「仔犬のしつけって、いつから始めれば良いのだろう…」初めて仔犬を家族に迎える方の多くが、この悩みを抱えていることでしょう。
しつけの重要性はわかっていても、実際に自分で行うとなると、何をすればよいのかわからなくなってしまいますよね。
この記事では、仔犬のしつけを始める時期や注意すべきポイント、すぐに始めるべきしつけ3つを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e5%ad%90%e7%8a%ac%e3%82%92%e3%81%99%e3%82%8b-%e8%8b%a5%e3%81%84%e7%8a%ac-790638/)
犬のしつけはいつから始める?
犬のしつけは、家に迎えたその日がスタート。仔犬の成長はとても早く、生後6か月までは、1か月が人間の1年に相当するのです。
特に、生後3週から12週は、犬の成長にとって最も重要な「社会化期」と呼ばれる時期。この時期は、ルールや物事の吸収が早く、ここでのしつけがその後の生活を左右すると言っても過言ではありません。
とはいえ、慌てて詰め込みすぎてもプレッシャーになるだけ。愛犬の様子を見ながら、焦らずに一緒に成長していけると良いですね。
仔犬にしつけをしないとどうなる?
あなたには、子供の頃からずっとやってきたクセや習慣はありますか?大人になってから直そうとしてもなかなかうまくいかないですよね。それは犬にとっても同じです。
仔犬の頃からの習慣を、成犬になってから矯正するのは非常に難しいもの。しつけを早く始められるかどうかで、成犬になってからの行動に差がつきます。
人を噛んだり、吠えかかったりする犬にはなってほしくありませんよね。仔犬のうちなら、小さな労力で問題行動を抑制することができますよ。
しつけの遅れは百害あって一利なし。愛犬のために、今すぐ行動してあげましょう。
犬のしつけで気をつけるポイントは?
しつけをする上で最も重要なポイントは、たっぷりと愛情を注ぐこと。愛犬と飼い主との間に信頼関係があれば、しつけは必ずうまくいきます。
最初はできなくて当たり前。根気よく何度も何度も教えてあげて、できたらたくさん褒めてあげるようにしましょう。
反対に、力ずくでしつけを行ってはいけません。信頼関係を損ない、問題行動が悪化してしまう可能性があります。本末転倒ですね。
必ず、あなたの気持ちは伝わっています。しつけをする一番の理由は、一緒に楽しい生活を送りたいからですよね。それを忘れず接してあげましょう。
しつけの準備はいつからやるべき?
十分なしつけをするためには、万全の準備が必要です。まず、仔犬を家に迎える前に、安全な環境を作っておいてあげましょう。
小さな物を整理して誤食を防いだり、ゲートで危険な場所への立入りを防止したりしておけば、安心してしつけに専念できますね。
また、仔犬を受け入れるに当たって、家のルールを定めておくことも重要です。名前の呼び方を統一し、やって良いこと悪いことを家族で共有してください。
それぞれが違った接し方をすると、仔犬は混乱してしまいます。家族の一員として、スムーズに受け入れられるように計画を立てましょう。
早めにやるべき仔犬のしつけ①
最初にやるべきしつけの一つが「名前を覚える」ということです。家族や仔犬自身の名前を覚えることが、信頼関係構築の第一歩となります。
ポイントは、呼び方を固定して、何度も呼びかけるということ。名前に反応した際には、たくさん褒めて、ご褒美をあげてください。
一方で、悪いことをしたときに、大声で名前を呼ぶのはやめましょう。名前に悪いイメージを持ち、呼ばれても近づいて来なくなってしまいます。
名前は最初のプレゼント。愛情を持って、優しく呼びかけてくださいね。
早めにやるべき仔犬のしつけ②
「アイコンタクト」も、早めに取り組みたいしつけの一つです。必要なときに飼い主に注目できると、後のしつけも楽になります。
はじめは、呼びかけても飼い主の手元を見てしまうことが多いと思います。なるべく目を見やすい体勢で呼びかけてあげましょう。
具体的には、ご褒美を手に持ち、徐々に目の位置へと手を持っていき、目線があったら持っているものをあげる。
それを繰り返せば、だんだんとアイコンタクトができるようになってきますよ。
早めにやるべき仔犬のしつけ③
もう一つ早期に始めたいしつけが「トイレトレーニング」です。室内で愛犬と暮らす場合には、特に重要になりますね。
トイレは「失敗させないこと」が何よりも重要。一度失敗すると、そこに匂いがついてしまい、次回もその場所で排泄する可能性が高いからです。
最初はトイレシーツをたくさん敷き詰め、必ず成功するようにしてあげましょう。成功したらたくさん褒めることも忘れずにいてください。
少しずつトイレシーツの面積を狭くして、根気強くトイレの練習を繰り返せば、必ずできるようになりますよ。
3つのしつけができたら取り組みたいこと
以上の3つができるようになったら、さらにレベルアップしたしつけにも取り組んでいきましょう。
愛犬のセルフコントロール能力を養い、危険を回避するためには、「こい」や「おいで」のトレーニングが重要です。
また、愛犬の落ち着ける居場所を作るためには、ハウストレーニングにも取り組む必要がありますね。
仔犬のうちから触られることに慣れ、抱っこや健康チェックができるようになっておくこともオススメです。
専門家に依頼するならいつから?
実際にしつけを始めると、想像もしていなかった困りごとが発生することがあります。
「愛犬の将来のためにも、絶対にしつけを失敗したくない!」そう思うのであれば、専門家や経験者に相談できる環境を作っておきましょう。
あなたが今悩んでいる問題は、過去に誰かが悩んでいた問題です。解決策は、あなたの頭の中ではなく、誰かの過去の体験にあるのです。
仔犬を家に迎える前から、転ばぬ先の杖として環境づくりをしておくと、安心して愛犬との生活を楽しめるのではないでしょうか。
いつから始める?今でしょ!
「もうすでに仔犬が家に来ている!」というあなた。安心してください。まだ間に合います。愛犬が最も若いのは、今日です。今日、この瞬間からしつけを始めましょう。
とはいえ、難しいことや厳しいことを教えるわけではありません。あくまで、人間社会で楽しく暮らすためのルールやマナーを教えてあげるのが目的なのですから。
仔犬にもそれぞれ個性があります。しつけの中で得意なこと、不得意なことを見つけてあげて、無理のないしつけをしてください。
一緒に生活するパートナーとして、愛情深く接すれば、必ずあなたの想いは通じるはずです。