格安SIMとはなんだろう。テレビやCM・雑誌、いたる所で頻繁に見かけるようになったこの「格安SIM(シム)」ということば。なんとなく月々のスマホ代が安くなる、というイメージがあるのではないでしょうか。
でも、「格安SIMとは」なに?SIMってなに?という方も実際まだ多いのではないでしょうか。
ここでは、むずかしいことは極力サラッと、でも実際に気になる点はしっかり見ていきましょう!
アイキャッチ画像出典元:https://www.pakutaso.com/20201104324-iphone-12-1.html
1.格安SIMとは まずはここから
SIMカードとは、加入者を特定するための契約者情報が入った小型のカード。
これをスマホなどに入れて電話番号と結びつけることで通話/通信ができるようになっています。
格安SIMとは、SIMカードを大手電話会社(docomoやauなど大手通信キャリアと言われます)より安価な料金でサービスを提供しているSIMのこと。
スマホ購入時に販売員が入れてくれているのでSIMカードを実際に見たことがない方も多いかもしれないですね。みなさんのスマホやタブレット、ガラケーにも必ず1枚入っていますよ。
どうして格安SIMは安くなるの?
格安SIMは、大手通信キャリアに回線の一部を借りることで、自らは大きな通信設備を持たず新たな設備投資や人件費にお金をかける必要がありません。
また、格安SIM会社の多くは実店舗を持たず、人件費やテナント料などもかからないことから、大手キャリアに比べて維持費も安く抑えられるのです。その分ユーザーに安く提供することができるようになっています。
結果、通信費が格安で使えることから「格安SIM」という名前で呼ばれています。
かなりお得!?格安SIMのメリット
格安SIMについてわかってきたところで、気になるメリットをご紹介!
- 通信料(基本料)がとにかく安い
- 自分好みにカスタマイズできる
通信料がとにかく安い!
格安SIMというだけあって、そのメリットは通信料(基本料)の安さです。
月額5,000円以上が当たり前の大手キャリアに対し、格安SIMは月額2,000円前後から利用できるため、スマホ代を最低限に抑えることができます。
自分好みにカスタマイズできる
格安SIMは、通話機能を搭載した音声通話SIMと、データのみ利用できるデータSIMの2種類にわかれています。ご自分の用途に合った使い方でプランも選ぶことができるのです。
電話でやり取りをすることが多い方、大事な電話の受け答えがある方は音声通話SIMに通話し放題プランなどをつけて。
普段ほとんど電話を利用しない(無料通話アプリなどを利用)人は、かけ放題のオプションなどもつけなくてよくなり、自分の意志でさらにスマホ代をカスタマイズ(安くする)ことが可能です。
格安SIMのデメリットも知っておこう
- 大手キャリアに比べて通信速度がやや遅く不安定
- キャリアメールが使えない
- 実店舗が少ないのでサポートが受けづらい
通信速度が遅い?
借りている回線を大勢で使用するため、時間帯によっては通信速度が低下してしまうことがあります。
キャリアメールが使えない
キャリアメール、「~@docomo.ne.jp」といったキャリア名のついたアドレスのことで、格安SIMに乗り換えるとこれらのキャリアメールも使えなくなってしまいます。
実店舗が少ないのでサポートが心配
大手キャリア利用時には当然のように身近にあった携帯ショップ。新規契約やプラン変更、操作の相談や故障修理などを店頭で受付してくれています。
一方、格安SIMでは通信料を安く抑えている分、店頭窓口を置くところは少なく、サポートが十分とは言い切れません。
サイト上での申し込み、電話やメールでの連絡になります。また、故障修理の際には、端末とSIMのサポートは別々になるため、故障した際にはメーカーに直接連絡をし修理の依頼をするようになります。
自分に合った格安SIMの選び方とは
いろいろな会社の格安SIMがサービス提供されていますので、どれを選ぶのが自分にとってはいいのか、迷ってしまいますね。選ぶ際のポイントに注目しながら、最適な格安SIMをみつけましょう!
- 通話する?データ通信のみ?使用方法に合わせたタイプを選ぶ
- 通信の快適さ(通信速度)で選ぶ
使用方法に合わせて選ぼう
先に記載した通り、格安SIMは使用方法に応じて様々なカスタマイズが可能で、細かくプランを設定することができます。
音声通話SIM
仕事も含めた普段使いのスマホとして利用するなら、「音声通話格安SIM」に。10分かけ放題などの「時間制限つきかけ放題プラン」などをつけるのがおすすめです。
仕事の電話や長電話が多い方には「通話し放題プラン」がある音声通話SIMがさらにおすすめですね。
データSIM
ネットや動画視聴メインでサブスマホとしての利用であれば、「データSIM」を利用する方がお得でしょう。データSIMでも品質は落ちますが、アプリを使用した通話は可能です。
データプランも、定量か使った分だけか、毎月のデータ使用量に合わせてプラン選びをしましょう。データ量は、ある程度余裕をもってプランを選んでおきましょうね。
通信の快適さ(通信速度)で選ぶ
格安SIMは大手キャリアから回線を借りてきている分、キャリアに比べると通信速度が遅くなることがほとんどです。ただ、中には同じくらい快適に使用できるものもあります。
- まずは住んでいる地域によっての速度を必ずチェックしましょう。
- 回線が混雑しそうな時間帯の速度も、できたらサイトなどで事前に確認しましょう。(通勤時間・お昼)
本当に安くなるの? 格安SIMとは 初心者向け解説(まとめ)
格安SIMは、大手通信キャリア(docomやau)よりも安価な料金で使用することができる通信サービスのことです。
大手通信キャリアの回線を借りることによって設備投資を抑え、実店舗数を少なくすることで人件費も抑えられ、通信料自体を安くすることを可能にしました。
通話が多い方、データ通信が多い方それぞれに合った格安SIMがあり、使用に合わせた様々なプランが用意されていますので、必要のないプランを省きさらに安く設定することが可能になります。
毎月の通信料が高いなと感じる方は、一度格安SIMを検討してみてはいかがでしょうか。