日本総合住生活という会社を知っていますでしょうか?日本総合住生活は、管理組合やオーナーからの委託で共同住宅の維持管理を行う管理会社として知られています。
共同住宅のほとんどが、その一部またはすべてを管理会社に委託しています。自分がその管理会社を選ぶとしたら、大切な建物を雑に管理するような会社には任せたくないですよね。
この記事では管理会社に委託を検討しているオーナーの方に、日本総合住生活がどんな実績のある会社でどういう評判なのかを説明しています。
この記事を読めば日本総合住生活の実績や評判がわかり、どんな業務を委託すれば良いかがわかると思います。自分の求めるイメージに合う管理会社なのか想像しながら読んでいただき、十分に検討をしてみましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5178778)
日本総合住生活ってどんな会社?
日本総合住生活は昭和36年に創立し「集合住宅管理のパイオニア」と言われています。日本総合住生活は略称として「JS」とも言われています。
日本総合住生活の特徴としてよく知られているのが、UR賃貸住宅の管理を一括して行っていることです。
URは正式名称を『独立行政法人都市再生機構』といい、国土交通省所管の独立行政法人です。日本総合住生活はそのグループ会社にあたります。
日本総合住生活の管理実績は圧倒的
マンション管理新聞社が発表している管理委託の受託戸数ランキングによると、日本総合住生活の一般の受託戸数は約16万戸で11位だそうです。
しかし、それにUR賃貸住宅を加えると、日本総合住生活は約100万戸の共同住宅を管理していることになります。
受託戸数ランキング1位の『日本ハウズイング』が受託戸数約47万戸であることを考えると、2倍以上となるその管理戸数は圧倒的だと言えるでしょう。
管理会社って何をするの?
ところで、管理会社に委託する業務とはどのようなものがあるのでしょうか?主な業務としては、以下のものがあります。
- 事務管理業務
- 管理員業務
- 清掃業務
- 建物・設備の管理業務
事務管理業務
事務管理業務は理事会・総会の運営補助で、主に会計業務とそれ以外の業務があります。特に会計業務は管理組合のお金をうまく積み立て改修等の費用にあてていかなければならず、専門的な知識も必要になります。
管理員業務
管理員業務は主に管理人が常駐し、設備等の点検の立ち会いや入居者からの書類の受け取り、共有の集会所がある場合の鍵の受け渡し等を行います。
清掃業務
共用部等の清掃を行います。廊下、エントランスや敷地内の清掃など、毎日清潔に保つために必要な業務です。
建物・設備の管理業務
建物・設備の管理業務とは、みんなで使用するエレベーターや、法律で必要とされている消防設備等の維持管理を行う業務です。
日本総合住生活に委託できる管理とは?
上にあげた「管理会社が主に行う業務」は、もちろん日本総合住生活にも委託することができます。
日本総合住生活はその実績から、それぞれの建物の形状や築年数などに合わせたサポートを提供することが可能です。日本総合住生活に委託できる主な管理内容は以下の3つになります。
- 管理組合の事務
- 清掃や植栽管理
- 点検・改修等
次の章から日本総合住生活の特長もふまえて、1つずつ詳しく見ていきたいと思います。
日本総合住生活に委託できる管理① 管理組合の事務
まず1つ目は「管理組合の事務」です。先ほどあげた「管理会社が行う主な業務」のうち「事務管理業務」と「管理員業務」がこれにあたります。
管理組合で最も重要なのは予算管理だと思います。修繕積立金等の収入と大規模修繕等の資金計画などについて、日本総合住生活は適切にサポートしてくれます。
また、管理員を常駐させて備品管理や検査等の周知、事故等の報告など、毎日のサポートもしてもらえます。
日本総合住生活に委託できる管理② 清掃や植栽管理
2つ目は「清掃や植栽管理」です。先ほどあげた「管理会社が行う主な業務」のうち「清掃業務」がこれにあたります。
清掃は共用部分と聞いて思い浮かぶようなエントランスや入口周辺だけでなく、屋上等の清掃や外構の植栽管理なども行います。
特に植栽管理は住環境を大切にしているURと同様、造園施工管理技士などの資格者が最適な環境を作ってくれます。
日本総合住生活のホームページによると、日本総合住生活のスタッフは約8,500名で、そのうちの約35%である3,000名が清掃員だということです。
日本総合住生活に委託できる管理③ 点検・改修等
3つ目は「点検・改修等」です。先ほどあげた「管理会社が行う主な業務」のうち「建物・設備の管理業務」がこれにあたります。
建物には消防点検や建築基準法の定期報告など、定期的な点検が必要になります。また外壁や設備など建物の老朽化に対する改修工事も計画的に必要になります。
通常の管理会社だと、金額が大きいこともあり点検等を委託する会社選びに苦労すると思います。しかし日本総合住生活は100万戸の建物管理実績があるので、そのノウハウでサポートすることが可能です。
日本総合住生活の良い評判
ここからは、インターネット上にある日本総合住生活の評判について見ていきたいと思います。まずは良い意見からですが、主に以下のような意見が見られます。
- 管理員、清掃員は真面目な人が多い
- 丁寧に対応してくれて好感が持てる
- 会社が安定している
共同住宅の管理員や清掃員は毎日のように顔をあわせる存在です。日々接して好感を持っている意見が多く見られました。
また、URのグループ会社なのでその土台がしっかりしており、倒産等の心配がないことも良い点にあげられているようです。
日本総合住生活の悪い評判
次は、日本総合住生活の悪い意見について見てみたいと思います。
- 費用が高い
- URの天下りイメージ
- 下請けに丸投げする
費用が高いという意見は「URの天下りイメージ」と関連しているのかもしれません。委託内容はわかりませんが「1度ぐらい理事会に顔を出せば良いのに」などの意見も見られました。
「下請けに丸投げ」という意見も、多くの管理会社が専門の下請け業者を利用しているのでそれ自体に問題があるとは言えませんが、説明が十分にされていなかったことが原因だと考えられます。
日本総合住生活の管理に向いている共同住宅とは?
上であげたように「費用が高い」という意見がありましたが、反対に「全体の費用は安くなる」という意見も見られました。
これは日本総合住生活が管理補助に徹するスタンスをとっているためだと考えられます。他社より行うサービスが少なくなるので、全体での費用は安くなるということです。
管理会社に委託する内容を一部にすれば安くなりますが、その分自分で行うことも多くなります。反対にすべてを委託してしまえば楽ですが、費用はかかりますし管理の質も委託会社次第ということになります。
管理業務をどこまで自分でやり、どこを委託するかが日本総合住生活に委託する際のポイントになると思います。
まとめ:委託する内容を整理して相談しよう
今回は日本総合住生活の管理について、その実績と評判をご説明しました。自分が求める管理業務について日本総合住生活に管理を委託すれば、安定した管理運営ができるかと思います。
まずは必要な管理業務を整理して、委託する内容を検討してみましょう。その上で実際に日本総合住生活に相談してみてはいかがでしょうか。
以下から日本総合住生活のホームページを見ることができますので、いろいろ検討してみましょう。