格安SIMとはどんなものか知っていますか?この記事では格安SIMとは何なのか、なぜ「格安」と言われているのか、乗り換えるとどんなサービスが受けられるのかを解説していきたいと思います。
格安SIMのメリット、デメリットに加えて、格安SIMへの乗り換えが向いている人、向いていない人にも触れていきます。
(出典:https://unsplash.com/photos/Q0ksjWR55Jc)
そもそも格安SIMとは?
そもそも格安SIMとは、「ドコモ、ソフトバンク、au などの大手携帯電話会社よりも安い価格でSIMサービスを提供している通信事業者」のことです。
通信サービスを受けるためにはスマートフォン本体(携帯電話)とSIMカードが必要です。
このSIMカードのSIMとは「Subsucriber Identity Module」の略であり、加入者固有番号を意味します。
そして、このSIMカードの役割は、通信事業者がサービス加入者の一人一人を識別することです。スマートフォンに電話番号が付与され、データ通信を行うにはSIMカードが必要です。
格安SIMってどういう会社があるの?
実際に、大手の携帯電話会社よりも安い価格でSIMサービスを提している会社は、
「ワイモバイル」「楽天モバイル」「LINEモバイル」「UQモバイル」などがあげられます。
それぞれの会社でイチオシのサービスが異なるため、ご自身のスマートフォンの使用状況(通話料、データ通信料)にあわせて会社やプランを選定していく必要があります。
それでは続いて、それぞれの会社のサービス内容をざっくりと解説していきます。
格安SIMの会社のそれぞれの特徴
「ワイモバイル」通話プランが豊富で、機種代の割引額が大きく、定価の半額以下でスマートフォン本体を購入することも可能です。
「楽天モバイル」通信と通話が無制限のプランが登場しており、基本料金も低く抑えられるのが魅力的です。
「LINEモバイル」LINEをはじめとするSNSを使用する頻度が多い方にオススメです。SNSや音楽アプリでのデータ通信が無料のプランがあるのが強みです。
「UQモバイル」格安SIMサービス提供会社のなかで通信速度がもっとも速いという特徴があります。
格安SIMが格安である理由①
続いては、なぜ格安SIMが安く通信サービスを提供できているかについて解説します。
まず、ひとつ目の理由は「自社の回線を持っていない」ということがあげられます。つまり、大手の携帯電話会社の通信回線を借りてスマートフォンでの通話と、データ通信を行っています。
格安SIM業者が大手キャリアから通信回線をまとめて借り入れるため、1回線当たりの単価が低くできます。
また、これによって通信設備に投資しなくてよくなるため、サービス料をカットできます。
格安SIMが格安である理由②
ふたつ目の理由は「店舗数が少なく、オンラインサービスに特化している」という点があげられます。
大手の携帯電話会社と比べて圧倒的に店舗数が少なく、ウェブでの取引がメインとなるため、店舗の運営費や人件費が抑えられています。これによって、サービス料が大幅にカットできているというわけです。
店舗数は限定されておりますが、都市部には店舗が設置されているため、窓口での契約を希望される方のニーズもみたすことができるのが格安SIM会社の特徴です。
格安SIMへ乗り換えるメリット
格安SIMに乗り換える最大のメリットは、なんといっても「安さ」です。スマートフォンの使用料の見直しは、毎月の出費を抑える手段として最適であると言えます。
大手キャリアでスマートフォンを使用すると、少なくとも月に6000円程度の使用料を支払うことになりますが、格安SIMに乗り換えた場合、月に3000円以上の節約が可能になります。
また、大手キャリアのように、2年間の契約がベースになっておらず、顧客のニーズに合わたプランが豊富に存在するため、自由度が高いという点も魅力的です。
格安SIMへ乗り換えるデメリット
続いて、格安SIMに乗り換える際に起こるデメリットについてですが、「通信回線の弱さ」と「自力で設定を行わなければならない」という点があげられます。
大手キャリアより通信回線を借りているとはいえ、格安SIMの端末では朝夕の通勤時間や21時前後など、回線が混み合う時間帯には通信が安定しないという声が絶えません。
ただし、Wi-Fiがある環境では通信回線のストレスはしっさい感じることなく使用することができます。
また、オンラインサービスに特化した業態をとっているため、店舗での契約に頼りっきりになっていた方にとっては、デメリットであると言えます。
格安SIMへの乗り換えが向いている人 3パターン
格安SIMのメリット、デメリットについて説明していきましたが、続いてはこれらを踏まえて、格安SIMへの乗り換えをするべき人についてまとめています。
- スマートフォンの使用料が家計を圧迫している。
- スマートフォンを使用する環境はWi-Fiが使えることが多い。
- スマートフォンの契約や初期設定を自力で行うことができる。
メリット、デメリットがうまく理解できれば、格安SIMへの乗り換えもこわくありませんね。
格安SIMへの乗り換えが向いていない人 3パターン
続いては、格安SIMへの乗り換えが向いていない人についてまとめています。
- Wi-Fiが非対応の環境下でスマートフォンを使用する機会が多い。
- 自力でのプラン設定、契約、初期設定をするのが困難。
- 大手キャリアのメールアドレスをメインアドレスとして使用している。
ただし、都市部に在住の方であれば、格安SIMの実店舗もありますし、ネット回線の普及率が高いため、実質デメリット1と2の影響をほとんど受けないでしょう。
格安SIMへの乗り換えでiPhoneはつかえるの?
結論から言うと、格安SIMの契約でもiPhoneを使うことができます。ただし、iPhoneで格安SIMを契約するためには「SIMフリーのiPhone」である必要があります。
SIMフリーのiPhoneとは、大手キャリアの通信サービス契約がかかっていないiPhoneのことです。
大手キャリアでiPhoneを使用していた場合は、SIMロック解除の手続きを行えば、SIMフリーのiPhoneになります。
またApple store(オンラインのショップも含む)でSIMフリーのiPhone端末を購入するという方法もあります。
格安SIMに乗り換える前に準備すること
いざ格安SIMに乗り換える際は、以下の4点を準備する必要があります。
- MNP予約番号(大手キャリアの電話番号をそのまま引き継ぎたいときに使う、電話番号の予約番号)
- 本人確認書類(免許証、保険証、マイナンバーカード等)
- クレジットカード(支払方法がクレジットカード決済である会社が多いため)
- メールアドレス(格安SIMの契約にはメールアドレスがひとつ必要です)
上記の4点が揃って、格安SIM会社とプラン内容が選定できれば、契約自体は最短1日で完了します。SIMカードやスマートフォン本体が届けば格安SIM生活がスタートします。
まとめ
今回は格安SIMの概要について説明しました。スマートフォンの普及により選択肢が増えたため、顧客としてサービスを選別するのがどんどん難しくなってきました。
しかし、固定費の節約は長期的に継続可能な節約につながります。その一つの手段としてスマートフォンの固定費に注目するのは得策と言えます。
今回の記事が、スマートフォンの使用料の見直しの一助になればうれしいです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。