ふわふわな毛とくりくりの可愛い瞳がキュートな「チンチラ」。最近、ペットとして人気が高まってきているチンチラですが、何の仲間かご存知ですか?
「チンチラが何の仲間か分からない」「言われてみるとチンチラについてあまり知らない」ということがあるかもしれません。
この記事を読めばチンチラが何の仲間か分かるだけではなく、チンチラの性格や特徴、飼うまでに知っておきたい豆知識について詳しく知ることができます。
「チンチラってどんな動物なんだろう」と疑問に思ったらぜひ最後まで読んでみてください。
「アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/photos/chinchilla-rodent-domestic-animal-1897800/」
話題沸騰中ペット!「チンチラ」は何の仲間?
最近、人気が高まっているペット「チンチラ」。チンチラは何の仲間でしょうか。
答えは「ネズミの仲間」です。チンチラはネズミの仲間である「げっ歯目」という哺乳類の中の分類に属しています。
ただ、ネズミの仲間(げっ歯目)は非常に多く哺乳類全体の40%を占めています。「リス」「ビーバー」もこのげっ歯目に属しているのです。
馴染みのある動物だと「モルモット」がチンチラに近い仲間と言えるでしょう。
【チンチラは何の仲間?】性格や特徴
チンチラは何の仲間か分かったところで、チンチラの性格や特徴を紹介していきます。
チンチラの性格
チンチラは人懐っこい性格をしています。甘えん坊で懐いてくる様子はとても可愛らしいですよ。
一方で、神経質で繊細な面があります。ストレスを溜めると病気になってしまうことがあるので、飼う際には注意が必要になります。
チンチラの特徴
チンチラの体長は20〜35cm。オスよりもメスの方が体が大きく気も強い傾向があります。森林伐採や毛皮用に狩猟されていたことが原因で、野生のチンチラは絶滅危惧種の動物になっています。
ペットのチンチラには特徴が3つあります。可愛いだけではありません。
- 夜行性
- 運動能力が高い
- 頭が良い
夜行性なので活動時間は夜で、日中は寝ていることがほとんど。昼間のおやすみ時間は、小さな物音でも目を覚ますため静かな環境が必要です。
チンチラはもともと岩場で暮らしていたため活発に動き回るのが大得意。夜になると運動能力の高さを生かして、走ったりジャンプしたりしていますよ。
また、チンチラは頭が良く名前を呼ぶと反応したり、餌の時間を覚えることができます。基本的には夜行性ですが、飼い主の生活スタイルに合わせて活動するチンチラもいます。
【チンチラは何の仲間?】意外と長生き!チンチラの寿命
チンチラの寿命は平均で10〜15年とペットの中でも長生きです。中には20年生きるチンチラもいます。
他のペットと比べてみてもチンチラの寿命が長いことが分かります。
ペット動物の平均寿命 | |
ハムスター | 2〜3年 |
モルモット | 4〜8年 |
うさぎ | 5〜15年 |
犬 | 12〜20年 |
猫 | 15〜20年 |
ギネス記録になっているチンチラの年齢は、なんと「29歳229日」!幼少期のチンチラを迎えた場合、犬や猫のように長く一緒にいられますね。
【チンチラは何の仲間?】鳴き声とその意味
チンチラは頻繁に鳴くことはありませんが、いくつか鳴き声があります。
- キューキュー
- ギャッギャッ
- ワンワン
チンチラの鳴き声①「キューキュー」
「キューキュー」「ピーピー」のような落ち着いた小さめの声で鳴くのは、コミュニケーションを取る時です。
甘えたい時や寂しい時にもこのように鳴きます。チンチラが懐いてくると、このような声を出すので、飼い主を信頼している合図とも言えるでしょう。
チンチラの鳴き声②「ギャッギャッ」
「ギャッギャッ」「グーグー」といった低くうなるような声を出す時は、警戒・威嚇している時です。
不満を表す時にも同じように低くて短い声で鳴きます。甘えている鳴き声とは全く違ったはっきりと大きな声を出すので、初めは驚くかもしれません。
チンチラの鳴き声③「ワンワン」
「ワンワン」「アンアン」と鳴く時は、求愛や発情をしている時です。
犬のような甲高い声で鳴き、発情期は鳴き声の他にゲージの中をうろうろしたり落ち着きがなくなったりします。
【チンチラは何の仲間?】ハムスターとの違い
チンチラの仲間である「ハムスター」。見た目が似ているので「チンチラを小さくしたのがハムスター?」と思う人も多いでしょう。
ハムスターもチンチラと同じネズミの仲間ですが、実は人間とチンパンジーくらいの違いがあります。チンチラとハムスターの違いをまとめてみました。
チンチラとハムスターの違い | ||
チンチラ | ハムスター | |
主な食べ物の性質 | 草食動物 | 雑食動物 |
性質 | 夜行性 | 薄明薄暮性
(活動を主に明け方と夕方(薄暮時)に行う) |
寿命 | 15年 | 2〜3年 |
値段 | 30,000〜50,000円 | 1,000円 |
糞や尿 | 匂う可能性あり | なし |
得意なもの | ジャンプ | よじ登り |
病院の数 | 少ない | 多い |
食べ物や寿命に大きな違いがあります。また、チンチラは最近人気になってきたペット動物なので、ハムスターに比べると対応できる動物病院の数が少ないです。
【チンチラは何の仲間?】種類と値段
犬や猫と同様にチンチラも種類が様々います。その中でも「スタンダードグレー」という種類が一般的で、全身が青に近い灰色で胸元やお腹の部分が白いのが特徴です。
チンチラの価格は種類やショップによって大きく異なり、一番お手頃な値段のスタンダードグレーで20,000〜30,000円ほど。1万円で購入できるチンチラもいれば40万近くするチンチラもいます。
また、同じ種類でも生後何ヶ月かでも値段に違いがあります。毛の配色や模様によって値段が変わってきますよ。
チンチラの中でも人気がある種類とその特徴、相場を紹介します。
チンチラの人気種と相場 | ||
カラー | 特徴 | 値段 |
スタンダードグレー | 一般的で人気カラー | 20,000〜30,000円 |
シナモン | 全身が薄茶 | 35,000~50,000円 |
パイド | グレーが混ざった白 | 40,000〜80,000円
(グレーの配色によって値段が大きく異なる) |
ブラックベルベット | 光沢のある黒
お腹部分にかけて白い |
50,000〜70,000円 |
バイオレット | 青紫色の希少種 | 60,000〜85,000円 |
希少種のチンチラだと、一般的なスタンダードグレーよりも相場がかなり高くなりますね。
チンチラを飼うために用意しておきたい3つのもの
チンチラが単に何の仲間か知るだけではなく、特徴や種類などチンチラについてより知っていくと「実際に飼い始めたい」と思うこともあるかもしれません。
そうなった時に、チンチラのために用意しておくと良いものについて3つお伝えします。
- 思い切り走れるゲージ
- 適度な室温環境
- 食事や床材などの消耗品
用意しておきたいもの①「思い切り走れるゲージ」
チンチラはもともと岩場で暮らしていたので、運動能力が高く活発に動き回ります。そのため、チンチラが思い切り走れたり動ける環境が必要になってくるでしょう。
チンチラを飼う人の多くは、チンチラが生活する環境としてゲージを用意します。縦横無尽に思い切り走れる広いゲージを用意してあげましょう。
最近は「チンチラの飼育向けのゲージ」があるので、それを選ぶのがおすすめ。また、ゲージの中に回し車を用意すると適度な運動ができるのでストレス解消に良いですよ。
用意しておきたいもの②「適度な室温環境」
デリケートで、温度や湿度の変化に弱いチンチラ。飼育する時の温度は22℃程度、湿度は40%以下が良いとされています。
26℃を超えると熱射病にかかる危険性があり、18℃以下や冷房の風が直接あたるような寒すぎる環境では肺炎にかかってしまうことがあるからです。
適度な室温環境はチンチラが生きる上でとても重要なポイントなので、室温の環境はしっかりと管理していく必要があります。
用意しておきたいもの③「食事や床材などの消耗品」
チンチラは草食動物なので主食はイネ科の牧草。1ヶ月で乾燥牧草を1㎏ほど消費します。
牧草以外にも床材や砂浴びの砂などの消耗品が必要になるので、1ヶ月間の飼育費用は5,000円ほどかかるでしょう。
チンチラを飼う環境を整えるためには、チンチラ自体の価格とは別に5〜6万円程の初期費用がかかります。
10年、20年と長い年月を一緒に過ごしていくことになるので初期費用がかかっても可能な限り良い環境を整えてあげることが大切です。
可愛いチンチラを飼いたい!飼う時のポイント3選
「可愛さ満点のチンチラを飼いたい!」そう思う日は遠くないかもしれません。そんなあなたに、チンチラを飼い始める時に大切なポイントを3つ紹介します。
- 健康なチンチラを迎える
- チンチラを長く飼い続ける覚悟を持つ
- 関連するアレルギーがないか確認する
飼う時のポイント①健康なチンチラを迎える
病気をがちなチンチラや、ストレスを溜めているチンチラをお世話することは簡単ではありません。病院代もかさみますので、健康なチンチラを迎えるようにしましょう。
毛並みはチンチラの健康バロメーター。ふわふわでつやのあるチンチラを選ぶのがおすすめ。
また、「怪我をしていないか」「健康的な黄色い歯か」という点もチンチラが健康であるか確認できるポイントです。
チンチラは生後3ヶ月位で迎えるのがベスト。赤ちゃんのチンチラは小さくて可愛いのでつい飼いたくなりますが、母乳で育ったチンチラの方が免疫力が高く健康です。
飼う時のポイント②チンチラを長く飼い続ける覚悟を持つ
チンチラの寿命は約15年と長生きする動物です。実際に飼う場合には、長い年月一緒に生活しお世話をし続ける必要があるでしょう。
最後まで責任を持ってチンチラを飼う覚悟があるか考えた上で、飼うことが大切になってきますね。
飼う時のポイント③関連するアレルギーがないか確認する
チンチラを飼う時は、あなたに関連するアレルギーがあるかどうかを把握しておくこともポイントです。
チンチラの主食はイネ科の牧草なので、イネ科の花粉症の場合には要注意。
また、砂浴び用の砂は粒子が細かくチンチラの砂浴び中に舞いやすいので、喘息を引き起こす可能性が出てきます。
チンチラを飼う時に気をつけたい病気
ペットとして飼うのにとても可愛いチンチラですが、かかりやすい病気があります。
- 不正咬合(歯並びや噛み合わせの状態が良くない状態)
- 熱中症
- 皮膚糸状菌(水虫)
- 下痢
- 便秘
チンチラは歯、皮膚、お腹に関する病気にかかりやすいです。また、気温の変化にとても敏感な動物なので、住む環境には十分な配慮が必要になるでしょう。
病気によってはなかなか気づきにくい症状もあるので、日頃からのケアやチンチラをよく観察しておくことが大切です。
チンチラの可愛さにあなたも虜になる?!まとめ
見た目がとても可愛いチンチラ。大きく言うと「ネズミの仲間」で一番近い仲間だと「モルモットの仲間」ということが分かりました。
チンチラが何の仲間か知るだけではなく、詳しくチンチラのことを知るとより愛着が湧いてきますね。あまりの可愛さにチンチラの虜になってしまう日も近いかもしれません。
実際に、飼いたくなった時に知っておきたいポイントを押さえておけばチンチラを飼うまでのハードルが低くなりますね。
チンチラを飼いたくなった時は、先述した「用意しておきたいもの」「飼う時のポイント」「気をつけたい病気」を参考にしてみてください。