「YouTubeなどの動画が止まってしまう」「読み込み時間が異常に長い」などWi-Fiが不安定でイライラした経験があるかと思います。
ですが、原因もよくわからないし、新しい物に変えるのも勿体無いし面倒ですよね。
そこで、この記事ではWi-Fiの通信環境が不安定になる主な原因と対処法をまとめてみました。では、さっそく見ていきましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%AE%B6-%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA-%E7%84%A1%E7%B7%9Alan-1927657/)
Wi-Fiが不安定になる代表的な原因
Wi-Fiが不安定になる原因は主にルーターにあると考えていいです。ですので、ルーターの位置などを変えると安定する場合があります。
そこで、下記にWi-Fiが不安定な時の代表的な原因4つを紹介します。
- ルーターの位置が遠い
- ルーターとの間に障害物がある
- ルーターに繋げている端末が多い
- ルーターや端末に不具合がある
こちらがWi-Fiが不安定になる代表的な原因で、対処法も存在します。次からは各原因を詳しく紹介していきます。
Wi-Fiが不安定な原因①:ルーターの位置が遠い
Wi-Fiルーターの置いている場所と使用している端末との距離が遠いと、通信が安定しなくなる可能性があります。
無線の電波が届く範囲は屋外で500m程度、屋内で100m程度と言われています。そのため、屋内でWi-Fiルーターから100m以上離れていれば通信は安定しなくなります。
また、この100mとはルーターが本来電波を届けられる最大の距離なので実際にはもっと短くなります。その他にも、電波は横方向に飛びやすく縦方向に飛びにくい性質があるので注意しましょう。
Wi-Fiが不安定な原因②:ルーターの間に障害物がある
障害物は電波に影響を与え、端末が上手く電波を拾うことができない場合もあります。
電子レンジなど電磁波を出している家電製品は、無線の周波数帯域と近い電波を持っているため干渉しやすく、Wi-Fiの通信環境を不安定にさせます。
また、家電製品のような電磁波を出している障害物以外にも壁や天井も電波を貫通しにくく通信環境を不安定にします。
ですので、ルーターとの距離だけではなく障害物も電波に影響を与えているので知っておきましょう。
Wi-Fiが不安定な原因③:繋がっている端末が多い
1つのルーターに対して接続している端末が多くなると、電波が分散してしまい端末1つに対する通信が不安定になることがあります。
なので、繋げている端末の数が多くなればなるほど端末を使っているときに通信環境が不安定だと感じる可能性が高くなります。
最近では、10台以上繋げるルーターもありますが、こういったルーターも繋げれば繋げるほど通信環境が不安定になりやすくなるので、高機能だと思って使っているルーターでも起こりうる原因です。
Wi-Fiが不安定な原因④:ルーターや端末の不具合
ルーターや端末を長い時間使用していると、熱がこもり熱暴走(発熱がさらに発熱を招く現象)が起こり、一時的に不具合が発生しやすくなります。
ルーターや端末の性能によりますが、熱などで温度変化を起こせば一時的に処理が詰まり動作が遅くなります。
端末を使っていて最初の方は問題なく使えていたが、長時間使っている内に通信が遅くなったと感じたら熱暴走で遅くなっている可能性が高いです。
Wi-Fiが不安定な原因の対処法
Wi-Fiが不安定になる代表的な原因4つを紹介しました。主な原因はルーターにあるため、すぐに対処できる可能性はあります。そこで、ここからは、各原因の対処法を紹介します。
- Wi-Fiルーターと端末の距離をできるだけ近づける
- 障害物をできるだけ避ける
- できるだけ繋げる端末の個数を減らす
- 電源を切る
原因が何かわからない場合は、対処法から試してみると原因が分かるかと思います。ですので、各対処法を詳しく紹介していきます。
対処法①:Wi-Fiルーターと端末の距離をできるだけ近づける
距離が原因であれば、Wi-Fiルーターから発信されている電波を受信しやすくできるように、利用している端末との距離をできるだけ近づければ対処することができます。
距離が原因かどうか調べるためには、端末をWi-Fiルーターの近くまで持っていき使用してみて下さい。
普段よりも、通信が安定したなと感じればルーターとの距離が原因なのでできるだけ近づけるように心がけましょう。
対処法②:障害物をできるだけ避ける
障害物が原因で通信が安定しない場合、障害物となるようなものを端末とルーターの間に置かないようにしましょう。
電子レンジなどの家電製品の隣や、棚のような周りが囲まれている場所にルーターがある場合、設置場所を変えましょう。また、水槽も電波を吸収する特徴があるので水槽の近くには置かないようにしましょう。
対処法③:できるだけ繋げる端末の個数を減らす
1つのルーターに2,3台の端末であれば問題はありませんが、接続している端末の台数はできるだけ少なくしましょう。
たとえ、10台以上繋げることが可能なルーターでも、使わない端末があればルーターとの接続は切っておくと通信環境が安定する場合もあります。
対処法④:電源を切る
ルーターや端末が熱くなってきたら一度電源を切って様子をみましょう。また、長時間使えば熱を発生し、通信環境を不安定にするので通信環境が悪くなったなと感じたら一度、電源を切ってみましょう。
Wi-Fiが不安定になるその他の原因
ここまで紹介した対処法でも通信環境が良くならない場合も存在します。その場合は、ルーターの位置が問題ではない可能性が高いので、下記にWi-Fiが不安定になるその他の原因4つを紹介します。
- OSのバージョンが古い
- インターネットに障害が起きている
- ルーターの接続方式がIPv6ではない
- セキュリティソフトが影響している
こちらがWi-Fiが不安定になるその他の原因で、対処法も存在します。次からは各原因と対処法を紹介していきます。
対処しても不安定な原因①:OSのバージョンが古い
OSのバージョンが古いことも通信に影響する要因となり得ます。よくスマートフォンでアップデートのお知らせがくるかと思いますが、あれがバージョンになります。
これは、セキュリティの関係や互換性に関する問題によるもので、端末だけではなくルーターにおいてもシステムが更新されていないと通信を不安定にします。
ですので、OSのアップデートなんて必要ないと考えていて、アップデートをずっと行なっておらずほったらかしにしている人は注意が必要です。
対処しても不安定な原因②:インターネットの障害
インターネット自体に障害起き、通信が不安定になる場合もあります。これは、プロバイダーの基地局で通信障害が起きるとなります。
Wi-Fiが接続できず、3G,4G,5Gなどの通信規格には接続できる場合は、プロバイダー側の不具合を疑ってください。
また、台風や豪雨の自然災害が発生していた場合はプロバイダーの基地局はトラブルを起こしている可能性が高いです。
プロバイダーとは、回線をインターネットと繋げる役割を担う接続事業者のことです。
対処しても不安定な原因③:接続方式がIPv6ではない
接続方式がIPv6(アイピーブイロク)の方が通信環境は早くなり安定しやすくなります。現在、IPv6ではなくIPv4(アイピーブイフォー)を使用していた場合は通信は安定しない可能性があります。
IPv6やIPv4は聞き馴染みないかと思いますが、インターネットではコンピューターが情報の送受信をする際に用いるルールがあります。
そのルールによって私たちは日々ネットで検索したり、動画を見たりできます。詳しい話は省きますが、つまりIPv4よりもIPv6の方が通信環境を早くし安定させます。
対処しても不安定な原因④:セキュリティソフトの影響
セキュリティソフトがルーターに何らかの誤探知を起こしている場合があり、端末の通信が不安定になっている可能性があります。
これは、セキュリティソフトの種類によって稀に通信を阻害するケースが存在するので注意が必要です。
セキュリティソフトが通信に影響を与えている場合は、主に端末側で導入している際に発生しやすい現象であるため、パソコンで利用している場合は原因となっていないか確認してみましょう。
Wi-Fiが不安定になるその他の原因の対処法
Wi-Fiが不安定になるその他の原因4つを紹介しました。これらの原因も対処法が存在するので下記に対処法を紹介します。
- OSをアップロードする
- プロバイダーの公式ホームページを確認する
- Wi-Fiルーターの接続方式をIPv6に変更する
- セキュリティソフトを一時停止する
対処法だけを見ただけではよく分からないと思いますので、ここからは各対処法を詳しく説明していきます。
対処法①:OSをアップロードする
OSのバージョンアップをしていない方は、使用している端末やルーターそれぞれで更新ファイルが来ていないか確認してください。
端末は、ソフトフェア・アップロードを行えば自動的な更新ファイルが来ていないかの確認を行えます。
ルーターの場合はサポートのページで確認を行えます。もしも、不明な点があった場合はメーカーに問い合わせしてみてください。
対処法②:プロバイダーの公式ホームページを確認する
通信障害の情報は、プロバイダーが提供している公式のホームページから障害が起きていないか確認してください。
もし、通信障害が発生していた場合は復旧されるまで待つしか方法はありません。そのため、お急ぎの場合は別の回線を利用する必要があります。
対処法③:Wi-Fiルーターの接続方式をIPv6に変更する
Wi-Fiルーターの接続方式をIPv4からIPv6に変更すれば光回線が本来持っている速度を引き出すことができ、通信速度を早め安定します。
また、端末が多く繋がっていて回線速度が遅くなってしまう原因も解消することができます。
対処法④:セキュリティソフトを一時停止する
起動しているセキュリティソフトを一時的に停止して、通信速度が変化するかを確認してみましょう。
変化があれば、セキュリティソフトが何らかの影響を与えている可能性があります。こういった場合は例外に設定、許可設定といった切り替えで、どういった変化が起こるかについて確認することが必要です。
また特定の機能によって通信が阻害されている場合には、こちらの機能とルーターとの相性について見直すことになります。
また、確認を行う際に機能を無効にしていた場合は、セキュリティのために有効に戻しておくことも忘れずに行うようにしましょう。
まとめ
今回はWi-Fiが不安定になる原因と対処法についてまとめました。Wi-Fiが日常の中で当たり前に使われているものとなった一方で、Wi-Fiの速度が遅かったり通信が安定しないとイライラしますよね。
しかも、その原因はさまざまなので対処法が分からないことも多くあると思います。ですので、最後にもう一度原因をまとめておきます。
- ルーターの位置が遠い
- ルーターとの間に障害物がある
- ルーターに繋げている端末が多い
- ルーターや端末に不具合がある
以上で今回の記事を終わりとさせて頂きます。Wi-Fiが少しでも安定するためにこの記事が役に立てば幸いです。