コーヒーを衣服やカーペットにこぼしたら、「やってしまった!」と1日が憂鬱な気持ちになりますよね。
当記事はコーヒーのシミの落とし方として、応急処置・注意点・洗濯方法を徹底解説しています。正しい対処をすれば、汚れる前のきれいな状態に戻すことができるため、焦らないでくださいね。
最後まで読み進め、慌てずにコーヒーでできたシミを落としましょう。
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応急処置:外出先でもできるコーヒーのシミの落とし方
外出先でコーヒーをこぼして洋服に付いたら焦りますよね。
コーヒーは「コーヒー染め」という繊維の染色に使われるほど、繊維へ着色しやすいのが特徴です。
そのため、コーヒーのシミは時間が経てば経つほど繊維に入り込み、シミが落ちにくくなります。そこで重要なのが応急処置です。以下の順番で慌てずに応急処置を行いましょう。
- ティッシュでシミ部分の水分を取る
- ティッシュに水と手洗い石鹸をつける
- シミの表面に乾いたティッシュを当てる
- 2.で準備したティッシュをシミの裏に当てる
- 3.と4.のティッシュを挟みながら裏から叩いて汚れを移す
- 最後に乾いたティッシュで水分を取る
- 自宅で洗濯する
7.自宅で洗濯する方法については、次章以降をご確認ください。
コーヒーのシミは素早い対処が必要ですが、慌てずに上記の応急処置を実施ください。
コーヒーのシミを落とす前に洗濯表示タグをチェック
家でコーヒーのシミを落とす前に、洗濯できるものかどうか、洗濯表示タグをチェックしてください。「洗濯不可」の表示が無ければ、家で対処できます。
一方で、上図の洗濯不可の表示があった場合は、洗濯機では対応できないためクリーニング店に持っていきましょう。
また、衣服の色落ちがしにくい「酸素系漂白剤」が使用できるかどうかを確認してください。
他にも衣服を傷つけないための洗い方や乾燥方法の表示もあるため、必ず洗濯表示タグを確認しましょう。
コーヒーのシミを落とす前に注意する2つのポイント
本章ではコーヒーのシミを落とす前に注意する2つのポイントを紹介します。
- 色落ちしないか確認する
- お湯を使わない
前章の洗濯表示タグのチェックとともに重要なポイントであるため、必ず確認してください。
色落ちしないか確認する
色物や柄のある衣服についたシミを落とす時は、必ず色落ちしないか以下の方法を実施しましょう。
なお、洗剤は中性洗剤、もしくは洗濯表示タグで酸素系漂白剤が使用できるなら酸素系漂白剤を使用してください。
- 汚れても良い白いタオルに少量の洗剤を付ける
- 1.のタオルでシミを落としたい衣服の目立たない部分を軽く叩く
- 白いタオルに色移りがしていないか確認する
3.の白いタオルに色移りがなければ、色落ちの心配はありません。
色移りしてしまう場合は、別の洗剤を試すか、クリーニング店に持っていきましょう。
お湯を使わない
衣類をきれいにするためには、水よりもお湯の方が良さそうだと思いませんか?
皮脂汚れには肌の体温に近い温度が適していますが、コーヒーのシミ落としにはお湯を使わないようにしてください。
なぜなら、コーヒーには少量のたんぱく質が入っており、お湯を使用するとたんぱく質が固まってしまい、シミが落ちにくくなるからです。
そのため、コーヒーのシミ落としにはお湯ではなく、水を使用しましょう。
【ブラックコーヒー編】洋服に付いたシミの落とし方
ブラックコーヒーは水溶性のため、水と中性洗剤を使用し、以下の手順でシミを落とします。
なお、砂糖が入っていても同様の処置方法です。
- シミの上に不要なタオルを置く
- 衣類を裏返す
- シミの裏に水をなじませる
- シミの裏から中性洗剤をかけて指で軽くなじませる
- シミの裏から歯ブラシで軽くたたく
- タオルに汚れを移す
- 水洗いする
- 洗濯機で洗濯する
中性洗剤は肌や生地に優しい食器用洗剤がおすすめです。シミが残っている場合は4.~7.を繰り返しましょう。
また、ごしごしとこするとシミが広がってしまうため、シミの外側から内側に向かって「軽くたたく」ようにしてください。
【ミルク入りコーヒー編】洋服に付いたシミの落とし方
ミルク入りコーヒーは油溶性であることから、水を使用するとシミが固まる可能性があります。そのため、以下の手順で酸素系漂白剤を使用し、シミを落とします。
- 酸素系漂白剤を直接シミにかける
- 不要なタオルでシミを直接たたく
- 汚れがひどい場合は1.のあとにドライヤーであたためる
- 水洗いして、洗濯機で洗濯する
なお、漂白剤の使用であるため、下記のように色落ちしないか入念に確認してください。
- 汚れても良い白いタオルに少量の酸素系漂白剤を付ける
- A.で準備したタオルでシミを落としたい衣服の目立たない部分を軽く叩く
- 白いタオルに色移りがしていないか確認する
C.の白いタオルに色移りしていなければ問題ありません。
また、酸素系漂白剤は40~50℃で効果が強まりますが、温めすぎると色落ちするリスクが上がります。
そのため、ドライヤーの使用は10秒ほどにしてください。
カーペットに付いたコーヒーのシミの落とし方
カーペットは丸洗いするのが困難であり、以下の手作業でシミを落とします。
- ティッシュやペーパータオルでコーヒーを吸い取る
- 不要なタオルを水に濡らして、シミを軽くたたく
- シミに水を少量かけ別の不要な乾いたタオルで軽くたたく
- 水で薄めた衣類用中性洗剤をタオルに浸み込ませる
- 4.のタオルでシミを軽くたたく
- 水拭きをする
- 乾いたタオルで拭きとる
タオルでごしごしこするとシミが広がってしまうため、シミの外側から内側に向かって「軽くたたく」のがポイントです。
シミが落ちてもコーヒーの匂いが残っている場合は、微量にコーヒーの成分が付いているため、あとからシミになる可能性があります。
コーヒーの匂いが残っている場合は3.~7.を再度実施してください。
なお、上記方法でシミが落ちない場合は、カーペット専用クリーナーを検討してみてください。
【まとめ】コーヒーのシミの落とし方を理解してきれいな状態へ!
当記事では、コーヒーのシミの落とし方を紹介しました。
コーヒーのシミは時間が経てば経つほど、衣類の繊維の中に汚れが入り込んでしまうため
応急処置が重要です。
そして、洗濯表示を確認したあと家で洗濯できるものであれば、以下の点に気を付けてコーヒーのシミを落としていきましょう。
- 色落ちしないかを確認する
- シミが落ちにくくなるためお湯を使わない
- ブラックコーヒーは水と食器用洗剤を使用する
- ミルク入りコーヒーは酸素系漂白剤を使用する
- カーペットに付いたコーヒーのシミは衣類用中性洗剤を使用する
- 強くこするとコーヒーのシミは広がるため軽くたたくのがポイント
そして、衣服やカーペットをもとのきれいな状態に戻し、明るい気持ちで過ごしましょう。
- 名前:yamasan8