「サザナミインコを飼ってみたいけど、初心者でも大丈夫かな…」と悩んでいませんか?
今回はそんなサザナミインコの特徴や価格、飼育方法や注意点について解説していきます。
特にサザナミインコは他のインコと異なる特徴が多いので、それらを知らずに飼育してしまうと、致命的なことになりかねません。飼育を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでください。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/827509?title=%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3&searchId=872023609
サザナミインコとは
サザナミインコはオウム目インコ科サザナミインコ属の鳥です。おとなしい性格と豊富なカラーで、近年人気が高まっています。
見た目は、ずんぐりした丸いシルエットがとても魅力的な、中型のインコです。カラーはグリーン系を基本として、ブルー系や、クリーム色、イエローなんかもあります。
体重はおよそ45~70gで、体長は15㎝前後です。文鳥よりも少し大きいぐらいのサイズになります。
サザナミインコの平均寿命は10年ほどと言われていますが、うまく飼育すれば15年ほど生きる個体もあるので、飼う際は自分のライフスタイルをよく考えて決断する必要があります。
サザナミインコの性格
サザナミインコの性格はとても穏やかで優しく、噛むこともほとんどありません。動きもゆったりしていて、落ち着いた雰囲気を見せてくれます。飼い主にも懐き、攻撃性も低く、初心者向けの飼い鳥と言えます。
ただ、ヒナから育てた場合は飼い主に懐きやすいのですが、臆病な性格でもあるので、人慣れしていない成鳥を飼い始めた場合、懐くまで時間が掛かることがあります。
なので、手乗りなどのスキンシップを楽しみたい方は、ヒナから育てるか、あるいは購入前に人なれしているかどうかを確認しておきましょう。
サザナミインコの生態
サザナミインコは南アメリカ、西パナマ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア山岳地の涼しい森林地帯に生息しています。
標高2000メートル付近に生息しているので、寒さには強いです。しかし、逆に暑さには弱い特徴があります。
基本的には10羽程度の群れを作って生活していますが、繁殖期になると100羽程度の大きな群れになります。オスとメスでペアを作り、群れの中でも夫婦で行動します。
サザナミインコの値段は?
サザナミインコの値段はヒナが20,000~30,000円ほど。成鳥も同じく20,000~30,000円ほどが相場ですが、珍しい色の個体だと、40,000~70,000円ほどで売られています。
入手方法としては、とても人気のあるインコなので、ホームセンターなどでも購入することができます。
ただし、めずらしい色の個体が欲しい方は、鳥専門店へ探しに行くか、ブログやSNSで販売情報をチェックしてみましょう。
サザナミインコを飼う際に必要なグッズ
インコの中でもおとなしいサザナミインコですが、飼育するにはどのようなものが必要になるのでしょうか?この章では、サザナミインコの飼育に必要なグッズを紹介します。
- ケージ
- エサ・エサ入れ
- 水入れ
- 止まり木
- 温湿度計
- おもちゃ
- 保温器具
以上が飼育に必要なグッズになります。全て揃えるために必要な予算としては、10,000~15,000円程です。
ケージについては1羽で飼育する場合は、一辺が35㎝以上のものを用意できれば十分です。複数飼いの場合は数に合わせて広めのケージが必要になります。
止まり木については、木から木へ飛び移れるように、最低2本は用意しましょう。
サザナミインコの飼い方
規則正しい生活を送ることが、人間同様サザナミインコにとっても健康で長生きすることに繋がります。
飼育下では飼い主のライフスタイルに合わせることになりますので、飼い主とサザナミインコ、お互いにとって負担のないようなお世話のスケジュールを考えましょう。
サザナミインコの一日のお世話で、最低限必要なことは以下になります。
- 1日二回のエサやり
- 1日一回の水替え
- 放鳥
- ケージ内の敷き紙の掃除
以上の4つが、一日に行うお世話になります。また、日没に眠る鳥なので、夜の放鳥はしないようにしましょう。
あと、最低月に一回はケージを丸洗いし、清潔に保つようにしましょう。
複数飼育は可能?
サザナミインコは元々自然界では群れで生息していて、性格も温厚で優しいので複数飼育に向いています。
ただし、別の種類の鳥と同居させる場合には注意が必要です。優しい性格のサザナミインコは、気が強いタイプの鳥と一緒にされた場合、いじめられる可能性があります。
また、別種の鳥だけでなく同種の場合でも、相性によってはケージや放鳥の時間を分けるなど、対策が必要になりますので、様子を見て判断しましょう。
繁殖は可能?
サザナミインコの繁殖は、それほど難しくはないとされています。
通常であれば、一年に2~3回繁殖を行いますが、恵まれた環境だとそれ以上行う場合もあります。
ただし、過度な繁殖は母鳥に負担がかかり、寿命を縮めてしまう原因にもなりますので、計画的に行いましょう。
サザナミインコは生後60日ほどで親分けができるようになるので、人に慣れさせて手乗りを覚えさせたい場合は、この頃に親鳥と離すようにしましょう。
サザナミインコを飼育する際の注意点
続いてはサザナミインコを飼育する際の注意点について説明していきます。飼育する際の注意点は以下の通りです。
- 温度管理
- 日光浴をさせる
- フンが水っぽい
温度管理
インコは比較的暑さに強く寒さに弱い生き物ですが、サザナミインコは逆に寒さに強く暑さに弱いです。その為、温度管理の仕方は他のインコとは異なります。
夏場は特に気を配る必要があり、ヒナは25℃以下、成長は30℃以下に室温を保つように、冷房をつけましょう。
日光浴をさせる
サザナミインコは暑さや日光に弱いですが、体内でビタミンDを合成するために、紫外線を浴びる必要があります。そのため、5分~10分程度の短い時間の日光浴をさせましょう。
フンが水っぽい
サザナミインコは他のインコと比べてフンが水っぽいため、普段から注意深く観察しておかないと、下痢との区別がつきにくいです。
異変に気付くためには、フンだけでなく、元気や食欲があるかどうかが重要な指標になります。
以上の三点がサザナミインコを飼育する上での注意点になります。
サザナミインコは大人しくて飼いやすい
丸っこくて可愛いシルエットと美しい色合いから人気のサザナミインコ。おとなしく温厚な性格の為、初心者向けの飼い鳥として知名度がどんどん上がってきています。
しかし、初心者向きと言われますが、生態はほかのインコと異なる部分が多いです。特に温度管理に関しては、普通のインコと同じように飼育していると、致命的なことになりかねません…
サザナミインコの飼育を検討する前に、しっかりと特徴や生態について理解しておきましょう。