自分の愛する人が死んだ時のつらさはなんとも表現できないものです。その悲しい気持ちは犬に対しても変わりません。
犬の寿命は15年前後と言われています。その長い期間を一緒に過ごした犬がいなくなれば、心にポッカリ穴があいてしまいますよね。
この記事ではそんなつらい状態のあなたに、悲しい気持ちを乗り越える方法を紹介しています。
この記事を読めば経験者たちがどのように犬の死を受け入れてきたのかがわかり、気持ちが楽になると思います。ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%84%e3%81%91%e3%81%8f%e3%81%9d%e3%81%ae-%e6%82%b2%e3%81%97%e3%81%84-%e3%81%86%e3%81%a4%e7%97%85-2293377/)
犬の死は、親の死より悲しい?
『犬は家族』という言葉をよく耳にします。犬はペット以上の存在で、「犬の死が親の死よりもつらかった」という人までいるほどです。
なぜペットである犬の死を、これほどまでにつらく悲しく感じるのでしょうか。
1つ考えられるのは、犬が子どもと同じ「守るべき存在」だったからというものです。自分が守ると決めた存在がいなくなるのは、確かに言葉で表現できないほどつらいものでしょう。
「ペットロスから立ち直るのには10ヶ月かかる」という精神科医もいるそうです。それだけ犬は、ペットを超えた存在なのです。
犬が死んだ悲しい気持ちを乗り越える5つの方法
犬は人間よりも寿命が短いので、犬の死に直面するのは避けられないことです。あなたのせいではないですし、むしろきちんと死を見届けてあげられて良かったとも言えるでしょう。
しかし、仕方がないとわかっていても、すぐに切り替えられものでもありません。そこでここからは、そんな悲しい気持ちを乗り越える具体的な方法を5つ紹介したいと思います。
- 犬を飼う
- まわりに話す
- 規則正しく生活する
- 何かに打ち込む
- 思い出を整理する
おそらく、犬が死んだ悲しみは一生癒えることがありません。しかし、犬の死と向き合って受け入れることはできますので、次の章から1つずつ詳しく見ていきましょう。
犬が死んだ悲しい気持ちを乗り越える方法① 犬を飼う
まず1つ目は「犬を飼う」です。あなたは長年連れ添った犬が死んだあと、また犬を飼いたいと思うでしょうか。
犬が死んだあとに新しい犬を飼うと「犬が死んだ悲しみを新しい犬で紛らわすのは良くない」という人もいるようです。死んだ犬がかわいそうだという気持ちがあるのでしょう。
しかし新しい犬を飼うことは決して悪いことではありません。新しい犬に今まで同様、愛情をそそげば良いのです。
死んだ犬との日々が素晴らしかったから、また犬を飼いたいと思えるのではないでしょうか。
犬が死んだ悲しい気持ちを乗り越える方法② まわりに話す
2つ目は「まわりに話す」です。1人でふさぎ込んでいると、気持ちがどんどんネガティブな方向に向かってしまいます。
家族や友人に、悲しい気持ちや楽しかった思い出をできるだけたくさん聞いてもらいましょう。できれば実際に会って話すのが良いと思います。
頭の中でモヤモヤしていることを、誰かに聞いてもらってスッキリした経験はないでしょうか。
頭の中で考えていることを話すためには、相手に伝わるように言葉を組み立てる必要があります。言葉を組み立てることで思考が整理され、スッキリすることができるのです。
犬が死んだ悲しい気持ちを乗り越える方法③ 規則正しく生活する
3つ目は「規則正しく生活する」です。つらい時こそきちんと生活した方がはやく立ち直ることができます。
精神的に落ち込んで寝込んでしまうような人もいるでしょう。しかし生活が不規則になると自律神経が乱れて健康のバランスを崩してしまいます。
規則正しく生活する例として、簡単にできるものを3つあげてみます。
- 食事はきちんと3食とる
- 眠れなくても横になる
- 朝は窓を開けて、日光を浴びる
食事などは、量が少なくても仕方がないと思います。完璧にこなそうとする必要はないので、少しずつでも自分で意識していきましょう。
犬が死んだ悲しい気持ちを乗り越える方法④ 何かに打ち込む
4つ目は「何かに打ち込む」です。気分転換になるように、自分の好きなことをしてみましょう。
犬を飼うと長時間家を空けられなかったり決まった時間に散歩しなければならなかったりと、我慢していたこともあるのではないでしょうか。
例えば家の模様替えをしたり、趣味に打ち込むなど、好きなことをしてみましょう。軽い運動など、体を動かせるものの方がおすすめです。
「そんな気分になれない」と思うかもしれませんが、とりあえず5分だけでもやってみましょう。勉強などもそうですが、始めてみると意外と集中できて勉強が進むというのはよくあることです。
犬が死んだ悲しい気持ちを乗り越える方法⑤ 思い出を整理する
5つ目は「思い出を整理する」です。楽しかった思い出を振り返って整理してみましょう。
話を聞いてもらってスッキリするのと同じように、思い出の写真などを整理していくことで気持ちも整理することができます。
定期的に思い返すことができるよう、メモリアルグッズを作ることもおすすめです。メモリアルグッズの例としては以下のようなものがあります。
- 写真を使った仏壇
- 遺骨を入れたアクセサリー
- 犬の毛で作ったチャーム
いい思い出もわるい思い出もすべて振り返って、犬と過ごした時間を「幸せだった」と感謝しましょう。きっと犬も同じ気持ちだと思います。
「犬が死んで悲しい」と素直に気持ちを表現しよう
いつもいた存在がいなくなってしまう、「失う」ことは誰でも悲しいものです。「涙が止まらない」「何も手につかない」など精神的に不安定になってしまうのも当然でしょう。
すぐに立ち直るなんて、よほど精神的に強い人でないかぎり無理な話です。まずは悲しい気持ちをそのまま素直に表現しましょう。
しかし、1つだけ注意したいポイントがあります。それは自分を責めないことです。
犬は言葉が話せません。そのため「もっとわかってあげられたのではないか」などの後悔も出てきますが、自分を責めることだけはしないように気を付けましょう。
悲しい気持ちを乗り越えられない時は、医療機関を受診しよう
犬の死に直面した人の中には、悲しみからなかなか立ち直れず『ペットロス症候群』になってしまう人もいます。
以下に医療機関に受診する目安となる症状をあげてみます。症状が2週間以上続く場合はうつ病などになっている可能性もあるので、医療機関を受診するようにしましょう。
- 悲しみから抜け出すことができない
- 気持ちの切り替えができない
- 日常生活にまで支障が出ている
悲しみから抜け出せずに気持ちの切り替えができないと、どうしても悪い方向に考えてしまいます。罪悪感や孤独感から自己否定してしまい、ひどい場合には「私も死にたい」と思いだす可能性もあります。
「ずっと眠れない」「食欲がない」などが原因で、頭痛や肩こり、便秘、下痢など身体的な影響も出てきます。身体に異変を感じたら無理をせず、なるべく早く受診するようにしましょう。
まとめ:「ありがとう」の気持ちで前に進もう
今回は犬が死んだ悲しい気持ちを乗り越える方法について5つ紹介しました。
犬はあなたを悲しませるために生まれきたわけではありません。きっと悲しみ以上に喜びや癒しを与えてくれたことでしょう。
そんな犬に「ごめん」ではなく「ありがとう」と言ってあげましょう。「あなたがいて私は幸せだった、ありがとう」という言葉は、あなたが精いっぱい犬を愛した証です。
そして死んだ犬のためにもこの悲しみを乗り越えて前に進みましょう。これからは心の中であなたのことを支えてくれるはずです。