仕事を辞めたいと思っていても、いざ本当に辞めるとなると難しいですよね。
「家族や会社に言いにくい」「仕事を辞めていいのか?」など、悩み始めると結局仕事を辞めること自体が億劫になることも。
そこで今回は、仕事を辞めることに対しての不安を払拭し前向きに捉えられるよう、以下4つについてお伝えします。
- 退職するべきかどうかの判断方法
- 仕事を辞めたいと思ったらするべき行動
- 仕事を辞めた後に関わるお金
- 仕事を辞める時の流れと注意
仕事を辞める判断方法や何から手をつけていいか分からない方、退職に対して漠然と不安がある方は是非最後まで読んでみて下さい。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24234681
まずは仕事を辞めたい理由を書き出してみよう
労働環境や人間関係、子育てや介護など仕事を辞めたいと感じる理由は様々ですよね。
しかし、仕事を辞めたい理由が一つとは限らないので、まずは仕事を辞めたい理由を書き出してみましょう!
書き出し視覚化することで、仕事を辞めたい理由が退職するだけで解決できるのかどうか、改めて考えることができます。
自分と向き合い最良の選択をするためにも、小さなことまで仕事を辞めたい理由を考えることが大切です。
いくつあてはまる?仕事を辞めた方がいい人はこんな人!
よくある仕事を辞めたいと思う理由の中でも、以下4つのような理由なら仕事を辞めた方が良いと言えます。
- 人間関係が劣悪
- 労働環境が合わない
- 社風が合わない
- 仕事に向いていない
これらに当てはまる場合は、早めに行動をした方が良い可能性が高いです。では、1つずつ見ていきましょう。
人間関係が劣悪
どうしても合わない人がいると業務に支障がでたりして、本当につらいですよね。
もちろん、ニガテな人に出会うたびに仕事を辞めていてはキリがありません。
しかしパワハラやいじめなどの、劣悪な人間関係に悩む場合は早めに対応した方が良いでしょう。
会社に相談し解決できるのが一番ですが、それが難しければ労働組合への相談や退職も視野に入れ、早めに行動しましょう。
労働環境が合わない
給与や休み、就業時間などの労働環境に不満を持っている人は少なくありません。
今の仕事と労働環境が見合わない場合、もっと良い労働環境で働きたいと考えるのは当然のことです。
逆に、仕事が労働環境に見合っていたとしても、よりステップアップするために仕事を辞めることも良いでしょう。
ただ、自分の市場価値や今の会社の待遇レベルを知らないまま辞めてしまうと、転職に失敗することがあるので注意が必要です。
社風が合わない
ニガテと言われる社風のよくある例が、(親睦を深めるためと称した)飲み会の参加が必須な会社ですね。
もちろん、コミュニケーションは大切ですが、強制となると話が違います。
このように社風=会社の方針や価値観が合わず、仕事や人間関係に支障が出る場合は、会社を辞める検討をしても良いでしょう。
ただ、別の会社に転職しても「実際に就職してみたら前の会社と似ていた」なんてこともあるので、事前に確認することが大切です。
仕事に向いていない
「どうしてもやりがいを感じない」「真面目に仕事をしているのに、どうもうまくいかない」
上記のように感じる時は、仕事が向いていないのかもしれません。
もちろん、安易に短期間で辞めてしまうことはオススメしませんし、続けていれば努力が実ることもあります。
しかし、ニガテなことを無理に続けて自分に自信を無くすよりも、出来ることや得意なことを探し伸ばすために会社を辞めるのも選択肢の一つです。
こんな人は仕事を辞めるのをちょっと待って!
続いては、仕事を辞めるだけでは改善できない可能性がある理由3つをお伝えします。
- 家庭の事情
- 疲れている
- 特に大きな理由はない
これらに当てはまる方は、仕事を辞める以外にも良い選択肢があるかもしれないので、辞める前に別の行動を起こした方がいいでしょう。
家庭の事情
家庭の事情(介護や子育て)など個人的な事は、会社に相談しにくいこともあり退職を選ぶ方は少なくありません。
しかし退職を選ぶ前に、社会保険などの社員の権利である制度が使えないか確認しましょう。
会社に相談することで、時短勤務や部署移動・仕事量の調整などの対応をしてくれる可能性もあります。
相談した結果、希望を受け入れてくれる環境でない場合、仕事を辞めることを考えましょう。
疲れている
毎日仕事をしていて疲れを感じると、仕事を辞めたいと思うことは誰にでもありますよね。
しかし、もし今が繁忙期や新人時期なのであれば、時間を置いて考えてみましょう。
どんな仕事にも繁忙期がありますし、新人の頃は業務を覚え慣れることに手一杯になりがちで、仕事を辞めるべきかどうか正しくできない可能性があります。
逆に、仕事に対して慢性的に疲れや倦怠感、虚無感を感じる場合は、仕事環境を変える・診療に行くことをおすすめします。
特に大きな理由はない
刺激がない・単純作業に飽きているなど、仕事内容に不満がある場合は転職してみるのもいいかもしれません。
しかし、仕事自体をしたくない、なんとなく辞めたいというだけで仕事を辞めることはおすすめできません。
生活に支障が出ますし、同じことを繰り返してしまう可能性があるからです。
まずは、辞めたいと思う理由が思いつくまで、今の仕事に責任をもって取り組んでみましょう。
仕事を辞めたいと思うことは「甘え」じゃない!
仕事を辞めたいと思った時は、どんな理由にしろ、自分と向き合い客観的に考えること自体が大切です。
結果的に、仕事を辞める選択をしたとしても、それは甘えではないので安心してください。
逆に、現状を打破するためのステップとして、仕事を辞めることを前向きに捉えましょう!
この後は、仕事を辞めたい理由を整理した上で、いざ実際に仕事を辞めるまでに知っておくべきポイントをご紹介していきます。
仕事を辞めたいと思った今からできる4つの行動
仕事を辞める決意をしたからといって、いきなり仕事を辞めることは難しいので、まずは以下4つの行動をしましょう。
- 1~3カ月分の生活費を確保する
- 転職サイトへ登録する
- 希望の条件や業種・職種を調べる
- 家族に相談する
1~3カ月分の生活費を確保する
当たり前ですが、仕事を辞めてしまうと収入が無くなってしまいます。
退職金や失業保険を受け取れる可能性はありますが、退職直後にもらえるわけではありません。
特に、養う家族がいる場合は、生活費がしっかり確保できていた方が良いですよね。
あくまで目安ですが、次の仕事に就くまでの生活費として(最低限生活できる金額)×1〜3か月分を用意すると安心でしょう。
転職サイトへ登録する
転職するかどうか決まっていなくても、まずは転職サイトへ登録をしてみましょう。
転職サイトに登録すると、仕事の実績・経験の整理や転職アドバイザーに相談ができるので、自分の市場価値が分かります。
さらに、現在の労働条件と他社を照らし合わせることで、今の会社が自分に適しているのかも確認できます。
ちなみに、転職サイトにも特色があるので、複数登録すると良いですよ。
希望の条件や業種・職種を調べる
希望の条件や業種・職種を考えるとき、今よりも良い労働条件の会社に転職したいと思いませんか?
「こうなったらいいな」「こんな働き方の会社があるのか」など、前向きな気持ちになることが大切です。
仕事を辞めるというとネガティブな印象を持ちがちですが、ぜひ楽しみながら考えてみてください。
家族に相談
家族に相談しようにも、何と伝えればいいのか迷いますよね。特に養っている家族がいるならなおさらです。
心配をかけたくないと思い、言い出せないこともあるかもしれませんが、遅かれ早かれ家族への相談は必要になります。
家族の意見を仰ぐという意味だけでなく、自分一人で抱え込まないためにも今の現状や気持ちを伝えてみましょう。
「辞めたい理由」「退職後の見通し」「現状の貯金」の3つが家族の気になりやすい点なので、スムーズに答えられるとより良いですね。
転職を有利に!仕事を辞める前におすすめな2つの行動
いますぐに仕事を辞める状況でなければ、仕事を辞める前におすすめの行動が2つあります。
- 今の会社で実績や強みを作る
- 資格を取得する
これらは、今の会社で収入を得ながらできるスキルアップ方法です。転職する時にも有利になりますので、可能であれば、ぜひチャレンジしてみてください!
現時点で出来る実績や強みを作る
今すぐに仕事を辞めないのであれば、今の会社で実績や強みを作っておいて損はありません。
なぜなら、再就職する際に自己アピールとして活用できる要素が増えるからです。
実績というと難しそうに聞こえますが、営業成績1位や大プロジェクトのリーダーになれという話ではありません。
スキルアップのために、効率化を目指したり新たな業務に携わったりするチャンスがあれば手を挙げてみましょう。
資格を取得する
希望の転職先業界が絞れているのであれば、その業界に有利な資格を取得することをおすすめします。
就職してから資格を取得することも可能ですが、先に取得しておく方が転職後スムーズに業務へ打ち込めますよ。
面接時に、この業界に入りたい!という熱意を伝えることもできるので、今の仕事に差し支えなければチャレンジしてみましょう。
仕事を辞めたいと思ったら知っておくべきお金のこと
仕事を辞めると収入がなくなるので、再就職までのお金に対する不安は大きいですよね。
実は、会社を辞めると「もらえるお金」と「自分で払わなければいけないお金」があります。
以下2つは当てはまる方が多いので、知っておいて損はありませんよ。
- もらえるお金 「失業手当」
- 払うお金 「住民税」
もらえるお金「失業手当」
失業手当とは、退職後に再就職先が見つかっていない場合に支給される手当です。
ただし退職理由が自己都合の場合、実際に手当が支給されるまで3カ月かかるので注意が必要です。
代わりに、退職後3カ月以内に再就職先が見つかった場合は、再就職手当がもらえることがあります。
どちらも退職後に自分でハローワークへ申請し、所定の条件を満たすことで支給されます。
自分で払わなければいけないお金「住民税」
会社員の住民税の支払いは、給与から毎月天引き(特別徴収)されています。
退職前に再就職先が見つかっている場合は引き継ぎが可能ですが、決まっていない場合は退職後に自分で納入(普通徴収)しなければいけません。
仕事を辞める時期によって変わりますが、退職金と退職月の給与から天引きされることもあります。
決して少ない金額ではないので、思わぬ出費にならぬよう頭に入れておきましょう。
仕事を辞めるまでの一般的な流れ
精神的に追い詰められているなど、退職を急ぐ理由がある時は例外もありますが、一般的な退職の流れを覚えておいて損はありません。
退職までの流れが分かっていると、一歩を踏み出しやすくなります。仕事を辞めるまでの一般的な流れは以下の通りです。
- 出来る限り早めに直属の上司に仕事を辞める旨を伝える
- 退職届を作成する
- 退職手続きをする(書類記入など)
- お世話になった方(職場や取引先)に挨拶をする
- 少しずつ仕事の引継ぎをする
- デスクやロッカーなどを整理する
さらに、職場に迷惑をかけず、後味の悪い思いをしないためにも「急に辞めない」「退職日までは仕事に責任をもつ」ことを意識し、以下の3つにも注意しましょう。
- 退職の報告はまず直属の上司へ
- 退職日は繁忙期や長期休暇前後を避ける
- 必要書類の提出・報告期限は必ず守る
まず、上司に報告する前に周囲に退職する旨を漏らすことは、その後の仕事に影響することがあるのでやめましょう。
次に退職日ですが、繁忙期・長期休暇前後は引継ぎや退職手続きに遅れや支障が出てしまうので、出来るだけ避けましょう。
最後に、書類提出や報告が遅れることは、会社に迷惑がかかります。失業手当や転職後の手続きに支障が出ることもあるので、注意しましょう。
仕事を辞めたいのに止められる!困ったら退職代行を利用しよう
仕事を辞めようと思っても、退職を引き止められる、そもそも上司に報告するのが辛いという時は、退職代行サービスを利用しましょう。
会社への連絡や貸与物の返却、書類の手続きなど退職に必要な行動をすべて代行してくれるので、職場の人と顔を合わせずに退職することができます。
さらに、即日退職に対応している代行業者もあるので、どうしても今すぐ仕事を辞めたい時にもおすすめです。
ほとんどのサービスで無料相談ができるので、まずは話を聞いてみるのも良いですよ!
仕事を辞めたいと思ったら今から出来る事~退職までまとめ
仕事を辞めたいと思ったら、まず仕事を辞めたい理由を書き出し、整理しましょう。
仕事を辞めたい理由がまとまったら、以下4つの行動から始めましょう。
- 生活防衛費を溜める
- 転職サイトへ登録する
- 家族に相談する
- 実績作りや資格を取得するなど市場価値を上げる
余裕があれば、転職に有利になるように資格の取得や実績を作りをしましょう。
あわせて、退職した後に関わるお金として、最低でも失業手当と住民税の支払いの2点を知っておくことで退職後のお金の見通しが付きやすくなりますよ。
退職したいのにスムーズにいかないなど困っている場合は、退職代行サービスを利用しましょう。
ひと昔前のように、一つの会社で一生働くということが当たり前ではなくなっています。1度きりの人生なので、後悔が無いよう前向きに行動できることを願っています!