「犬のしつけをいつからすればいいかわからない・・・何をすればいいかもかわらない!」という、初心者飼い主さんは多いのではないでしょうか。
人と犬だと年齢感が異なりますし、そもそも何に注意してあげればいいかわからないですよね。
この記事では、犬のしつけの基本、順番や注意点を解説しています。犬を飼うのが初めてな方必見の内容なので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22535003?title=%E8%B5%B0%E3%82%8B%E3%82%8F%E3%82%93%E3%81%93&searchId=2225154405)
犬のしつけはいつから始めればいい?
結論としては、しつけは「早いうちから始める」のが良いです。お家に犬を迎えたら、すぐに始めましょう。
子犬が家庭に迎えられる時期は、一般的に生後2~3か月です。この時期は「社会化期」と言われ、ルールや物事を飲み込みやすい時期です。このため、社会化期からしつけを始め、立派な成犬に育て上げましょう。
また、しつけに対し、厳しいイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、しつけは強要するものではなく人と犬が共に生活するためのルールです。必要なコミュニケーションと捉え、愛情をもって接しましょう。
愛犬に教えたいしつけ一覧
基本となるしつけを一覧にしました。しつけは早いうちからが良い、と説明しましたが、一度にたくさんのことを教えられたら犬も混乱してしまいます。そのため、しつけは犬にとって覚えやすい順番で行いましょう。
- 名前を覚えてもらう
- トイレトレーニング
- ハウストレーニング
- ボディコントロール(体に触られる)
- セルフコントロール(おすわり、ふせ)
- 呼び出し(こい、おいで)
- 甘噛み禁止
次の章からは、しつけの順番・内容を以下の2つに分けて説明していきます。
- 犬をお家に迎えてすぐ始めたいしつけ
- 環境に慣れてから始めたいしつけ
基本のしつけはいつから?すぐに始めたい2つ
犬をお家に迎えてすぐのタイミングで、基本のしつけを始めましょう。
犬だけでなく初心者飼い主さんも初めは戸惑うものですよね。愛犬と信頼関係を築くために、飼い主さんも徐々にしつけすることに慣れていきましょう!すぐに始めたい基本のしつけは以下の2つです。
名前を覚えてもらう
しつけの第一歩として、ワンちゃんに自身の名前を覚えてもらいましょう。ポイントは、家庭内で名前の呼び方を統一することです。
例えば、犬の名前が「ハチ」だとすると、「ハチ公」「ハチちゃん」など複数の呼び方をしてしまうとなかなか覚えてもらえません。意識的に一つの名前で呼びかけるようにしましょう。
また、名前を呼んだ時に反応できたら、思い切り褒めてあげてください。名前を覚えてもらい、ここは安心できる場所だ、と感じてもらうことが大切です。
トイレトレーニング
トイレについても、お家に迎えた初日から覚えてもらいましょう。多くの人が悩むしつけの一つですが、下記のポイントを意識すれば簡単に教えることができます。
ポイントは、「トイレが成功する環境づくり」です。最初のうちはトイレ以外の場所で排泄してしまう、なんてことも。その時叱ってしまうと排泄自体を悪いことと誤認し、隠れてする習慣がついてしまうかもしれません。
このため、最初からトイレ環境を整えておきましょう。トイレ場所を設置し、子犬を遊ばせる場所もトイレシートを敷き詰めます。そうすれば、どこで子犬が排泄しても失敗にならず、成功体験を積むことができます。
子犬の排泄タイミングが分かってきたら飼い主さん側でトイレゾーンを狭めていき、徐々にトイレ場所でするように誘導していきましょう。
抑えておきたいしつけはいつから?環境に慣れたら始めたい5つ
お家に迎えてから2~3週間が経ち、犬が環境に慣れ始めたら、次のステップに進みます。以下の5つのしつけを始めていきましょう。
- ハウストレーニング
- ボディコントロール(体に触られる)
- セルフコントロール(おすわり、ふせ)
- 呼び出し(まて、おいで)
- 甘噛み禁止
ハウストレーニング
ハウストレーニングは犬にとっての「安全地帯」を教えてあげるしつけです。これにより、お留守番やお出かけ、災害時などの環境下でも落ち着く場所を作ることができます。
ハウストレーニングのポイントは、犬に「嫌だ」と思わせないことです。
犬が自発的にハウスの中に入るよう、食事をハウスの中でさせたり、おもちゃを使って遊ばせたりしながら慣れさせてましょう。
ボディコントロール(体に触られる)
体に触られることにも慣れてもらいましょう。犬の健康管理やお手入れの際に体に触れることが必要なため、こちらもワンちゃんを守るための大切なしつけの一つです。
ポイントは、触れられても平気なところ(頭や背中など)から始め、徐々に苦手な場所(足の先、耳の先端など)にも慣れてもらうことです。
比較的警戒心が薄い幼いうちから、徐々に慣れてもらいましょう。
セルフコントロール(おすわり、ふせ)
セルフコントロール(おすわり、ふせ)は、犬の興奮を抑えるために必要なしつけです。知らない対象に対して吠える、勝手に走り出してしまうなど、問題行動を制止する役割があります。
お散歩デビューする前に覚えてもらえれば、外でなにか興奮するような出来事があってもワンちゃんを落ち着けることができますよね。愛犬を守るためのしつけであると意識しましょう。
呼び出し(まて、おいで)
呼び出し(まて、おいで)は、危険回避のために必要なしつけです。お散歩の途中で首輪が抜け落ちたり、飼い主さんがリードを放してしまった場合に、犬が危険な場所へ行ってしまわないよう誘導する役割があります。
セルフコントロール同様、ワンちゃんの身を守るための大切なしつけであると意識しましょう。
甘噛み禁止
甘噛みは子犬のうちに必ずやめさせましょう。子犬にとって甘噛みは遊びの一環です。ただ、歯が生えそろった成犬になっても甘噛み癖があると、結果として周囲の物・人を傷つけてしまうかもしれません。
このため、飼い主さんは子犬が甘噛みをしたらしっかりと叱り、必ず子犬のうちに矯正することを心掛けましょう。
犬のしつけで大事なこと
犬のしつけで全てに共通して大事なことは、「ルールを統一すること」です。
ルールがばらばらであると、しつけを受けるワンちゃんが混乱して覚えてもらえず、時には信頼関係が崩れる可能性もあります。以下に統一すべきルールの例をあげました。
- 名前の呼び方の統一:呼び方がバラバラだと、犬が自分の名前であると認識できない。
- 入っていい場所の統一:子犬のうちはキッチンに入っても良かったのに、成犬になってからは危ないから入れない、など途中からの変更は混乱してしまう。
- コマンドの統一:「まて」「おすわり」など指示を出す言葉は統一しないと、その言葉で何をすればいいのか覚えられない。
人であれば、年齢に応じて門限など家庭内のルールに変更があるものです。しかし、犬の場合変更は認識され辛いです。最初に築き上げたルールをベースに覚えていくので、子犬のうちから統一するようにしましょう。
犬のしつけでやってはいけないこと
犬のしつけにおいてやってはいけないことを2つ紹介します。安定した信頼関係を築くために最初からこれらを意識して接していきましょう!
名前を呼んだ直後に叱らない
犬の名前を呼んだ直後に叱る、というのはやめましょう。名前を呼ばれること・怒られることがセットで記憶に刷り込まれ、嫌な印象を持たれてしまいます。結果として、言うことを聞いてくれなくなるかもしれません。
名前は本来、愛情をこめて呼びたいもの。しつけの際に叱ることも時には必要ですが、名前を呼ぶタイミングには気をつけましょう。
失敗を責めず成功するまで支える
犬が教えたことをうまくできなくても、大声で怒鳴ったり叩いたりすることは絶対にやめましょう。このような接し方を続けると犬にストレスを与え、信頼関係を築くことはおろか敵とみなされてしまう可能性もあります。
しつけはあくまでコミュニケーションの一環です。力尽くで言うことをきかせるのではなく、犬の成長を見守る気持ちで無理なく進めていきましょう。
しつけがうまくいかないときは?
ちょっとずつしつけを教えてはいるけれど、全然うまくいかない…なんてこともありますよね。しつけがうまくいかないのは、犬側だけの問題ではなく、教えている飼い主さんの接し方にも問題があることが多いです。
「大事なこと」や「やってはいけないこと」であげた内容を意識して、改めてしつけを実践してみてください。
どうしても難しい場合は、専門のトレーナーや獣医師にアドバイスをもらったり、しつけそのものを依頼することもおすすめです。1人で抱え込む前に是非相談してみてください。
犬のしつけはいつから?まとめ
本記事では、犬のしつけの基本、順番や注意点について紹介してきました。
しつけはコミュニケーションの一環であり、人と犬が共に生活するために必要なルールです。お家に迎えたその日から始めていきましょう。
まずは愛情をもって名前を呼び、家族の一員であることを覚えてもらってください。お散歩デビューまでは、危険回避のために犬自身を守るしつけも進めていきましょう。
飼い主さんは犬を全力で褒め、応援してあげてくださいね。大好きな飼い主さんに褒められたらワンちゃんも全力で応えてくれるはずです。今日これを読んだ後は、「名前を覚えてもらうこと」から始めてみましょう!