生まれたばかりの子犬と思っていた愛犬がマウントをとっていて驚いた人も多いのではないでしょうか。
初めて愛犬のマウントを見た人は、困惑してしまいますよね…。
この記事では、犬のマウントに関する以下の内容について紹介しています。
- 犬はいつからマウントをとるのか
- 犬がマウントをとる理由
- 犬のマウントはやめさせるべきか
- 犬のマウントが起こす悪影響
- 犬のマウントをやめさせる方法
この記事を読めば、犬がマウントをとる原因と対処法を理解することができるので、愛犬も飼い主もマウントをとることによる悪影響を受ける可能性を減らすことができます。ぜひ最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:ac.com/main/detail/2551039&title=%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%94%E3%83%BC
犬がマウントをとるとは
犬がマウントをとるというのは、犬が飼い主などに対して前足でしがみつきながら腰を振る行為のことを指します。
前足でしがみつく対象としては、飼い主だけでなく、他の犬やぬいぐるみなどが対象となることが多いです。
腰を振る行為から性的な意味合いを感じ取ることができますが、性的な意味合いだけではなく成長過程におけるコミュニケーションの一つでもあります。
犬のマウントは自然な行為であるので、オス犬だけでなくメス犬がすることがあり、犬以外にも猿やウサギなども行います。
犬がマウントをとるのはいつからか?
一般的に犬がマウントをとるのを開始するのは、生後6ヶ月頃からと言われています。
早い犬では生後2ヶ月から開始することもあるので、早く始まったからと言って心配する必要はありません。
体高が小さい小型犬の方がマウントをとりやすいとされていますが、小型犬の方が室内で飼われていることが多く、十分な運動が取れていないことが原因ではないかと言われています。
その他にも、興奮しやすい犬や他の犬よりも上の立場でありたいという欲望がある犬はマウントをしやすい傾向にあります。
犬がマウントをとる理由
犬がマウントをとる理由として、6つの理由があるので紹介していきます。
- 繁殖行為の練習
- 上下関係の表示
- 興奮している
- かまって欲しい
- 支配欲
- ストレス
繁殖行為の練習
犬がマウントをとる理由として、繁殖行為の練習のために本能的に行っているというものがあります。
上下関係の誇示
犬社会では、上下関係を明らかにするためマウントをとることがあります。
マウントをとることによって、自分のほうが上位であることを示しています。
興奮している
嬉しくなったときや楽しくなったときなど興奮したときにもマウントをとることがあります。
かまって欲しい
マウントをとった時に飼い主が反応をしてしまうと、飼い主にかまってもらえると勘違いをしてマウントをとるようになることがあります。
支配欲
犬にも支配欲があるため、お気に入りのぬいぐるみなど自分だけのものがあるときには、ぬいぐるみなどに対してマウントをとることがあります。
ストレス
室内で飼っている場合などには、運動不足などのストレスが原因でマウントをとることもあります。
犬のマウントはやめさせるべきか
犬がマウントをしていた場合であっても、犬がマウントをとること自体は自然な行為ではあり、ストレス解消のためにしているのならやめさせるのは可哀想だなと思う人もいるかと思います。
しかし、飼い主は愛犬がマウントをとることをやめさせるべきです。
理由としては、マウントをとることでトラブルが起こったり、日常に支障をきたす病気や怪我の原因となったりと悪影響が多くあり、マウントをとることのメリットがないためです。
犬がマウントをとることによる悪影響
犬がマウントをとることによる悪影響を、以下のマウントをとる対象ごとに紹介していきます。
- 犬に対するマウントによる悪影響
- 飼い主に対するマウントによる悪影響
- ぬいぐるみなどに対するマウントによる悪影響
犬に対するマウント
散歩中に他人の犬にマウントをしてしまうと、転倒して怪我をさせてしまう可能性があります。
たとえ転倒しなかった場合でも、マウントをする側もされる側も腰を痛めてしまう可能性があります。
他の犬へのマウントをやめさせないことは飼い主としてのマナー違反であるため、他の飼い主からも白い目で見られてしまうので気をつけましょう。
飼い主に対するマウント
マウントを注意せずに放置しておくことは、愛犬の立場が飼い主よりも上であることを認めてしまうことに繋がり、愛犬が言う事聞かなくなります。
ぬいぐるみなどに対するマウント
陰部はデリケートな部分であるので、擦れたりして傷つけて感染症を起こしてしまう可能性があります。
犬がマウントをとるのをやめさせる方法
犬がマウントをとることをやめさせる方法を、以下のマウントをとる対象ごとに紹介していきます。
- 犬に対するマウントをやめさせる方法
- 飼い主に対するマウントをやめさせる方法
- ぬいぐるみなどに対するマウントをやめさせる方法
犬に対するマウント
他の犬が来たときには、少し離れたところで「おすわり」や「待て」と指示することで犬を落ち着かせてあげましょう。
飼い主に対するマウント
飼い主に対するマウントの場合には、その場から離れて無視し続けましょう。
この時に注意しておくべきポイントとしては、声を出さずに無視を徹底することです。
ぬいぐるみなどに対するマウント
ぬいぐるみなどに対するマウントの場合には、ぬいぐるみなどのマウントの対象物をとりあげましょう。
マウントによって生じる液体とは
オス犬がマウントをとることによって生じる液体を初めて目にして、驚いた人も多いかと思います。
マウントによって生じている液体は、精液を含む分泌液だけではなく、実は小便である可能性もあります。
小便が出る仕組みとしては、飼い主が帰ってきた時など興奮状態になってついオシッコをもらしてしまう「嬉ション」と同じです。
液体の他にも、赤チンと呼ばれる犬の性器が見られることがあります。
獣医師に相談した方が良い場合
効果には個体差がありますが、犬のマウントを改善することができる可能性があるものとして去勢手術があります。
去勢手術をする場合には、アレルギー反応がないかなど獣医師に相談し、去勢によるメリットやデメリットを確認しておきましょう。
紹介した理由以外に、泌尿器系のトラブルが原因でマウントをとることをやめさせることができない場合があります。
性器周辺や足の付根をなめる仕草などが見られる場合には、獣医師に相談して適切な処置をしてもらうことをおすすめします。
マウントをなおす場合の注意点
マウントは癖になってしまうので、マウントをなおす場合には早めの対処が必要です。
マウントをなおす場合には、なぜマウントとっているのか原因を理解して、マウントをする対象物ごとに適切な対処をしていきましょう。
闇雲に怒るのではなく、犬の気持ちも理解して愛情を持って接するようにしましょう。
マウントの原因が泌尿器系のトラブルであると考えられる場合には、獣医科に相談することをおすすめします。
犬のマウントに関して まとめ
一般的に犬がマウントをとるのは、生後6ヶ月頃からであり、早い犬では生後2ヶ月から開始することもあります。
犬がマウントをとる理由として、6つの理由があるので紹介していきます。
- 繁殖行為の練習
- 上下関係の表示
- 興奮している
- かまって欲しい
- 支配欲
- ストレス
マウントをとることでトラブルが起こったり、日常に支障をきたす病気や怪我の原因となったり悪影響が多くあるため、マウントの対象物ごとに適切な対処を取ってマウントをとることをやめさせましょう。
性器周辺や足の付根をなめる仕草などが見られる場合には、獣医師に相談することをおすすめします。