あなたは、お祭りの金魚すくいや魚釣りなどに行った際、釣った魚を家に持ち帰り水槽を立ち上げたけど、即日に魚を投入する方法が分からなくて悩んだという経験はありませんか?
基本的な道具を持っていたり水槽の立ち上げ方が分かる方でも、立ち上げたその日に魚を投入する方法など知らない方は多いと思います。
また、水槽や魚に関しては詳しい人の数が限られてしまっているため、頼れる人がいないと大変ですよね。
そこで今回の記事では、水槽の立ち上げその日に魚を投入する際に必要な物やリスク・注意点などを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e9%ad%9a-%e6%b0%b4%e4%b8%ad-%e6%b0%b4%e6%97%8f%e9%a4%a8-%e5%8b%95%e7%89%a9-%e6%b0%b4%e6%b3%b3-6317026/)
水槽を立ち上げ後、魚を即日に投入するリスクや注意点
まず初めに、水槽を立ち上げたその日に魚を投入するリスクや注意点について見ていきましょう。基本的に、水槽を設置した当日に魚を投入するのはリスクが高く、また注意する点も複数あります。
その理由として、バクテリアがいない状態の水槽は水質が安定していません。そうなると魚が住む環境とは適しておらず、病気になってしまう魚や体調を崩してしまう魚などが出てきてしまいます。
最悪の場合、水槽の水が腐ってしまい魚が住めない水槽になってしまう可能性もあるということを頭に入れておきましょう。以下では、魚を即日投入する際の注意点を3つご紹介します。
- pHショックに注意
- 機材の初期不良チェックが出来ない
- 水槽の中にバクテリアがいないので危険が多い
pHショックに注意
魚を水槽に入れる時には”pHショック“に注意するようにしましょう。
魚の種類によっては、これまでに飼育されていた飼育水とpHが合わなく、ショック状態になってしまうことがあります。魚を投入する前に、バケツなどに入れてから水槽の水を少しずつ入れ水合わせをしてください。
魚により、pHが異なる場合もあります。そのため、その魚のpHを調べ調節してから水槽に入れるようにしましょう。
機材の初期不良のチェックが出来ない
これまでにあなたの購入した物が初期不良などで壊れていたという経験はありませんか?
水槽の機材にも、もちろん初期不良の物がある可能性は十分にあります。水を扱うので、水漏れなどにはとても注意してください。
通常であれば、1~3週間ほど前から機材の初期不良チェックをしますが、すぐに魚を投入する場合にはチェックが出来ません。ですので、機材が故障していないか頻繁に確認するとこをおすすめします。
また、機材が故障していたら、素早く対応出来る環境を作っておくようにしましょう。
水槽の中にバクテリアがいないので危険が多い
基本的には、魚がいる水槽の中にはバクテリアがいますよね。ですが、すぐに投入する場合バクテリアが水槽にはいません。
バクテリアがいない水槽の中に魚を入れてしまうと、アンモニア中毒や亜硝酸中毒を起こしてしまうことがあります。
万が一、投入した魚が中毒を起こしたり病気になってしまったら、病原菌が広がってしまい水槽をリセットさせなければいけない可能性も出てきます。
そうならないためにも、バクテリア液などを使うようにしてなるべく防ぎましょう。
水槽を立ち上げる際にバクテリアを早く定着させるには?
上記で説明をしたように、魚をすぐに投入するリスクや注意点を理解した上で、水槽を立ち上げ魚をその日に投入するにはどうしたら良いのでしょうか?その場合にも、バクテリアがとても大切になります。
ここでは、バクテリアを早く定着させる方法を3つ紹介していきます。ですので、もし試せそうなことがあれば試してみてください。
- 水温は25°前後にする
- 新しいろ材に他の水槽のバクテリアを定着させる
- 他の水槽からろ材や飼育水を持ってくる
水温は25°前後にする
バクテリアを定着させる際に、水温は25°前後にしておきましょう。
理由として、バクテリアも生きています。水温が低く寒いと、なかなか増えません。
ですので、水温は25°前後を維持するようにしてください。夏は、部屋の中も暑くなり水温も温かくなりますが、冬は水温も上がらないので、ヒーターが必要になってきます。
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新しいろ材に他のバクテリアを定着させる
新しいろ材を使う際には、”既存の水槽フィルターにろ材を追加しバクテリアを付着させる“という方法があります。
この方法なら、既存の水槽の水質に影響を与えずにバクテリアが付着したろ材を使うことが出来ます。
ですが、数時間ではバクテリアが付着・繁殖する量が少ないので”急遽水槽を立ち上げる“には適していません。もし数日中にあらかじめ魚を入れる予定がある場合には適しています!
他の水槽からろ材や飼育水を持ってくる
これは、他の水槽から持ってきたバクテリアが付着しているろ材や飼育水を使用する方法があります。
もし、現在水槽を運用していて新しい水槽を購入した場合、既存の水槽からろ材や飼育水を持ってくることによりすぐに魚を水槽に入れることが可能です。また他にも、水草や水槽内にある流木を使っても大丈夫です。
ですが、ここで1つ注意点があります。それは、流木やろ材に汚れが溜まっていても水道水では洗わないということです。水道水で洗ってしまうことにより、バクテリアが死んでしまいます。
“どうしても汚れを落としたい“という場合には、飼育水などを使い汚れを落とすようにしてください。飼育水は、Amazonなどでも購入出来るので既存の水槽がない方は購入しましょう!
バクテリアを定着させるにはエアレーションも大切
上記で紹介をしたバクテリアを定着させる方法とはまた別に、バクテリアを定着させる方法があります。
それは、”エアレーションを行う“ということです。エアレーションをすることで、好気性のバクテリアが育ち、酸素を供給するとどんどんバクテリアが繁殖していきます。
バクテリアは”空気中に存在“しているので、その空気を水の中にたくさん送り込めば、自然と水槽の立ち上がりが早くなります。
エアレーションは水槽の中で魚を飼育する際も必要になりますが、早く水槽を立ち上げバクテリアをすぐに定着させたい時にも大切です!
水槽を立ち上げ、出来る限り即日に魚を投入するコツ
基本的には、1週間様子を見てほしいところではありますが、「水槽を立ち上げたその日に魚を投入したい!」という方もいますよね。ここでは、そんな方に向けて”即日に魚を投入するコツ“をお伝えします。
先程もお伝えしましたが、水槽を立ち上げた当日はまだバクテリアがいない状態なので、水質が安定していません。また、魚にとっても生きるには厳しい環境となってしまいます。
やはり、ここでも”バクテリア”が重要になってきますが粉末状のバクテリア剤の使用や、ろ過器に活性炭を使用するとより効果的になり即日魚を投入することも可能です。
メンテナンスとして、水換えはこまめにしたほうが水換えの量も少なくて済みますし、魚への負担も減ります。ろ過器は2~3ヶ月に一度分解して洗うくらいが良いでしょう。
パイロットフィッシュは必要?
水槽を立ち上げる際に、”パイロットフィッシュが必要“ということを耳にしたことはありませんか?ここで紹介するのはパイロットフィッシュは入れず、メインの魚を最初に10匹程度入れるという方法です。
パイロットフィッシュは「悪い環境の水槽の中に強い魚を入れて水を汚してもらい、バクテリアを増やしてメインの魚が入れる状態を作る」というのが役目です。
「水を汚す→バクテリアが増える」というのが水槽の立ち上げにはとても適していますが、どんどん水を汚せば良いというわけではありません。
バクテリアが増える速度よりも水が汚れる速度の方が早いと水が汚れるだけになってしまうので注意してください。
水槽を立ち上げた後、即日魚を投入することは出来る?
結論から言ってしまうと、水槽を立ち上げたその日に、魚を投入するのはあまり望ましくありません。
理由としては、先程説明したリスクや注意しなければいけないことがあること、そしてやはりバクテリアが繁殖していない状態の水槽の中は危険があり、魚がすぐに死んでしまう可能性もあるからです。
ですが、”絶対に入れてはいけない“というわけではないので、採取したりお祭りにある金魚すくいなどで「今すぐにでも水槽に入れないといけない場合」については、その日入れても大丈夫です。
水槽を立ち上げてから本来何日程度で魚を投入する?
水槽を設置、立ち上げをしてから大体1週間〜2週間程度を目安に魚を投入するのが1番良いと思われます。
これは、水槽内に必要なバクテリアを増やしていく必要があるからです。入れる魚の種類にもよって違うので、あくまでも目安として考えてください。
1週間〜2週間して、最初の魚を入れたら野菜の搾り汁などを入れて様子を見ましょう。その際に、水から異臭が発生したり濁ったりしてしまったら、まだ飼育するには早いと考えられます。
即日投入しても平気な魚は?
水槽を立ち上げた当日に入れても平気な魚はいます。それは、「スズメダイ」という低水温で生きることが出来る魚です。比較的、飼育しやすく水質にも強い魚として有名です。
ですが、これも「スズメダイだから絶対に大丈夫」ということではありません。他の魚を水槽を立ち上げた当日に入れるよりは強いですが、育て方一つでは死んでしまう可能性も十分あり得ます。
ですので、無知の状態で飼育をするのではなく、スズメダイの飼育をしながら水槽の手入れや魚の飼育方法などを勉強することをおすすめします。
水槽立ち上げ後、即日でも飼育できる魚以外の生体は?
先程までは、魚の飼育メインにお話をしてきました。ここでは、魚以外の生体で水槽を立ち上げた後、すぐに飼育できる生体をご紹介していきます。
基本的には、エビを育てるのがおすすめです。エビを飼育する場合、水草が必須となりますが、魚より飼育しやすいのが特徴です。
ですので初心者の方でも安心して簡単に飼育することが可能です。また、繁殖させる場合には、オスとメスを混合して10~20匹以上入れるとペアが成立する可能性が高まります。
水槽を立ち上げた即日に魚を投入する方法や注意点は?まとめ
今回は、水槽を立ち上げた即日に魚を入れる方法や注意点、またバクテリアを少しでも早く定着させるにはどのような方法があるのかを見てきました。
もし、粉末状のバクテリア剤や活性炭など今回の記事の中で購入していない物があれば、お店に行き購入することをおすすめします。
前提として、水槽を立ち上げたその日に魚を入れるのは、”リスクも高く魚が死んでしまう可能性もある”ということを覚えておきましょう。
ですが、水槽を立ち上げた日に魚すぐに投入しなければならない時には今回、紹介したようなことをぜひ実践してみてください!