格安SIMを使っているけど、おサイフケータイに対応していない機種を使っていたり、そろそろ新しいスマホに変更したくて悩んでいるといった人もいるのではないでしょうか。
現在販売されているおサイフケータイ対応のスマホの中で、交通系の電子マネーであるモバイルSuicaやPASMOを併用できるものや、充電切れでも使えるものもあります。
自分にあったおサイフケータイがついているスマホが知りたいという人は、ぜひ読み進めてみてください。
(出典:https://www.pakutaso.com/photo/16149.html)
格安SIMでも使えるおサイフケータイとは
結論からいうと、格安SIMでもおサイフケータイを使用することができます。しかしドコモを利用している人が格安SIMに乗り換えた場合、使えなくなるサービスがiD払いです。
iD払いとはおサイフケータイを使ったドコモの決済サービスの名称です。使うためにはドコモと契約していることが条件なので、格安SIMに移行すると使用できなくなります。
しかし、ドコモのサービスでもd払いは格安SIMでも使うことができます。このように使えるサービスの違いもあるため、おサイフケータイとQRコード決済の違いを紹介します。
おサイフケータイとは
(出典:https://www.pakutaso.com/photo/16093.html)
おサイフケータイとは、ソニーが開発した非接触式のICカード技術です。別名FeliCa(フェリカ)と呼ばれていますが、主にモバイルSuicaや楽天Edyなどで使われています。
FeliCaと呼ばれる技術は日本独自の規格であり、海外では使われていません。そのためスマホによってはおサイフケータイが使えない機種があるため、機種選びも注意が必要となります。
- QUICPay
- WAON
- nanaco
- モバイルSuica
- モバイルPASMO
iPhoneの場合は、格安SIMで使える決済サービスがQUICPay、モバイルSuica、モバイルPASMOとなっています。nanacoやWAONは使えないため注意が必要です。
おサイフケータイとQRコードは違う
PayPayを中心として日本でも普及してきたQRコード決済のサービスもあります。これはスマホの画面に決済専用のORコードを表示する方法であるため、おサイフケータイが対応してないスマホでも使えます。
おサイフケータイでは、店頭の読み取り専用機が必要となりますが、ORコード決済では設置費用が安価に導入できるため、対応している店舗も増えてきています。
- PayPay
- LINEPay
- d払い
- au Pay
- 楽天Pay
今まで大手キャリアを使ってた人が格安SIMに乗り換えた場合、d払いやau payであれば引き続き使用することができます。
格安SIMでおサイフケータイを使うための機種の選び方
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おサイフケータイが使える機種を購入する際に注意したい点は、対応している周波数やサービスです。
格安SIMに対応していない周波数のスマホを購入してしまうと、繋がらなくなってしまうといった問題や、そもそもおサイフケータイのサービスが使えなかったという事にも繋がり兼ねないため、注意が必要です。
周波数とは
格安SIMでは、主にNTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手の携帯電話会社の回線を借りて運用しています。
各会社によって使える周波数が違うため、携帯会社から購入するスマホであれば問題ありませんが、今契約している携帯会社以外から購入したスマホで格安SIMを使用する場合には、選び方に注意が必要です。
バンド(周波数) | docomo | au | Softbank |
Band1(2.0GHz) | ○ | ○ | ○ |
Band3(1.7GHz) | ○ | ○ | |
Band8(900GHz) | ○ | ||
Band11(1.5GHz) | ○ | ○ | |
Band18/26(800MHz) | ○ | ||
Band19(800MHz) | ○ | ||
Band21(1.5GHz) | ○ | ||
Band28(700MHz) | ○ | ○ | ○ |
Band42(3.5GHz) | ○ | ○ | ○ |
SIMフリーのスマホの場合には上記の周波数を網羅されている場合が多いですが、携帯会社から発売されているスマホの場合は一部しか対応していません。
例えばauで買ったスマホを、docomo系の格安SIMを使う時、Band3、19、21が使えないため、格安SIMに変えた途端繋がりにくいといった事になるため、注意が必要です。
対応していないおサイフケータイのサービスとは
(出典:https://www.pakutaso.com/photo/14259.html)
携帯会社によって使えないおサイフケータイのサービスがあります。ドコモの決済サービスiDです。
三井住友カードやイオンカードなど、様々なカード決済にも対応しているサービスです。そのため加盟店も多く、おサイフケータイを使う上でのメリットとしても良いでしょう。
しかし、ドコモで契約していないとiDが使えないため注意が必要です。ドコモの新料金プランであるahamo(アハモ)では使うことが可能です。
ahamo提供開始に伴うiDアプリのご利用方法について|お知らせ|電子マネー「iD」
おサイフケータイのメリット
- 電子マネー対応のレジで使える
- モバイルSuicaがつかえる
- モバイルPASMOも使える
電子マネー対応のレジで使える
最近ではpaypayやd払いといったQRコード決済が増えてきているため、おサイフケータイ対応でなくてもお店などで決済ができます。しかし、日本ではガラケー時代からおサイフケータイが根付いています。
QRコード決済が対応していない店舗でも、電子マネーであるおサイフケータイがつける店舗はまだあるため、メリットといえます。
モバイルSuicaが使える
おサイフケータイを求めるメリットとして、モバイルSuicaに対応していることです。電車の改札時にSuicaを使う人がほとんどだと思いますが、おサイフケータイ対応のスマホを持っていれば、改札を通れます。
また、定期券もモバイルSuicaに入れることができるため、通学・通勤定期券を別に持たなくてよい点もメリットです。
モバイルPASMOも使える
去年の3月から新たにPASMOがおサイフケータイに対応しました。モバイルSuicaとの違いとしては、JR区間を使わない定期券が購入できたり、アプリ上のクレカ決済でバス定期券を購入することができます。
それぞれの定期を組み合わせ使いたくても、基本モバイルSuicaかPASMOかの1つしか利用できないですが、おサイフケータイの中でもTYPE1分類のスマホであれば併用することができます。
おサイフケータイのデメリット
- 機種代が高くなる
- 充電がなくなった時に使えなくなる
機種代が高くなる
おサイフケータイはソニーの独自規格であるFeliCaを使用するために、メーカーはライセンス料を払わないといけません。
そのため、同性能のスマホでもFeliCaに対応していない機種とくらべて1〜2万程度金額が異なります。
スマホをあまり使わないから安く購入したい人にとっては、デメリットといえます。
充電がなくなった時に使えなくなる
iPhoneの一部の機種などでは充電切れの場合でも予備電力機能付きエクスプレスモードというものがあります。これは、充電が切れてから5時間程度は充電が切れても改札を通ることができる機能です。
しかし、こうした機能を持たないスマホは充電切れになると使えません。Suicaやクレジットカードなどは充電に関係しないので、スマホの充電がなくなるような使い方をするような人は注意が必要です。
格安SIMでおすすめのおサイフケータイ①
- 3万円台で買える価格
- 安心の日本(シャープ)製
- 1週間の電池もちをアピールしているバッテリー
- 5.8インチと大きな画面サイズ
- モバイルSuicaとモバイルPASMOが併用できる
シャープが発売しているAQUOS sense4です。幅も71mmと最近のスマホの中では比較的コンパクトなサイズでありながら、5.8インチと大きな画面サイズなので文字が見やすいなどのメリットもあります。
また、去年からモバイルPASMOのサービスが開始されましたが、TYPE1の分類に対応しているため、モバイルSuicaとモバイルPASMOと併用することができます。
格安SIMでおすすめのおサイフケータイ②
- 4万円と安い価格
- 約151gと軽いボディー
- 16:9と動画が見やすい
- 日本製
- モバイルSuicaとモバイルPASMOの併用に対応
Xperia 10 iiは、約4万円代と安く購入できる価格も魅力ですが、You Tubeなどの動画が画面サイズいっぱいに表示できる16:9の画面サイズが使いやすいスマホです。
AQUOS sense4と同様にスマホゲームなどには不向きですが、基本ネットやYou Tubeの動画閲覧などがメインの人は動作が重たくなることはほとんどないため、万人におすすめできるスマホです。
Xperia 10 iiもTYPE1分類のスマホであるため、モバイルSuicaとモバイルPASMOとの併用ができるため、どちらも使いたいといった人にもおすすめです。
格安SIMでおすすめのおサイフケータイ③
- 5万円台からとiPhoneの中では購入しやすい価格
- 幅67mmと紹介する中でもっともコンパクトなサイズ
- スマホゲームなども楽しめるほど高性能
- 予備電源機能付きエクスプレスカードがついている
日本人の約8割はiPhoneとも言われているほど有名なスマホですが、操作方法もシンプルであるため、扱いやすさも魅力です。
その中でも、多くの人が使っているスマホがiPhoneSEです。実は7年ほど前からほぼ形が変わってなく、片手で持てるサイズとして非常に人気のあるスマホの1つです。
他のスマホよりも画面サイズが4.8インチと小さかったり、モバイルSuicaとモバイルPASMOとの併用ができない点もありますが、iPhoneはOSのサポートも長いため、長く使い続けることができます。
また、iPhoneSEも予備電源付きエクスプレスカードという機能も搭載しているため、電源が切れた状態でも5時間程度はモバイルSuica等のおサイフケータイ機能を使うことが可能です。
格安SIMでおすすめのおサイフケータイ④
出典:https://www.pakutaso.com/photo/32412.html
- 6.1インチとiPhoneSEよりも大きい画面サイズ
- iPhoneの中では電池もちのよいバッテリー
- ahamoでも購入することができる
iPhoneSEだと画面サイズが小さいという人には、iPhone11がおすすめです。最新のiPhoneより1世代前となりますが、ほぼ変わらない性能を持ち合わせており7万円台から購入することができます。
画面が大きいと老眼などで画面が見にくい人でも、違和感なく文字を大きく表示することができます。また、一度に大きな文字を表示することもできるため、SNSを見る頻度が多い人にもおすすめです。
また、小さいスマホより大きいバッテリーを積むことができるため、電池持ちが良いことも特徴です。最近iPhoneは格安SIM会社でも販売されていますが、ahamoでも購入することができます。
注意したい点とすると、他のAndroidの機種と比べてiPhoneはmicro SDで容量を増やすといったことができず、買った時の容量がすべてとなるため、容量選びには注意しましょう。
格安SIMでおすすめのおサイフケータイ⑤
- Google純正のスマホである
- OSサポートが最低3年約束されており、アップデートも早い
- iPhoneSEと並ぶ幅70mmと手のひらサイズに収まるサイズ
- モバイルSuicaとモバイルPASMOが併用できる
Pixel5はAndroidを開発しているGoogleが出しているスマホです。そのため、3年間のAndroidバージョンアップやセキュリティーが約束されており、長く使うことができます。
幅も70mmと片手で持ちやすいサイズながら、6.0インチと画面サイズが大きく、151gと比較的軽いサイズであるため、SNSやインターネット検索などをサクサクこなしたいといった人にはおすすめの1台です。
Pixel5もおサイフケータイのType1分類に属しているスマホであるため、モバイルSuicaやモバイルPASMOを併用する機能も搭載しています。
まとめ
- 日本では支払い時におサイフケータイを使用することが多い
- 電源がない時にはおサイフケータイが使えないことがある
- おサイフケータイにはType1という分類がある
今から約17年前から日本で普及したおサイフケータイは、最近日本でも普及してきているQRコード決済が使えない場合も多く、スマホ1つで決済する場合に必要となる事も多いです。
しかし、スマホの充電がなくなった時に使えない事もあるため、充電切れには注意が必要などデメリットもあります。スマホの機種によって、電源切れから5時間程度使うことができる機能を搭載したものあります。
また、最近では新たに交通系の電子マネーであるモバイルPASMOも登場し、モバイルSuicaとPASMOが併用できるType1といった分類に属するスマホも登場しています。
現状全部のせのスマホが存在していないため、これらの機能を知った上で自分の生活スタイルにあわせたスマホを選ぶことが重要です。