あなたは「よし、転職しよう」と決めた時、何からはじめてどういう進め方をしますか?
転職の経験がある人ならわかるかもしれませんが、転職経験がないと何をどうすれば良いかわからないですよね。そうこうしているうちに、決心がどんどん揺らいでしまうかもしれません。
この記事では転職を決意したあなたに、よけいな時間と労力をかけない転職の進め方について説明しています。
転職は仕事を探しているあなたと人材を求めている企業とが『ご縁』でつながるものです。そのタイミングを大切になるべく短期間で理想の転職ができるよう、最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/514108?title=%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%80%90%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%80%91&searchId=2902084959)
転職は仕事をしながらでも大丈夫?
転職しようと決めた時にまず思うのは「仕事しながらうまく転職活動ができるか?」ということではないでしょうか。結論から言うと、仕事をしながらの方が転職活動は良い方向に進むと言えます。
なぜなら「今の仕事を基準として、さらなる成長を求めて転職をする」というストーリーが使えるからです。たとえば「今の製造の経験を生かして、商品開発の仕事をしたい」などの言い方ができます。
仕事をとりあえず辞めてしまい働いていない期間が長くなると、上のストーリーは使いづらくなります。「辞めた後に何をしていたか」に注目されてしまい、説明が難しくなるでしょう。
もちろん経済的にも、仕事しながら転職活動をする方が安心です。転職活動は平均3~6ヶ月かかりますので、長期化すると経済面・精神面で疲弊することになります。
転職の進め方5つの手順
転職も普段している仕事と同じで「しっかり準備すること」が大切です。ここからは転職活動を効率的に進めるための『5つの手順』について見ていきたいと思います。
- 事前準備
- 書類作成
- エントリー
- 面接
- 内定・入社前後の調整
中には残業が多くてなかなか時間がとれないという人もいるかと思います。しかし、そういう人ほど短期集中で一気に転職活動を進めましょう。
なぜなら、時間がなくて少しずつだと転職活動が長期化し、転職したいという熱がどんどん冷めてしまうからです。自分を追い込み、動かざるをえない状況を作った方が、結果的には短期間で良い結果が出せるでしょう。
有休休暇が使えるなら時間休でも良いので使いましょう。それ以外でも、外出の直行・直帰や、通勤の時間、朝の出社前の時間などを使って全力で転職活動に励んでください。
転職の進め方手順① 事前準備
転職の進め方の1つ目は「事前準備」です。事前準備は以下の2種類に分けられます。
- 自己分析
- 情報収集
自己分析
そもそも「なぜ転職するのか?」その目的を明確にしましょう。今の仕事で持っている不満・願望や、理想の生活スタイルをイメージして「働くこと」について考えてみてください。
同時に自分という人間についても振り返って、長所・短所などを考えてみましょう。その中で企業にアピールできる「自分の強み」が分かれば、転職活動を有利に進めることができます。
情報収集
自己分析ができたら、次はそのイメージに合う企業を探しましょう。
転職サイトは企業の情報がたくさんあるので、複数社登録しておくと良いでしょう。ただし、転職サイトでたくさんの情報を得ることで、活動した気になり満足しないように注意してください。
もし企業が限定されているのであれば、直接ホームページで採用情報を見てみるのも良いでしょう。企業もなるべく費用をかけずに採用したいので、転職サイト以外に有益な情報が載っている可能性があります。
転職の進め方手順② 書類作成
転職の進め方の2つ目は「書類作成」です。履歴書や職務経歴書などを準備しましょう。
自己PRの欄には、自己分析で考えた「自分の強み」を整理して書きましょう。具体的な例も入れると文字数も埋まりますし、読む人が理解しやすくなっておすすめです。
自己PRなので自分に気持ちがいきがちですが、相手の企業のこともきちんと書いておきましょう。「こういう部分に興味を持った」などが伝われば、相手もあなたに興味を持ってくれると思います。
内容を充実させるのも大切ですが、「相手が読みやすいかどうか」も注意しましょう。余白を作るようにして、漢字とひらがな・カタカナのバランスを考えるなど工夫できるのが理想です。
転職の進め方手順③ エントリー
転職の進め方の3つ目は「エントリー」です。繰り返しになりますが、転職は自分と企業との『ご縁』です。
出会いを見逃さず、直感を信じてエントリーしましょう。その際は「相手企業が採用したい人材と自分が合っているか」ということも意識してみてください。
求人情報では、企業がどんな人材を求めているかだけでなく、企業方針などの情報も得ることもできます。面接に向けて時間が許すかぎり情報収集をしましょう。
もし自分のイメージに合った企業が見つからなければ、転職エージェントを利用する方法もあります。転職に関するアドバイスももらえますので、効率性を重視するなら活用してみても良いでしょう。
転職の進め方手順④ 面接
転職の進め方の4つ目は「面接」です。面接に挑むにあたっては、以下の内容について話せるように準備しましょう。
- 自己PR
- 転職理由
- 志望動機
- 活かせる経験・スキル
- 面接官への質問
企業の採用担当者は、事前にあなたの基本情報を見ています。採用担当者が面接で見るのは「人間性」です。
志望動機や自己PRをうまく説明できることも必要ですが、なにより「誠実であること」を意識しましょう。誠実であればミスをしてしまっても、むしろ印象に残って良い結果になるかもしれません。
採用担当者も人間ですので、きちんと会話して人柄が分かった方が良い印象を持つでしょう。なるべくリラックスして面接が受けられるように、事前の準備をしっかりしてください。
転職の進め方手順⑤ 内定・入社前後の調整
転職の進め方の5つ目は「内定・入社前後の調整」です。内定が出たら、通常は1週間程度で返答する必要があります。
今の会社の退職手続きも進めなければいけないので、この時期が一番忙しくなります。しかし、転職先も決まって気持ちが充実している時期なので、一気に進めましょう。
ポイントは今の会社の退職日と次の企業の入社日です。次の企業は「1日も早く来てほしい」と言うかもしれませんが、今の会社に対しても誠実に対応しましょう。
手続きに関する書類等の準備もあるので、次の企業とは連絡をこまめにとるようにしましょう。今の会社への対応については、次章で詳しく説明します。
今の会社への対応もきちんとしよう
今の会社には、1ヶ月前に退職することを伝えるのが一般的です。法律は2週間前となっていますので、詳しくは自分の会社の就業規則などを確認してみましょう。
さらに言うと、引き継ぎ等も考慮して2~3ヶ月前には上司に伝えておいた方が良いでしょう。その方が有給休暇なども使いやすくなります。
会社から強く引き留められたりすることもあるかもしれません。その時にための理由も用意できると良いでしょう。
私の場合は『半年前に「あと半年頑張って気持ちが変わらなければ辞めよう」と思い、気持ちが変わらなかったので辞めます』と伝えた経験があります。「きちんと考えていて、意思が固い」ということを伝えましょう。
スムーズに転職するために意識すること
今まで転職の進め方について説明してきましたが、あらためて「スムーズに転職するために意識すること」を説明したいと思います。
転職活動はどうしても時間と労力がかかるものです。そのため、思ったときに熱を持って取り組むことがとても重要です。
短期間で転職活動を終えるためには「3ヶ月で転職する」など期限を決めて、そこから逆算して段取りするのが良いでしょう。
また「1社がダメなら次の1社」とやっていくと長期化してしまうので、大変でも複数社一気に進めましょう。『短期集中』の意識がとても大切になります。
まとめ:つねに誠実な行動を心がけよう
今回は「転職を効率的に進めるための5つの手順」について説明しました。
仕事は「人間関係」です。転職活動もつねに誠実な行動を心がけることで、自分の理想の生活に近づくことができるでしょう。
最後に1つ付け加えると、転職をする際は家族にもきちんと相談をしましょう。家族は常にあなたの支えとなる存在ですので、自分のことだからと何も言わずに転職をすることは避けましょう。
転職は自分がさらに成長するきっかけになるものです。自分の成長のために今すぐ行動を起こし、満足いく転職で理想の生活を手に入れてください。