HUAWEIのルーターが気になるけど「情報漏洩は大丈夫?」「アフターサービスはあるの?」といった疑問を抱えているのではないでしょうか。
過去のHUAWEIに対するバックドア疑惑や、海外メーカーであることが気になって、購入するのをためらってしまいますよね。
この記事ではHUAWEI製のルーターはセキュリティー問題があるのか、本当にコスパがいいのかを紹介していきます。HUAWEIのルーターを買うか他社にするかを迷っているのであれば、参考にしてみてください。
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HUAWEIのルーターはセキュリティー上危険!?
ルーターを使うときに気になるのは、情報漏洩やのっとり被害といったセキュリティー問題。HUAWEIのルーターは高度な暗号化方式と国際基準にのっとった高度なセキュリティー技術を採用してます。
日本のメーカーが安心と思っている方もいますが、暗号化方式が古いルーターは危険です。中国に本社を置く大手通信機器メーカーHUAWEIは、最新のセキュリティーが整った製品を揃えています。
ただ、HUAWEIのルーターに関して気になるところを排除しないと、購入することはできませんよね。そこで以下の3つの疑問を解消していきます。
- バックドア疑惑は大丈夫?
- 暗号化方式は最新?
- セキュリティー技術はどれほど?
バックドア疑惑は大丈夫?
HUAWEIのバックドア疑惑…2019年、HUAWEI製スマホに情報漏洩ソフトが仕掛けられているという疑惑をアメリカ政府が取り上げ、HUAWEI製品を締め出すという動きがあったこと
未だに確固たる証拠が示されないまま、アメリカ政府はHUAWEIに対して禁輸措置、AndroidOSの提供を停止しました。
現在でもアメリカ政府の動きに、全てに先進国が賛同しているわけではありません。他方では、5G通信インフラの覇権争いで劣勢になったアメリカ政府の言いがかりでは?ともささやかれています。
今でもHUAWEIのスマホは、最新機種にAndroidOSを導入することができなくなっていますが、ルーターに関してはもともとAndroidOSは入っていないので、問題の影響は全くありません。
HUAWEIは1987年設立の世界大手通信機器メーカーなので、PCや通信インフラに強みがあり、大きな打撃を受けても立て直すだけの力があります。独自のOSを発表するなど今後も目を離せないメーカーです。
暗号化方式は最新?
年々巧妙化するサイバー攻撃に対処するために、ルーターには高度な暗号化方式を採用する必要があります。HUAWEIは定期的に新製品を発売しており、最も高度な暗号化方式であるAES方式に対応しています。
AES…Advanced Encryption Standardの略(高度な暗号化基準のこと)
セキュリティーが充実したルーターの判断基準は、どのメーカーかではなく、どの暗号化方式を採用しているかで選んだ方がいいです。
- AES方式…暗号化キーを変更し続ける
- TKP方式…暗号化キーを一定時間おきに変更する
- WEP方式…固定の暗号化キー
AES方式であれば通信中でも自動的に暗号化キーを変更し続ける、高度なセキュリティーが保たれます。
セキュリティ技術はどれほど?
HUAWEIは独自のセキュリティー技術である「HUAWEI HomeSec」がチップやOSレベルで実装されており、サイバー攻撃からルーター本体を守ることができます。
HUAWEI HomeSecは国際的なセキュリティー評価基準である、コモンクライテリアで高評価を得ており、信頼性は世界的に認められています。※参考:HUAWEI法人事業部
高度な暗号化方式で使用端末を守り、独自のセキュリティー技術でルーターも守ることができるHUAWEIのルーターは、安心のWi-Fi環境と言えるのではないでしょうか。
HUAWEIのルーターは設定方法が難しい!?
HUAWEIのルーターはNFCを使ったワンタッチ接続や、アプリでの端末認証など、設定がかんたんにできるのが特徴です。
海外メーカーのHUAWEIは、設定方法や取扱方法が難しいのではと思ってしまいますよね。
HUAWEIのルーターはセキュリティーを強化しながらも、端末同士のシームレスな通信を実現することに重点を置いています。HUAWEIのPCやスマホであればさらに素早い接続が可能です。
HUAWEIのルーター【これまでの歩み】
HUAWEIは創業から30年以上経った老舗の通信機器メーカーで、ルーターの販売実績も古くからありました。
中国国内のみならずスマホやルーターなどの通信機器を世界各国に輸出し、シェアを広げていきます。日本国内であればWiMAXやSoftbankのルーターは長年HUAWEI製を採用してきました。
今でも日本では多くHUAWEI製の通信機器や通信インフラが稼働しています。HUAWEIは最新技術の研究開発を熱心に取り組んできた実績があり、高性能で低価格なので、企業からの需要が非常に高いのです。
HUAWEIのルーター【種類】
HUAWEIのルーターの種類は、モバイル型、卓上型、メッシュWi-Fiの3種類があります。
- モバイル型
- 卓上型
- メッシュWi-Fi
モバイル型Wi-Fiルーター
4Gキャリア通信のSIMを挿入して、どこにでも持ち運んで使えるのがモバイル型Wi-Fiルーターです。
HUAWEIのモバイルWi-Fiルーターはシンプルなデザインと液晶画面にわかりやすい情報表示、操作もかんたんなので扱いやすいのが特徴です。
場所にとらわれずデータ通信をしたいユーザーに選ばれています。
卓上型Wi-Fiルーター
自宅やオフィスのWi-Fiとして、高速で大容量のデータ通信ができるのが卓上型Wi-Fiルーターです。
HUAWEIの卓上型ルーターは角度の微調整が可能な物理アンテナがあり、電波を発信する出力が強いのが特徴です。
新しい通信規格のWi-Fi6に対応しており、従来のWi-Fi5より1.5倍ほどの通信の早さを実現します。
メッシュWi-Fi
広い家やオフィスの隅々までWi-FiをいきわたらせるのがメッシュWi-Fiで、HUAWEIのメッシュWi-Fiは2つセットで約600㎡をカバーします。
高周波と低周波の5GHz帯と2.4GHzを自動で切り替えて、家中どこにいても通信ロスの少ないWi-Fi環境を実現。NFCでワンタッチ接続が可能で、設定不要でかんたんに接続ができることも魅力の一つです。
他社との比較
ここからはHUAWEIのルーターを、同価格帯の他社製品と比較していきます。モバイル型、卓上型、メッシュWi-Fiごとに見ていきましょう。
モバイルルーター
モバイルルーターを以下の3機種を例に挙げて比較していきます。
- 【HUAWEI】E5785
- 【NEC】Aterm MP02LN SW
- 【KEIYO】 AN-S092
製品名 | HUAWEI E5785 |
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通信規格 | Wi-Fi5 |
周波数帯 | 2.4GHz、5GHz(デュアルバンド) |
バッテリー | 3000mAh |
アピールポイント | ・通信速度:下り最大300 Mbps ・自動でキャリアの切り替え |
製品名 | Aterm MP02LN SW |
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通信規格 | Wi-Fi5 |
周波数帯 | 2.4GHz、5GHz(デュアルバンド) |
バッテリー | Wi-Fi通信10時間使用可能 |
アピールポイント | LTEオート接続機能搭載 |
項目名 | KEIYO AN-S092 |
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通信規格 | Wi-Fi4 |
周波数帯 | 2.4GHz、5GHz(デュアルバンド) |
バッテリー | 非搭載 |
アピールポイント | バッテリーがないので車載で使用可能 |
気軽に遠くに持ち運びたいモバイルルーターはバッテリーの持ちが気になるところ。HUAWEI、NECともに一日使用するには十分の持続力があるようです。
主に車載でWi-Fiを使用したい場合は、バッテリーのない製品が車の電源に挿しっぱなしでも安心。車での使用に特化したのがKEIYOのルーターです。
通信速度優先であれば、Wi-Fi5対応のHUAWEI、NECを選ぶといいでしょう。
卓上型ルーター
置く場所を固定する、卓上型ルーターを以下の3機種で比較していきます。
- 【HUAWEI】Wi-Fi AX3
- 【TP-Link】 Archer AX55/A
- 【BUFFALO】 AirStation WSR-3200AX4S/NBK
製品名 | HUAWEI Wi-Fi AX3 |
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通信規格 | Wi-Fi6 |
周波数帯 | 2.4GHz、5GHz(デュアルバンド) |
セキュリティ | HUAWEI HomeSec |
アピールポイント | テザリング可能台数128台 |
製品名 | TP-Link Archer AX55/A |
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通信規格 | Wi-Fi6 |
周波数帯 | 2.4GHz、5GHz(デュアルバンド) |
セキュリティ | HomeShield搭載 |
アピールポイント | ・放熱性能がいいデザイン仕様 ・IPv6対応 |
製品名 | BUFFALO AirStation WSR-3200AX4S/NBK |
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通信規格 | Wi-Fi6 |
周波数帯 | 2.4GHz、5GHz(デュアルバンド) |
セキュリティ | ネット脅威ブロッカーベーシック機能搭載 |
アピールポイント | ・OFDMAで同時接続を高速化 ・縦横自由な置き方 |
家やオフィスのWi-Fiは複数の機器を高速で通信したいところです。またクレジット決済など個人情報の通信もするので、セキュリティを重視する必要があります。
情報量、データ量が増える中、新しい通信規格であるWi-Fi6は3社とも対応しています。回線混雑時に強いIPv6や、ダイレクトにWi-Fiを端末に送るビームフォーミングなどの機能があればなおいいです。
セキュリティー機能はメーカーによって仕様が異なるので、信頼できる機能があるメーカーを選ぶようにしてください。
メッシュWi-Fiルーター
最後にメッシュWi-Fiをこちらの3メーカーで比較していきます。
- 【HUAWEI】 WiFi Mesh3
- 【TP-Link】Deco Voice X20
- 【Buffalo】WSR-1800AX4S/NWH+ WEX-1800AX4/N×2
製品名 | HUAWEI Wi-Fi Mesh3 |
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通信規格 | Wi-Fi6 |
セキュリティ | HUAWEI HomeSec |
通信範囲 | 400㎡(2パック利用) |
アピールポイント | ・デュアルバンドで最大速度3000Mbps ・4つのハイパワーアンプ |
製品名 | TP-Link Deco Voice X20 |
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通信規格 | Wi-Fi6 |
セキュリティ | HomeShield |
通信範囲 | 370㎡ |
アピールポイント | ・全てアプリで管理できる ・スマートホームとの相性がいい |
製品名 | WSR-1800AX4S/NWH+ WEX-1800AX4/N×2 |
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通信規格 | Wi-Fi6 |
セキュリティ | ネット脅威ブロッカーベーシック機能搭載 |
通信範囲 | ~3階建て/~4LDK |
アピールポイント | ・EasyMeshで移動しても途切れにくい ・国内安心サポート |
建物の隅々までWi-Fiを張り巡らすメッシュWi-Fiは、家中どこにいても安定した通信ができなければ意味がありません。また移動したときに機器と機器の通信切り替えもスムーズであってほしいです。
通信可能範囲が広く、アンプの出力レベルが高いものを選ぶと通信の速さのを実現できます。4つのパワーアンプを搭載しているHUAWEIは注目ですね。
高額なメッシュWi-Fiは機器のトラブルや取り扱いを気軽に相談できる窓口があった方がいいので、あらかじめサポート体制が充実しているかをチェックしておいてください。
他社との比較【まとめ】
上記3種類は同価格帯で、大きなスペックの差がありませんが、HUAWEIの価格は安く抑えられています。もし他社が持っている性能や技術がHUAWEIになかったら、他社を選んだ方がいいでしょう。
HUAWEIのルーター【口コミ】
これからはSNSや口コミサイトを参考に、HUAWEIルーターの評価を紹介していきます。
https://twitter.com/StereoSound_inc/status/1496323438876807170
HUAWEIのWi-Fiルーターは過去の販売実績長く、親しみを持っているユーザーが多いようです。価格帯も低く、性能に満足している人が多いことからコストパフォーマンスがいいこともうかがえます。
ちなみにこういった評価を参考にするときは、実際に購入している人の口コミを参考にしてください。やみくもに悪評をばらまいている口コミには注意しましょう。
デメリットはこの3つ
HUAWEI製ルーターのデメリットをあげるとすれば、以下の3つです。
- 海外メーカー
- 偏見がある
- 国内カスタマーサービスセンターが少ない
海外メーカー
HUAWEIは中国に本社を置く企業なので、日本のメーカーではありません。どうしても日本のメーカーを応援したいといった人にはおすすめできません。
HUAWEIは2005年から日本法人「ファーウェイジャパン」を設立しており、日本人社員が多数在籍している日本に馴染みが深い会社です。
2011年には日本経団連にも加盟しており、日本の電子産業に大いに貢献している会社ということがいえます。
偏見がある
アメリカがHUAWEI製品を輸入禁止にしていたりと話題になったということで、HUAWEI製品というだけで「大丈夫なの?」と思っている人がいます。
誰かから聞いた情報は二次情報で、自分で体感した情報は一次情報としたら、二次情報だけで物事を信じてしまう人が多いのが事実です。
バックドア疑惑の証拠がないことと、実害を受けた被害者がいないことから、二次情報だけで判断することはただの偏見ということができます。
国内カスタマーサービスセンターが少ない
HUAWEI製品を修理してもらえるカスタマーセンターは、日本国内には東京と大阪の2か所しかありません。ファーウェイ認定修理店は7都県にあります。
たしかに機器トラブルなどで、近くに駆け込みで持っていける場所があればいいですよね。HUAWEI製品を修理してもらいたいときには、HPから申し込みをして、カスタマーセンターに発送する必要があります。
どうしても機器トラブルが不安で万全のサポート体制が欲しいのであれば、大型量販店で購入し、長期保証が付いているメーカーを選んだ方がいいかもしれません。
メリットはこの3つ
HUAWEI製ルーターの3つのメリットを一つずつ紹介します。
- 低価格
- ハイパフォーマンス
- メーカーサポートが充実
低価格
HUAWEIのルーターの魅力は、同等スペックの他社と比べて価格が安いということです。
ルーターに限らずに、スマホやPC、ウェアラブル端末も魅力的な製品がそろっていて、価格が安いのがわかります。
強大な電子機器メーカーが数多くある中国では、安くていい製品でないと売れません。HUAWEIはすでに自国での価格競争に勝っている製品を世界展開しているので、購入者が納得のいく価格を実現できているのです。
ハイパフォーマンス
Wi-Fi6対応ルーターを取り揃え、高性能メッシュWi-Fiのトライバンド技術など、高いパフォーマンスを実現しているHUAWEI製ルーター。そこには企業の特色が関係しています。
HUAWEIは毎年売り上げの10%以上を継続して研究開発費用に充てるといった、先進技術開発への投資が旺盛な企業です。
その結果として2008年に国際特許出願件数世界1位になるなど、研究開発の部門で世界をリードしてきただけに、HUAWEI製品の性能が高いことがわかります。
引用元:ファーウェイウィキペディア
メーカーサポートが充実
機器に対する保証は有償の「ファーウェイ安心ケア」を付けることができます。これは自然故障は基本的に無料修理、落下や水濡れは既定の料金で修理が可能といったものです。
高額な通信機器はもしもの時のために付けておいた方がいいですね。
製品に対する問い合わせや困りごとがあればHPからチャットや電話での相談も可能です。もちろん日本語対応なので安心のサポート体制を整えています。
シーンごとのおすすめ機種
HUAWEIのルーターを使うとき、シーンに合わせたおすすめ機種を紹介します。
- カフェや屋外でPC作業をしたい
- 家の中で複数台の端末を同時に使いたい
- 広い家のどこにいても高速通信を楽しみたい
カフェや屋外でPC作業をしたいときはこれ
どこにでも持ち運べて場所を選ばないE5785をおすすめします。一度接続機器の設定をしておけば、次から電源を入れるだけで接続されます。
見た目もオシャレでバッテリーも長持ちするので、いつでもどこでも持ち運びたくなる製品です。
家の中で複数台の端末を同時に使いたいときはこれ
デュアルコアCPUを搭載したWi-Fi6対応の高速ルターAX3をおすすめします。
複数の機器を同時にWi-Fiに繋ぎたいときは、ハイパワーのクアッドコアGigahome CPUを搭載したAX3は、5GHz帯で最大16台接続が可能です。
広い家のどこにいても高速通信を楽しみたいときはこれ
広い建物でWi-Fiの死角を無くし、高速通信を楽しみたいのであれば、Mesh7 AX6000をおすすめします。ゲーミングルーターとしても性能は十分です。
3つの周波数帯を網羅したトライバンド対応と、Mesh+の機能で機器接続の切り替えロスがありません。8つのハイパワーアンプで高出力が保たれるので、魅力ある高性能メッシュWi-Fiを体感できます。
【まとめ】HUAWEIルーターはネット購入が気軽でお得!
HUAWEI製品の良さをお伝えしたので、イメージを改善できたでしょうか。この記事のポイントをまとめるとこのようになります。
- HUAWEI問題の証拠は示されていない
- 今も世界中で製品が使われている
- セキュリティーは高度で最新規格
- 販売実績が長くて豊富
- モバイル型、卓上型、メッシュWi-Fiがある
- 同スペックで他社より低価格
- メーカーサポート体制が整っている
海外メーカーですが日本法人「ファーウェイジャパン」があって、古くから日本に馴染み深いHUAWEI製品。ルーターは最新機種が定期的に発表されていて、国内でも主にインターネットで気軽に購入できます。
製品保証も受けることができて、電話やチャットでのサポート体制も充実しているHUAWEIのルーターは購入しやすいのではないでしょうか。
HUAWEI公式ストアはメーカー直販で、お得な割引クーポンも。AmazonではHUAWEI正規代理店が取り扱っているので安心して購入できます。お好きなほうでHUAWEI製品を体感してみてください。