートが受けられなかったり、機能が制限されていたりするものもあります。
これから確定申告を初めてする人は、ぜひ紹介したアプリ・ソフトを使用してみてください。
どのアプリ・ソフトも特徴があるのであなたに合うものを選びましょう。
- 名前:コウ