「格安SIMとはいったい何?」「格安SIMに興味があるけど、安いには安いなりの悪い理由がありそうで、なかなか手が出せない」と思っていませんか?
確かに、「格安」という名前が浸透しすぎているゆえに、その陰にデメリットの存在を感じてしまいますよね。例えば、大手キャリアに劣る点が多いのではないかなどの不安は感じると思います。
そこで今回の記事では、『格安SIMがなぜ安いのか』や、『大手キャリアとの違い』などを紹介して、あなたの「格安SIMとは?」の疑問を解消します。
記事を読むことで格安SIMへの疑問が解消されて、乗り換えるかそうでないかの判断ができるはずです!ぜひ最後までこの記事を読んで、乗り換えについて一度検討してみましょう!
格安SIMとは
SIMカードには携帯電話の契約者を特定するための情報が入っています。さらに、通話するための電話番号情報も入っており、それを携帯電話本体に差し込むことで、ようやく電話として使うことができます。
昔は携帯電話といえば大手キャリア(ドコモ・au・Softbank)の独占状態でしたが、近年、国がこの3社の独占状態に対して見直しを行いました。
これにより、SIMカードの機能を利用して大手キャリアよりも低価格で通信サービスを提供できる会社が、多数業界に参入しました。それが、格安SIMのはじまりです!
格安SIMを使うことで、大手キャリアよりも安い月額料金で携帯電話を使うことができます!
格安SIMは、実際にどれくらい安いのか
では、実際にどれぐらい安いのかというと、例えば大手キャリアの携帯電話の月額料金の平均額は6,309円だそうです。
それに対し、格安SIMの平均額は3,087円と、なんと2倍以上の差があります!
(参考: https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20210815-00250528)
月に3〜20GBを使用する方であれば、月額約2,000円で済む格安SIMもあります!
月額料金をとことん下げたい方にとって、格安SIMはぜひ検討すべき、魅力的な乗り換え先です。
格安SIMはなぜ安いのか
では、なぜ大手キャリアと格安SIMの間に、ここまでの価格差があるのかというと、大きな理由が3つあります。
- 格安SIMはネット販売が主流だから
- 通信に必要な施設の機能を借りているから
- 自分に必要なサービスだけを、細かく選べるから
格安SIMはネット販売が主流だから
docomoやauのショップは、町でよく見かけることがあると思います。
大手キャリアは店舗を構えていることから、その維持にかかるコストが利用者の月額料金にオンされているのです。
一方、格安SIMで有名なユーキューモバイルやワイモバイルの店舗を見かけることはあまりないですよね。
格安SIMの会社は販売や手続きをネットで行うことが主流のため、店舗を構えることによる人件費や維持費が少なくて済むのです。
通信に必要な施設の機能を借りているから
携帯電話を使うためには、電波塔や通信施設などの大型設備が必要です。それらを建設し、管理しているのは大手キャリアであり、当然、設備の維持管理にはコストがかかっています。
格安SIMの会社は、その施設の機能を大手キャリアから借りることでサービスを提供しているため、管理にかかるコストを大幅に抑えられるのです。
自分に必要なサービスだけを、細かく選べるから
大手キャリアの携帯電話の利用料金の中には、利用者にとって不要な機能やサービスが含まれている場合があります。それが利用料金を膨らませている一因となっています。
店舗で「この機能は役に立ちますよ!」と言われるがまま契約して、使っていない機能に毎月オプション料金を支払っているケースはよくあります。
一方で格安SIMは、インターネットでの申し込みが主流ということもあり、必要な機能を利用者が取捨選択しやすい特徴があります。
これらの特徴によって、格安SIMは大手キャリアよりも、月額料金を安くしてサービスを提供できるのです!
格安SIMは大手キャリアと何が違うのか
「安い理由はわかったけど、格安SIMと大手キャリアのサービスには、なにか違いがあるの?」という疑問が沸くと思いますので、大きな違いを2点挙げます。
キャリアメールが使用できない
~@softbank.ne.jp、~@ezweb.ne.jpなどのメールは使用できなくなります。
しかし、大手キャリア間で機種変更した場合に、元のキャリアメールが使えなくなるのは昔から変わりません。
最近では、どのキャリアでも共通して使用できるgmailやYahooメールが一般に普及してきました。
そのため、キャリアメールが使用できない不便さは、昔と比べて薄れてきています。
店舗でのサポートが受けにくい
格安SIMは、店舗が少ない、または地方には全くない場合があります。
そのため、携帯電話の不具合やサポートが必要になったときは、インターネット上で問い合わせたり、自分で調べる必要があります。対面のサポートを受けたい人には、大手キャリアの店舗の方が心強いかもしれません。
格安SIMとは本当に通信が遅いものなのか?
「格安SIMは通信が大手キャリアよりも遅いらしいけど、それって本当なの?」という疑問をよく聞きますが、それは真実です。
なぜかというと、さきほどの章で述べた「通信に必要な施設の機能を借りているから」が大きな理由となります。
借りている関係上、回線の量が大手キャリアよりも少ないため、比較すると通信速度が遅い結果となってしまうのです。
通信速度は使用する時間帯や場所によって変動するため一概には比較はできませんが、大手キャリアよりは遅くなってしまいます。
と考えている方にとっては、格安SIMは向かない可能性があります。
格安SIMに向いている人とは
では、格安SIMに向いているのはどのような人なのか、3パターン挙げてみました。
- 月の通信容量が3GB以下の人
- 電話がメインの使用用途の人
- 常にWi-Fi環境で生きている人
月の通信容量が3GB以下の人
月の通信容量が1GB以下の方は、格安SIMとの相性がバツグンです。
月額料金はほとんどの会社が、〜1GB、1〜3GB、3〜20GBで価格帯を区切っています。
格安SIMの会社の中には、〜1GB以下は0円という、とんでもないサービスを提供しているところもあるので、なんと負担する通信料が無料となる場合もあります!
電話がメインの使用用途の人
携帯電話でインターネットやSNSをほとんど利用せず、電話での使用がメインの人も格安SIMと相性が良いです。
通信をしなければ、前述した通り通信料がかからないことに加えて、専用のアプリを使用すれば無料で電話がかけ放題という驚きのサービスを提供している格安SIMの会社もあります!
常にWi-Fi環境で生きている人
自宅や職場などの生活圏内にWi-Fi環境が整っている人は、最早普段は通信サービスが必要ないと言っても過言ではありません。出先でしか通信をしないのであれば、格安SIMの最小限のプランで事足りるでしょう。
格安SIMへの乗り換えはとても簡単!
格安SIMへの乗り換え方は、大手キャリアからの乗り換えであっても店舗に行く必要はありません。
なんと、電話とインターネットで済ませることができるため、わざわざ店舗に行って「解約します・・・」と言う必要がありません。
また、インターネットならば店舗の開店時間に縛られることもありませんので「乗り換えよう!」と思ったら、すぐに行動できるというメリットもあります。
この手軽な乗り換え方法が、格安SIMが爆発的に広まった要因の一つであると筆者は思います。
乗り換えるとき、手数料がかかるのか?
乗り換える側の格安SIM会社には、新規契約手数料として約3,000円かかり、大手キャリアからの乗り換えの場合は、解約金に別途約1,000円がかかります。
あと、SIMカードの値段が約400円必要なので、最大で合計4,400円は必要です。
もちろん、携帯電話本体はSIMカードを差し替えればそのまま使用できます。
しかし、以降の携帯料金が安くなることを考えれば、4,400円は手痛い出費ではありません!
携帯電話の月額料金を見直す大きな意味
携帯電話の月額料金は、現代社会では家賃、光熱費、食費と並ぶ、生活費の一部となっています。その毎月の出費を半額以下にできるということは、長期的に見ると大きな効果を発揮する節約となります。
例えば、月額6,000円の携帯料金で10年間過ごした場合、トータルで72万円かかりますが、月額2,000円ならトータルで24万円と、その差は48万円です!
少しの手間をかけるだけで、浮いたお金を他の有意義なことに使えると考えれば、乗り換えへの心のハードルも下がるのではないでしょうか?
デメリットよりもメリットが大きい格安SIM!検討してみては?
格安SIMは、大手キャリアの通信サービスの独占状態に国がメスを入れた結果、生まれた、消費者にやさしいサービスです。
利用料金が安い分、大手キャリアのような店舗サポートが受けにくい点や、比較すると通信速度が遅い点は否めません。
ただし、不具合などはインターネットで簡単に調べることができますし、最近は家庭や会社だけでなく、レストランやホテルなどにもWi-Fiが浸透しています。
自分で不具合の原因を調べて解決し、通信を行う場所を少し考慮すれば、大手キャリアと比較した格安SIMの弱点は、十分にカバーできます。この機会に、格安SIMへの乗り換えの検討をしてみてはいかがでしょうか?