Wi-Fiの速度測定をしたことはありませんか。最近では新型コロナウイルスの影響もあり、ステイホームやテレワークなど自宅にいる生活が長くなってきています。
最近ではスマホやパソコンだけでなく、テレビや家電などWi-Fiで動く機器も増えてきているため、Wi-Fiが遅いとストレスが溜まってしまうことも多くあると思います。
もしWi-Fiが遅いと思ったらWi-Fi測定をして確認してみましょう。あわせてWi-Fiが遅くなる原因や対処法も紹介しているため、読み進めてみましょう。
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Wi-Fiが遅くなる原因
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Wi-Fiには繋がっているのに遅いといった経験はありませんか。もし不調を感じているのなか、このようなことを考えてみてください。
- 何が原因か調べる
- スマホやパソコンを再起動する
- Wi-Fiルーターを再起動してみる
- 回線の問題
何が原因か調べる
Wi-Fiが遅い原因としては、スマホなどのデバイスの問題、Wi-Fiルーターなどの中継する機器の問題、回線契約の問題の3つに分けられます。
詳しい内容に関してはWi-Fiの速度測定をして遅かった原因で説明していますので、そちらも合わせて確認してみてください。
スマホやパソコンを再起動する
最近のスマホは性能が上がってきており、WEBページをいくつか開いても快適に操作できるようになってきています。
しかし、その状態が続いてアプリもいくつか開いていると、WEBページを読み込むのにも時間がかかる場合があります。その場合はスマホやパソコンの再起動をしてみることをおすすめします。
Wi-Fiルーターを再起動してみる
繋がりにくくなった原因として、Wi-Fiルータ側に問題があることがあります。電源を一度切って入れ直すことにより、他のWi-Fiに接続する機種と干渉せずに最適な通信環境で繋ぐことができます。
それでも治らない場合は、リセットという方法もありますが、設定等も初期化されてしまうこともあるため、一度電源を入れ直して治らなかった場合に試してみてください。
回線の問題
最近はコロナ禍の影響でテレワーク化が進みました。また、ライブやコンサートなどもオンラインになった関係で、快適なネット環境を整える必要性が出た人も多いと思います。
快適な環境を整えるとなると、自宅の固定回線を検討する必要もあると思います。しかし既に固定回線を使っている場合も古い契約のために通信が遅いといったこともあるため、契約プランの見直しをする必要があります。
Wi-Fiの速度測定するために必要な単位
Wi-Fiの速度が速いとか遅いなどはどこで判断するのでしょうか。Wi-Fiの速度を客観的に判断するために知っておきたい単位があります。
上り(アップロード)と下り(ダウンロード)の違いとは?
最近ではcmなどでもインターネット回線の広告が流れることも多くなりましたが、そこでアピールされてるのが上り(アップロード)と下り(ダウンロード)と呼ばれるものです。
下り最速インターネットなどの謳い文句も多いと思いますが、そもそもどういう意味があるのでしょうか。上りとは手元のデータを送信する時に使うもので、下りはデータをダウンロードする時の速度です。
上りの速度を必要とする具体例として、メールの送信やSNSやブログの投稿、動画投稿などなにかのコンテンツを作るような使い方をする人は上りの数値が大切となります。
下りでは、インターネットやSNSなどの閲覧、You Tubeやオンラインゲームの読み込みなど、コンテンツを見たい時に必要とする数値です。
下りの速度が大切
上りと下りの違いであったように、多くの人にとって重要となりそうなデータとしては、下りの速度が重要となります。下りの数値が良いほど、オンラインでのライブや動画視聴がスムーズに見ることができます。
レスポンスを図るために必要なレイテンシとは?
上りと下りの違いを確認できた所で、もう一つ重要な数値としてレイテンシというものがあります。簡単に言うと、受信したいデータを伝えてからデータが送られるまでにかかる通信の遅延時間のことです。
レイテンシはラグまたはディレイ (遅延) とも呼ばれ、ご利用のデバイスと相手のコンピュータ (ゲームサーバー) との通信に要する時間 (単位はミリ秒) です。この時間が大きいほどレイテンシが高い (大きい) ということを意味します。理想的なレイテンシ値は 100 ミリ秒未満です。
出典:https://asia.wargaming.net/support/ja/products/wowp/article/10253/
この値は高いほど時間差が生じます。つまり、オンラインでの動画視聴やゲームなどで通信に時間がかかるため、スムーズに動作しないといったことが起きます。
たとえ下りの速度が早くてもレイテンシが高ければ意味がありません。オンラインゲームでのタイムラグ等は致命的とも言えますので、確認しておきたい数値です。
※レイテンシは低いほどレスポンスが良いという意味なので、数値の見方に注意しましょう。
Wi-Fiの速度測定する上で快適使える目安 テキストメインの場合
実際にどのくらいの速度がでていれば快適に使えるのでしょうか。まずはWi-Fiの使用がLINEのメッセージなど、テキストがメインで快適に使える速度について紹介します。
Wi-Fiの速度とは
そもそもWi-Fiの速度を判断する時に必要な速度の単位としては主に3つがあります。遅い順にkbps、Mbps、Gbpsという順番となっています。
これは1秒間に何bitのデータを転送できるかを表した単位です。遅いKbpsであればWEBページやラインのテキスト送信がメイン、Gbpsであれば動画やオンラインゲームなどの用途に適しているといえます。
LINEのやりとりは1〜5Mbpsで十分
LINEのやり取りやメールのやりとりがメインの場合は、1〜5Mbps程度があれば問題ないです。しかし、LINEの中でも動画や写真などを送受信する場合であれば、少し遅く感じることもあるでしょう。
Wi-Fiの速度測定する上で快適に使える目安 動画視聴の場合
次に動画視聴などをメインでおこないたい場合に必要なネット環境について説明していきます。
You Tubeなどの動画を見たい
ユーチューブなどの動画再生がみたいのであれば、基準が変わってきます。最低でも1Mbpsがあれば動画視聴は可能ですが、この数値は画像や映像が荒い場合も多いです。
- 最新バージョンの Google Chrome、Firefox、MS Edge、Safari
- オペレーティング システム: Windows 7 以降、Mac OS X 10.7 以降、Ubuntu 10 以降
- 1 Mbps 以上のインターネット接続
動画視聴などをメインとする場合の、基本的に下りが20Mbps、上りが10Mbpsが出ていれば快適に使うことができます。具体例としては以下のような感じになります。
- 5Mbps:You Tube再生(1080P)、ビデオ通話等
- 20Mbps:4K動画の再生、PCオンラインゲーム等
- 3Mbps:SNSへ写真投稿、ビデオ通話
- 10Mbps:SNSへ動画投稿、写真や動画などのファイル共有
Wi-Fiを複数台で使う場合
スマホやパソコン、テレビなどWi-Fiに複数台繋ぐとなると話は変わってきます。1台で20Mbps出ていれば十分だったテレビも視聴も、台数が増えるとより速い速度でないと遅くなってしまいます。
そのため、家族などWi-Fiを複数台で使う場合などはWi-Fiルーターなどではなく、自宅の固定回線に光回線を導入した方がスムーズに動作視聴やネット閲覧をすることができます。
Wi-Fiの速度測定するためのサイト
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Wi-Fiの速度を今すぐ知りたいという人は、スマホやパソコンで今すぐに調べることができます。
Google検索
Google検索にて、「インターネット速度テスト」と検索すると、下りと上りの速度を簡易的に測定することができます。レイテンシ値も測定できるため、簡易的にWi-Fiの速度を測定したい時にはおすすめです。
Fast.com
インターネット速度テストと同様、下りと上りの速度やレイテンシを測定することができます。fast.comではアンロード済みとロード済みといった両方の速度を測ることができます。Fast.com
アンロード済みレイテンシとは、ネットワークに他のトラフィックが存在しない際に、要求が出されてから応答が帰ってくるまでのデータの往復時間です。それに対してロード済レイテンシは、ネットワーク上でデータ使用量の多いアプリケーションを使用中の場合における、データの往復時間を意味します。
出典:https://about.netflix.com/ja/news/fast-com-now-measures-latency-and-upload-speed
この2つの速度の差が小さいとレスポンスがと良いということになります。この差が大きいと、インターネットの検索や動画視聴の再生まで長く感じるようになるなどの遅さにつながります。
Wi-Fiの速度測定をして遅かった原因① スマホやパソコンの問題
スマホやパソコンの再起動や設定を試してみたけど、Wi-Fiの速度が変わらないといった場合は、Wi-Fiの通信方式を見てみましょう。
Wi-Fiに接続するスマホやパソコンの原因
Wi-Fiにはいくつかの通信規格があります。主に5GHz帯と2.4GHz帯の2つがあります。この中で2.4GHz帯しか通信できない場合は、Wi-Fiの通信規格が古い事が原因かも知れません。
古い規格がなぜ繋がりにくいかというと、2.4GHzは電子レンジなど身近な電化製品と同じ周波数であるため、混線してしまった結果、繋がりにくいといった事が発生してしまいます。
今使っているスマホやパソコンがどの規格に対応しているかわからないと言った人は、通信規格を載せておくので参考にしてみてください。
2.4GHz | 11g 11b |
5GHz | 11ac 11a |
両方対応の周波数 | 11ax 11n |
スマホやパソコンが比較的新しく、Wi-Fiルーター新しいものである場合は、2.4GHz帯ではなく、5GHz帯のWi-Fi設定をすることでWi-Fiの速度が改善される場合もあります。
スマホ・パソコンの性能が低い
Wi-Fiの通信規格に対応していても、スマホやパソコンの性能が低い場合は繋がりにくい場合があります。
いままではLINEのメッセージができれば十分だった場合でも、動画を見たり、旅先で情報を調べるためにいくつかのサイトを横断したりなどをしたい場合は性能が低いとWi-Fiは掴めていても遅い場合があります。
どのスマホでも2〜3年程度経つと動作が遅くなってしまいます。少しでも動作に不満を覚えたら買い換えるのも解決の一つとなります。
Wi-Fiの速度測定して遅かった原因② 通信機器の問題
Wi-Fiの速度が遅いといった時に、Wi-Fiを飛ばしているルーターなどに問題がある場合があります。
スマホやパソコンの問題でWi-Fiの規格が古い事を説明しましたが、Wi-Fiルータが古い場合も同様です。
スマホと比べると問題がない限り変えることは少ないWi-Fiルータですが、高速通信対応のWi-Fiルータに変更することでより掴みやすくなることが期待できます。
Wi-Fiの速度測定して遅い原因③ 回線の問題
スマホやパソコン、Wi-Fiルータなどの通信機器が問題ない事を確認したら、あとは回線に問題がある可能性が高いです。
テレビ線を介した回線
JCOMなどのケーブルテレビの回線を使っている場合、テレビと同じケーブルを通じてネットに繋ぐため、光回線よりも遅いです。
一人で使う場合は問題とならない場合でも、使うデバイスが増えたり、家族で使用する場合は光回線の方が安いため、回線を見直してみましょう。
モバイルネットワーク回線
携帯電話のネット回線を使って通信している場合は、固定回線よりも遅くなってしまいます。しかし、電波が掴みにくいといった場合であれば、対策が可能です。
携帯電話会社から電波を掴みやすくするための装置として、フェムトセルという装置があります。
電波に不満がない場合でも、データ品質が向上するなどのメリットもあるため、携帯電話のネット回線を使っている場合にはおすすめです。
Wi-Fiの実速度ってどのくらいある? 実際の声
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回線によって快適に通信できる速度について説明していきましたが、具体的に自宅の固定回線とWi-Fiルーターとでどのくらい速度が変わるのでしょうか。
光回線
平均Ping値:14.98ms
平均ダウンロード速度:188.09Mbps
平均アップロード速度:187.39Mbps
光回線では、平均188Mbpsも出ている事となります。快適に使えるWi-Fiの速度である30Mbpsを大きく上回る結果となりました。
この結果は渋谷区のフレッツ光ネクストの速度結果となっていますが、地区が変わっても100Mbps程度は出ているため、固定回線であれば光回線を選ぶことがおすすめです。
ケーブルテレビの回線
平均Ping値:40.14ms
平均ダウンロード速度:45.43Mbps
平均アップロード速度:23.3Mbps
JCOMなどのケーブルテレビでは、テレビ線と同じ回線を使用しているため、光回線と比べて速度が遅くなります。
しかし、45Mbpsと快適に使える速度は出ているため、You Tubeなどの動画を見るなどの使い方であれば問題はないでしょう。
家族がそれぞれのスマホで動画をみたり、各部屋のテレビでストリーミングのサービスを使うなどといった使い方になった時には、速度が足りなくなる場合は光回線の方がオススメです。
Wi-Fiルーター
平均Ping値:72.95ms
平均ダウンロード速度:29.63Mbps
平均アップロード速度:6.3Mbps
Wi-Fiルータの中のWiMAXですが、ダウンロード速度が20Mbps程度出ているため、動画閲覧などは十分に快適に使える速度が出ています。
しかし、ping値が72msと遅いため、オンラインゲームだけでなく、人気チケットの販売やWEB予約などに影響が出るため、そのような使用用途には不向きとなります。
まとめ
- Wi-Fiの規格は進化している
- Wi-Fiの速度は上り、下りとレイテンシで決まる
- 回線は一人で使う場合はWi-Fiルーターでも十分だが、家族などWi-Fiを複数台で使う場合は固定回線がおすすめ
Wi-Fiの規格は常に進化しており、2018年までは対応しているスマホが少なかったWi-Fiの5GHz帯も、現在販売されているスマホのほとんどが対応してきています。
そのため、通信規格が古い場合はスマホやパソコンはもちろん、通信を飛ばすWi-Fiルーターの性能に依存するため、Wi-Fi測定して遅かった場合は買い換える事によって速度の改善が見込めます。
Wi-Fiの速度は上りと下りがあい、SNSやYouTubeなどの動画を見たりする場合は下りの速度が重要で、通信する時のレスポンスとしてレイテンシが小さい事が大切となります。
一人でWi-Fiを使用する場合はWi-Fiルータでも十分な速度が出ますが、家族で使うなどWi-Fiを複数台で使う場合には固定回線を検討してみることをおすすめします。