「オンラインゲームにおすすめなWi-Fiルーターはどれだろう？」「リモートワークに最適な機種を選ぶにはどこを見ればよいのだろう？」と頭を抱えていませんか？
ネット環境を快適にするWi-Fiルーターですが、種類が多すぎて選ぶのが大変ですよね？
Wi-Fiルーターに求める機能は人それぞれです。この記事では自分に合ったおすすめのWi-Fiルーターの選び方や便利な機能を紹介しています。是非最後までご覧ください。
（アイキャッチ画像出典：https://pixabay.com/ja/photos/学生-タイピング-キーボード-849825/）
Wi-Fiルーターは通信速度が大事
出典：https://pixabay.com/ja/photos/ラップトップ-モックアップ-2838921/動画が途中で止まったり、リモートワークで通信中に画面が固まってしまうことってありますよね？
動画が止まらず快適に動くためには通信速度が重要です。Wi-Fiルーターを検討中なら通信速度を確認しましょう。以下に通信速度を決めるの3つのポイントを解説します。
- アンテナの数
- 通信規格
- 周波数による違い
アンテナの数
Wi-Fiルーターのアンテナは本数が多いほど通信速度が速く、電波が届く範囲も広くなります。アンテナには外付けと内蔵があり、Wi-Fiルーターの機種によって数が異なります。
商品のカタログには「2×2」や「4×4」と記載されています。これは送信用と受信用のアンテナの数を指しています。「2×2」なら送信用2本、受信用2本ということですね。
通信速度を速くするポイントとしてアンテナの数は必ずチェックしておきましょう。
通信規格
Wi-Fiルーターのカタログを見ると「IEEE802.11○○」と記載されています。これは無線の国際的標準規格のことです。
最新規格が「IEEE802.11ax」で1世代前が「IEEE802.11ac」です。2018年から「11ax」は「Wi-Fi6」、「11ac」は「Wi-Fi5」に名称が変更されました。
とはいえアルファベットと数字の羅列を覚える必要はありません。Wi-Fi4よりWi-Fi5、Wi-Fi5よりWi-Fi6の方が通信速度が速いことだけ覚えておけば十分です。
インターネットは高速光回線を契約しているのに、Wi-Fiルーターは古い規格のものを使用すると通信速度は遅いままです。Wi-Fiルーターの購入を考えるならWi-Fi5以降のモデルがおすすめです。
| 規格名 | 新名称 | 周波数帯 | 最大通信速度 |
| IEEE802.11ax | Wi-Fi6 | 2.4GHz/5GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ac | Wi-Fi5 | 5GHz | 6.9Gpps |
| IEEE802.11n | Wi-Fi4 | 2.4GHz/5GHz | 600Mbps |
周波数帯による違い
１階のリビングでは通信が遅いけど、2階の寝室ではつながりやすいなんて経験はないですか？
Wi-Fi電波は2.4GHzと5GHzの2種類の周波数を使用します。周波数の違いでつながりやすい場所、つながりにくい場所が変わります。
2.4GHzは壁やコンクリートなど障害物に強く、電波を遠くまで伝える特徴があります。一方、電子レンジやBluetooth機器も2.4GHzを使用するため、機器の近くでは干渉され繋がりにくくなります。
5GHzは他の機器による干渉は受けにくいですが、距離が遠くなると届きにくい特徴があります。Wi-Fi6ルーターでは2種類の周波数を使い分けることで9.6Gbpsの高速通信を可能にしています。
Wi-Fiルーターは利用人数と間取りで選ぶ
出典：https://www.pexels.com/ja-jp/photo/4145350/何を選べばよいか検討が付かない方は、利用人数と家の間取りからWi-Fiルーターの当たりをつけましょう。バッファローやNECの公式サイトでは利用人数と対応機種がわかります。
メーカーが推奨している利用人数を間取りよりも余裕をもった機種を選ぶことをおすすめします。メーカーは家の中央にWi-Fiルーターを設置した場合の使用を提示しています。
とはいえ、自宅で使用するときにWi-Fiルーターを家の真ん中に設置できることってあまりないですよね。Wi-Fiルーター置き場を元々作っている家は少ないでしょう。
そのため、メーカー推奨の利用人数や間取りより大きいものを選ぶことが大事なのです。
Wi-Fiルーターでセキュリティを強化
出典：https://pixabay.com/ja/photos/安全-保護-アンチウイルス-265130/Wi-Fiがあれば手軽にインターネットを利用できます。手軽に使える反面安全性が心配になります。インターネットを使った犯罪や詐欺は増えている現在、自分の身を守れるのは自分だけです。
安全性を守るために重要なのがWi-Fiルーターのセキュリティ設定です。セキュリティ設定のないWi-Fiはオープンネットワークといって誰でも接続できます。
誰でも接続できるのは便利ですが、第三者から個人情報やクレジットカード情報を抜き取られる危険があります。Wi-Fiルーターの購入前にセキュリティ設定が成されているものか確認しましょう。
Wi-Fiルーターのセキュリティには「WPA3」「WPA2」「WPA」「WEP」があり、最新がWPA3です。新しい規格では古い規格の弱点が改善されているため、WPA3搭載機種がオススメです。
Wi-Fiルーターのおすすめ設置場所はどこ？
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/3661406?title=ネットワーク機器&searchId=70814526Wi-Fiルーターを設置する場所によって電波の伝わり方が違います。置き場所なんてどこでもいいと思いがちですが、意外と大事なのです。
では最適な設置場所はどこでしょうか。以下にWi-Fiルーターの設置場所のポイントを2つ解説します。
- 床から1〜2mの高さで家の中心に置く
- 金属、水、コンクリートの近くに置かない
床から1〜2mの高さで家の中心に置く
Wi-Fiルーターの設置場所は床ではなく1〜2m高い場所にします。理由はWi-Fiルーターの電波の飛ばし方にあります。
Wi-Fiルーターはルーターを中心に360°の円球状に電波を発生させます。そのため、Wi-Fiルーターを床に置くと下方向の電波が届きにくくなってしまうのです。
また、家の隅っこに設置するよりも中心に設置する方が効果的に電波が飛ばせます。これも360°の円球状に飛ぶ電波を無駄なく使うためのコツです。
住居が2階建であれば2階に設置するのがよいです。さらに2階の隅の部屋ではなく、中心に設置しましょう。
金属、水、コンクリートの近くに置かない
設置場所として金属、水、コンクリートの近くは避けましょう。金属、水、コンクリートは電波の広がりを邪魔します。
金属製の棚に上や水槽の近く、キッチンのシンクの前、コンクリートの壁の角など意外とやってしまう方が多いです。
加えて、電子レンジやIH調理器などの近くも注意しましょう。これらの電化製品は周波数2.4GHzの電波を使用します。Wi-Fiも2.4GHzの周波数を使用するため、お互いに干渉し通信速度が低下します。
水槽の近くで動画を見ると読み込みが遅くなったり、HIで料理をしているときにはスマホが重くなったりしませんか？思い当たる人もそうでない人も障害にならない場所にWi-Fiルーターを設置しましょう。
Wi-Fiルーターの便利な機能
出典：https://www.pexels.com/ja-jp/photo/4974914/Wi-Fiルーターにはあると嬉しい便利な機能があります。どんな機能があるか機種によって異なります。自身の求める便利機能があれば選ぶときのポイントになりますね。
以下にこれだけは知っておきたいWi-Fiルーターの便利機能を3つ紹介します。
- MUーMIMO
- ビームフォーミング機能
- バンドステアリング
MUーMIMO
MIMOとはMultipul Input Multiple Outputの略で、複数のアンテナをまとめて通信の高速化を図る技術です。
従来はWi-Fiルーターに対して、1つの端末を接続するSUーMIMO（シングルユーザーMIMO）でした。SUーMIMOでは端末に順番にデータを送信するため、接続する端末が増えると通信速度が低下します。
これに対し複数の端末にデータ送信する技術がMUーMIMO（マルチユーザーMIMO）です。MUーMIMOによって通信速度の低下を防げます。
MUーMIMOは家族でそれぞれスマホを使用していたり、単身世帯でもスマホやパソコン、ロボット掃除機やエアコンなど複数の端末を同時に利用する方にオススメの機能です。
ビームフォーミング機能
前述のように基本的にWi-Fiルーターから発する電波は360°円球状に広がります。
ビームフォーミング機能は、Wi-Fiルーターの電波に指向性を持たせることです。電波の方向づけを強め、特定の端末や離れた場所でも狙い撃ちして高速通信を可能にします。
コロナ禍で在宅ワークはオンライン授業が増えている昨今、他の家族がWi-Fiを使うことで仕事や学業に支障が出ることもあります。
ビームフォーミング機能によって仕事用や個別の部屋など特定の場所に電波を狙い撃ちすることで快適通信が可能になります。
バンドステアリング
ハンドステアリングとは接続する周波数帯を自動的に切り替え、通信の快適化を図る機能です。Wi-Fiルーターの周波数は5GHzと2.4GHzがあり、それぞれ特徴があります。
5GHzは周波数が高く、壁や家具などの障害物によって電波が減衰しますが近距離に強い特徴があります。
2.4GHzは周波数が低く、障害物を回避して遠距離まで届きますが、Bluetooth機器や電子レンジなど同じ2.4GHzを使用するものの近くでは通信速度が低下します。
例えば、2階に設置したWi-Fiルーターから離れた1階では2.4GHz、電子レンジの近くでは5GHzに切り替え状況に応じて対応します。
複数接続と通信距離に強いメッシュWi-Fi
出典：https://pixabay.com/ja/photos/技術-計算されました-モバイル-2746212/メッシュWi-Fiの「メッシュ」とは「網の目」という意味です。文字通り網の目のように無線LANを張り巡らせ広範囲にネットワークを構築します。
網の目を張り巡らせる理由は、Wi-Fiの弱点を克服するためです。Wi-Fiは接続する端末が増えるほど通信速度が低下します。さらにルーターから端末までの距離が長いほど通信速度が落ちます。
メッシュWi-Fiはメインルーター以外に複数のサテライトルーターを設置し、相互に電波を送り合ってネットワークを作ります。そのため、サテライトルーターが近くにあればどこでも快適に通信ができます。
メッシュWi-Fiなら自宅のどこにいても、家族がたくさんスマホやパソコンを使っても通信速度が落ちません。複数接続と通信距離の2つを同時に解決するのが、メッシュWi-Fiなのです。
ゲーマーにおすすめのWi-Fiルーター
出典：https://www.pexels.com/ja-jp/photo/7241435/ゲーマーにおすすめのWi-Fiルーターがゲーミングルーターです。ゲーミングルーターとはオンラインゲームを快適にプレイする機能を備えたルーターです。
ゲーミングルーターは一般のWi-Fiルーターよりも高性能CPUとメモリを搭載しています。さらにアンテナ数を多くすることで高速通信を可能にしています。
同居家族がいて同時接続する端末数が多い環境でも高性能CPUの処理によって、オンラインゲームを優先して通信します。
オンラインゲームをとにかく快適に楽しみたいという方はゲーミングルーターがおすすめです。
今買うならWi-Fi６がおすすめ
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/3419349?title=スピードテクスチャ%E3%80%80グラフ&searchId=2555959307Wi-Fi６（ワイファイシックス）は前述にように最新のWi-Fi規格です。Wi-Fiルーター購入は買い替えを考えているならWi-Fi6がおすすめです。以下におすすめ理由を3つ解説します。
- 通信速度が高速
- 端末がWi-Fi6対応でなくても使用できる
- 複数台同時接続にも強い
通信速度が高速
Wi-Fi6は前規格Wi-Fi５の1.4倍の通信速度を実現しています。通信速度の向上は通信の快適さにつながります。
Wi-Fiルーターの購入を考える人の多くが「動画を見るときに動作が重い」「リモートワークで取引先と連絡中に通信が途切れる」などの悩みを抱えます。
Wi-Fi6で通信を高速化するとデータの送受信にかかる時間が短縮されるため、動画の途切れやリモートの遅延が少なくなります。
端末がWi-Fi6対応でなくても使用できる
「Wi-Fiルーターが最新でも、使っているパソコンやスマホは古いから使えない」
「パソコンやスマホも最新式に替えないといかないんじゃないの？」
と心配な方も大丈夫。Wi-Fi6は下位互換があるため、使用する端末が対応する規格で変わらず使えます。
使用はできますが端末がWi-Fi6対応でない場合、思ったほど通信速度向上を期待できないため注意が必要です。Wi-Fi6ルーターをフル活用するには、端末もWi-Fi6対応モデルに変える必要があります。
複数台同時接続にも強い
Wi-Fi6は混雑回避や複数同時処理能力が向上しています。従来型では接続する台数が増えると通信速度が落ちることがありましたが、そうした欠点を改善しています。
複数同時接続に強いため特にスマホやパソコンなど複数の端末を使用したり、家族が多い人でも通信にストレスを感じにくくなります。
直交周波数分割多元接続（OFDMA：Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)や前述のMUーMIMOを使い混雑回避や複数同時接続を可能にします。
自宅用におすすめのWi-Fiルーター３選
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/1843425?title=wifi%20ルーター&searchId=1320695111自宅用なら家族が多くても複数同時接続に強い機種や、端末の対応台数の多い機種を選びましょう。以下におすすめの3つを紹介します。
- NEC「Aterm WX3600HP」
- エレコム「WRC-X1800GS-B」
- バッファロー「WSR-5400AX6S」
NEC「Aterm WX3000HP」
Wi-Fi6対応、同時利用タイプ。アンテナ数は5GHz、2.4GHzともに2×2で高速通信を可能にします。
複数同時接続に強いOFDMAやMUーMIMOを備え家族が多くても快適通信を実現します。また、ハンドステアリング機能を搭載し、混雑時には自動で周波数の切り替え速度低下を防ぎます。
アンテナ内蔵型で見た目はスッキリ。価格は12,000円ほどです。
エレコム「WRC-X1800GS-B」
エレコムのWi-Fi6エントリーモデルです。複数同時接続に強いため、テレワークやオンライン授業にも最適です。
セキュリティは最新のWPA3搭載で、情報の盗み見やウイルス感染から守ります。グループ企業であるDXアンテナの技術を活かしたハイパワー内蔵アンテナで、すっきりした見た目ながら快適通信を可能にします。
価格は7,000円ほどで初心者の方でもお求めやすくなっています。
バッファロー「WSR-5400AX6S」
Wi-Fiルーター販売台数NO .1の実績をバッファローの人気商品。Wi-Fi6対応で大容量データや多台数でも快適通信が可能です。
OFDMA機能により複数同時接続に強く、家族みんながストレスフリーでネット利用ができます。
5GHz4本、2.4GHz2本のハイパワー内蔵アンテナで死角のない設計。
対応商品を追加購入することでメッシュWi-Fiにグレードアップが可能です。価格は16,000円ほどです。
おすすめのゲーミングルーター３選
出典：https://pixabay.com/ja/photos/子供-再生-ゲーム-3264751/オンラインゲームを楽しみたい方にはゲーミングルーターがおすすめです。通常のWi-Fiルーターよりも高性能、ハイスペックであり快適にゲームを楽しめます。
ハイスペックであるが故に価格は高めですが、我こそはゴリゴリのゲーマーだという方はゲーミングルーターを検討しましょう。以下におすすめ機種を3つ紹介します。
- バッファロー「WXR-5950AX12」
- エイスース(ASUS) 「RT-AX88U ゲーミングルーター」
- TPLINK「ARCHER AX11000」
バッファロー「WXR-5950AX12」
特徴はとにかく通信速度が速いことです。本格テスト雑誌「家電批評」でWi-Fi6ルーター部門ランキング第1位を獲得する実績があります。
8×8+4×4の12ストリームで通信速度5950Mbps(規格値)を実現しており、ビームフォーミング機能で自宅の1階でも2階でも安定した通信が可能です。
価格は48,000円弱と高めですが、高価格も納得の機能を備えています。
ASUS「RT-AX88U ゲーミングルーター」
最大速度4804MbpsでWi-Fi6対応の超高速Wi-Fiルーター。画像の途切れがなくストレスフリーでオンラインゲームを楽しめるゲーミングルーターです。
同メーカーの「Adaptive QoS」に対応しており、設定するとゲームの通信を優先できます。安定したネットワークで存分にゲームを楽しめます。
セキュリテイ機能も高く、不正なサイトやウイルスからゲーム機やスマホを守ります。価格は35,000円ほどです。
TPLINK「ARCHER AX11000」
12ストリームの超高速を可能にした最高峰ゲーミングルーターです。ハイレベルな処理能力の1.8 GHzクアッドコアCPUと3つのコアプロセッサがネットワークのパフォーマンスを安定させます。
MUーMIMOとビームフォーミング機能により集中してゲームをプレイできます。
Tetherアプリを使えば、ルーターとBluetoothで接続し、らくらく設定が可能です。価格は37,000円ほどです。
自分に合ったWi-Fiルーターを選びましょう
出典：https://www.pexels.com/ja-jp/photo/920382/いかがでしたでしょうか。この記事ではおすすめのWi-Fiルーターの機能や自分に合った機種の選び方を解説しました。最新のWi-Fiルーターには便利な機能が満載です。
Wi-Fiルーターの購入では家族が多い方なら複数接続に強い機種、オンラインゲームを楽しみたい方はゲーミングルーターという具合に自分に合った機種を選ぶことが大事です。
ハイスペックすぎても機能を使いこなせません。まずは、自分に合った機種がどれか選ぶ目を養いましょう。この記事がWi-Fiルーター選びの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
